「純潔〜Only〜」
一曲目の「Thanks!」からシーケンスだな。
トランスのシンセリード・反復フレーズとか
鼓みたいな音が入ってたり。
 
「愛の船」
出だしから曲のスケールの壮大さを醸し出してる。歌詞との呼応。
Bメロ特に伸び伸びしてる。唄ってて気持ちいいのじゃないかなと思う。
ハモリ作りこんでて、効果的だ。
 
「ここで キスして」
これはメロ作りやっぱうまいなあって。つんく♂テクニーク。
つんくさんのいいマイナー調曲は絶対単調でない。メロ作りに
手を抜かないというか。メロの構成がうまい。
それから既存の概念への挑戦、というと大げさだけど
例えば、この曲では、サビがパコッと前後半に分かれて、
大きく見たらそれは、やっぱり一つのサビなのだが、サビの中で
部分と部分が関係しあってる様、印象を与える。
これを「サビa」と「サビb」みたいに構成解釈すると少し平凡な気味だが
やっぱすごい。
aとbの出だし同じコードで、それが符牒になってる。
いわば、ありふれた、どこにでもあるような曲で
俄然輝きを放つつんくさん、というような。
 
しかし変な曲である。色々な要素が入ってて捉えどころがない。
演歌のオブリ(合いの手)入れてたり
節回し、唄い方も、サビの終わりなんかに顕著だけども
やっぱそっちの方法であるといえる。
といっても、演歌の発生、いわゆる歌謡曲の発生に関わってくるそれ
そして、その後、というものの知識に乏しいので、何ともいいがたいのだが。
要は、これが今の業界スタンダードなんだと言われたら、
そうですか、としか言えないわけです。
関連して、現行のポップカルチャーの特性から言えば、
死んだと言われてた(と思う)演歌は、ここにおいて不死になる、
つまり、ポップカルチャーは貪欲で、演歌が形式としてそこでは
生き続けることになる。
 
1番と2番二人唄い分けてて、対照が面白い。
みきてぃはベタッとつんく歌唱を更にデフォルメしたような唄い方
あややは生来の柔軟で豪快。
シングルパッケージでは制限があって絶対できないこと、というものを
見せてもらった。
 
「イチャイチャ Summer」
スライドギター入れて爽やか気分。
カッティングがスラップが16ビートで演出します。
まあこれは狙いまくってて、とりあえず笑っとけというような。
唄録りのとき絶対二人ケラケラ笑ってるわ、なんて想像が容易い。
左chのギターはエレアコかな。めずらしく感じる。
どうでもいいがits経由だと「イチャイチャ♡Summer」という表示だ。

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門外漢だけど俺これでPV作りたい。
○○グランドホテルみたいな地方のありきたりの大き目な宿の
畳敷き何十畳スケールの大広間で、舞台があるでしょ、宴会やって
余興でやっすいショーが繰り広げられるような舞台、
あそこでさあ、そういうショーの一環で二人が出てきて
この曲唄うのよ。ライトとか切れてるとこあったり、ボロい
舞台で、もうほんとそのホテル専属のデュオというような形で
何もかも安っぽいの。カラオケマイクで。GAMの二人が。
その映像、想像したらすごく面白かったので、チャンス下さい。
 
このアルバムでコンセプトPVアルバムみたいなの作ったら
きっと面白いよ。
 
「愛情オアシス」
タンゴ風のイディオムかなあ。リズムとか、旋律とか、バンドネオンとか
ストリングスとか。でもエンディングでアラビアンなフレーズ出てきたりする。
サビのメロディ好きな人多いんじゃないかと推測する。

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ユイチ先生は緩急含め、時間のコントロールの参考になります。
そこに空間的な構造がベクトル違いで交差してくる。
一つ、ベースがブイみたいになってるよな。
イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、ブリッジ、と見事に
区切られてる。それでいてバラバラでない。
音数も必要最小限にまとめられてるように感じる。
 
「・・・H」
パンチのある一曲。サビ様の二つの部分で動力稼ぐというような。
サビの相対化。
メロディーズより情緒的なエロで、エロい。
 
「甘い誘惑」
タイトル曲。二人のMCから。
8ビート。ダイチさんの得意だろう。
 
「Thanks!(誘惑Remix)」
ボッサ風味。最近大人しい田中直さん。
 

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ギターアルバムかってぐらい、ギターが出てくる印象。
ツインギターとかハーモニーとか。
 
あややは「ハモリ好き」みたいなこと言ってたのを目にしたような
気がするが、思ってたよりアンバランス、みきてぃがガンガン唄ってて
ちょっと驚いた。