YAMDAS現更新履歴

このページは YAMDAS Project の更新履歴ページです。

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2004-10-28

[][][] YAMDAS更新、もしくはTune In, Turn On, Skype Out!  YAMDAS更新、もしくはTune In, Turn On, Skype Out!を含むブックマーク

Technical KnockoutSkypeカラオケボットを追加。Edd Dumbill の文章の日本語訳です。今週末急遽帰省することになり更新できないので、短い文章を訳させてもらった。

さて、Skype の話題を耳にすることが多い。ライブドアと独占提携ということで、今回の翻訳は livedoor スカイプに書かれている表記に従ったつもりである。

まあ、今回訳した文章はかなりくだらなくて、その辺を山形浩生が嫌いな「さ」の用法で出したつもりだがお分かりだろうか(分かるか!)。その思いつき一発さ加減に笑ってしまったので訳したということ。

[] SkypeはPDAのキラーアプリにならんのか  SkypeはPDAのキラーアプリにならんのかを含むブックマーク

ふと Skype は PDA を復活させるキラーアプリになるんじゃないかと思ったのだが、同じことを考えている人はやはりいて、バッテリーの持ちの問題を挙げられていた。

Skype はネットワーク帯域を抑えている分端末側に負荷がかかる作りなのでそうなるわけである。AES 暗号化の負荷とか。もちろん帯域を抑えたといってもそれなりには必要になるし。

携帯に載せればという意見もあるが、これまでの携帯インターネット(って何?)の作りの筋の悪さを鑑みるにつけ、PDAのほうが向いていると思うのだけど、そうした意味で Linux ザウルスのアメリカ撤退は痛かったと思う。palmOne Treo650 あたりがぴったりなプラットホームに思えるのだがどんなものだろうね。

Amazon Honor System  Amazon Honor Systemを含むブックマーク

先日訳した文章の中でよく分からなかったところがあったので意見を求めたところ、コメント欄でそれは Amazon Honor System のことではないかと教えていただいた。

始まったのは2001年のはじめということで、結構前である。以前マイクロペイメントについて触れた文章を書くときに調べたはずだが、すっかり忘れていた。2001年の9.11のときには、テロ被害救済募金にも利用されたようだ。

[] O'Reilly Digital Media Center  O'Reilly Digital Media Centerを含むブックマーク

オライリーがデジタルメディアに特化したサイトを立ち上げていた。詳しい情報はオライリーウェブロのエントリを読んどくれ。RSS フィードの話が出てくるところがいまどきですなぁ。

それにしても iPod Photo の発表に機を合わせたかのようなタイミングになるところがオライリーの運気(?)とフットワークの軽さを感じさせる。

[] それはBlogに似ている。でもそれはWikiというんだ  それはBlogに似ている。でもそれはWikiというんだを含むブックマーク

これは NewsWeek が WikiPedia を取り上げた記事につけたタイトルである。

似ているかぁ? とワタシなど思うわけだが、それだけブログが普及したということ、またそのためフォーマットがすっきりかっちりきまった(手書きでなさげな)サイトは、条件反射的にブログに見えてしまうということではないだろうか。

ネタ元は WikiSearch

英辞郎 in love  英辞郎 in loveを含むブックマーク

翻訳をするときに英辞郎を重宝するわけだが、よく見ると結構謎な訳が載っていたりする。深刻でないものを挙げさせてもらうと、「love ****」の類にそういうのが多い。例えばこういうのである。

love blobs タマタマ

タマタマって何よ(笑)。タマタマがあるということは……

love bumps パイパイ

もあるわけだが、何じゃこりゃ(笑)。パイパイってアナタ……

こういう具合に love で始まる見出し語を見ていったわけだが、解説が意味不明なのもあった。

love slave 恋の奴隷◆奥村チヨの歌に『恋の奴隷』というのがある。#あなたと会ったその日から〜恋の奴隷になりました#

奥村チヨの歌に『恋の奴隷』があったからってだから何だってんだよ!

[] 二度劇場に足を運んだ映画はいくつかあるが、三度となるとはじめてだ  二度劇場に足を運んだ映画はいくつかあるが、三度となるとはじめてだを含むブックマーク

「『スウィングガールズ』に出てくる女子の中で誰が一番好みなんですか?」

「うーん……西田尚美かな」

「はぁ!?」

文句あるかこの野郎。

sarugatondarasarugatondara 2004/10/28 03:35 一応シャープはザウルスのアメリカ撤退を公式に否定していたかと…。そういう報道が出る時点であまりいい状況ではないのだとは思いますが。

yomoyomoyomoyomo 2004/10/28 08:46 そうか、一応シャープは否定してましたっけ。そちらも読んでいたはずですが、撤退報道のほうが強くインプットされてしまっていたようです

takaBSDtakaBSD 2004/10/28 13:55 西田尚美、いいっすよねえ。「幸福の鐘」にもラストだけ出てましたけど良かったす。中島ひろ子も同じ感じで好きだったりします。

2004-10-25

[][][][] YAMDAS更新  YAMDAS更新を含むブックマーク

Technical Knockoutオープンミュージックストアを追加。Giles Turnbull の文章の日本語訳です。

正直言って、良く書けている文章とはまったく思わないのだが、ちょうどオーディオブログ+iPod周りで面白い話をいくつか読んだところだったので訳してみた。

さて、本文の冒頭で挙げられている audioblogging manifesto は、題名と裏腹にオーディオブログに対して批判的な内容も含むのでご注意を。

さて、そのオーディオブログ+iPod周りの話だが、原文のコメントでも紹介されている iPodder.org あたりが震源になっていて、これについては Sotto Voce のエントリが詳しい。audioblogging manifesto でも名前が挙げられていた Dave Winer が 既に weblogs.com に手を入れるなど RSS フィード周りで関わっているようで、結構本格的。

ちょうどよい具合に HotWired「ネット音声をiPodで聴く『ポッドキャスティング』」という記事が出ており、それを受けて News Watchers' Talk も始まっている。個人的には、津田大介さんの「伊集院光のラジオ番組や昔のオールナイトニッポンを録音したものをiPodに転送して」というのが面白かった。このコメントについては、音楽配信メモで解説がなされているのでそちらもあわせて読むとよいでしょう。そうそう、ラジオ番組のデジタル流通に可能性を見出すラジオの人がでてくると面白いと思うんだけどねぇ。

