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2018-01-22

ネット広告から権力者による監視まで〜AIのアルゴリズムが導くディストピアへの道 ネット広告から権力者による監視まで〜AIのアルゴリズムが導くディストピアへの道を含むブックマーク

この TED 講演は、ティム・オライリーが新年一発目に書いた What’d I miss? で紹介していて知ったものである。講演者のジーナップ・トゥフェックチー(Zeynep Tufekci)は、ノースカロライナ大学の准教授の社会学者で、インターネットで社会運動が容易になっても、目的達成が難しい理由について書いた処女作『Twitter and Tear Gas: The Power and Fragility of Networked Protest』は、BackChannel チームが選出した2017年最高のテック系書籍11選に入っている。

ティム・オライリーは、ジーナップ・トゥフェックチーの「あたかも AI が独立した実体であるかのように考え、AI が人間に何を行うか心配している人は多いが、権力者が AI を使って何ができるか気にする人がとても少ない」というツイートに賛意を寄せているが、日本語字幕がついたばかりのこの講演も、それを主題としている。

私たちが最も恐れるべきなのは、AI それ自体が私たちに何をするかではなく、権力者が私たちをコントロールし、操るために、目新しく、予想もつかない巧妙なやり方で密かに AI を使うかもしれないことです。近い将来、私たちの自由と尊厳を脅かすテクノロジーの多くは、私たちのデータと注意を捉え、広告主その他の顧客に販売している企業によって開発されています。

アルゴリズムの問題については、先月キャシー・オニールとケイト・クロフォードの講演動画を取り上げたばかりだが、ジーナップ・トゥフェックチーは、Facebook、Google、Amazon といった強大な力を有するプラットフォーム企業の収益を支えるアルゴリズムが、(ジョージ・オーウェルが『1984年』で描いた権力よりも巧妙に)権力者が我々を監視する力に変わる危険に警鐘を鳴らしている。

しかし、権力者がこうしたアルゴリズムを使って密かに私たちを監視し、判別し、突つきまわし、トラブルを起こしそうな反抗的な者を洗い出してマークし、説得アーキテクチャを大々的に利用し、個人の弱みや脆弱な面を突いて1人ずつ操作しようとするなら――市民の仲間や隣人が何を目にしているか、私たちが互いに分からないように個人の画面を通して大きなスケールで実行するなら――この独裁体制が私たちをクモの巣のように包み込んでも自分がその中にいるとは夢にも思わないかもしれません。

この講演でも紹介される、何か動画を再生すると、思想的により踏み込んだ動画を自動再生しようとする YouTube や、ドナルド・トランプの SNS 担当者が明らかにした、投票勧誘ではなく、逆に投票しない意思を固めさせるために Facebook を利用した事例など怖いものがある。

アルゴリズムの影響力の強さというと、最近では、Facebook のマーク・ザッカーバーグ CEO の企業よりも個人からの投稿を重視するとする方針転換が注目されたとかあったね。

しかし、アルゴリズムの潜在的な危険性は、シリコンバレーのプラットフォーム企業を率いる秀才たちが見せる(薄っぺらな)善意では軽減されない。

でも Facebook や Google の経営者たちが悪意をもって、意図的にこの国や世界の分極化を進め、過激化を後押ししているわけではありません。良心的に行動するという彼らの声明をこれまでにいくつも読みました。しかし、技術力を持つ人々の意図や声明ではなく、彼らが構築している構造やビジネスモデルが問題なのです。それが問題の核心です。

このあたり、テッド・チャンが警告する、AIの洞察力の欠如につながる企業(資本主義)の倫理観の欠如につながるかもしれない。

ここまで大きな話でなくても、AI をまとった人間対普通の人間という戦いが発生するぐらいは我々も考えておいたほうがよいだろう。また、その場合、ジーナップ・トゥフェックチーが別の講演「機械知能は人間の道徳性をより重要なものにする」における、「私たちは責任を機械に外部委託することはできない」「私たちは人間としての価値観と倫理観をさらに強固に持たねばならない」というのを忘れてはいけないだろう……が、上で引きあいに出したテッド・チャンの警告を読むと、構造的に勝ち目がない戦いにも思えてくるのである。

