ハイデガー『存在と時間』の構築 (岩波現代文庫―学術)

ハイデガー『存在と時間』の構築 (岩波現代文庫―学術)

 
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ハイデガー存在と時間」は何故未完に終わったのか。
 
その問いに対する著者の答えはとてもスリリングな展開を見せている。
 
古代ギリシャにまで遡る壮大な「存在」論。
そこでは「プラトンソクラテス」以前か以降か、という線引きが有効である。
つまり二つの存在論が歴史的に存在したし、存在しているということである。
ここにおいて提出されるハイデガーの「存在」とは?

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著者である木田元にはハイデガーニーチェという芯がある。