こうしてみると iPod の偉大さというか、それが可能にしたものの大きさを実感するわけである。まだ持ってないんだけど。

伊藤穣一氏のICANN理事会メンバーへの就任について  伊藤穣一氏のICANN理事会メンバーへの就任についてを含むブックマーク

先日 ICANN 理事会メンバーへの就任が発表された伊藤穣一氏によるステートメント「なぜ ICANN?」の以下の部分を読んで正直驚いた。

ICANNは主にインターネットのIPアドレスと「.jp」などのトップレベルドメイン(TLD)の管理をする組織ですが、今、アメリカ政府や国連などに沢山の課題を突きつけられていて、2005年11月16日のWorld Summit on the Information Society (WSIS)までにその課題をクりア出来なければ多分そこでICANNは終わりだろうと言われています。

無知と笑われても仕方ないが、ICANN が上記のような切羽詰った状態にあることはよく知らなかった。

当サイトの読者ならご存知の通り、ワタシは過去数度伊藤穣一氏について批判的な文章を書いたことがあるが、一方で彼の活動で評価できるところはちゃんと評価している。具体的にいうと、クリエイティブコモンズの企業への働きかけの仕事はよくやっていると思った(シンポジウムのストリーミング放送を見て)。

ICANN に話を戻すと、伊藤氏の「電話会社的なITUよりもインターネット的なICANNの方がこういった部分を管理するにはより適切な組織」という認識には当方も賛成する。しかし、現在の ICANN でそれができてないからこその危機的状況なわけで、それを変えるとなるとかなりの重責を担うことになるのは容易に想像できる。伊藤氏にはベストを尽くし、日本代表、などという狭い枠の仕事ではなく、インターネットガバナンスをうまく機能させるためのリーダシップを発揮してほしいと思う。

要は、幸運を祈る、ということです。

[][] Linuxファイアウォール入門  Linuxファイアウォール入門を含むブックマーク

かなりダメな文章。

標準的なLinuxディストリビューションには、早くからファイアウォールコードが含まれていた。Linuxカーネルの1.1バージョンには、Alan CoxがBSDのipfwファイアウォールツールを移植していて、それがipfwadm(ipfwの機能豊富な拡張版)となり、最近ではipchainsによる強化が図られている。ipchainsには、どの状況でどのフィルタ規則を使うかを指定するための設定ファイル(iptables)があるほか、これらのテーブルを操作するためのコマンド群も用意されている。ここ数年、Linuxにおけるファイアウォールと言えば、ipchainsが標準となっている。

iptables が ipchains の設定ファイルだったなんて、netfilter/iptables FAQ の訳者であるワタシもびっくりの新事実である。つーか、嘘書くなよ。

netfilterはまだ比較的新しく、デビューは2001年1月、2.4 Linuxカーネルでのことである。したがって、ファイアウォールのセットアップと設定を手助けするフロントエンドプログラムのなかには、まだ古いipchainsコードを使っているものが少なくない(netfilterは、ipchainsに対して後方互換性がある)。つまり、Linuxにおける最新のファイアウォールコードは、強力ではあるが、古いipchainsコードほど扱いやすくない。

netfilter と iptables と ipchains の関係分かってんのかね? 後方互換性って何を指して言ってんだか。それにねぇ、netfilter が安定版カーネルに取り込まれて四年近く経つんだぜ。未だにそれに移行しようとせず、ipchains でルール書く人間なんて技術者として信用できないよ。この程度の知識しかない奴が「Linuxファイアウォール入門」を書くとはね。

それより驚くのは、この記事について役に立ったという評価をしている人がかなりの割合を占めること。あなた方、本当に Linux 使ってるんですか?

[] Linuxカーネルの9223372034708485227年問題  Linuxカーネルの9223372034708485227年問題を含むブックマーク

Linux 2.4系カーネルが重大な問題を抱えていることが判明した。9223372034708485227年の1月1日になると、セグメンテーションフォルトをぐはっと吐いてシステムが停止してしまうらしい……って、おいおい(笑)

しかし、西暦9223372034708485227年、コンピュータがどうこうという前に、地球自体どうなってるんやろうねぇ。

[] さくらレンタルサーバ非公式FAQ  さくらレンタルサーバ非公式FAQを含むブックマーク

YAMDAS Project本体がさくらレンタルサーバ上に移転して一月になるが、ちょっと分からないことが調べていていきあたった。ちゃんとこうしたサイトを構築してくれる人がいるのはありがたいことである。しかも Wiki だし。

革命から10年経って  革命から10年経ってを含むブックマーク

Netscape 創設時からの社員で、Mozilla プロジェクトの初代リーダーを務めた(という解説はいらないだろうが)jwz が、Netscape ブラウザの最初のパブリックベータを公開して10年経ったことについて短く触れている。当時はまだ Mosaic Communications やったんやね。

10年前の Netscape については、同じく jwz による「ネットスケープの仕事場。」が詳しい。これを読むと、"Mozilla" の名付け親は jwz みたい。

ワタシがはじめてブラウザを利用したのは、大学の News マシンに入っていた Mosaic ブラウザだったと思うが、正直あまりそのときの正確な記憶が残っていない。1994年だったか、1993年だったか。

[] ACCS裁判を追う  ACCS裁判を追うを含むブックマーク

ITmedia に特集ページができていた。先日の公判はなかなかハードな展開だったようで、文脈が欠けるため首を傾げざるを得ない記述があったりするが、逆にそれにやり取りの生々しさを感じたりする。

office さんがやったことに逸脱があったことは間違いなく、それはいずれ民事で相応の判断がなされるだろう。一方で「あんな奴は厳罰に処せ」と思っている人も相当いることは承知しているが、氏の行為は刑事罰に該当しないという当方の認識は変わっていない。

「被害者には謝罪したいが、ACCSには謝る必要がない」という office さんの論旨は極めて明確である(この通り公判で発言したわけではないのに注意)。

[] はてなダイアリーへの要望  はてなダイアリーへの要望を含むブックマーク

ズバリ、リファラスパムへの対応。

最近それの数が多すぎて、読者がうっかり踏んではまずいとリンク元を非公開にさせてもらっている。ノイズにしかならないので、共通のリストを用意しておき、それはカウントしないようにしてほしいものだ。

宮崎学の謎な文章  宮崎学の謎な文章を含むブックマーク

宮崎学本音のコラム(85回目)10月21日付より引用。

例えば昨年他界したある人は、遺産五億円、負債が百億円という豪快な人物であったのだが、負債は全部個人で背負い、残された者に累が及ばないようにしてあった。私には実に爽快に思える例であった。

一体この話のどこが爽快なのか、ワタシには分からない。遺産よりも負債が多ければ、単に遺族が相続放棄すればよいだけの話ではないか。別に死ぬ人間が策を弄す必要はない、至極基礎的な手続きの話ではないか(もちろん生きているうちに負債をなくすのが一番だが)。違うのだろうか。ワタシが世間知らずなだけか?

