たとえば海底に棲む泳げない生き物の気分

連休、いかがお過ごしでしたでしょうか?
よこみちです。



金魚の水槽のポンプが止まってしまったので、コーナンに買いに行ったんですが。
新しいポンプを使う前に、止まってしまったポンプを分解してみようと思い、説明書を見ながらバラしてみると。
どうやら羽根の部分に砂が噛んでただけみたいで、掃除して組み立てたら元通り動き始めました。



あぁ、買う必要なかった。



ついでに、金魚2匹だけじゃ淋しいと思ってネオンテトラを10匹入れたんですが、金魚と一緒に入れたのが悪かったのか、次々とお亡くなりになられてあっという間に半分くらいの数に。
金魚はむしろ生き生きとしてますけど。



まったく何やってんだか…。



さてそんな、魚の飼育もいまひとつなよこみちがお送りする富士山ぐだぐだリポート、遂にクライマックスです。






眼前に迫る雲海。






こうしてみると、物凄い迫力。
何十万の大軍勢が、砂埃をあげて迫ってくるような。



立ち向かうのは、よこみちとmark-naのたったふたり。



うぉぉっ!



何となくノリで、ストックを振りかざして突進する三十路男子ふたり。



雲までの距離はわずか10m。



いや、やっぱ怖い。



立ち止まって、カメラを取り出そうとしたものの、今度は雲の方から近づいてくる。



わ、わ、わ。






音もなく、ゆっくりと雲に呑まれるふたり。
明確な境界はないけど、振り返ってももう富士山は見えない。



あたりは、半径5mくらいしか視界がない。
今まで見たことのない濃密な霧。






まるで、深海魚にでもなったかのような気分だ。



頼りは、朽ちかけたロープ1本。



もし途中でロープが切れてたら、地図も役に立たないまま遭難、慌てれば滑落も十分ありうる。



「実はもうオレら、すでに死んでたりして…」



うわぁ、ありがち。
でもって、永遠にここを彷徨うわけやな。
なんぼ行っても、振り返ったら富士山が見える、とか。



でも、ホントにそうなっても不思議じゃないほどの、奇妙な雰囲気ではある。



…うーん。



ちょっと、地図見てみよっか。



腰を下ろして、地図を出すmark-na。



「もうそんなにかからへんはずやけど」



横に腰を下ろすよこみち。



あ、つめた。



雲のなかだから、砂利が湿っけてるわけやね。



で、湿った砂利を歩いてるから、土ぼこりで赤茶けていた靴の埃がとれて元の色に。



よこみちが靴に気をとられてる隙に、後ろから近づいてくる足音が。



じゃく、じゃく、じゃく。



白い闇の中から現れたのは、いかにも場慣れした感じの登山者。



「あの、すんません。
これって、あとどれくらいですか?」



「ああ、もうちょっと行ったら抜けれるよ。
20分くらいかな」



ありがとうございます。



通り過ぎてゆく登山者。



良かった、もうすぐ終わりみたいだ。



「いやいやさっきの人、実は幽霊やったりして…」



またまたぁ。



罰当たりな冗談をとばしながら、mark-naとよこみちは再び霧の中を歩きだすのだった。