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このページは YAMDAS Project の更新履歴ページです。
マガジン航に「出版に変化をもたらすツールとしてのIT」を公開。
マガジン航には隔月で原稿書いてる感じである。これまでは大抵仲俣編集長から水を向けられて書いたのだが、今回は珍しく自分で思い立って書いた。TOC は注目してる人は昔から注目してるけど、意外に知られてない印象があるので、紹介する文章だけでも少しは価値があるだろうと思った次第である。
Slashdot や Wikimedia blog で話題になっているが、フリーソフトウェア/オープンソースに貢献したい人が何から始めればよいか、その道の現役開発者50人近くが指南する Open Advice が公開されている。
フリーソフトウェア/オープンソースへの貢献といってもそれはコードだけでなく、ドキュメンテーションなどいろいろな例が示されている。
既に書籍版も Lulu から出ているが、ありがたいことに PDF ファイルがダウンロード可能で、クリエイティブコモンズの表示 - 継承 3.0ライセンスの元で自由に利用できる。
著者陣を見ると、Wikitravel の創始者 Evan Prodromou と『アート・オブ・コミュニティ――「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには』の著者 Jono Bacon ぐらいしか知った名前がなかったが、それは編者がドイツの人だからかヨーロッパの人が多いためか。GNOME と KDE の開発者が多い印象がある。
「緊急:アメリカ合衆国のインターネット検閲を止めろ」を訳したときは、とにかく SOPA の話を多くの人に知ってもらわなければ、と珍しく使命感とは言わないが少しだけそれに近い感覚があった。
今年に入って SOPA も PIPA も早期成立はなくなったが、クレイ・シャーキーの講演「SOPAはなぜまずいのか」は今も見る(読む)価値がある。
非常に細かいところを突っ込ませてもらうと、この講演には一点間違いがある。
ジャック・バレンティは全米映画協会のロビイストの首領ですが、以前恐ろしいビデオカセットレコーダーを切り裂きジャックに喩え、かよわいハリウッドを家に一人でいる女性に喩えたものです。何という話術でしょう。
SOPAはなぜまずいのか
ジャック・バレンティはビデオレコーダーを「切り裂きジャック」には喩えてないんですね。これは元から "Jack the Ripper" と言っているから訳者の青木靖さんではなくクレイ・シャーキーの間違いである。
そもそも切り裂きジャックは娼婦ばかりを殺しており、ハリウッドを「家に一人でいる女性」に喩えるのもおかしいのだ。
それなら正解は何かというと「ボストン絞殺魔」で、これについては殺人博物館の岸田裁月さんの文章が詳しい。
なんとも恐ろしい事件だが、これをハリウッドはまだアルバート・デサルヴォが係争中で有罪と確定していない段階で、役名に彼をはじめとして実際の人物名をあてて『絞殺魔』という映画を作っているのである。
この映画についてはやはり最低映画館の岸田裁月さんの文章を読んでいただくのがよいが、ハリウッドを「家に一人でいる女性」に喩えるのは、まったく厚かましいにもほどがある。
Facebook で小耳に挟んだのだが、坂口安吾が推理小説に挑み、第2回探偵作家クラブ賞を受賞した『不連続殺人事件』の映画が初めて DVD 化される!
