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2017-04-24

邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2017年版) 邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2017年版)を含むブックマーク

この「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする」は、私的ゴールデンウィーク恒例企画だった。

ワタシは昨年末でサイト更新を停止しているが、今回まではこの企画をやったほうがおさまりがよいのではないかと思った次第である。これは以前にも書いたことがあるが、洋書を紹介してもまったくアフィリエイト収入が増えないし、紹介エントリ自体あまり注目されない。この企画は、そうしたものの供養という側面もある。

通例であれば、ゴールデンウィーク中に公開していた企画だが、今回はそれより少し早めに公開させてもらう。

これをやるのは今年が最後だろうし、ブログの更新停止状態は変わらないが、現在 WirelessWire 連載の電子書籍化の作業を行っており、もう少ししたらその告知に再びこのブログを利用させてもらうことになるだろう。

それでは邦訳の刊行が期待される洋書を紹介させてもらうが、ワタシの調べが足らず、既に邦訳が出ていたら、はてなブックマークや Twitter 経由で教えてください。

ジェイムズ・グリック(James Gleick)『Time Travel: A History』

この本は2016年版に入れるべきだった本だが、なぜか漏れていた。ありがたいことにというべきか、残念ながらというべきかまだ邦訳が出ていないので、2017年版に入れさせてもらう。

『インフォメーション』に続き、本書も評判も良いので、じきに邦訳も出るだろうが。

Time Travel: A History

Time Travel: A History

Time Travel

Time Travel

ジャロン・ラニアー(Jaron Lanier)『Dawn of the New Everything: Encounters With Reality and Virtual Reality』

原書もまだ出ていないので、当然ながら邦訳もまだである。この本を取り上げたときは、2017年9月刊行予定だったが、さらに少し後になっている。

彼の前著は WirelessWire 連載の記念すべき1回目「インターネットによる中流階級の破壊をマイクロペイメントが救うか」で取り上げているが、「バーチャルリアリティの父」がそのテーマについて書くというなら、邦訳も原書とそうスパンをおかずに出るのではないか。

Dawn of the New Everything: A Journey Through Virtual Reality

Dawn of the New Everything: A Journey Through Virtual Reality

Nitesh Dhanjani『Abusing the Internet of Things: Blackouts, Freakouts, and Stakeouts』

原書刊行から少し時間が経ってしまい、最新情報ではなくなってしまったが、IoT のセキュリティ問題を実地的に扱った本が出るべきだと思うのよね。

Pedro DomingosThe Master Algorithm: How the Quest for the Ultimate Learning Machine Will Remake Our World

ビル・ゲイツも推すこの本の邦訳が出ていない理由が分からない。現在、鋭意制作中であることを願うばかりである。

Peter Hirshberg、 Dale Dougherty、Marcia Kadanoff『Maker City: A Practical Guide to Reinventing Our Cities』

ブログで紹介したときと、書名が変わっているね。紙版に比べ、電子書籍がずっと安いのに注意。

やはり、Maker Media を立ち上げた Dale Dougherty が著者に名前を連ねているのが気になる。

スティーブン・ジョンソン(Steven Johnson)『Wonderland: How Play Made the Modern World』

TED 講演を見ると、本に対する期待値も高まる。一時期邦訳が滞っていたようにも感じた彼の本だが、これは今年中に邦訳が出るんじゃないかな。

Wonderland: How Play Made the Modern World

Wonderland: How Play Made the Modern World

Wonderland: How Play Made the Modern World

Wonderland: How Play Made the Modern World

ニック・ビルトン(Nick Bilton)『American Kingpin: The Epic Hunt for the Criminal Mastermind Behind the Silk Road』

『ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り』(asin:4532319331)で一躍名をあげたニック・ビルトンの新刊とあれば楽しみで、ちょうど本文が公開されるあたりで刊行予定だが、今年中に邦訳出るんじゃないかな。題材のアングラ感と日本人にとってのなじみの薄さが不安要素ではあるが。

そういえば今年になってこの事件の「第三の悪徳捜査官」の存在が報じられたが、そのあたりにも言及はあるのか。

本書についての詳しい情報は、原書のサポートサイトをあたってくだされ。

Virginia Hanlon Grohl『From Cradle to Stage: Stories from the Mothers Who Rocked and Raised Rock Stars』

これはすごく面白そうな題材なので、邦訳を期待したいところである。

インタビュー対象の人選もロックだけでなく、ドクター・ドレーやファレル・ウィリアムスの母親なども含んでいるのはよいと思う。

ティム・ウー(Tim Wu)『The Attention Merchants: The Epic Scramble to Get Inside Our Heads』

正直、新刊のタイトルだけ聞いたときは、「今更アテンションエコノミー話かい?」とちょっと訝しく思ったものだが、未翻訳ブックレビューを読むと、なるほど、これはアメリカの大統領選挙後に Facebook が責められる要因となったフェイクニュース、ポスト真実の問題まで射程範囲とした本だったかと納得する。

