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YAMDAS更新、もしくはポール・グレアムによる「マイクロソフトは死んだ」宣言

Technical Knockoutマイクロソフトは死んだを追加。Paul Graham の文章の日本語訳です。

遂にポール・グレアムの文章を訳した! うちのサイトにはWeb 2.0についてのインタビューがあるが、これはワタシでなく八木の野郎の訳なので、今回が初めてなのだ。翻訳首狩人を自称する当方としては、新しい首を狩れて嬉しい限り。

それにしてもタイトルがタイトルというか、いろんな人(特に id:ogijun さん!)が反応したくなる内容を含む文章である。

ただ Slashdot で原文を知り、慌てて訳したものなので(だって彼の文章はぼやっとしてるとすぐ誰かが訳し始めるんだもん)、誤記、誤訳が入っているかもしれない。いつものように原文をコメントアウトしているので、おかしなところを見つけたらメールなりコメントなりでお知らせください。

リチャード・ストールマンがGPLv3ドラフトについて語る最新インタビュー

Slashdot で知ったが、rms 御大が Groklaw のインタビューに答えている。

音声は聞いていないが、ハンマーで叩き潰すような質問の否定(DRM 条項などというものは存在しない)、インタビュアーへの逆質問(一体君は GPL のどのバージョンについて質問してるんだ?)といった強硬なところはいつも通り。お元気そうで何より。

満を持して出た GPLv3 ドラフト第三版については、これまで dis りまくっていたリーナスが態度を軟化させる一方で、特許条項について「ポイズンピル」と批判する声もあり、やはり一筋縄にはいかない。

Allison Randal の O'Reilly Radar におけるマイクロソフト/Novell 提携対応Apache ライセンスとの互換性についての考察も読んでおく価値がありそうなのだが、ワタシは頭が悪いものでライセンスの細かいところを評価するのはどうも……

自由な音楽の利用を促進する音楽配信サービスicaster

以前クリエイティブ・コモンズのライセンスを採用した音楽配信サービスとして Magnatune を紹介したことがあったが、同じく CC ライセンスを採用し、楽曲のプロモーションとその自由な利用を目指す icaster のことを、その主催者の方に紹介いただいた。

Podcast journal でも既に紹介されているが CC ライセンスを自覚的に採用する国内の音楽配信サービスとなればこれは応援しないわけにはいかない。

サービスの認知と楽曲の集まり、集客と楽曲利用の増加、そしてサービスの向上のサイクルがうまく回ればと思う。

ワーナーブラザースレコードがYouTubeで700曲以上のビデオを公開中

調べものをしていて、ワーナーが YouTube に公式ページを持っているのに気づいた。

すごいのは公開しているビデオの数で、これを書いている時点で749本である。マドンナ、クラプトン、ニール・ヤングレッチリ、グリーンデイ、ディペッシュ・モード、R.E.M. といったメジャーどころから、どうしてこんなのまでと首を傾げたくなるのまでぶちこんでおり圧巻である。

レコード会社がビデオを公開してくれると、個人サイトでも堂々と紹介して、読者に好きなビデオを見てもらえるのでありがたい。というか、プロモーションというのはそういうものだろう?

この膨大なリストの中から一つ選ぶなら、ワタシの場合迷いなくドナルド・フェイゲンの "New Frontier" である。

これはフェイゲンのファーストソロアルバム『The Nightfly』の曲で、ビデオは彼が少年期を過ごした50年代後半〜60年代前半の郊外というアルバムコンセプトを映像化した優れたもので、最後のハッピーエンドもチャーミング。

ドナルド・フェイゲンの最高傑作というとロック史的には Steely Dan の『Aja』なのだろうが、ワタシは『The Nightfly』が自分でも不思議になるくらい何から何まで好きである。

THE NIGHT FLY

THE NIGHT FLY

8月には Steely Dan が来日する。今回こそ最後かもしれないのでフェイゲンに会いに行くことになるだろう。

フレーミング・リップスのYouTube公式ページとアルバムのブロードウェイミュージカル化

レコード会社だけでなく、アーティストが自ら YouTube でビデオを公開する例も OK GO の成功後増えてきたが、良いことだと思う。

ワタシがワーナーの公式ページから辿って調べていて見つけたのは The Flaming Lips である。

Hotwire News(2007年4月2日)によると、彼らのアルバム『Yoshimi Battles the Pink Robots』が、テレビドラマ『ザ・ホワイトハウス』の製作総指揮兼脚本であるアーロン・ソーキンによりブロードウェイミュージカル化される計画が進行中とのこと。

Yoshimi Battles the Pink Robots

Yoshimi Battles the Pink Robots

フレーミング・リップス側も全面協力するようだが、両者とも政治的にはっきりリベラルなのでそうした点でもウマが合うのだろう。

『Yoshimi Battles the Pink Robots』はタイトル曲のビデオの不潔さが気に入らず(どうしてメリケンが日本人を撮るとああなるのか)、アルバムも何となく買いそびれていた。

しかし "Do You Realize??" のフルバージョンを初めて観て、そのマジカルで美しく不気味な、いかにも彼ららしいビデオにちょっと感動してしまった。

Napster に入ってると、こういうとき即座にアルバムを聴ける。当たり前だけど "Do You Realize??" をはじめとしてちゃんとした音環境で聴いたほうが感動の度合いは大きい。ありがたいことである。

グーニーズはグッドイナフ

空中キャンプにおける映画『グーニーズ』についての文章(その1その2)が素晴らしくて、思わず今週末 DVD をレンタルしてしまった。

グーニーズ 特別版 [DVD]

グーニーズ 特別版 [DVD]

グーニーズ』は公開当時映画館に観に行ったのだが、さすがに細部はほとんど忘れていていた。今この映画を観直して、アクションアドベンチャーの傑作などというつもりはない。欠点も多い映画である。でもそれだけじゃないんだよね。

しかし、これと『スタンド・バイ・ミー』の比較というのは、言われるまで思いもしなかった。付け加えるなら、『グーニーズ』には80年代アメリカの不況が物語の背景になっているね。両方ともにコリー・フェルドマンが少年役で出ているのに気づいたのも、遅すぎるとはいえ収穫だった。

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