娘が将棋を

先々週、5歳の娘曰く、「ぱぱ、しょうぎやりたい」と。


おお、パパは、高校生のとき将棋連盟の米長会長が大好きで、米長会長が名人になる前後は、週刊将棋やら近代将棋やらを毎号購読してましたよ。米長会長が名人位を羽生先生に奪取されてから、そういう新聞やら雑誌やらは買わなくなりましたけど。ちなみに、米長会長が名人になった日は、柔道で鎖骨を折って、全身麻酔の手術を受け、今も手術痕やら、折った鎖骨はいまだにボコッとなってるので、傷痕や鎖骨を見ると米長会長を思い出します。


私、将棋のルールは知ってますし、将棋の棋譜なんぞもある程度は読めますが、基本観戦系でした。こんな素敵な棋士がいるみたいな。


我が娘なので、相当えこひいきなところはあるにせよ、娘は数字のセンスのある子ですし、記憶力が三十代後半でアルコールに脳が相当やられているおぢ様(おれおれ)に比べ(比べるなって)相当ある子です。まあ、要するに賢いってことですね。


「ぱぱ戦争ってなんで起きるの」とか、4歳の時に聞かれて、返答に窮しました。最近は、「わたし、16ってすうじ、だいすき」と、のたまうので、「なぜ?」と聞くと、「16はねえ、はんぶんにすると8になるでしょ。8をはんぶんにすると4になるでしょ。4を半分にすると2になるでしょ。2を半分にすると1になるでしょ。そうしたら、みんなケンカしないでおなじものをもらえるじゃない」と。


すごいなあ。年長さんのくせに割り算もできますし、数なるものの本質を的確にとらえています。しかも、平等の観念さえも無意識ながらその本質を捉えており、親ばかの私は感心した次第。


資金的な関係で、小学校受験はさせませんでした。私がそっち系で燃え尽きたんで。とはいえ、頭は鍛えれば鍛えるほどよくなると思うので、将棋やりたいという娘の申し出は渡りに船でございます。



そんなわけで、へぼ将棋な私としては、将棋の面白さとルールを教えて、娘がどう反応するかを見ようと。


軟弱なもんで、まずは形から。娘のテンションを上げるためにも、セットは大事です。途中で興味がなくなるリスクも勘案し、長考の末選んだのが、次の将棋セット。

NEW スタディ将棋 (リニューアル)

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選択のポイントは、(1)木の駒と盤であること、あ〜んど、(2)駒の動きのルールでやる気がなくならないようにすること。値段も手ごろですし、注文。将棋に興味を持つか持たないかレベルですと、敢えて何か買ってあげたという事実をもって、子供のテンションを上げるというのもありかなと。



へぼながら、駒の動きと、王様を取ったら勝ちなゲーム、成るのルールをクイズ形式にして面白おかしく伝えました。併せて、簡単に、頭金の事例を中心に、詰将棋を何題か。


その後、上記の将棋セットには、最初に歩なし将棋をやれと書いてあったので、その旨提案したところ、却下。平手でやるぞオラァと。そんなわけで、筋の悪い手をなるべく刺さず、ヒントをちりばめながら、平手で負けてやりました。


その後、歩なし将棋をやるというので(←優しい〜)、中盤まではまじめにやりつつヒントをちりばめながら、終盤で詰まされてやりました


駒の動きはマスターしたようですが、取った駒を打つあたりまだ怪しい感じではありますが、それなりに楽しんだようです。


しばらく、いっぱい負けてあげて、将棋って楽しいと思ってもらえればと思ってます。それなりに強くなり、将棋ラヴになったタイミングで、どこかの道場に送り込もうかと、ついでに私も道場デヴューなんて考えてます。


自分もかなり将棋勘が鈍っていますし、ムスメが少しでも強くなるように、将棋を改めて勉強しなおしてます。ある程度明確な目標があった上で、勉強すると、吸収する速度も速いですね。あと、子供との接し方ですが自分が楽しいとか勉強になるとか思うことを一緒にやるのがストレスフリーですね。さらに、ムスメに将棋を教えるにあたり、楽しいなあ将棋と思ってもらうことを最優先にしてますが、こんな配慮は部下の育成にも通じるのかなあと、思いましたとさ。