これは前作のときよりは短いスパンで邦訳が出るんじゃないかね。

The Attention Merchants: The Epic Scramble to Get Inside Our Heads

The Attention Merchants: The Epic Scramble to Get Inside Our Heads

The Attention Merchants: The Epic Scramble to Get Inside Our Heads

The Attention Merchants: The Epic Scramble to Get Inside Our Heads

Allan Liska, Timothy Gallo『Ransomware: Defending Against Digital Extortion』

何より、「ランサムウェア」がズバリ書名になっていることに驚いたものだが、感染までに関しては他のコンピュータウィルス、マルウェアなどの類との違いはないという理解なのだが、それでランサムウェア独自の本になっているんだろうかと不思議に思っているところはあるので、これは是非オライリー・ジャパンに邦訳をお願いしたいところである。

Ransomware: Defending Against Digital Extortion

Ransomware: Defending Against Digital Extortion

Ransomware: Defending Against Digital Extortion

Ransomware: Defending Against Digital Extortion

Bettye Kronstad『Perfect Day: An Intimate Portrait Of Life With Lou Reed

ルー・リードについては、『ワイルド・サイドの歩き方 ルー・リード伝』(asin:4907435614)という決定版といえる伝記本が出ているので(二年前に買って、実はまだ読み通せていない……)、これの邦訳は難しいでしょうな。

しかし、暴露本的伝記が出て、おそらくそのネタ元であろう最初の奥さんの回顧録が出たとなれば、ファンとしては複雑な気持ちにもなる。ここはひとつ、晩年のおよそ20年をともに歩んだローリー・アンダーソンに回顧録を書いてほしいところだが、それは無理な相談か。

ルー・リードというと、彼のパーソナル・アーカイブがニューヨーク公共図書館入りしたとのことだが、観に行きたいものだ。

Perfect Day: An Intimate Portrait Of Life With Lou Reed

Perfect Day: An Intimate Portrait Of Life With Lou Reed

Lee David Zlotoff、Colleen Seifert 『The Macgyver Secret: Connect to Your Inner Macgyver and Solve Anything』

久しぶりに冒険野郎マクガイバーの名前を見て盛り上がってしまったが、なんで今頃になってマクガイバーの名前を冠した本を出すのだろうと思ったら、Lee David Zlotoff はマクガイバーのリブートをもくろんでいたんだね。

その企画がうまくいき、リブート版が日本でも成功すれば、この邦訳を期待……は無理かな。

The Editors of TIME Magazine『100 Photographs: The Most Influential Images of All Time』

この本に収録された写真については、100 Photographs という TIME 内のサイトを見ていただくとよいが、チェ・ゲバラやら 9.11 のときにビルから落下する男やら第二次大戦終結後のキスの写真やらワタシでも知ってる写真が揃っていて、これは邦訳を出す価値がある本だと思うね。

100 Photographs: The Most Influential Images of All Time

100 Photographs: The Most Influential Images of All Time

ロビー・ロバートソン『Testimony』

ザ・バンドのメンバーで、解散後ロビー・ロバートソンを終生憎んだリヴォン・ヘルムの回顧録は『ザ・バンド 軌跡』(asin:4276234352)として邦訳が出ているので、ロビー・ロバートソンのほうの本も邦訳出てほしいところ。

昨年はラスト・ワルツのライブから40周年のトリビュートツアーがあり、今やメンバーではロビー・ロバートソン以外では唯一生存するガース・ハドソンもゲスト出演している。フルセットライヴ音源を聴いたら、もちろんオリジナルほどではないが、豪華なメンバーによるライブが意外によかった。

Testimony

Testimony

Testimony

Testimony

Evgeny Morozov『Freedom As a Service: The New Digital Feudalism and the Future of the City』

この本は実は原書が出るのがおよそ一年後だったりする。この本のことを知ったときは2017年秋刊行の予定で、ブログで取り上げたときは2018年1月になっていて、その後さらにリリース予定が遅れてしまった。いったい何が起きているのか。

(大雑把に書くが)インターネットに対する否定的な論調の本というと、ニコラス・G・カーの本ぐらいしか邦訳されなくなったが、彼の三作目の評価はいかに。

さて、以上が昨年末までにブログで取り上げ済の本で、以下はブログで取り上げ損ねた本、2017年になって存在を知った本などを紹介させてもらおう。

伊藤穰一、ジェフ・ハウ『Whiplash: How to Survive Our Faster Future』

今や MIT メディアラボ所長にして、昨年末のバラク・オバマとの対談も印象深い伊藤穰一と、『クラウドソーシング―みんなのパワーが世界を動かす』(asin:4153200018)の邦訳もあるジェフ・ハウの本が出たとなれば、当然邦訳がすぐ出るやろうと思っていたが、なかなか出ない。なんでだろう?

