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2008-11-28

[][] The Style Council, Our Favourite Shop  The Style Council, Our Favourite Shopを含むブックマーク

Our Favourite Shop

Our Favourite Shop

お久しぶりの「Amazon980円劇場」である。しかも、本作は800円台だよ。

スタイル・カウンシルはワタシ的には微妙な位置づけのユニットで、ポール・ウェラーの仕事としては、音楽的な好みでいうならジャムよりもこっちのほうが近いはずなのだが、どうもイマイチ乗り切れないという。

とはいえ、セカンドアルバムである本作は、彼らの作品の中で一番好きだし名盤だと思う。

一般には、佐野元春も "Young Bloods" でモロに影響を受けていた "Shout to the Top!" なのだろうが、個人的には "Walls Come Tumbling Down" と "Lodgers" が特に好き。

ポリドールの YouTube にこの2曲のビデオが公開されているので堂々紹介させてもらう。まぁ、知らない人もこの2曲を聴いてみなって。

おっと、こっちは「リクエストによる埋め込み無効」指定だった。ちょうど Napster でこのアルバム発表後のツアーの模様を収録したライブ盤『Home And Abroad』(asin:B001B56IMM)を初めて聴いたけど、こちらもお勧め。

オーム社の『マンガでわかる』シリーズが続々英訳されている件 オーム社の『マンガでわかる』シリーズが続々英訳されている件を含むブックマーク

これは驚いた。既に角谷さんが突っ込んでいるが、英訳されるのはこの一冊ではなかった。

The Manga Guide to Databases (Manga Guide To...)

The Manga Guide to Databases (Manga Guide To...)

The Manga Guide to Statistics (Manga Guide To...)

The Manga Guide to Statistics (Manga Guide To...)

The Manga Guide to Calculus (Manga Guide To...)

The Manga Guide to Calculus (Manga Guide To...)

The Manga Guide to Electricity (Manga Guide To...)

The Manga Guide to Electricity (Manga Guide To...)

こうやって書影が並ぶと一種壮観やね。

[] ロキシー・ミュージックがオリジナルメンバーでニューアルバム制作?  ロキシー・ミュージックがオリジナルメンバーでニューアルバム制作?を含むブックマーク

Hotwire News(11月25日)を見て驚いた。

ロキシー・ミュージックが、1982年の名作『アヴァロン』以来となる最新アルバムを2009年後半にリリースする。今作では、ブライアン・フェリー、ブライアン・イーノ、フィル・マンザネラ、アンディ・マケイ、ポール・トンプソンらオリジナルメンバーが一堂に揃ってレコーディングを行う。

えーっ、マジで? Roxy Music として再結成ライブツアーを行なっているのは知っていたが、ブライアン・イーノ込みで新作制作ならすごい話じゃない。

ただ、たとえ今イーノが加わっても、もうかつての栄光を期待しちゃいけないよな、とも思う。それはこないだのデヴィッド・バーンとのコラボ作を聴いたときも思ったことで、もちろん悪い作品じゃなかったけど、イーノが一種神がかっていた頃の仕事はもう期待しちゃいけないんだな、とちょっと寂しくなった。

Live in America

Live in America

[][] ルー・リード/ベルリン  ルー・リード/ベルリンを含むブックマーク

ルー・リード/ベルリン [DVD]

ルー・リード/ベルリン [DVD]

Berlin: Live at St Anns Warehouse

Berlin: Live at St Anns Warehouse

混んだ映画館はイヤなので公開初日は絶対避けるのだが、ルー・リードの映画、しかもレイトショーを観に来る奴なんて5人もいないだろうと初日に出向いたら、結構いてちょっと驚いた(失礼か)。

何度も書いているが、ワタシにとって Lou Reed の最高傑作である『Berlin』(asin:B000GG4ZSQ)のツアーをやったというのも驚きだったが、それを『潜水服は蝶の夢を見る』のジュリアン・シュナーベルが撮影したとなってはみないわけにはいかない。

曲の間にこのアルバムの制作過程などについてのインタビューが入る構成を予想していたのだが、シュナーベルはライブ前に挨拶をするだけで、『Berlin』全曲の再演、そしてアンコールの三曲からなるライブのみからなるシンプルな作りで、シュナーベルはイメージ映像などステージデザインに徹している。