それでも私たちがこれほど深く依存しているシステムがどのように働いているかを真剣に考えるなら、この議論をこれ以上先延ばしにできるとは思えません。こうした構造が私たちの行動を組織し、私たちに何ができ、何ができないかをコントロールしています。広告収入で維持されるこうしたプラットフォームの多くは、無料で利用できることを強調しています。つまり販売されているのは私たち自身だということです。私たちにとって必要なデジタル経済は、最も高い値段をつけた独裁者や扇動的な政治家に私たちのデータや注目が売り渡されないシステムです。

この講演の結論も、当然ながらというべきか、シビアである(「つまり販売されているのは私たち自身」というのには反論があろうが)。

こうやってジーナップ・トゥフェックチーの講演を取り上げるのは、ワタシも彼女と同じくらいの明晰さなどと思いあがったことを言うつもりはさらさらないが、同じような問題意識をもって「ユートピアのキモさと人工知能がもたらす不気味の谷」「我々は信頼に足るアルゴリズムを見極められるのか?」といった文章を書いたこと、そしてそれらを収録した『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』を電子書籍にして出してるのでよろしくということである。

おい、最後は宣伝かよと言われそうだが、もちろん宣伝である。そのためにこのブログをやっているのだから。

[][] CC理事だったジェームズ・ボイルがグラフィックノベルで解き明かす音楽の2000年の歴史  CC理事だったジェームズ・ボイルがグラフィックノベルで解き明かす音楽の2000年の歴史を含むブックマーク

デューク大学法学校の教授であるジェームズ・ボイルのことは、山形浩生の査読評価書で知り、その後シェイクスピア作品の真の著者を探求するミステリー小説パブリックドメインについての書籍を書いたことは追っていたが、彼がかつて理事を務めた Creative Commons のブログで久しぶりに名前を見かけた。

音楽の2000年の歴史(!)をグラフィックノベル(!)で解き明かすという『Theft! A History of Music』というけったいな本を出してたのね。

Theft!: A History of Music

Theft!: A History of Music

この新刊は Amazon で買うこともできるが、Creative Commons の理事だった人だけあって、表示 - 非営利 - 継承 3.0 アメリカ合衆国ライセンスの元で自由に全編ダウンロードも可能

ジェームズ・ボイルという人の仕事は、基本的にロマン主義的な作者概念の幻想への批判が基本にあり、この新刊も「泥棒!」を書名に冠していることも、その意図は明らかだ。今の著作権法で泥棒扱いされかねないような(テクノロジー)利用の積み重ねこそが音楽の歴史なんだという主張である。

D

グラフィックノベルという形式上、紙版の邦訳は難しいかもしれんが、上記の通りダウンロード可能なんだから、誰か日本語訳を手がけないものか。

紙版と電子書籍で内容を違える本がこれから増えるのだろうか 紙版と電子書籍で内容を違える本がこれから増えるのだろうかを含むブックマーク

少し前に栗原裕一郎、豊崎由美『石原慎太郎を読んでみた』の文庫化について書いたとき、それが単純な文庫化ではなく「入門版」と銘打っているのはなんでだろうと思ったのだが、それについて栗原裕一郎さんが書いていた。

なるほど、文庫本が(単行本からすれば)ライト版+αで、電子書籍のほうがコンプリート版ということか。紙版を全部入りにしてしまうと、ものすごく分厚くなってしまうので、電子版を全部入りにすることで差別化を図ったということか。

栗原さんによると、紙版と電子書籍で内容を変え、電子版のほうをコンプリート版にする例では『村上さんのところ』という前例があるという。

確かに紙の本の分量をただ増すことが売り上げ増加につながるとは限らない、というか一線を越えれば負の相関が出てくるだろう。しかし、電子版であれば文字情報の増加は深刻な問題にはまずならない。このように紙の書籍と電子書籍の内容を意識的に差別化するのがより一般的になるのかもしれませんな。

Kindle 版もいずれ購入可能になるのだろうな。

2018-01-18

[] 『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応 その6  『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応 その6を含むブックマーク

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の感想が書かれたブログをそろそろ読みたいなと思ったのだが、思えば Google ブログ検索はとっくになくなっており、どうすればいいんだろうか。

そういうわけで見逃していて申し訳なかったのだが、藤原健太郎さんが既にブログで取り上げていた。

私は30代後半で大学を出て今の業界に入るきっかけになった話も途中途中であって、昔感じたWebの自由な雰囲気を思い出して懐かしさもありつつ読んだのですが、10代、20代の人が読んだらどう感じるのかな?