先日何かのテレビ番組で、遺産が入ったと思ったら時間をおいて大きな負債があることが発覚して相続放棄もできずひどい目にあう例を放送していたが、これはそれにはあたらない。

これとは別に、最近の宮崎学の書く文章は、以前の懐の深さがない、俗情におもねる文章が目立つように思う。

buruburu 2004/10/25 04:02 約1千京年って、地球どころか宇宙の寿命が尽きてまっせ。

babiebabie 2004/10/26 12:02 「オープンミュージックストア」の”Amazon Honor Scheme”ですが、普通”Amazon Honor System”<http://s1.amazon.com/exec/varzea/subst/fx/home.html/103-9429247-3747859>と呼ばれる、Web賽銭のような仕組みではないでしょうか?

yomoyomoyomoyomo 2004/10/26 22:07 情報ありがとうございます。話の文脈からしてもAmazon Honor Schemeのことみたいですね。2001年開始だから結構長くやってみるサービスで、以前マイクロペイメントに触れた文章を書いたときに見たはずですが、見事に忘れていました

takaBSDtakaBSD 2004/10/27 12:13 そもそも「負債は全部個人で背負い」がどういうことかわからないんですが。

yomoyomoyomoyomo 2004/10/27 22:11 借用書を全部こっそり盗み出して、火葬とともに焼却……なわけはないよなぁー

2004-10-18

yomoyomo2004-10-18

[][] YAMDAS更新  YAMDAS更新を含むブックマーク

Technical Knockoutマイクロソフトは、Windows 98 SEをオープンソースとして公開すべきだを追加。Todd Ogasawara の文章の日本語訳です。

はっきりいって実現性のないどうでもいい話と言ってしまえばその通りなのだが、これと同じことをワタシもときどき思うことがあったので、思わず訳してしまった。訳におかしなところがあればメールでコメントくだされ。

(原文にはいろいろコメントがついているが)深読みすれば肥大化の一途を辿り、もはや「古いマシンが蘇ります」などという宣伝文句が使えなくなった Linux ディストリビューションの問題もあるだろう。

さて本文中に登場する Ubuntu Linux については、試用レポートの翻訳が出ているが、Debian ベースのミニディストリビューションで、国際化などへのしっかりした対応と、半年毎のリリースの遵守をうたっているようだ。Debian ベースの場合、後者が特に魅力的なのだろう。

つーか、そもそも Ubuntu って何やねん、どう読むねんという疑問については、公式サイトの FAQ ページを読むとよい。

今週末はほとんど何もせずにひたすら引篭っていた。こういうのができるのも今日までと、録りだめしていた『24』シーズン2をひたすら見ていた。Tさん、申し訳ない。

サイト移転続き  サイト移転続きを含むブックマーク

旧サイトのコンテンツを、トップページを除き、定型文とその移転先へのリンクに置き換えさせてもらった(例えばこんな感じ)。

Perl のスクリプトを作って一括変換させてもらったのだけど、10分ぐらいでちゃちゃっとやるならともかく、実際には結城さんの Perl 本を久方ぶりに取り出し、えっちらおっちらという感じで、えらく時間がかかってしまった。

[][] はてなキーワードの謎  はてなキーワードの謎を含むブックマーク

はてなキーワード「Wiki」のページ上方のAmazonリンクの中に、『Wiki Way』邦訳版結城さんのWiki本も出てこないのはなぜ?

[] 終わりの日  終わりの日を含むブックマーク

クリストファー・リーブの訃報を知ったとき、僕はリチャード・マシスンのことを想起した。なんで? と思われるだろうが、少し前にリーブが主演した『ある日どこかで』という映画のことを知り、その原作・脚本がマシスンであるのに驚き、機会があったら観てみたい、とずっと考えていたからだ。

いくらSF初心者とはいえ、ワタシだって彼が『地球最後の男』の原作者であることぐらい知っていた。が、彼がスピルバーグを一躍有名にした『激突』の脚本を手がけていたのを知ったのは比較的最近のことだったりする。

さて、マシスンの作品で絶対に忘れられないのが短編「終わりの日」である(『20世紀SF(2) 1950年代 初めの終わり』に収録)。倉田わたるさんは、久しぶりに再読した夜にこの作品世界と同じ夢を見、ishii-k さんも「読み終わって、涙が出てきた」と書いているが、ワタシも通勤電車の中で読んでいて、最後のところで唐突にこみ上げた涙を周りに悟られないようにするのに難儀した覚えがある。

川端康成の放蕩と埴谷雄高の度量  川端康成の放蕩と埴谷雄高の度量を含むブックマーク

さて先週、川端康成が草間弥生の初期作品を買っていたことが、川端が草間の才能をいち早く見抜いていた証左としてニュースになっていた。

川端康成というと乱費癖も有名で、晩年は骨董屋からの非常識な買い物をしていたというから(嵐山光三郎の『文人悪食』には、川端踏み倒し伝説を明確に否定する夫人の声も紹介されているが)、美術品の蒐集に関してはその文脈でとらえるべきという気もする。ただ川端の新人作家の力量を見きわめる眼力の定評は高く、圧倒的な影響力をふるっていたようで、美術に関しても同様だったのかもしれない。

例えばその影響力は、安部公房の芥川賞受賞のときに発揮された。今となっては安部公房が芥川賞をとっているのは至極当然に思えるが、強く推したのは瀧井孝作と川端康成の二人だけでおまけ受賞扱いだったというのは驚くほかない。

これは加藤弘一氏による「同時代人の読んだ安部公房」で知った話だが、同ページの埴谷雄高についての項を読むと、埴谷の人間的な大きさを感じずにはいられない。文壇に限らず、今の日本にこうした度量を持った人物のなんと少なく、反対に若手の足を引っ張りたがる年長者のなんと多いことか。