この本についての情報は、公式サイトをあたってくだされ。

Whiplash: How to Survive Our Faster Future

Whiplash: How to Survive Our Faster Future

ロバート・スコーブル(Robert Scoble)、シェル・イスラエル(Shel Israel)『The Fourth Transformation: How Augmented Reality & Artificial Intelligence Will Change Everything』

『ブログスフィア:アメリカ企業を変えた100人のブロガーたち』の邦訳がある二人は、2013年にも共著を出しており、それについては「「文脈の時代」がもたらす強力なサービスの光と影」で取り上げている。で、2014年には『コンテキストの時代―ウェアラブルがもたらす次の10年』(asin:4822250474)として邦訳も出た。

本書はこの二人の三度目の共著となるわけだが、電子出版のみなのに彼らの主張を感じる。今回は副題でズバリ「拡張現実と AI はすべてを変える」と言い切っており、彼らの新しいもの好きは変わってないようだ。

Caroline Maniaque-Benton編『Whole Earth Field Guide』

スティーブ・ジョブズスタンフォード大学での卒業式スピーチ以降、多くの人に知られるようになった Whole Earth Catalog だが、その精神の継承や21世紀版を目指す動きは Worldchanging などいくつかあるが、これもその一つでしょうな。

さすがに邦訳は出ないだろうが、こういうのは気になるね。

Whole Earth Field Guide (MIT Press)

Whole Earth Field Guide (MIT Press)

Cathy O'Neil『Weapons of Math Destruction: How Big Data Increases Inequality and Threatens Democracy』

mathbabe ブログの著者として知られ、『データサイエンス講義』(asin:4873117011)の邦訳もある著者だが、この本は高い評価を得て、2016年の全米図書賞ノンフィクション部門にノミネートされた。

ここ数年、ビッグデータは大々的に宣伝されてきた。そして世界の不完全モデルである統計データを分析することで執拗に効率を追求することの危険性が分かってきた。自身もデータ科学者である著者は、雇用から治安維持に至るまであらゆる分野でアルゴリズムに依存することの危険性を伝えている。

ビッグデータの問題点に今すぐ対応を – カスペルスキー公式ブログ

ビッグデータの問題については、ワタシも「ビッグデータの不都合な真実」、アルゴリズム依存の問題は「我々は信頼に足るアルゴリズムを見極められるのか?」などで書いており、彼女の懐疑的な姿勢は現在必要とされていると思うので、邦訳が出ないとまずいと思うわけだ。

Greg Milner『How Gps Is Changing Technology, Culture, and Our Minds』

GPS の発展の歴史をまとめた本ということで、今ではスマホで当たり前のように使っている GPS 機能だが、考えてみればまだ本格的に実用化されて50年程度のテクノロジーなんですな。

地震予測計器と GPS の組み合わせにより大地震の予報ができるという話も面白い。もはや我々の日常生活の根幹をなすテクノロジーについての本なのだが、これは邦訳が出るべき本でしょう。

Pinpoint: How GPS Is Changing Technology, Culture, and Our Minds

Pinpoint: How GPS Is Changing Technology, Culture, and Our Minds

Virginia Heffernan『Magic and Loss: The Internet as Art: Virginia Heffernan』

正直に告白すると、ワタシがこの本に興味をもったのは、ズバリ書名である。つまり、ルー・リードのアルバム Magic and Loss の名前を引っ張ってくるセンスが嬉しかったからだ。それに「アートとしてのインターネット」という副題も興味をそそる。

著者の Virginia Heffernan は、テクノロジーとカルチャーに強いジャーナリストだが、一方で天地創造説を支持して大変な批判を浴びたりもしている。

Magic and Loss: The Internet as Art

Magic and Loss: The Internet as Art

シーラ・ジャサノフ(Sheila Jasanoff)『The Ethics of Invention: Technology and the Human Future』

『法廷に立つ科学: 「法と科学」入門』(asin:4326403047訳者によるサポートページ)の邦訳が2年前に出ている著者の現時点での新刊である。

『法廷に立つ科学』は、法律と技術の兼ね合い、倫理的な問題を扱ったものだが、新刊のタイトルはズバリ「イノベーションの倫理」であり、やはり新しい技術がもたらす倫理的な問題を扱っている。こういう本は重要だと思うよ。

The Ethics of Invention: Technology and the Human Future

The Ethics of Invention: Technology and the Human Future

Whitney Phillips、Ryan M. Milner『The Ambivalent Internet: Mischief, Oddity, and Antagonism Online』

以前、ワタシはウェブのコメント欄を研究した本を紹介したことがあるが、この本の共著者 Whitney Phillips は、ネット上の荒らし(internet trolling)を専門とするヘンな(失礼)研究者で、この人の一冊目の本『This Is Why We Can't Have Nice Things』(asin:0262028948)もそれについての本だった。