藤原健太郎 - 『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』を読んだ - Powered by LINE

ワタシ自身が現在40代半ばであるという事実、過去のネット体験の流れから自由になれることはないわけで、今の若い人にリーチできるだろうかというのはある。若い人の感想も知りたいところですね。

そういえば、『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の解説を担当くださった arton さんが先日、以下のように書いてくださっている。

昨日のコンピュータ書籍がすごいでは取り上げようもない(ジュンク堂では売らないから)のでスルーになっていたyomoyomoさんの「もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて」だけど、特典の凄まじい内容と信じ難い本文とのメタな構造は驚異(と後になって話し合うなど)。

https://twitter.com/arton/status/952514935266852867

「昨日のコンピュータ書籍がすごい」とは、1月13日に開催された「新春座談会 このコンピュータ書がすごい! 2018年版 ——2017年に出たコンピュータ書ならこれを読め!——」のことだろうが、おそらくは、毎年このイベントに和服姿で登壇する達人出版会高橋征義さんらと『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の話になったのかな。

ここまで言っていただけるとこちらが恐縮してしまう……けど、実は arton さんが書かれる通りなのです(笑)。その話を耳にして、一人でも購入してくれる人が増えてたら嬉しいのだが。

テッド・チャンが警告する、AIの洞察力の欠如につながる企業(資本主義)の倫理観の欠如 テッド・チャンが警告する、AIの洞察力の欠如につながる企業(資本主義)の倫理観の欠如を含むブックマーク

原文を12月後半に知り、なかなか日本版に翻訳が出ないものだから、勝手翻訳してやろかと思いかけていたので、とりあえずありがたいことである。

昨年、代表作である「あなたの人生の物語」が『メッセージ』として映画化されたテッド・チャンの寄稿だが、原文のタイトルは「Silicon Valley Is Turning Into Its Own Worst Fear」で、「シリコンバレーは、自らが最も恐れるものに変化しつつある」になろうか。

前半は、「洞察」という単語がキーワードとなる。AI の脅威は、この洞察のなさだという。

洞察は、まさにマスク氏のイチゴ摘みAIが有しない能力であり、悲観論者が語る同様のシナリオで人類を滅亡させるほかのあらゆるAIにも欠けている。こうしたシナリオで描かれるAIは人間の解決不可能な問題を解くほど賢いとされるのに、作業をそのまま進めることが間違いなく正しいかどうか立ち止まって自問するという、大抵の大人がすることすらできない。私は、これを妙なことだととらえていた。その後、私は思い至った。我々はとっくに、完全に洞察の欠如したマシンに囲まれているではないかと。そして、そうしたマシンを単に企業と呼んでいるのだ。もちろん企業は自律的に活動しないし、動かしている人間は洞察力を持っているだろうが、資本主義は洞察行為を評価しない。逆に資本主義は、人間の持つ「良い」方法かどうか判断する能力を「市場で決まること」へ置き換えるよう求め、人間の洞察力を盛んにむしばんでいく。

シリコンバレーが警告するAIの恐怖、その本質を「メッセージ」原作者が分析

そして、既に我々はこの洞察力が完全に欠如した「企業」というマシンに囲まれているじゃないか、というわけだ。それなのに、AI に洞察力、言い換えれば倫理観を持たせるなんて、現状企業に倫理観を持たせることに失敗している現状を見れば、無理に決まってるじゃないかというわけだ。

(とろい)人間が(容赦のない)AI にとってかわることで、(シリコンバレーのテック企業が強力に推進する)資本主義は完全に手がつけられなくなるのではないか。つまり、シリコンバレーは自らが最も恐れるものになるんじゃないか。

