なれる! SE

もだえ苦しむ仕事中毒者地獄の機器部屋

就職氷河期の中、やっとシステム開発会社入社できた桜坂は、社員達のワーカホリックぶりに動転し――新米SEは生き延びることができるかコメディ。
本作の作者も、『All You Need Is Kill*2桜坂洋と同じく元SEとのことで、SE徒弟制度の細々とした描写に、なるほど!感があります。pingが通った瞬間の盛り上がりが結構泣ける。

All You Need Is Kill (スーパーダッシュ文庫)サリバン家のお引越し クレギオン (4)連帯惑星ピザンの危機 (クラッシャージョウ1) (ハヤカワ文庫JA)

この会社、第三者視点で見たらどう考えてもブラック企業なんですけど、教えてくれるのを待っちゃう主人公 桜坂のゆとり世代ぶりを見ると、このワーカホリック社員たちに共感しちゃう自分に気付いたり。でも考え直してみると、『サリバン家のお引越し』(野尻抱介) *3や『クラッシャージョウ』(高千穂遙) *4ブラック企業ですね。
立ち向かうのが世界の危機か、それとも機器の入れ換えかは違っても、異能バトルと同じ《熱さ》を受け取ることができました。TeraTermを使ったことがある方にお薦め。

桜坂洋関連情報

6月17日は、ハリウッド映画版『All You Need Is Kill』の監督候補に『ボーン・アイデンティティー*1ダグ・リーマンという記事が流れたり、電子書籍AiR*2 *3に書下し「デビルマン魔王再誕」が掲載されたり、激動の一日でした。週末に情報を整理したい。

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