宇宙創成

メイドが率いる世界一の天体画像分析チーム

無限に広がる大宇宙。この無数の星々のきらめきの中に、様々な研究者が満ちあふれている。死にゆく学者、生まれ来る研究者。命から命に受け継がれる大宇宙の謎解きは、永遠に終わることはない――傑作科学ノンフィクション。
大学の教養課程の授業でよくある「概説」って大体面白くないんですが、本作の場合、SFとか講談社ブルーバックスで慣れ親しんだ宇宙の「設定」と、それにまつわる人の生き様が適度な分量でちりばめられていて、途中で飽きてしまうようなことはありません。
コペルニクスの『天体の回転について De revolutionibus orbium cœlestim』が「革命的な revolutionary」の語源である、という説がある、との一節には目から鱗。なるほど。
学者というものの俗っぽさ、天才といえども人間だ、ということが、まざまざとわかる2冊。お薦め。

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