米国の思想家フレドリック・ジェイムソン氏が広めた言葉に、「世界の終わりを想像することは、資本主義の終わりを想像するよりたやすい」というものがある。シリコンバレーの資本主義者たちは、資本主義の終焉など考えたくないだろう。予想外なのは、資本主義者の想定する世界の終わりが、超高度AIの姿をして、抑制のきかない資本主義という形でもたらされることだ。彼らは、意図せず自分たちが思い描いている悪魔を作ってしまった。その魔物による悪行は、彼らの行為そのものなのだ。

シリコンバレーが警告するAIの恐怖、その本質を「メッセージ」原作者が分析

リバタリアニズムやジョン・ペリー・バーロウ氏のサイバースペース独立宣言へのあんまり肯定的でない言及、何よりも AI の名の元での人間の疎外への恐れなど『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』とも通じるものを勝手に感じてしまう。

それにしても、人間性を信じながらも、AI について淡々と書きながら、人間なんか知らんがな、という未来に遠慮なく切り込むところなど、SF 作家としてのテッド・チャンの面目躍如ではないだろうか。

シリコンバレーの「男性ユートピア」ぶりを暴く『Brotopia』が面白そうだ シリコンバレーの「男性ユートピア」ぶりを暴く『Brotopia』が面白そうだを含むブックマーク

このエントリで紹介されている『Brotopia: Breaking Up the Boys' Club of Silicon Valley』という本が面白そうだ。

Brotopia: Breaking Up the Boys' Club of Silicon Valley

Brotopia: Breaking Up the Boys' Club of Silicon Valley

Brotopia: Breaking Up the Boys' Club of Silicon Valley

Brotopia: Breaking Up the Boys' Club of Silicon Valley

シリコンバレーの男性クラブに切り込むというのは、とてもタイムリーなテーマである。書名になっている Brotopia とは、Bro(兄弟)と Utopia(ユートピア)を組み合わせた造語で、これも流行りそう。

この Bro を組み合わせた造語では、以前から Brogrammer という単語が知られている(参考:台頭する「ブラグラマー(Brogrammer)」たちと、どう付き合えばよいのか?)。そういえば、ズバリ Bro を名前に冠したネットワークベース IDS もあったねぇ。

シリコンバレーの男性優位なマッチョイズムについては、「ハイテク業界のBrogram、Brogrammer化を打ち崩すことはできるのか」を5年以上前から言われていることだが、昨年のスーザン・ファウラーの告発以降の報道を見ても、このような本が書かれるということを鑑みても、大手を振っていたということなんでしょうな。

BackChannelチームが選出した2017年最高のテック系書籍11選で紹介した Sara Wachter-Boettcher『Technically Wrong』あたりと問題意識は共通しているのだろうか。

あと、渡辺千賀、奥本直子両氏の対談記事「シリコンバレーのセクハラ裏事情 女と男と「無意識バイアス」」も面白かったが(最初に話題にのぼるエレン・パオの本については少し前に触れている)、渡辺千賀氏が「日本だったらさもありなん」、「そう思ってしまうのは日本で働いた後遺症なのだろうか」とかいちいち日本を引き合いに出しているのがアレだった。

もちろん日本の企業文化にもセクシャルハラスメントの問題は今もいろいろあるでしょうよ。でも、対談で話題に上っているニュースはまぎれもなく全部アメリカの事例だろうがよ。

Googleは昔のウェブページのインデックスを止めている? Googleは昔のウェブページのインデックスを止めている?を含むブックマーク

XML の第一人者として知られる(という紹介で今もいいのだろうか?)ソフトウェア開発者ティム・ブレイが、Google は古いウェブページのインデックスを止めているのではないか、という疑いを書いている。

その真偽についてワタシが断言はもちろんできないのだが、「ググレカス」から「ググってもカス」へみたいに言われることが多くなった Google だが、検索結果の順位についての文句はあれども、ウェブ全体をインデックスしてくれていると当たり前のように思い込んでいたことにはたと気づかされ、大げさにいえば何か庇護者を失ったような心持ちになるのである。

関係ないが、Google の検索結果上位に「未指定:」が出るたびにイラっとくるの、多くの人が思うことだと思うのだが、あれを出さなくする設定保存ってできないのかな。何度「完全一致」を選択させれば気が済むんだよ、という。

ネタ元は Four short links

2018年以降もキャス・サンスティーンの邦訳が続く 2018年以降もキャス・サンスティーンの邦訳が続くを含むブックマーク

2017年は実はキャス・サンスティーンの年だったと昨年末に書いたが、NTT 出版のツイートを見て驚いた。

最初、2017年に4冊邦訳が出たのに、今年2018年も2冊出るの? と驚いたのだが、NTT 出版の人は「2019年」と書いてるね。

つまり、今年勁草書房から、そして来年 NTT 出版からそれぞれキャス・サンスティーンの邦訳が出るということなのか。5年連続で邦訳が出るなんて、すごいな!

邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2017年版)で取り上げた #Republic はどちらから出るんでしょうな。

#republic: Divided Democracy in the Age of Social Media

#republic: Divided Democracy in the Age of Social Media

2018-01-15

[] 『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』URL一覧ページ追加  『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』URL一覧ページ追加を含むブックマーク

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』のURL一覧ページを追加。

今回追加したのは、電子書籍『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の文中でリンクしたウェブリソースの URL の一覧を章ごとにまとめたものである。

ワタシはウェブ連載において、できるだけ必要なウェブリソースにリンクするよう心がけており、そのリンク一覧を見ていただければ、ワタシがどういう文章を書こうとしているか分かると思う。

何かで『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』のことを知ったが、扱っている内容が自分の関心、興味とどの程度合致するかざっと一望したい場合に便利なのではないか。

URL 一覧は、まずは達人出版会高橋征義さんが CSV ファイルを作成し、それを Markdown 化したものを、ワタシが HTML に変換している。何かリンクがおかしいところがあれば、それはワタシの責任なので、メールなり Twitter なりでお知らせください。

さて、『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、ブレイディみかこさんから以下のコメントをいただいている。ワオ!

ボーナストラックの長編エッセイに泣きました。

THE BRADY BLOG:あけましておめでとうございます。

死せる yomoyomo、生けるブレイディみかこを泣かす……というのは冗談として、ブレイディみかこさんは義理堅い方で、昨年だけでも『花の命はノー・フューチャー: DELUXE EDITION』(asin:4480434526)、『いまモリッシーを聴くということ』(asin:4907276796)、『労働者階級の反乱 地べたから見た英国EU離脱』(asin:4334043186)の三冊を恵贈いただいている。しかし、こちとらウェブサイト更新を止めていたため、読書記録などを書くこともできず、とても心苦しく思っていたので、今回はワタシから強制的に電子書籍を送りつけさせてもらった。

しかし、こんなありがたいコメントをいただいて、これが紙の書籍だったら、いまや売れっ子であるブレイディみかこさんのコメントを帯にでかく入れて売り出す一手でしょうな(笑)。

Amazon、Apple、Facebook、そしてGoogleという「四天王」の脅威をテーマとする『The Four』の邦訳はまだ出ないのか Amazon、Apple、Facebook、そしてGoogleという「四天王」の脅威をテーマとする『The Four』の邦訳はまだ出ないのかを含むブックマーク

先日(Wiredの)BackChannelチームが選出した2017年最高のテック系書籍11選を紹介させてもらったが、ティム・オライリーの新刊とあわせ、なんでこの本が入ってないのかなと思ったのが、ニューヨーク大学スターン経営大学院の教授である Scott Galloway の『The Four』だ(公式サポートサイト)。

The Four: The Hidden DNA of Amazon, Apple, Facebook and Google

The Four: The Hidden DNA of Amazon, Apple, Facebook and Google

この本は、題名にもなっている Amazon、Apple、Facebook、そして Google というインターネット時代の覇権を握る「プラットフォーム資本主義」を代表する「ギャング・オブ・フォー」の脅威を主題としたものである。

今ではこの「四天王」に代表されるテック企業が批判の矢面に立たされることが多く、そのあたりスコット・ギャロウェイの本書が引き合いに出される The New York Times「巨大テック企業、救世主となるはずが今や脅威に」あたりによくあらわれている。

日本のメディアでは、この本について取材しているのは、日経ビジネスオンラインに掲載された「アマゾンは「胃袋」、アップルは…」という、タイトルがダメな記事くらいしか知らない。おそらくは邦訳は日経BP社から今年出るのかな。