5年以上前にも書いたことがあるが、ワタシが買った角川文庫版『不連続殺人事件』は、この映画版からのカットが表紙に使われていて興味を持ったが、しかし、DVD 化されてなかったため観ることができず残念に思ったものである。
原作は安吾自身大変な意気込みで書かれたもので、登場人物が入り組んだ厄介で面白い小説だったが、映画版のほうも原作の異様さを受け継いでいるようで、ようやく観れるのは嬉しい。
寒い。部屋が寒いのである。心も寒いが、身体も寒い。これは部屋の構造と間取りの問題もあるだろうが、特に足が寒い。それが辛い。
昔、エスキモーが履くような大きさのブーツにコンセントがついていて、電気で暖めるブツを持っていて重宝したのだが、電気系統が故障したようで火花が散ったためなくなく廃棄したことがある。あれが久しぶりに欲しくなった。
そうした愚痴を Twitter でつぶやいたところ、それは「足温器」だろうと教えてもらった。早速 Amazon を検索してみたが、ワタシが望む形状のものがない。
するとベンジャミンがブーツタイプの足温器情報を教えてくれたが、既に生産終了とのこと。残念。
さらに調べてみると、電気を使わないタイプでワタシが求めるタイプの商品があることに気付いた。
保温、熱反射アルミ、断熱層の多層構造!エコロジーな足温器!?『電気を使わない 2WAYポカポカブーツスリッパ アーガイル黒』
電気いらずであったか快適なルームシューズ『履くだけあったかE?スリッパ』
ワタシが昔使っていたのは、後者に近い。しかし、どちらもあからさまに女性向けで、サイズ的にちょっと窮屈かもしれない。
ワタシとしては、てっとり早く電気で足を暖めたいのだが、そうしたブーツタイプの足温器ってもうないのだろうか? ないなら『履くだけあったかE〜スリッパ』を買うしかないが……。
yomoyomoの読書記録にスティーブン・レヴィ『グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ』を追加。
いやぁ、読むのに時間がかかった。しかし、それだけの価値がある本だった。
Linuxdevices.com の親会社である Ziff Davis が QuinStreet に買収され、この先どうなるか分からないという文章を掲載している。
組み込み Linux 関係の話題の情報源として Linuxdevices.com は重宝していたが、最近では惰性で読んでるだけで、心惹かれるニュースも少なかった。組み込み Linux という分野自体を Google の Android が飲み込んでしまった、と書くのは言いすぎにしても、良い潮時なのかもしれない。
とはいえ、Linuxdevices.com が終わったら組み込み Linux 関係の情報源としてどこがよいのだろうか? 今現在よいサイトをご存知の方は教えてくださいな。
ここで紹介されている元野球選手のカールトン・フィスクとライターのロジャー・エンジェルの会話が面白い。
2000年代のあるとき、エンジェルがフィスクに尋ねる。あなたがプレイしていた頃と野球を変えたものは何だろう? 高給だろうか? 薬物だろうか?
それを否定したフィスクが挙げた答えは意外なものだった。ビデオ再生(instant replay)だと言うのだ。上でリンクした Wikipedia のページにも記述がある1975年のワールドシリーズ第6戦におけるフィスクのホームランは、アメリカのあらゆるスポーツの中で最も記憶されている場面の一つであり、その動画はもっとも多く再生されたものの一つである。
フィスク自身も大リーグ史上語り草になっているホームランの動画を何度も見ているだろうと思いきや、彼自身はそのビデオを一度も見たことがないという。何故か? その当事者である自分の記憶を上書きしたくないというのだ。それを受けて Jon Udell は書く。
我々はビデオ再生なしではいられないし、そうしたいとも思わない。しかし、たとえそれが別のところで記録されているのは分かっていても、あたかも唯一のカメラが我々の手にあるという気持ちで生きるのを忘れないほうがよい。
先月の文化系トークラジオ Life のテーマ「何のためのアーカイブ?」との絡みでちょっと考えてしまう話である。
ネタ元は Rough Type。
[2012年2月6日追記]:八木の野郎の指摘を受け、引用部の訳文を修正。
カールトン・フィスク・オーセンティック直筆サイン8x10フォト/1975 WS Homerun
先日 Twitter で紹介したらいっぱい RT されて驚いたが、確かにこれは趣き深い記事である。