さて、埴谷雄高というと、山形浩生浅羽通明『ナショナリズム/アナーキズム』評を読んだときに思いついたことなのだが、「引きこもりのおたく先駆者」としての埴谷雄高と、親の脛かじりのモラトリアムとしてのウィリアム・バロウズは、もしかすると近いところがあるのかもしれない。埴谷は人脈的には戦後文壇の主流に位置しながら作品的には紛れもなく反主流であり、バロウズは時代時代で多くのフォロワーに囲まれながら、作品的にはやはりこちらも反主流であるところなど。

いつか山形さんに聞いてみようかと思うのだが、何より浅羽通明の本を読むのが先決だし(まだ読んでないのかよ!)、そういう機会はもうないかもしれないが。

いつどこから読み出しても没入できる長編小説ベスト3  いつどこから読み出しても没入できる長編小説ベスト3を含むブックマーク

さて唐突だが、ワタシの乏しい読書歴の中で出会った、いつどのページから読み出しても没入できる長編小説ベスト3を紹介しておく。

  1. レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』
  2. カート・ヴォネガット・ジュニア『スローターハウス5』
  3. 色川武大『狂人日記』

帰省するときは必ず本を一二冊持ってかえって読もうとするのだが、読めたためしがない。それは枕元に『長いお別れ』と『スローターハウス5』があるからなのだなぁ。

「時間のなかに解き放たれた」構成をとる『スローターハウス5』は極端としても、『長いお別れ』も『狂人日記』も元は雑誌の連載小説で、細切れになっているのポイントなのだと思う。いずれも手にとり適当なページから読み始めるだけで、すぐにその中に入っていける(そして抜け出すのが大変である)。

『長いお別れ』は矢作俊彦『THE WRONG GOODBYE ロング・グッドバイ』を語る際に引き合いに出されることも多いが、明らかに『長いお別れ』を読んだことがないのに「ハードボイルドなんてこんな感じでしょ」と読んだふりして書いている文章を見かけて苛ついたりする。畢生の名作であることはワタシがうけおうので、是非読んでもらいたいものだ。

『狂人日記』は、これをはじめて読んだ、今よりも狂気を身近に感じていた大学生のときは、とにかく怖かった。今でもワタシにとって「今まで読んだ中で一番怖かった小説」でもあるのだが、現在は落伍者・劣等者として慰められるところがあるのも確かである。

自分は誰かとつながりたい。自分は、それこそ、人間に対する優しい感情を失いたくない。

『狂人日記』は福武文庫版が入手できなくなっており悲しく思っていたのだが、講談社文芸文庫入りしていた。値段が高くなるのは残念だが、講談社文芸文庫は絶版にならない(はずな)ので喜ばしいことだと思う。

fairafaira 2004/10/18 00:48 > 講談社文芸文庫は絶版にならない
その通りなのですが、長いあいだ品切れになってしまうことがありますので、その点は注意しなくちゃいけなかったりします。そうしないと「長いお別れ」をしてしまいます……ああ、笑点みたいな締め方をしてしまってすいません……。

yomoyomoyomoyomo 2004/10/18 01:01 コラ(笑)。いやでも絶版にならないことをうたってくれるだけでもありがたいです。実質絶版になっている文庫が多いですから

reds_akakireds_akaki 2004/10/19 01:25 絶版になれば他所が出す事が出来ます

2004-10-12

[][] XTC "Black Sea"  XTC "Black Sea"を含むブックマーク

CDジャケット

先週三回も更新したんで、当分本サイトの更新はないと思ってくだされ。

さて本作は、XTC のアルバムの中で最も名の知れたものだと思う。素朴なロックリスナーであるワタシも、このアルバムが一番好きであり、はじめて XTC を聴く人にはまず本作をお勧めしたい。

何より優れた楽曲が多いというのが一番で、今聴くと音作りがいささか性急な感じもするが、彼らのキャリアを通してみても代表曲といえるものが何曲も入っているし、アンディ・パートリッジ親父の楽曲は言うまでもなく、コリン・ムーディングの "Generals and Majors" と "Love at First Sight" の二曲が、シングル曲になる出来なのも嬉しい。

当時のバンドの勢いが、リズムの闊達さに出ているのが素晴らしいわけだが、本作前後にバンドはライブ活動を完全に停止してしまう。それはやはり総体としてバンドにとって痛手だったと思う。

その当時の逸話として、何かのフェスティバルで最後に全バンドでポリスの楽曲を演ったのだが、どこから見つけてきたのかアンディ・パートリッジがステージにパイナップルを持って現れ、スティングがベースから手を離せないのをいいことにパイナップルをスティングの頭に乗せ、マイクを奪って「パイナッポー! パイナッポー!」と叫んだという話を田中宗一郎が昔書いているのを読んだことがある(多分、正確ではない)。やはり相当精神的に大変な時期だったようだ(笑)

さて、本作のプロデューサーはこの時期の仕事で英国を代表する名プロデューサーとなったスティーブ・リリーホワイトで、エンジニアはこちらもポリス〜スティングのプロデューサーとして名高いヒュー・パジャムだが、彼らの作る音も本作のブーストになっている。

もっともリリーホワイトは、後に『Nonsuch』制作直前にカースティ・マッコールとの離婚問題のため降板し、パートリッジ親父の怒りをかっている。思えばU2の新作は、『War』以来約20年ぶりにリリーホワイトがメインプロデューサーを務めている。どういう音か楽しみである。

ちなみにこの『War』のジャケットが印象的な少年は、『Boy』のジャケットの男の子と同一人物なのだが、アメリカではチャイルドポルノと誤解されるということで差し替えになったという話を昔聴いたことがあるが、ホントかな? 確かに今 Amazon を見ると、少年のジャケットでなくなっているな。

しかし、驚くのは件の少年は映画にも出ているんだね。それはアラン・パーカーの『ザ・コミットメンツ』で……(以下どこまでも昔話が続く)

[] EFF Open Audio License バージョン2.0  EFF Open Audio License バージョン2.0を含むブックマーク

EFF Open Audio License のバージョン2.0が、Creative Commons ライセンスのCreative Commons ライセンスの Attribution Share-Alike(帰属 - 同一条件許諾)ライセンスになることを発表している。確かに Creative Commons で包含されるものだもんな。