あのアルバムの退廃を今のルー・リードに望むべくはないが、陰影のある音で力強いロックンロールとして『Berlin』が再現される本作はただただ素晴らしかった。

バンド的にはフェルナンド・サウンダースとロブ・ワッサーマンという二人のベーシストが低音を支え、そこにオリジナルの『Berlin』でギターを弾いているスティーブ・ハンターが久しぶりにルーと共演してバンドリーダーを務め、同じくオリジナルの『Berlin』でプロデューサーのボブ・エズリンが音楽監督を務めるという豪華な布陣で文句なし。

ただボブ・エズリンのことを知らない人がこの映画を観たら、何でハゲ頭のオヤジがステージ中央でリズムとってんだ? と思うのではないかとちょっと可笑しかった。

2008-11-25

最近いただいた本の紹介 最近いただいた本の紹介を含むブックマーク

読んだ本の多くはyomoyomoの読書記録に書いているが、最近なかなか読書する時間が取れず、献本いただいた本について書けないままたまっているのでこちらでまとめて紹介しておく。

Eric Sink on the Business of Software 革新的ソフトウェア企業の作り方

Eric Sink on the Business of Software 革新的ソフトウェア企業の作り方

こちらでも紹介済であるが、翔泳社の編集者より献本いただいた。予想通り地に足のついた分析がユーモアとともに語られていて、マーケティングについての考察が特に良い。

アーキテクチャの生態系

アーキテクチャの生態系

これも刊行前に紹介済であるが、著者より献本いただいた。まだ途中までしか読んでないのに「たとえブロゴスフィアを失っても」で名前を出させてもらったが、フラットな視点が好ましい感じである。

ちょうど読み終わった第五章における P2P についての考察が特に良かった。

『Make: Technology on Your Time』つながりでオライリーの編集者より『Making Things Talk』を献本いただいた。

まず何より本書の厚みに驚いたが、Maker 精神のある人たちにとってはいろんなモノを語らせる情報が満載でたまらないものがあると思う。Arduino についての本もそうないだろうし。

毎月いただいている Software Design だが、今号は仮想化技術についての特集が、この方面の基本的な知識を整理するうえでありがたかった。

[] ボブ・ディランジョニー・キャッシュの1969年のセッション音源が公開されている  ボブ・ディランとジョニー・キャッシュの1969年のセッション音源が公開されているを含むブックマーク

ボブ・ディランジョニー・キャッシュというとアルバム『Nashville Skyline』が知られるが、そのときの1969年のセッションの音源がどーっと公開されている。

Nashville Skyline (Reis)

Nashville Skyline (Reis)

すげーっ、と思うとともに大丈夫なんかいなとも思うが、"Download your music DRM free via eMusic’s 25 free MP3 no risk trial offer" とあるから大丈夫なんだろう。

こうして聴くと主導権はジョニー・キャッシュがとっているのが分かる。ワタシも大好きなライブの名盤『At Folsom Prison』を出した直後で脂が乗り切っていた時期だもんね。

At Folsom Prison

At Folsom Prison

ネタ元は Boing Boing

[] 『エルミタージュ幻想』を越えるワンカット映画『タイムコード』  『エルミタージュ幻想』を越えるワンカット映画『タイムコード』を含むブックマーク

id:wen000 さんからもコメントいただいたが、町山智浩のアメリカ映画特電を聞いていてすごいワンカット映画について知った。

この第65回「アクションしないヴァンダムなんて! 『その男ヴァンダム』」は本題の『その男ヴァンダム』の話もすごく面白いのだが(あと最後のミッキー・ロークがガッツさんと輪島さんに慰められてボロボロ泣いたというテレビ番組の動画みてみたいぞ!)、その前に紹介されている『タイムコード』Wikipedia)が、四分割画面それぞれがワンカットで撮影された映画とのことで、これはワンカット度(なんじゃそりゃ)で『エルミタージュ幻想』を越えてますな。

マイク・フィッギス監督といえば『リービング・ラスベガス』の人か。『タイムコード』もすごく面白そうなのに日本では劇場公開も DVD 化もされていない。残念である。

[] イントゥ・ザ・ワイルド  イントゥ・ザ・ワイルドを含むブックマーク

イントゥ・ザ・ワイルド [DVD]