もう一人の共著者 Ryan M. Milner は、昨年『The World Made Meme: Public Conversations and Participatory Media』(asin:0262034999)というインターネットミームについての本を出している人だったりする。

その二人が書いた本だが、昨年もアメリカ大統領選挙にからめてインターネットにおける荒らし行為もいろいろと問題になっており、書かれるべくして書かれた本と言えるだろうか。

何より表紙の顔文字が目を引くし(そういえば、少し前にこれをロードも使ってたね)、The Ambivalent Internet というタイトルもなんともらしい気がする。

Ari Herstand『How to Make It in the New Music Business: Practical Tips on Building a Loyal Following and Making a Living As a Musician』

「新たな音楽ビジネスでやっていく方法:忠実なファンを集め、ミュージシャンとしての生計を立てる実践的な情報」というなかなか身も蓋もないタイトルの本だが、ワタシがこの本を知ったのは、独立系ミュージシャンのサバイバルを助ける本物の漢ことデレク・シヴァースが序文を書いているから。『デジタル音楽の行方』の訳者としては、このテーマに興味があるんですね。

そういえば、『デジタル音楽の行方』の著者 David Kusek の『Hack the Music Business: Build Your Own Career』(asin:B00MVACBLS)をすっかり見逃し、ブログで取り上げ損ねたので、こういうミュージシャンサバイバル本も取り上げておこうと思った次第。

著者の Ari Herstand は、プロのミュージシャンにしてネットを含む執筆活動や俳優などマルチに活動している人で、日本語圏でもロケットニュースで【バンドマン必見】現役ミュージシャンが書いた「あなたのライブに誰も来ない7つの理由」が正論すぎてヤバイという記事で彼の文章が取り上げられたことがある。

ピーター・フック『Substance: Inside New Order

Joy DivisionNew Order 方面については、イアン・カーティスの妻デボラ・カーティスの『タッチング・フロム・ア・ディスタンス―イアン・カーティスジョイ・ディヴィジョン』(asin:4434082485)、バーナード・サムナーの『ニュー・オーダーとジョイ・ディヴィジョン、 そしてぼく』(asin:4907276400)といった邦訳が出ている。あと、バーナード・サムナーと Electornic で組んでいたジョニー・マーの自伝(asin:4401644239)も出る。

ピーター・フックの本は、マンチェスターのクラブハシエンダについての『ハシエンダ マンチェスター・ムーヴメントの裏側』(asin:4781605818)は出たが、Joy Division について書いた本の邦訳は出なかった。

New Order 時代を扱った本書も、すごく面白そう、というかかなりぶっちゃけてるみたいなので興味があるが、ものすごい分量みたいなので、やはり邦訳は難しいか。

Substance: Inside New Order

Substance: Inside New Order

Substance: Inside New Order

Substance: Inside New Order

Adrian Besley『Monty Python's Flying Circus: Hidden Treasures』

モンティ・パイソンの公式的な本もそれなりにあるが、それでもこういうのが作られるところに偉大さとちゃんとアーカイブを残すことの重要性を痛感する。

写真などもふんだんな本なので、これの邦訳は難しかろうな。

しかし、思えばワタシはモンティ・パイソン再結成公演も Blu-ray を買ったまままだちゃんと観てないし、ジョン・クリーズの自伝もまだ読みきっていないんだよな……。

昨年は英国の EU 離脱に絡めて話題になったり、テリー・ジョーンズの認知症などシリアスな話も伝わってきたが、そういえばこないだ彼の最後の監督作『ミラクル・ニール』を礼儀として観たんだよな。

期待値を思い切り下げていたのでそんなにがっかりしなかったし、ラストのビリー・ワイルダー作品のあの名台詞の流用も、むしろほろりときてしまった。

Monty Python's Flying Circus: Hidden Treasures

Monty Python's Flying Circus: Hidden Treasures

キャス・サンスティーン『#Republic: Divided Democracy in the Age of Social Media』

アメリカの著名な法学者である著者の本は、近年でも『恐怖の法則: 予防原則を超えて』(asin:4326154357)、『賢い組織は「みんな」で決める:リーダーのための行動科学入門』(asin:4757123558)、『選択しないという選択: ビッグデータで変わる「自由」のかたち』(asin:4326550775)と毎年のように邦訳が出ているので、この新刊にしてもそうなることを期待する。

この新刊が特に気になるのは、書名からして、彼の名前を若いネットワーカーにも知らしめた『インターネットは民主主義の敵か』(asin:4620316601)を思わせるからである。

念のために書いておくと、『インターネットは民主主義の敵か』の原題は『Republic.com』で、ドットコムをハッシュタグに置き換えているところにしろ、「ソーシャルメディア時代の分断された民主主義」という副題も、どうしても『インターネットは民主主義の敵か』のソーシャルメディア時代版を期待させる。