当方は、これのバージョン1を翻訳しているのだが、早速そちらにも追記させてもらった。一応歴史的資料として訳文は残すが、今後このライセンスを適用しようと考えておられる方は、Creative Commons ライセンスをご検討くだされ。

ネットメディアにおけるダメな記事の例(INTERNET Watch編)  ネットメディアにおけるダメな記事の例(INTERNET Watch編)を含むブックマーク

先日は CNET Japan に文句をつけさせてもらったが、今回は INTERNET Watch を例にさせてもらう。

「米Idealab、従来の検索のやり方を変えるサーチエンジン「Snap」ベータ版」なのだが、以下のくだりを読んでげんなりした。

 さらに注目すべきことは、Snapに集まるトラフィックの詳細やそれぞれのキーワードに対する広告料金など、およそ広告主が必要とするあらゆる情報をさまざまな表示方法で整理し、誰でも閲覧できるようにしていることだ。この“透明性”が非常に重要であると、Gross氏は自身のブログで説明している。

だからさ〜ぁ、その「ブログ」ってどこにあるのよ。読者には分からないじゃない。INTERNET Watch の場合、記事の最後に「関連情報」として記事に関係するリソースの URL を列挙するスタイルになっている。だからこの記事の場合、文中リンクでなくてもいいから、そこに Bill Gross のブログの URL を示すべきだろう(あと加えて、最低でも Idealab のリンクがほしい)。

海外のウェブでは、Snap の紹介は一通り終わり、オライリーのイベント Web2.0 における Bill Gross の登場だとか、Snap のリンクポリシーの問題などに話は移っている。もちろんそこまでフォローすることを INTERNET Watch に期待などしない。しかし、ウェブの特性を一体何だと考えておるのかね。

[] インスト曲の思い出  インスト曲の思い出を含むブックマーク

Roxy Music の『Avalon』について書いた中で、好きな人なんかに送るテープに、インスト曲 "Tara" をよくいれたものだと書いたところ、id:zokkon さんや id:tagkaz さんも賛同くださり、何だ同じようなことをやっていたのだなと嬉しくなった。

当時は MD なんてものはなくテープになるわけだが、90分なり74分テープに、好きな曲をできるだけ一杯いれ、しかも一本のテープをアルバムと見立てて整合性が取れるように苦労したものだ。どう考えても、苦労のしどころが間違っている!(笑)

さて、B面(アナログ時代の表現!)の最後の定番 "Tara" 以外にもインスト曲は結構使った。A面最後にプリンスの "Venus de Milo"(『Parade』収録)とか、B面最初にデビッド・ボウイの "New Career in a New Town"(『Low』収録)とか。

[] ダリオ・アルジェント熱く語る!  ダリオ・アルジェント熱く語る!を含むブックマーク

マジソンズ博覧会ダリオ・アルジェントのインタビュー映像が公開されている……のだが、岸田さんも書く通り、吹き替えを青野武さんがやっているものだから、もう観ていて笑いが止まらない。おいおい、『サスペリア2』の巨匠やで!

言うまでもないが、青野武さんはモンティ・パイソンにおいてマイケル・ペイリンの吹き替えをやっていた人で、名前は知らなくても声には誰でも聞き覚えがあるはずです。

しかし、それにしてもモンティ・パイソンの吹き替えは、ジョン・クリーズの納谷悟朗さんといい、グレアム・チャップマンの故・山田康雄さんといい、エリック・アイドルの広川太一郎さんといい素晴らしい声優陣が揃ったものだなぁ。

さて広川太一郎さんのトレードマークである(?)「なんて言っちゃたりなんかしちゃったりして」というのは、言葉の魔術師エリック・アイドルのトークをそのまま日本語にしたのでは尺が余り、また雰囲気が伝わらないというので編み出したものらしく、声優陣の中で一番若い広川さんがそのように遊んだものだから、他の人たちの良い刺激になり、アドリブのアクセルがかかったらしい。

ちなみに未だに DVD が出ない『ライフ・オブ・ブライアン』だが、この日本語吹き替えが、上記メンバーは当然としてヒロインの女性の役が増山江威子さんだったものだから、山田康雄さん、納谷悟朗さんとあわせ、何ともルパン三世だったのが可笑しかった。さて、皆さんご存知だろうか。実はルパンの声をテレビのパイロット版では山田さん以外の広川さん……(以下どこまでも薀蓄が続く)

umikazeumikaze 2004/10/12 01:32 野沢那智さんも演じておられますね。<ルパンパイロット版
山田康雄さんが死去されてから、新しいルパンの配役について色々候補者があったと思うのですが……結果はご存知のとおり。

しかし、洋画の吹き替えを担当されているときの納谷悟朗さんの声は本当に渋いですね。チャールトン・ヘストンが特に有名ですが……。他にも、ジャッキー・チェンの石丸博也さんや、テリー・サバラスの森山周一郎なんかは、声とイメージが合致しているので違和感が無いです。

yomoyomoyomoyomo 2004/10/12 08:06 納谷悟朗さんは素晴らしいですね。この間『ボーリング・フォー・コロンバイン』がテレビ東京系で放映されたときやはり吹き替えが納谷悟朗さんで、このときばかりはちと悲しくなってしまいましたが

2004-10-06

[] YAMDAS更新  YAMDAS更新を含むブックマーク

YAMDAS対談また長崎かよ、と言われてを追加。「大雨の中、車中にて」「遠藤周作文学館にて」とあわせ三部作がようやく完結。

三部作、というのは単に同じ日(7月4日)にやったからというそれだけなのだが、収録日から三ヶ月以上、前回の更新からも約二月というあまりにも時間が経ってしまい、題材的にまさしく「なにをいまさら」な話になっている。それでも公開するのは、ひとえに苦労は無駄にしたくないという貧乏性のせいである。実は今回分のために相当な時間録音しており、編集作業が死ぬほど大変だったのだ。何しろ相方は浜辺に辿りついたイルカの話をし出すし、ワタシはワタシでいきなり綿々と愚痴を垂れ出すし(要は二人とも泥酔していた)。

二人とも偉い学者先生方の書いた文章など読んでもいないし、そうした「時事問題を斬る」的なものを期待しても失望するだけだろう。相方はどうか知らないが、はっきりいって当方は時事問題について読み解こうという気持ちはなく、極論すると何より渋松対談をやりたいというのが原動力になっているだけだったりする。

[] ブログの誘惑  ブログの誘惑を含むブックマーク

誘惑ですって、奥様!