イントゥ・ザ・ワイルド [DVD]

少し前にとある宴席で小説家の藤野可織さん(もうこの方最高にチャーミングなのよ)が柳下毅一郎さんに最近観た映画で面白かったものを尋ねていて、柳下さんはこの映画を挙げておられた。近場の映画館でやってる最終日にようやく観れた。

正直、伝え聞くストーリーを聞いて不安に思う気持ちがあった。自分だけ純粋と思い込んでる若造の自分探しの旅かよ、みたいな。

実際に観てみて、やはり自分とは相容れない世界観が描かれているのは間違いなく、ワタシはこの映画を「感動の名作」とか称えるつもりはまったくない。

ただそれでもこの映画を観て、こんな無謀な挑戦をやる若者がいてよいじゃないかという気持ちになったのも確かで、ショーン・ペンは無謀であると分かっていてもそれに挑む情熱を抱えた人間の不可解さについて答えは出さず(というか出せるわけがない)、また安易にそれを称揚もしていない。

主人公の妹の視点を通して語られる主人公の家族の物語は、語られてみるとありがちな理由付けを与えているようにも感じられるが、彼らの変化についての描写もなされているのは良かった。

何より主人公が最後にたどり着いた、「幸福は分かち合うことでのみ現実となる(Happiness only real when shared)」という認識、この "share" という言葉が見れただけでワタシは十分である。

boostedboosted 2008/11/25 00:14 うう、上手いなあ>「何より主人公が最後にたどり着いた〜」の行
そして「イントゥ・ザ・ワイルド」のDVDが出ている(まだ在庫がないみたいだけど、お知らせメールが来るように登録しときました。必ずyomoyomoさんのアソシエイトで買うようにします)という情報を知ることが出来てありがたいです。僕にとっては「感動の名作」であり、今年一番の収穫だったので。

yomoyomoyomoyomo 2008/11/25 00:29 原作がかなり良いようですが、ショーン・ペンも節度と厳しい姿勢でそれを映画化したんだろうな、と後になって思いました

practicalschemepracticalscheme 2008/11/25 00:42 私も、「ちゃんと作ってるな」とは感じたのですが、例えば家族を巡る物語を「物語」にしてしまった(せざるを得なかった)あたりが映画という形式の限界なのかなあと思いました。
原作の強いところは、クリスの旅を追いかけて追体験し、またそれに自分自身の体験を重ねている作者の姿が透けて見えるところだと私は感じるのです。読者はクリスの旅を追いかけるだけでなく、「クリスを追いかけるジョン・クラカウア」をも追体験することになると。
そういう意味ではドキュメンタリーにした方が良かったのかもしれませんが、ジョン・クラカウア自身が監督するならともかく、「ショーン・ペンが『ジョン・クラカウアがクリスを追いかけた追体験』を追いかける、もしくは追体験する」ということになるとやっぱり違ってきちゃうと思うので、仕方ないかなあと。

yomoyomoyomoyomo 2008/11/25 00:49 なるほど、「クリスの旅を追いかけて追体験し、またそれに自分自身の体験を重ねている作者の姿が透けて見えるところ」が原作の強みなんですね。映画化となると、やはり「物語」にして頼るのは仕方なかったでしょうね

wen000wen000 2008/11/25 15:18 情報元バレバレだったみたいですね(笑)

yomoyomoyomoyomo 2008/11/25 19:17 ああ、いえいえ、お気になさらず。これからもよろしくお願いします。

2008-11-24

MIAU(インターネット先進ユーザーの会)に寄付した MIAU(インターネット先進ユーザーの会)に寄付したを含むブックマーク

こないだ Creative Commons に寄付したことを書いたが、続いて MIAU に寄付させてもらった。

もちろん正会員になってもよかったのだが、初年度は寄付だけにしておこうと決めていたので。年会費の倍寄付させてもらった。

あと全然関係ないが、ちんさやに電話出演してしまった。いきなり電話かかってきてびっくりしたよ。

CONTENT'S FUTURE ポストYouTube時代のクリエイティビティ (NT2X)

CONTENT'S FUTURE ポストYouTube時代のクリエイティビティ (NT2X)