西田亮介さんも「冒頭またしても絶妙な問題設定で嘆息した。読まざるをえない。このあたりが、たぶん抜群にうまい」とのことで、これは邦訳が楽しみな本ですな。

#republic: Divided Democracy in the Age of Social Media

#republic: Divided Democracy in the Age of Social Media

フランシス・フォード・コッポラ『The Godfather Notebook』

フランシス・フォード・コッポラ自身が、映画『ゴッドファーザー』サーガの解説本を出していたんだね。カラーページも含め、800ページ近い分量ということで邦訳は難しいか。しかし、これは出てほしいよな。評価も高いようだし。

The Godfather Notebook

The Godfather Notebook

The Godfather Notebook (English Edition)

The Godfather Notebook (English Edition)

さて、ここあたりからまだ原書も未刊行の本が主になる。

Andreas Antonopoulos のビットコイン/ブロックチェーン関連本

ワタシも「初心者向けBitcoinガイド」を訳した Andreas M. Antonopoulos の『Mastering Bitcoin』は、日本語訳がネット上に全文公開され、『ビットコインとブロックチェーン:暗号通貨を支える技術』(asin:4757103670)として紙の本も出た。

その彼のビットコインに関する講演をまとめた本が昨年出ている。

The Internet of Money

The Internet of Money

The Internet of Money (English Edition)

The Internet of Money (English Edition)

そして、今年の秋には、ブロックチェーン技術を利用した分散型アプリケーションプラットフォーム Ethereum についての本を共著で出す。

Ethereum も昨年ハードなトラブルに見舞われたりしたが、彼の本ならやはり邦訳の価値あるんじゃないだろうか。

Chris Tozzi『For Fun and Profit: A History of the Free and Open Source Software Revolution』

フリーソフトウェアオープンソースソフトウェアの成功の要因を分析した本は、『オープンソースの成功―政治学者が分析するコミュニティの可能性』(asin:4839916586)など既にあるが、この本が面白いのは、著者の Chris Tozzi がハワード大学の歴史を専門にする助教さんであること。歴史学の専門家による分析となると一味違うものになりそうだ。

といっても、ワタシがこの本に興味をもったのは、ジョナサン・ジットレインが序文を書いているから。「インターネットの好ましからざる未来を止め、生成力を保つことはできるのか」で彼の本を取り上げて以来、彼の仕事にはずっと注目し続けているが、いったいいつになったら彼は次の単著を書いてくれるのか……。

マイケル・フェザーズ『Brutal Refactoring: More Working Effectively with Legacy Code』

一年近く先に刊行される本の話をしても仕方ないかもしれないが、Brutal Refactoring という言葉、なんか流行りそうじゃないの。

著者の Michael Feathers は、『レガシーコード改善ガイド』(asin:4798116831)の著者として知られる。ワタシも昔、「Cを愛して…」という彼の文章を訳したことがある。

アンドリュー・キーン(Andrew Keen)『How to Fix the Future』

Andrew Keen のことは、最初の本を「Web 2.0は我々の文化を殺すのか?(その1)(その2)」で取り上げてから、2冊目3冊目と本を出すたびに取り上げてきた。

しかし、邦訳は一冊目が『グーグルとウィキペディアとYouTubeに未来はあるのか?―Web2.0によって世界を狂わすシリコンバレーのユートピアンたち』(asin:4901679856)として出たが、2冊目以降は続かなかった。

ということは今回のインターネット批判本も邦訳は出ないのだろうが、逆にいうと本国では一定の客を掴んでいるということか。憎まれっ子世にはばかるとはまさにこのことと言いたくなるが、今度出る新刊については、なんとカズオ・イシグロが推薦の言葉を書いていて、マジかよ〜、となった。

How to Fix the Future

How to Fix the Future

Sarah Lacy『A Uterus Is a Feature, Not a Bug: The Working Woman's Guide to Overthrowing the Patriarchy』

PandoDaily の創始者として知られるサラ・レイシーの本は、一冊目二冊目もブログで取り上げているが、結局どちらも邦訳は出なかった。

久しぶりの三冊目は、「子宮は機能であってバグじゃない」というタイトルを掲げる、働く女性たちをターゲットとした本のようだ。

テック系をずっと取材してきた彼女にとって、元エンジニアの女性が暴露した上司の度重なるセクハラ行為は、彼女の宿敵である Uber に限った話ではないという認識があるに違いない。

サラ・レイシー自身は新刊について、「私のツイッターが嫌いな人は、この本はもっと嫌いになること請け合い」と宣言しており、挑発的な内容なのは間違いなさそうだ。

ティム・オライリー『WTF: What's the Future and Why It's Up to Us』

ティム・オライリーと言えば、オライリーメディアの創業者であり、Web 2.0 の提唱者の一人で、テック系の人で名前を知らなければモグリという人だが、電子書籍やエッセイを集めた薄い本を除けば、これが初の単著になるんじゃないか? しかも版元はオライリーメディアでなく Random House だったりする。