さて、はてなの近藤夫妻も毎朝読んでいる日経産業新聞の10月4日付けの24面の「眼光紙背」(←「の」が続きすぎ)というコーナーに「ブログの誘惑」という文章が掲載されている。ちょっと引用してみよう。

米国で生まれたこの言葉が、日本でこれほど短期的に市民権を得るとは驚きだ。おやじ族は知らない人もまだ多いが、パソコンになじんだ奥さま層には想像以上に浸透している。

まあ、本当かしら、奥様! 他にも驚く記述があってよ。

 大手企業は自社製品を売り込むためのいわばお抱えブログ集団作りにも力を入れ、その数はねずみ算式に広がっているらしい。ブログ対策は企業にとって、いまや投資家向け広報(IR)と並ぶ重要部門になった。

この部分を読んでふふふと笑い、「ごらん、令子。面白い記事があるよ」と新聞をまわす近藤さんが目に浮かぶ(アホか)。

ちなみにワタシも、出版社からいただいた書籍・雑誌について書くことはありますが、『ウェブログ・ハンドブック』に書いてある教えを守り、その情報を開示するようにしています。そしてワタシの場合、もらったものについても平気で悪口を書きますので、そこんとこよろしく。

[] メガネの21、"究極"のオープン経営を解き明かす!  メガネの21、"究極"のオープン経営を解き明かす!を含むブックマーク

日経のLinuxソリューションというサイトに連載されている記事なのだが、微妙にずれてて面白い。

読んで思うのが、「なんでこれがLinuxソリューションよ!?」ということなのだが、一回目こそ「オープン経営」をキーワードに「オープンソース」との強引なマッチングの意思が分かるのだが(というまとめ自体が無茶苦茶強引)、二回目以降はどんどん話が有吉佐和子ちっくになってもうたまらん(一応、誉め言葉)。

[][] Talking Heads "Little Creatures"  Talking Heads "Little Creatures"を含むブックマーク

CDジャケット

WIRED と Creative Commons が主催したチャリティコンサートにデビッド・バーンが登場しているのを見て、久しぶりにトーキングヘッズが聴きたくなった。

何といってもかつてある音楽誌が、「ロキシーミュージック崩壊から、U2が『Joshua Tree』を発表するまでの世界最高のバンド」と評したバンドである。この評言はバーンもお気に入りのもので、個人的には(言いすぎ?)を付けてほしいところではあるとしても、80年代を代表するロックバンドには違いない。

正直現在のバーンはポップミュージックの最前線にいる人ではないが、今年になってヘッズのライブ盤が再発され、また新しいベスト盤の邦盤も出るようなので、新しいファンが増えるといいなと思う。

さて、ヘッズのアルバムから何を選ぼうと考え、個人的にははじめて自腹で聴いたアルバムにしてラストアルバムの『Naked』*1も捨てがたかったが、本作にした。

トーキングヘッズというと、「ロック史に残る問題作」などと言われた『Remain in Light』に代表されるインテリ的文脈で語られることが多いが、その本質はやはりバーンの一種ナイーブですらある楽曲であり、ゲストの導入が一段落つきオーソドックスなバンド編成に戻った本作は、そうした意味ではじめて聴くのに適した作品だと思う。ポップ過ぎるという批判もあったが、日本でも確か車の CM に使われた "Road To Nowhere" などやはり良い曲だよ。

しかし個人的には、是非ライブ映画『Stop Making Sense』を観てほしいと思うのですな。これは最もライブバンドとして脂がのっていたヘッズをとらえた映像作品としても素晴らしい*2のはもちろんだが、いきなりバーンがカセットレコーダとアコギで弾き語る "Psycho Killer" のスリリングさには鳥肌が立ち……と『Stop Making Sense』について書き出すと止まらないのだが、一方でこれを観ると、デビッド・バーンという人は、つくづく80年代的なポップスターだったのだなぁと思ったりもする。

こういう粗雑なまとめ方がよくないのは承知しているが、"Once in the Lifetime" の痙攣ダンスなどまさにそういう佇まいだし、バンドのシャープな演奏、素晴らしく工夫に満ちたライティング、そしてバーンのデカスーツが渾然となった "Girlfriend is better" はロックバンドのライブの映像作品の中で屈指のものだと思うが、映画タイトルの『Stop Making Sense』はこの曲の歌詞からとられているが、実際にはこのライブのために振付師がいたという段取り君ぶりとか。

バーンがそうしたポップスター像から自由になれたのはソロ転向後なのだが、そのときにはポップミュージシャンとしての旬も過ぎていた。これもポップミュージックの皮肉である……とは言いすぎか?

冗談抜きで半年経ってしまうぞ  冗談抜きで半年経ってしまうぞを含むブックマーク

お笑いパソコン日誌だが、更新停止直前に「もし、ここが半年以上更新されなかったら、わしは死んだものと思ってくれたまい」などと書いていたので気になってしまうのだが……chic さん、生きてますか?

今年はネット上で知っていた(しかし会ったことはない)人たちの訃報が多かったように思う。TさんとかRさんとかAさんとかMさんとか。

さて一方ワタクシめは、三日連続で更新しましたが、またしばらくお休みになるかもしれません。

*1:ジャケットはジョージ・ブッシュをイメージしたもの……と書くと本気にする人がいそうだ

*2:監督は『羊たちの沈黙』、『フィラデルフィア』のジョナサン・デミ

2004-10-05

[][] YAMDAS更新  YAMDAS更新を含むブックマーク

Technical Knockoutオープンソースとクローズドな規格の問題を追加。Kevin Bedell の文章の日本語訳です。ライセンス関係の文章ということで定訳から外れたところがあるかもしれないので、おかしなところがあれば遠慮なく指摘してください。

予め書いておくが、当方は原著者の見解に賛同して本文を翻訳したのではない。個人的には、Javaオープンソース化にはもう興味がない。

ちなみに原著者は、LinuxWorld Magazine の編集長。

[][] Frontierカーネルオープンソース Frontierカーネルオープンソース化を含むブックマーク

久方ぶりに Scripting News を読んで知ったのだが、(Dave Winer が創業した)Userland の屋台骨を支えた Userland Frontier のカーネルが、Frontier Kernel において GPL で公開されていた。