[] Wikiの父、グーグルのSearchWiki機能について語る  Wikiの父、グーグルのSearchWiki機能について語るを含むブックマーク

Google が検索結果をカスタマイズできる SearchWiki 機能について ReadWriteWeb が Wiki の父である Ward Cunningham にインタビューしたようだ。ワード・カニンガムのリアクションは大体以下の感じで、この機能に Wiki の名前を冠したのに驚いている。

なかなか賢いやり方だと思う。シンプルでパワフルだし――レスポンスも十分スケールするだろう。驚くのは、Google がこれを wiki と呼んでること。彼らが wiki を wiki と呼ばないと知って(実際 Jotspot は Google Sites と名前に変えられたしね)、私は自分が検索するのをググるとは言わないようにしたぐらいで。でも実際には彼らはちゃんと wiki と言っているから、私も検索するのをググると言うつもりだけど……今度はそれを wiki って呼ばないといけないのか?

Google が検索結果に wiki を持つのかどうかは分からないけど、多分フォーラムなんだろう。思考を共同で編集するのは、wiki 独特のやり方につながるのだけど、Google で公開されているビデオではそれは分からない。

Google は大量のデータを得ることになる。彼らに情報を巧みに利用する力があるのは間違いないから、我々皆の利益になることを期待しよう。必ず我々皆の利益になると私が考えているわけじゃない――けど、多くの人たちの行動は信頼に足ると思うしね。

注目すべき10のセマンティック・アプリ……の一年後 注目すべき10のセマンティック・アプリ……の一年後を含むブックマーク

ワタシも一年前に取り上げた注目すべき10のセマンティック・アプリ記事のフォローアップを ReadWriteWeb がやっている。こういうのはいいね。

ロイターに買収された ClearForest 改め Calais やマイクロソフトに買収された Powerset をはじめとして、TripItTalis が特に有望そうだ。

なお、ReadWriteWeb ではセマンティック・ウェブ分野で有望なさらなる10のサービスを紹介している。

[] モンティ・パイソンYouTube公式チャンネル開設によせて  モンティ・パイソンYouTube公式チャンネル開設によせてを含むブックマーク

すっかり乗り遅れてしまったが、ご存知の通り Monty Python の YouTube 公式チャンネルができている。

今回の開設について口上については、optical_frog さんnofrills さんの訳を参照いただきたい。

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CNET Japan の記事を読むとパイソンズが YouTube に対して敵意をもってるように読めるが、「パイソン関係の人々はあえてYouTubeを放置して、あのメディアを逆手にとり利用している」という見方があったくらいで、公式チャンネルにおいても Amazon のリンクを入れてるくらいの控えめさは「よく分かっている」感じである。

のっけから高画質で「バカ歩き省」や『ブライアン』の感動のエンディングや映画史上に残るミュージカル「すべての精子は神聖なり」を公開する太っ腹ぶりだが、個人的には nofrills さんと同様に「議論クリニック」を推したい。

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そういえばワタシはこのスケッチのグレアムの台詞で、後にバージョン管理システムソフトウェアの名前にもなる "git" の意味を知ったんだ。

前半言葉の応酬なのでジョン・クリーズグレアム・チャップマンのコンビ作のスケッチかと思いきや、マイケル・ペイリンテリー・ジョーンズが、ジョン&グレアムの作風を意識して作ったスケッチらしい。第3シーズンともなると、こうした形の成熟もみられたわけだ。

後半はナンセンス度が増すが、いきなり刑事が出てくるところは番組を通してみてないと面白くなくて、Flying Circus はやはり30分ぶっ続けの素晴らしさがある。

で、このスケッチの後半でも自己言及されるが、パイソンは「オチをつけない」をルールにしていて、それでどういう風に終わらせるかという点において、このスケッチはすごくクールで最高の出来だと思う。

で、最後に "The End" が出るが実はこの回の放送はこれで終わりではなく、この後、最高にアンチクライマックスなエンディングが続き、上記の「オチをつけない」を徹底させていて……とパイソンのことを書き出すと止まらなくなる。みんな! 『空飛ぶモンティ・パイソン』の DVD 買おうぜ!

