お狐サマの縁結びッ！
将軍家剣術指南役の柳羽家から貧乏道場に憑く先を乗り換えた九尾の狐 紗那王の婚約者を名乗る茶々姫の登場で、桐緒の乙女心は揺れるばかり――徳河家の泰平301年、ドタバタラブコメ。
富士見ミステリー文庫から『楓の剣！』*2でデビューした作者ですが、次のシリーズがこのレーベルで出たと知って、既刊3冊をまとめ読み。本シリーズは、前シリーズよりもさらにパラレル度/ニセモノ度が増した《大江都》時代劇です。
楓も桐緒も女武芸者という設定なんですが、桐緒の初恋(？)の相手が暗躍する辺りは、同じくじゃじゃ馬の瑠璃姫が登場する『なんて素敵にジャパネスク』(氷室冴子) *3と似たキャラ配置かも。紗那王は高彬と鷹男を足して2で割った感じですね。二人の間がいい雰囲気になると、必ず邪魔が入るというのも似てます。
桐緒の兄ののんびりぶりが大人物を感じさせて好み。次巻が楽しみです。
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