Frontier は、ソースコードの編集やデバッグができる、ウェブコンテンツ管理データベース、統合スクリプト環境で、XML-RPC が最初に実装されるなど(まあこれにも Dave Winer が大きく絡んでいるのだけど)現在隆盛の CMS の草分け的なイメージで当方はとらえているが、それでオッケーっすよね? それがどうしてオープンソース化されたのか、なぜライセンスが GPL なのかといった点については、上記サイトの FAQ ページを参照いただきたい。

Userland の製品は元々 Mac 用がほとんどで(だと思う)、古株の Mac ユーザには感慨深いものがあるのではないか。日本における Frontier についてのドキュメントというと何といっても UserLand Frontierユーザーズガイドで、プロジェクト杉田玄白最初期の登録文書の一つとして、個人的にも思い出深いものである。

この文書の訳者はアノ人。

[][] OSI News Weblog  OSI News Weblogを含むブックマーク

久方ぶりに Open Source Initiative (OSI) のサイトを見てみたら、ウェブログができていた。名前からも分かる通り広報系ウェブログなのだけど、もうちっと更新頻度があがったほうが嬉しいかも。ちょうどリンク用ボタンができたとこみたいですな。

半年ぶりに更新が再開している esr の blogb2 を採用しているが、こちらは blosxom

[] ソフトウェア開発三種の神器  ソフトウェア開発三種の神器を含むブックマーク

Objetの日記によると、『Javaプログラミングの処方箋』という本の中で、以下の三つが「ソフトウェア開発三種の神器」に挙げられているそうだ。

  • SCM(Software Configuration Management、ソフトウェア構成管理)システム
  • BTS(Bug Tracking System)
  • Wiki

SCM と書くと何じゃそりゃと思ったが、要は CVS などのソフトウェアのバージョン管理ツールのことで、Bug Tracking Systemもまあ分かる。しかし、それら二つと並んで Wiki が名前を連ねているのを見ると感慨深く、また嬉しいのだけど、ホントかよ!? と思ってしまうのもまた正直なところである(笑)

CNET Japan のチンカスな方針  CNET Japan のチンカスな方針を含むブックマーク

以下の二つの記事を見比べていただきたい。

両者で大きく違うところがある。CNET Japan では原文にあったリンクがすべて削除されているのだ。記事配給先の ITmedia ではちゃんと残っているにも関わらず。

CNET Japan の編集者は一体何を考えているのか。ウェブメディアと紙メディアの違いで何より一番大きいのは、ウェブは他のリソースにリンクができ、それに1クリックで飛べるということである……などと今更書くのも馬鹿馬鹿しいほど、いろはのレベルの話だ。その特性を自ら殺すのは、ウェブメディアとしての自殺行為ではないだろうか。読者に提供する情報を減らしてどうするよ。

上に挙げた記事で言えば、Michael Tiemann の blog エントリをはじめとするリソースに飛べないと、その記事が伝える内容を検証する手段が失われる。それじゃ何のためのウェブだ。原文にあったリンクを削除してのっぺらぼう化した記事を伝える編集者が、blog の可能性だ何だと語ったところで空しい話ではないのか。

ちなみに上に挙げた記事だけがそうなっているのではなく、(いつからかは分からないが)翻訳記事はすべて原文にあったリンクが削除されているように見える。読者もバカにされたものである。

[][] Roxy Music "Avalon"  Roxy Music "Avalon"を含むブックマーク

CDジャケット

帰ってきた「Amazon980円劇場」。

本作は、ロキシー・ミュージックのラストアルバムにして、有終の美を飾る最高傑作である。バンドのキャリアを頂点でキレイに終わらせるというのは相当に難しいもので*1、そうした意味でもフェリーさんは見事だった。

ただ、はじめてロキシーを聴く人には、本作はお勧めしない。

アルバムを順番に買えというのもふざけた話だし、第一ワタシだって全作聴いてやしない(笑)。はじめての人はとりあえずベスト盤から入り、自分の好みに合う時代のディスクを聴けばよいのではないだろうか。要は、ロキシーは初期と後期では表面上かなり振幅があるということである。

初期のアヴァンギャルドさを知るものからすると、本作の破綻のなさに物足りなさを感じるかもしれない。アルバム全体の整合性が重視され、前作の "Oh Yeah" のように激烈に酔える情緒的な曲にも欠ける。しかし、本作はフェリーさんが一貫して追求してきたものの極点には違いない。アーサー王が死後赴いた地の名をタイトルに冠し、冒頭を飾る "More Than This"*2において、"More than this - there is nothing" と宣言していることからも、フェリーさんの自信が伺える。実際、本作の音は緻密なだけでなく、伸びやかさと瑞々しさがあり素晴らしい*3

もっともサウンドが洗練されるにつれ、バンド的にはアンディー・ニューマークをはじめとする達者なセッション陣のスリックさと、フィル・マンゼネラとアンディ・マッケイのオリジナルメンバー組のアイデア勝負加減のバランスがギリギリになっており、別の意味でも飽和状態だったのかなとも思う。

個人的にはやはりタイトル曲が一番好きで、好きな女性にテープを作って送るときによく入れたものである*4。そして本作の最後をしめるマッケイのサックスソロ "Tara"*5にもお世話になったなぁ。ああしたテープの場合、時間いっぱい入れたいわけで、ちょうどテープの最後に2分程度の小品は便利だったわけである。

さて、以前にも書いたが、アナログ盤サイズだと息を呑むほど美しいジャケットに写っているのは、本作発表前後にフェリーさんと結婚したルーシー・ヘルモア嬢で、顔を出さなかったのは、ジェリー・ホールのときの失敗*6を反省したものと思われる……などと書くとフェリーさんは怒るだろうが、みんな少しは思ったはずだ!

*1:だって、後にならないとそれは分からないものだから!