2008-11-19

[][] WIRED VISIONブログ第51回公開  WIRED VISIONブログ第51回公開を含むブックマーク

WIRED VISION ブログに「たとえブロゴスフィアを失っても」を公開。

久方ぶりのブログネタで、タイトルはシオドア・スタージョンの「たとえ世界を失っても」のもじりでそれ以上の意味はない。

久しぶりに書いたらえらく長くなってしまった。

[][] Magnatuneが聴き放題なサービスモデルに移行  Magnatuneが聴き放題なサービスモデルに移行を含むブックマーク

Boing BoingReadWriteWeb で取り上げられているが、クリエイティブ・コモンズライセンス音楽配信サービスとして有名な Magnatune が、聴き放題なサービスモデル("DRM-free, all-you-can-eat, pay-what-you-want" model)に移行するとのこと。

要は毎月5ドルでストリーミング聴き放題、10ドルでダウンロードし放題、音源はすべて DRM フリーの CC ライセンスだから共有も可能。

Magnatune はワタシも「オープンミュージックビジネスの挑戦」で取り上げているが、これでやっていけると判断したということか。大丈夫かいな。

何か読み落としている話があるかもしれないので、詳しくは CEO のジョン・バックマンのブログエントリを参照くだされ。

[] オスカー受賞式の名場面いろいろ  オスカー受賞式の名場面いろいろを含むブックマーク

YouTube にアカデミー賞公式チャンネルができているのを知る。初めてみる動画が多かったので適当にいくつか紹介しておく。

手話による受賞スピーチはこれだけではないか。『愛は静けさの中に』のマーリー・マトリンだが、プレゼンターもこの映画で共演して恋仲になったウィリアム・ハートが務めている。

ペーパー・ムーン』で助演女優賞を受賞したテイタム・オニールによる、おそらくもっとも短い受賞スピーチ。

彼女の父親で『ペーパー・ムーン』で共演もしているライアン・オニールは、彼女の受賞を喜ぶどころか虐待したというんだからひどい話である。

『今宵、フィッツジェラルド劇場で』で姉妹歌手役をつとめたメリル・ストリープとリリー・トムリンが、ロバート・アルトマンの演出法をパロディーにした前説漫才でたっぷり楽しませる。

アカデミー賞もアルトマンが生きているうちに特別功労賞を送ることで面目を保ったのではないか。

今宵、フィッツジェラルド劇場で [DVD]

今宵、フィッツジェラルド劇場で [DVD]

『ゴッドファーザー』で主演男優賞を受賞したマーロン・ブランドは会場に姿を見せず、かわりにネイティブアメリカンの女性を……という話は知識としては知っていたが、映像は初めてみた。やはりブーイングがおこっている。

この頃から "The winner is ..." でなく "The Oscar goes to ..." になってる(『シカゴ』受賞時のカーク・ダグラスとマイケル・ダグラスの親子漫才でもそれがネタにされている)。『グッド・ウィル・ハンティング』で脚本賞を受賞したベン・アフレックマット・デイモンの興奮スピーチ。若いっていいね。

戦場のピアニスト』で主演男優賞を受賞したエイドリアン・ブロディだが、周りも彼の受賞を驚き喜んでいるのが伝わってくる。壇上でのハル・ベリーとの熱烈なキスや、音楽を止めさせてスピーチを続けたところなど話題になった。

戦場のピアニスト [DVD]

戦場のピアニスト [DVD]

近年ではやはりこれになるだろうか。『ボーリング・フォー・コロンバイン』でドキュメンタリー賞をとったマイケル・ムーアによる歓声とブーイングの中でのブッシュ糾弾スピーチ。今みるとちょっとあざとい。

ボウリング・フォー・コロンバイン [DVD]

ボウリング・フォー・コロンバイン [DVD]

2008-11-17

[] Creative Commonsに寄付した  Creative Commonsに寄付したを含むブックマーク

ワタシは毎年一定額をフリーソフトウェア、フリーカルチャーを主導する団体を中心に寄付をしている。

先日ローレンス・レッシグ教授から CC への寄付を求めるメールが来たので、今年もCreative Commons を支援すべく寄付させてもらった。

レッシグ教授もメールに書いていたが、今年は未曾有の金融危機という背景がある。正直ワタシもいつ無職になるか分かったものではない。寄付なんかしてる場合かという考えもあろう。税金の控除もえられないワタシがそれをするのは、純然たる自己満足であり、職を失えば単にその年から寄付を止めればよいだけの話である。