書名から推測するに、What’s The Future? ブログ、並びに「『羅生門』としてのUber、そしてシェアエコノミー、ギグエコノミー、オンデマンドエコノミー、1099エコノミー(どれやねん)」で紹介した、Next:Economy カンファレンスで披露した、未来の経済、未来の仕事についての知見をまとめた本になるのではないか。

これは邦訳出るやろうね。あとこの本だけは、どれが本国版かよく分からなかったので、4つリンクを並べる形になってすいません。

WTF?: What's the Future and Why It's Up to Us

WTF?: What's the Future and Why It's Up to Us

WTF?: What's the Future and Why It's Up to Us

WTF?: What's the Future and Why It's Up to Us

WTF: What's the Future and Why It's Up to Us

WTF: What's the Future and Why It's Up to Us

WTF: What's the Future and Why It's Up to Us

WTF: What's the Future and Why It's Up to Us

ジョン・ポールフリー(John Palfrey)『Safe Spaces, Brave Spaces: Diversity and Free Expression in Education』

ジョン・ポールフリーというと、「デジタルネイティブ」という言葉の生みの親……と書くと正確ではないかもしれないが、日本ではその関係の認知が大きかった。

その後 WirelessWire の連載で彼の当時の新刊を取り上げようとしながらどうしてもそれができないうちに、その邦訳が『ネット時代の図書館戦略』(asin:4562052848)として出ているのを、刊行から大分経ってから知ったりした。

その申し訳なさというわけではないが、彼の予定されている新刊をあげておきたい。

「安全な空間、勇敢な空間:教育における多様性と自由な表現」というタイトルは、教育の現場におけるポリティカルコレクトネスと表現の自由の相克について、まさに教育者である著者が論じている本であろうと推測される。

ドナルド・トランプが大統領選挙に勝利したあたりから「ポリコレ棒」なる言葉をネットで目にするようになったが(その1その2)、この本はそうしたご時勢を考えると実は重要なものになりそうな予感がする。

George Hawley『Making Sense of the Alt-Right

2016年に一躍脚光を浴びた言葉に Alt-Rightオルタナ右翼)があり、これを主題とする本が今年刊行されるかと思いきや、Kindle の自主出版本を除けば、この言葉自体を書名に掲げる本は、ワタシが見た範囲では意外にもこれ一冊だけだった。

著者の George Hawley は、アラバマ大学の政治学の助教で、アメリカの保守派を取材した本を何冊も出している人なので、内容的には期待できるのではないか。

オルタナ右翼というと、マイロ・ヤノプルスも回顧録の出版が騒動になるも、小児性愛容認ともとられる発言で出版がキャンセルされてしまい、その当事者の本は当分に出そうにない。またその代表的存在であるスティーブ・バノンがトランプ政権の要職につくも後に失脚(?)するなど、どれだけ影響力を持ちうるかは未知数なのだが(個人的にはせんでほしいところだが)。

さて、オルタナ右翼というと、八田真行が日本のオルタナ右翼研究の第一人者になる勢いで(?)、今年のはじめ新書『オルタナ右翼』の刊行が告知されており、期待したのだが、どうもその後著者か出版社にキャンセルされてしまったようで、これを予定出していれば、世界最初のオルタナ右翼解説書となる紙の本だったかもしれんのに残念なことである。

Making Sense of the Alt-right

Making Sense of the Alt-right

それでは皆さん、ごきげんよう。当分の間、さようなら。

2016-12-26

[] YAMDAS更新(マルガリータのプールの中でサイトを畳むことに決めたんだ)  YAMDAS更新(マルガリータのプールの中でサイトを畳むことに決めたんだ)を含むブックマーク

コラムライブラリマルガリータのプールの中でサイトを畳むことに決めたんだを追加。

今となっては、とうとうこのタイトルの文章を書く日が来たということ自体が感慨深いとしかいいようがない。いかにもワタシに似合っていないタイトルだが、そうしようと決めていたのだから仕方がない。

文章の最後あたりに関係ない写真が一枚挿し込まれているが、これも死神が頑張りすぎた2016年における一種の追悼だったりする。

ウォルター・アイザックソン「インターネットは壊れている。初めからやり直すなら、私はこのようにそれを正す」 ウォルター・アイザックソン「インターネットは壊れている。初めからやり直すなら、私はこのようにそれを正す」を含むブックマーク

日本ではやはり書籍『スティーブ・ジョブズ』(asin:4062180731asin:406218074X)の作者として知られるウォルター・アイザックソンが、インターネットはもう壊れているので、初めからやり直すなら、こうやるねという文章を書いている。