*2:少し前に車のCMでも使われておりましたな。ちなみに「夜に抱かれて」というクソな邦題がついている

*3:エンジニアを務めたのは、前年ストーンズの『Tattoo You』の仕事で名を上げたボブ・クリアマウンテン

*4その行為自体、思い出すと恥ずかしい……

*5:もちろんタラちゃんのテーマ曲ではない

*6:離婚が囁かれた頃、インタビュアーが「ジェリー・ホールさんが以前、あなたほどの読書家は知らないと語っていたそうですが」と水を向けると、ミック・ジャガーは、「へぇ〜っ、ブライアン・フェリーってそんな本を読まないのかね」と汎英国的ブラックユーモアで答えた

zokkonzokkon 2004/10/05 22:08 タラでしめるのはよくやりました。重宝しますよねー特にこれからの季節。

tagkaztagkaz 2004/10/10 01:45 うわ!みんな同じことやってるんだなああ>タラ

2004-10-04

[] YAMDAS更新  YAMDAS更新を含むブックマーク

Technical Knockoutジョージ・ブッシュがプログラミングプロジェクトのリーダーだったらを追加。Andy Lester の文章の日本語訳です。さて、この文章中のたとえ話は適切でしょうか、otsune さん。

ブッシュとケリーのテレビ討論会については既にいろんな人が取り上げており、そのあたりについてはむなぐるまの「大統領選討論の場外戦はすでに始まっている」「第一回大統領選討論」あたりが非常に参考になる。あとインサイターの真実一郎さんに対して、ネオコン先生(笑)が語った話や、今回翻訳の参考にさせてもらった「ディベート速報」とか。

あとサーバ容量にも余裕ができたので、これからは翻訳をやる場合、原文を(コメントアウトして)ファイルにずっと残しておくようにする。誤訳を見つけたらメールくださいな。

そうそう、関係ないがサイトに掲載するメールアドレスも、yamdas.org のものに変更しました。以前のメールアドレスも使えますのでどちらに投げてくださっても構いませんが。

[][] HotWired Japan リニューアル  HotWired Japan リニューアルを含むブックマーク

10月に入り、画面構成が変わった。もちろん重要なのは新コーナーで、不肖ワタクシめが「どうしてHotWired自身が率先してblogを一部でも取り入れないのだろう」と檄を飛ばしてから約一年半にして、HotWired もようやく blog を導入したのは感慨深い。小倉秀夫の「IT法のTop Front」佐々木俊尚の「ITジャーナル」は早速巡回先に加えさせてもらった。

そして特集「Free Music Culture──創造的な著作物の共有地を広げよう」も必見。ワタシは以前からリミックスなど音楽方面のほうがクリエイティブ・コモンズと親和性が高いと主張しており、今後公開されるクリエイティブな人たちのインタビューが楽しみである。

ただ津田大介さんの「低迷する日本の音楽業界ともうひとつの流れ」の書き出しが、『だれが「音楽」を殺すのか』(今読んでます)の序文のタイトルと同じなのは、もちろん狙ってやっているに違いないのだけどどうなんだろう。一瞬「これあの本からの転載かな」と読み飛ばそうとしてしまった。あと長野弘子さんの「GarageBandとクリエイティブ・コモンズの可能性」だが、小生恥ずかしながらこの GarageBand 周りの話にまったく無知だったので、大層ありがたかった。

[] iNTERNET magazine 11月号  iNTERNET magazine 11月号を含むブックマーク

今月も送っていただいたのだが、ワタシは編集部が期待するような客層には属していないようで、今月号の特集「決定版 稼げる人気サイトの作り方」は、はっきりいってどうでもよかった。

そういうのよりも「インターネットのハローワーク」の方が興味深かった(全般的に突っ込みが足らないけど)。あと真紀奈さんが登場する新連載もタイムリーで、初回から何気にショッキングだった。

あと10周年記念ということで、回顧系の記事が多く、歴史好きな当方はついつい読んでしまうのだが、コクのある記事は特になかった。ただ今月号の付録 CD-ROM には、2004年の1月号から10月号の特集記事の PDF が収録されているので、読みそびれた記事がいくつある人は買っておいて損はない。

[] Promises to Keep  Promises to Keepを含むブックマーク

レッシグ教授がブログで紹介している新刊だが、INTRODUCTION を ced さんが翻訳されているので、ご一読をお勧めする。著者の William Fisher についても ced さんの日記の記述が参考になる。

William Fisher は10月末にレッシグブログにゲスト登場するのだが、正直最近はレッシグ教授以外のゲストが書くことが多くて混乱することがあるんだよな。

[][] マイクロソフト、オープンソース開発サイトでWikiソフトを公開  マイクロソフト、オープンソース開発サイトでWikiソフトを公開を含むブックマーク

話題にするのが遅れてしまったが、これまで二度にわたり取り上げてきた(その1その2FlexWiki だが、結局はオープンソースとして公開ということのようだ。

あとこういう話になるとどうしても愚痴っぽくなるのだけど、上のニュース記事を読んで「Ward Cunningham ってマイクロソフトにいるのか」と驚いている人を見ると、それについても二度紹介しているので(その1その2)、ワタシのサイトって誰にも読まれてないんだなぁ、という厳然たる事実を再確認するのである。

[] 『スウィングガールズ』余波  『スウィングガールズ』余波を含むブックマーク

結局二度目を観に行き、やっぱりよかった。あー、早く DVD 出ないかな、Swing Girls。以下、主にはてなのキーワードを辿るうちに知った話をいくつか(一部ネタ元を忘れて申し訳ない)。

  • やっぱり脚本からはしょられた場面が多いようだ。そうだよな、だって結構滅茶苦茶だもんな(笑)
  • 主なキャストは皆平凡な苗字になっているという指摘があり、それはその通りなのだけど、実は矢口史靖の映画の主役は、確か皆「鈴木」なのである(笑)
  • 上野樹里のことを矢口史靖監督は「暴走特急」と呼んだ(と日経夕刊の上野樹里インタビューに書いてました)
  • カネゴンさんは、ワタシの感想を読んで観に行ってみた、てなことを書いているが、ワタシは知っている! 既に5月に、「女子高生がビッグバンドを結成する映画」というのに触覚を震わせていたことを!【忘れはせぬぞおれカネゴン】

hachihachi 2004/10/04 01:31 うあー見つかってしまった。

yomoyomoyomoyomo 2004/10/04 01:40 ふっふっふ、ちゃんと覚えているのです。次回更新分でもカネゴンさんの仕事に触れさせてもらいます!

ozricozric 2004/10/04 07:28 僕もアレかと思ったので、最初の書き出し含めてかなり書き直しました。近日中書き直したものに差し替わる予定です>hotwired。

yomoyomoyomoyomo 2004/10/04 07:45 津田さん、情報いただきありがとうございます。id:xtcではなかったのですね(笑)

otsuneotsune 2004/10/05 01:40 な、なんでオレに振るの!?

yomoyomoyomoyomo 2004/10/05 01:42 いや、たとえ話の功罪というと、otusneさんが浮かんだもので(笑)

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