なお、昨年は CC-JP にも寄付したが、この一年の CC-JP の活動は正直こちらの期待を満たすものではなかったので、今年は寄付は控えさせてもらう。

ビジネス寄りのWeb 2.0本の刊行がいくつか……しかし、タイミングを逃したか? ビジネス寄りのWeb 2.0本の刊行がいくつか……しかし、タイミングを逃したか?を含むブックマーク

オライリーから『Web 2.0ストラテジー』という本が出る。

Web 2.0ストラテジー ―ウェブがビジネスにもたらす意味

Web 2.0ストラテジー ―ウェブがビジネスにもたらす意味

これはワタシが一年以上前に紹介した本の邦訳なのね。

そういえばシロクマ日報で知ったが、以前ここでもちらと取り上げた Groundswell の邦訳が出る。

こちらは原書刊行からそれほど時間が経ってないが、Web 2.0 という言葉がかつての輝きを失い、デイヴ・ワイナーが「オンライン広告はもう死んだ」と言い放つ現状はこうした本にとって逆風かもしれない。もっとも Groundswell はもっとソーシャルな方面に向いた本なのでそれだけじゃないだろうが。

[] Googleはあなたのことをどれくらい知ってる?  Googleはあなたのことをどれくらい知ってる?を含むブックマーク

Googling Security: How Much Does Google Know About You?

Googling Security: How Much Does Google Know About You?

Google Blogoscoped で知った本だが、別にトリッキーな方法をとらなくても、ユーザは Google にどれだけの情報を晒してんのよ、というあたりを検証する本のようで、高木浩光@自宅の日記さんの最近のエントリを読むにつけ、これはなかなかタイムリーな本ではないかと思った。

[][] キンクス再結成ドキュメンタリーが制作中  キンクス再結成ドキュメンタリーが制作中を含むブックマーク

Boing Boing で知ったが、Geoff Edgers という人がキンクスの再結成ドキュメンタリーを制作中で、予告編が YouTube で公開されている。

面白いのは実際にはキンクスは再結成しておらず、この映画はそれを求めて作られているところ。タイトルの "Do It Again" は、キンクスの曲名と Geoff Edgers の「もう一度やってくれよ!」という気持ちをかけている。

ブライアン・ウィルソンポール・ウェラー(髪がかなり白くなってて驚いた)といった大物にインタビューしてるようで、スティングは Geoff Edgers のギターにあわせて "Set Me Free" を歌っちゃったりしちゃってる。

キンクス再結成の話は以前にも書いたが、果たしてこのドキュメンタリーが再結成に否定的なデイヴ・デイヴィスの心を動かすかどうか。

Ultimate Collection

Ultimate Collection

モンティ・パイソンの「死んだオウム」スケッチは1600年前からあった モンティ・パイソンの「死んだオウム」スケッチは1600年前からあったを含むブックマーク

Slashdot で知った記事だが、モンティ・パイソンのスケッチの中でおそらく最も有名な「死んだオウム(Dead Parrot)」スケッチの原型が1600年前にあったとのこと。ただしそこで話題とされたのはオウムでなく奴隷だったとな。

ユーモア、ジョークというのはそういうもので、「必要なのは新しいジョークではなく、新しい聴衆なのだ」と誰かも言っていたと思う。

それに、実は今から2000年近く前のエルサレムで、『ライフ・オブ・ブライアン』と同じような話があったかも! と考えると楽しくなるじゃない。

2008-11-14

[][] 増井修カート・コバーンに聞いた最後の質問  増井修がカート・コバーンに聞いた最後の質問を含むブックマーク

この Elden 君が子どもの頃にも彼をプールに沈めた写真を見た覚えがあるのだが、それはともかく彼は一生 Nirvana Baby と言われるんだろうな。

Nevermind

Nevermind

ネヴァーマインド

ネヴァーマインド

さて、このあまりにも有名なジャケットを見るたびにワタシが思い出すのは、ニルヴァーナの最初で最後の来日公演時の増井修(当時のロキノン編集長)によるインタビューである。

というわけで今回の「ロック問はず語り」は、 rockin' on 1992年5月号のニルヴァーナインタビューを取り上げる。表紙はもちろんカート・コバーン(カート・コベイン、と表記すべき?)である。