  • コンテンツの作者がアグリゲータや検索エンジンと交渉して、コンテンツが使用されるたびに印税を得られるようにするシステムを構築する。ASCAP(米国作曲家作詞家出版者協会)が、その会員の作品のライブ演奏やラジオ放送において行っているような。
  • 楽曲、ブログ、記事、その他のデジタルコンテンツが売れる、手早く簡単なスモールペイメントに使えるシンプルなデジタルの財布や通貨を埋め込む。
  • 電子メールは認証された相手か送信元アドレスで暗号化
  • クリティカルなプロパティやセキュリティをシステムの可能な限り最も低い層にする。セキュリティをプログラマが書くすべての行に組み込むようプログラマ任せにするのではなく、ハードウェアやプログラミング言語のレベルで実現させる。
  • インターネットのパケットの概念を更新するチップやマシンを作る。希望する人は、パケットを暗号化し、どのように利用可能かルールを指定するメタデータでタグ付け可能にする。

うーん、最初の項目なんか、テッド・ネルソンのザナドゥを連想するし、そういうかっちりシステムが全然実現しないから WWW が広まったという歴史があるわけでねぇ……。

しかし、この記事についてフレッド・ウィルソンは、「このほとんどはブロックチェーン技術があればできるよ」と安請け合いしているのだけど、ホントですかい。

[] 電子フロンティア財団の2017年のウィッシュリスト  電子フロンティア財団の2017年のウィッシュリストを含むブックマーク

電子フロンティア財団が2017年にテクノロジー企業が実現してほしいと願うウィッシュリストというわけだが、項目をざっと訳してみよう。

  • Google が、電話番号を預けなくても、簡潔に二要素認証をユーザに可能にする。
  • Twitter が、ユーザが二要素認証を設定していたら SMS でパスワードをリセットできる機能をオフにする。
  • Twitter が、エンドツーエンドの暗号化ダイレクトメッセージを実現する。
  • Apple が、iMessage と Facetime で、何らかの形で out-of-band verification を実現する。
  • W3C のメンバーが、DRM の標準化において、アクセシビリティ、セキュリティ研究、イノベーションを保護しようという我々の呼びかけを支持する。
  • Google が、Chromebook を利用する学生から収集するデータのマイニングを止める。
  • Facebook が、ユーザが使用する名前の調停者のように振舞うのを止め、どんな名前であれアカウントに望む名前の使用を許可する。
  • WhatsApp が、親企業の Facebook とデータ共有のオプトアウトをユーザに許可する。現在、オプトアウトの期限は過ぎており、新規の WhatsApp アカウントには、データ共有のオプトアウトの選択肢がまったくない。

Apple の項目で出てくる out-of-band verification だが、最初オフライン認証のことかと思ったが、調べてみると以下のような定義が出てきた。

Out-of-band authentication is a type of two-factor authentication that requires a secondary verification method through a separate communication channel along with the typical ID and password.

What is out-of-band authentication? - Definition from WhatIs.com

全般的に、この間訳した「これからの四年間における私の優先事項」にも通じる内容ですな。

ネット否定論者ユーゲニー・モロゾフの最新刊『Freedom As a Service』が出るぞ! ……1年後だが ネット否定論者ユーゲニー・モロゾフの最新刊『Freedom As a Service』が出るぞ! ……1年後だがを含むブックマーク

前作『To Save Everything, Click Here』が出ることを告知したのが4年近く前になるが、ネット否定論者……と書くと単純化しすぎと怒られるだろうが、ユーゲニー・モロゾフの新刊が出るのを知る。

えーっと発売日は、2018年1月……って一年後かよ!

しかし、前作もそうだったけど、今回も『Freedom As a Service』というタイトルがうまいよねぇ。「新たなデジタル封建主義と都市の未来」という副題も、内容のシビアさを予感させてくれて期待が高まるぜ!(←性格が悪い)

果たして本作も邦訳は出ないのだろうか。やはり、こういうネガティブな本は出ないのだろうか。今では alt-right(オルタナ右翼)の専門家として名高い八田真行も mhatta's podcast で彼の本を誉めてた(?)がな。

2016年にワタシは面白いと思ったが、ほとんど注目を集めなかったエントリ一覧 2016年にワタシは面白いと思ったが、ほとんど注目を集めなかったエントリ一覧を含むブックマーク

長いことブログをやっていると、これは公開したら受けるというのもある程度は分かってくる。それとは別に、これは面白いとか価値があるだろうと書いたのにほとんどブックマークなどがつかず注目されないのに首を捻り、残念に思うことも多々ある。

折角なので、今年そのように感じたエントリをざっとあげさせてもらう。

それでは皆さんごきげんよう。さようなら。

2016-12-22

[][] YAMDAS更新(これからの四年間における私の優先事項)&ブルース・シュナイアーの新刊の邦訳  YAMDAS更新(これからの四年間における私の優先事項)&ブルース・シュナイアーの新刊の邦訳を含むブックマーク