こうしたインタビュー以外で『The Four』の内容を知りたければ、もっともよいのはスコット・ギャロウェイの TED 講演なのだが、残念ながら本文執筆時点でまだ日本語字幕に対応していない。

[] 今インストールすべきFirefoxのアドオンは何か  今インストールすべきFirefoxのアドオンは何かを含むブックマーク

LinuxQuestions の創始者である Jeremy Garcia が、今インストールすべき Firefox の拡張機能について書いていて、えっ、2018年の今になってそんな記事書きますか? と逆に新鮮だった。

ご存知の通り、Firefox 57 で代表的なアドオンがいくつも使えなくなり、ワタシなども怨嗟を吐き出してしまった。もちろんこれにはいろいろ事情があるのは承知していますがね。ともかく、Jeremy Garcia が選んでいるアドオンは、以下の5つ。

  • uBlock Origin:コンテンツフィルタリング
  • Privacy Badger:サードパーティードメインのトラッキングを遮断
  • LastPass:パスワードマネージャ
  • Xmarks Sync:ブックマークなどを同期
  • Awesome Screenshot Plus:キャプチャー画像の取得と編集

ふーむ、なるほど。ところでワタシが現在使用しているアドオンもちょうど5個だったので、以下に挙げておく。

  • Format Link:ウェブページのタイトルと URL を好きな形式でコピーできる。Make Link の代替
  • Foxy Gestures:マウスジェスチャー機能を追加。FireGestures の代替
  • uBlock Origin
  • Text Link:ウェブページに書かれた URI 文字列を読み込み
  • Hatena Bookmark:はてなブックマーク

Privacy Badger も使ったもんかな。あとは Tab Mix Plus が復活してくれれば……。

[] いつの間にか容量が減っている商品wikiが面白い  いつの間にか容量が減っている商品wikiが面白いを含むブックマーク

suchi さんの Twitter 経由で知ったのがいつの間にか容量が減っている商品wikiである。

この手の話題は以前他でも見た覚えがあるが、この小売りされる商品の価格は変わらないまま内容量が収縮していく経済現象を「シュリンクフレーション(shrinkflation)」と言うんですね。知らなかった。

この手の情報集積に Wiki は最適だし、そのようにちゃんと Wiki が正攻法に利用される事例を逆に見なかった印象があるので、ちょっと新鮮に思う。

しかし、いろいろ実例があるんやね。個人的にはルマンドがショックだった。ルマンドに裏切られたら、我々は何を信じて生きればよいのだろう。

高須正和さんの新刊『世界ハッカースペースガイド』が今月末出る 高須正和さんの新刊『世界ハッカースペースガイド』が今月末出るを含むブックマーク

なんだよ、高須さん、新刊が出るなら教えてよ、こないだインタビュー記事を取り上げたときに一緒に紹介したのに……と高須さんから来ていたメールを読むと、ちゃんと書いてました。すいません。

世界ハッカースペースガイド (CodeZine Digital First)

世界ハッカースペースガイド (CodeZine Digital First)

高須正和さんの本というと、『メイカーズのエコシステム 新しいモノづくりがとまらない。』(asin:480209065X)を「メイカームーブメントの幼年期の終わりと失敗の語り方」で取り上げたが、あれから二年になるのか。

本書は、著者が実際に訪れた世界中の全14か所のハッカースペースを、そこに集まる個性豊かなハッカーや熱いプロジェクトとともに紹介するガイドブックです。

書籍「世界ハッカースペースガイド」 ? ニコ技深圳観察会(日本語),メイカーズのエコシステム, ? Medium

てっきり深圳ネタかと思いきやそうではなく、といってももちろん深圳の話も入っているが、それについては『「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ−これからの製造のトレンドとエコシステム』(asin:4844398032)というピッタリな本が出てるからね。

新刊のテーマは「ハッカースペース」とのことで、『Make: Technology on Your Time Volume 11』(asin:4873114918)において、高須さんの新刊でももちろん登場するミッチ・アルトマンの「ハッカースペースの作り方」という長い文章を訳したワタシにとっても思い出深く、最新情報を知りたいテーマだったりする。

 
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