なんでワインメーカーがこんな調査をするか分からんが、「英国人の蔵書のうち、平均70%は、開かれることさえないままに本棚に並んでいる」とか「57%の人は、たとえ自分では読んだことがなかったとしても、本棚の体裁を整えるため、古典文学作品を多めにそろえている」とか苦笑いを誘う。
しかしなぁ、見栄で本棚を飾ることはないが、積読本が枕元に積みあがるワタシの蔵書状況もひどいもので、他人をどうこう言えない。
実際には読んだことがないのに読んだフリをしがちな英国文学作品1位はジェーン・オースティンの『高慢と偏見』とな。記事の最後にある「本棚に並ぶ見栄本 ベスト5」がすべて女性作家の作品なのは偶然だろうか。同じ調査を日本でやったら誰の本になるのだろうか。
毎年恒例ですね。今年も実験40号さん(id:yurusu)の企画に寄稿させてもらった。
本当は別の、もっと受けが取れる電化製品を取り上げるつもりだったのだが、ある問題に気付き、今回は参加できないかなと諦めかけたのだが、ICレコーダーがあったじゃんと気を取り直したのだった。
OLYMPUS ICレコーダー VoiceTrek VN-8100PC
Amazon で980円以下で売っている CD を取り上げる「Amazon980円劇場」だが、こないだパティ・スミスについて書いた関係で Television のアルバムを取り上げておく。
このバンドのリーダーであるトム・ヴァーラインがパティ・スミスの元彼ということだが、そんな情報とは関係なく、このアルバムはロック史に残る傑作である。
何よりヴァーラインとリチャード・ロイドの2本のギターの絡みがとても官能的で、また同時に「ストップ&ゴー・ギター」と言われたギクっとくる感覚、神経を波立たせる不穏さも持ち合わせており、タイトル曲をはじめとして何度聴いても素晴らしい。
これが35年前の作品と考えると少し不思議な気分になる。
ボイジャーの新しい読書システム BinB をつかって、「マガジン航」の過去記事200本以上から7本を選んで編んだアンソロジー『本は、ひろがる』が刊行された。
その中にワタシが訳した「ブリュースター・ケール氏に聞く本の未来」が収録されているのでここでも取り上げておく。
テリー・ジョーンズの新作映画にパイソンズが参加する話は2010年の9月に書いている話なのだが、本当に実現するのか。残るエリックの参加だが、彼と他のパイソンズの間がしっくりきてないようなので難しいかもね。
あとエリックを除くパイソンズの参加というと、故グレアム・チャップマンの自伝の3Dアニメ化でも実現しているのは忘れないでほしいところ。
うだつのあがらない、何の特筆すべき能力のない男がスーパーヒーローになろうとするという筋書きが『キック・アス』との類似性を指摘され、でもこっちのほうが結構ヒドいよ、という評判を聞いていて、映画館で観るつもりが福岡では北九州でしか上映してなかったため DVD での鑑賞となった。
面白かったし、それなりに楽しんだ。しかし、やはり保守派のへなちょこヒーローものをテレビで啓示を受けるという設定、主人公が列を割り込んだ奴に振るう容赦ない暴力など、ワタシにはあまり喜べない映画であった。正直、本作にケヴィン・ベーコンが出てなければ、もっと印象が悪かったろう。ケヴィン・ベーコンは偉大だ。
あとエレン・ペイジが主人公とはまた別の意味でキレた役を演じていて、あなた『インセプション』の直後になんちゅう映画に出てるのよ、と驚いた。彼女を「カナダの蒼井優」と言うのは、彼女に失礼だね。
まぁ、ラストのモノローグが非モテ男の悲哀を表現していて、そこはグッときた。

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結局、スーパーヒーロー(ヒロイン)頼みで、色々と物理法則を無視した感じのアクション満載な『キック・アス』と違って、超現実的な力は出てこないのが好感触でした。「そううまく爆発しないだろう」とか、突っ込みどころは勿論あるにしても。
でも、一応神の啓示を受けて行動する主人公に比べて、エレン・ペイジは狂気に見えないだけに不気味ですね。彼女の方が怖かったです。クールじゃんとか言って人を殺す。夢に出そう。
冒頭のエピソードをうまく回収していて、気持ちよく終わらせているのはいいですが、やはり全体としては気持ち良くはなれない映画ですね。
ケビン・ベーコンは、犯人でも刑事でも被害者でも何でもうまいですね。
ケヴィン・ベーコンは悪役をやるにもバリエーションがあって、本作では明らかに悪だけどちょっと憎めない感じでステキでした。