Technical Knockoutこれからの四年間における私の優先事項を追加。Bruce Schneier の文章の日本語訳です。

無理やり時間を作り、ばたばたしながら訳した。

ちょうど「EFFが緊急の公開書簡をテクノロジー企業に送付、新政権でインターネットの監視と検閲が強化されることを危惧」という記事があがっているが、こうした電子フロンティア財団の動きも、ブルース・シュナイアーの危機意識と呼応するものなのは間違いない。

実はこの文章を訳すまで知らなかったのだが、ワタシも「ビッグデータ時代の犯罪とセキュリティを考えるのに有益な四冊」などで取り上げたブルース・シュナイアーの新刊の邦訳が今月出ていたのね。

最後の最後に意図せぬ偶然である。

2016年もっとも優れた書き手だった渡辺由佳里さんの総括『トランプが始めた21世紀の南北戦争』が年明け出る 2016年もっとも優れた書き手だった渡辺由佳里さんの総括『トランプが始めた21世紀の南北戦争』が年明け出るを含むブックマーク

Newsweek や cakes での渡辺由佳里さんの連載はとてもためになったが、彼女が熱心に取材した2016年のアメリカ大統領選挙戦の総括になりそうな本が年明けに出る。

この本は、ドナルド・トランプの大統領選勝利を受けて慌てて企画されたものではないそうで、そうした意味でもしっかりしたものが読めるだろう。

[] ジョン・クリーズの自伝の邦訳『モンティ・パイソンができるまで』が出てたのね  ジョン・クリーズの自伝の邦訳『モンティ・パイソンができるまで』が出てたのねを含むブックマーク

訳者あとがきが公開されているのを読み、2年前にここでも取り上げたジョン・クリーズの自伝の邦訳が出ているのを知る。

紙版のほう、帯で現在のジョン・クリーズ先生の顔を完全に隠しているのはどうなんだ(笑)。

この訳者あとがきを読めば、自伝とはいえこの本が結構偏った内容であるのが分かる。が、これはワタシは買わないわけにはいかないよな。

もしかすると、モンティ・パイソン関連本を買うのもこれが最後になるかもしれんのでね……。

「死に急ぐ」に対する「生き急ぐ」、「死に様」に対する「生き様」という造語 「死に急ぐ」に対する「生き急ぐ」、「死に様」に対する「生き様」という造語を含むブックマーク

この文章を読んで、本題とは別のところではっとしたところがある。

【生き急ぐ】一見聴き慣れた言葉のように聞こえるが、実はこの曲から生まれた松本による“新しい言葉”だったという。

「“死に急ぐ”という日本語はあるが“生き急ぐ”というのは、あまり聞いたことがないから僕の造語のような気がしますね。」

スローなブギにしてくれ〜気弱で強がりなハードボイルドの世界観を見事に仕立て上げた南佳孝と松本隆の手腕〜 - TAP the POP|TAP the NEWS|TAP the POP

「生き急ぐ」という言葉は、松本隆の造語らしい。

それで思い出した話がある。昔、遠藤周作がエッセイで、「最近「生き様」という言葉がメディアで使われるが、そんな日本語はない。「死に様」という言葉はあるが、「生き様」なんて言葉は辞書にはない」みたいな苦言を呈していたことである。

それを読んで、えーっ、と驚き国語辞典を調べてみたが、(今はどうか知らないが、その当時は)確かに辞書にはなかった。

しかし、それで遠藤周作に感心したかというとまったく逆で、そういう言葉への想像力が足らないところが彼のダメなところだと思った。大好きな作家の悪口は書きたくないが。

「死に様」という言葉があるなら、(その言葉のポジティブ/ネガティブな意味合いはどうであれ)「生き様」という言葉があってもよかろう。松本隆のように「生き急ぐ」という言葉を造るのが作家の仕事ではないのか。その造語が大衆の無意識のトレンドに合致していれば、「生き急ぐ」という言葉がそうであるように、人口に膾炙するはずだ。

果たして、最初に「生き様」という言葉を使ったのは誰だろう。

[] レナードの朝  レナードの朝を含むブックマーク

オリバー・サックスの原作は未読だが、映画的な脚色がなされていることは容易に想像できる。それでもワタシはこの映画が好きだ。でしゃばらないランディ・ニューマンの音楽も良い。

ロバート・デ・ニーロの患者役がうまいのはともかく、セイヤー医師を演じるロビン・ウィリアムズが、オリバー・サックスをうまく模している。もちろん四半世紀以上前のハリウッド映画なので、彼のセクシャリティーは穏便に改変されているが。

映画監督としてのペニー・マーシャルってもっと評価されてよいと思うのだ。彼女がしかるべき評価と処遇を受けていたら、彼女も(同じく『ハッピーデイズ』出身の)俳優から大監督となったロン・ハワードのような存在になれたかもしれない……というのはさすがに言いすぎかもしれんが。

 
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