インタビューは、ニルヴァーナがこれだけの成功をおさめたのはティーン・スピリットを代弁したから、というありがちな見方に「そんな大げさなもんじゃないんだよ」と否定するのに始まり、ロックスター幻想、偶像視を頑なに拒否している。

これに先立ちロキノンに最初に載った彼らのインタビュー(当時はまだ大ブレイク前)では「ソニック・ユースの弟バンド」との声に対して「光栄だねぇ。どんどん言ってくれ」みたいに答えていたカート・コバーンのナイーブさは、このインタビューにおける彼らが所属していたレコード会社であるゲフィンに対する素直な信頼の表明にも現れていて、上記の姿勢とあわせ、後の悲劇を思うとつらいものがある。

さて、そんな今読み直すといろいろ思うところがあるインタビューは以下のやりとりで終わる(Cはクリス、Kはカートの発言)。

●じゃあ、最後の質問になりますが、『ネヴァーマインド』の赤ちゃんのちんぽがむけてんのはどうしてですか?

C「アメリカで生まれる男子はまずたいていは生まれるときに割礼させられるからだよ」

K「だから、別に割礼された赤ちゃんの写真を捜してくれと頼んだわけじゃないんだぜ。ただ水中を泳いでいる赤ちゃんの写真が欲しいって頼んだんだ。割礼していようが、いなかろうがそんなのは当然関係なかったよ」

真面目に答える二人がいじましい……つーか、増井修よ、何聞いとんじゃ。おかげでこのジャケットみるたびに赤ちゃんのちんこに目がいくようになっちまったじゃねーか!

オバマ政権のCTOに何を望む? オバマ政権のCTOに何を望む?を含むブックマーク

バラック・オバマ新大統領が誕生ということで、「ネットが無かったらオバマ大統領はなかったとまで言い切れるかはともかくとして、早速 Change.gov が立ち上がったり、ネットの活用は続くだろう。

そうした意味で目下の話題はオバマ政権で CTO が誰になるかということだが、早速オバマ政権の CTO に望むことを投票する Obama CTO なるサイトができている。

今のところ、要望のトップ3は以下の通り。

  1. インターネットへの広範なアクセスとネットワーク中立性の確保
  2. 国民のプライバシーを確保し、愛国法を廃止
  3. DMCAの廃止

ネタ元は Boing Boing

[] 90分ワンカットの映画が存在するのか!  90分ワンカットの映画が存在するのか!を含むブックマーク

代表的な一発撮りビデオをざっとまとめてみたエントリのブックマークid:Knoa さんのコメントで知ったのだが、90分ワンカットで作られた『エルミタージュ幻想』という映画があるらしい。

エルミタージュ幻想 [DVD]

エルミタージュ幻想 [DVD]

これを監督したアレクサンドル・ソクーロフって『太陽』の監督の人か。恥ずかしながらまったく知らなかった。すごいことに挑戦する人がいるんだな。

yagitoshiroyagitoshiro 2008/11/14 01:05 ビル・ジョイじゃねえの?http://bits.blogs.nytimes.com/2008/11/05/john-doerrs-advice-for-barack-obama-hire-bill-joy/

takahashimtakahashim 2008/11/15 01:33 私は世界史的な知識がなさすぎるんで、そういうところでは理解できなかったんですが、いろんな意味で夢のような映画でした>『エルミタージュ幻想』

yomoyomoyomoyomo 2008/11/15 01:54 ワタシも世界史的な知識となると甚だ心許ない人間ですが、「夢のような映画」とまで言われると観たくなりますねぇ

takahashimtakahashim 2008/11/16 01:32 あー、単純に素晴らしい、という意味じゃなくて、夢を見ているような、夢の中にいるような、という意味です>「夢のような映画」
でも、映画館まで行って観た甲斐はあったと思ってます。機会と興味があればぜひ。

wen000wen000 2008/11/21 15:39 http://axn.co.jp/movie/timecode.html
これもワンカットの映画だそうです。
あとウォーホルあたりが60分延々人の顔を写し続けるという映画を撮っていた記憶がありますがちょっと思い出せず…

yomoyomoyomoyomo 2008/11/22 00:08 >wen000さん
これ、町山さんのポッドキャストで紹介されてた映画ですよね。画面四分割でそれぞれ1カットとなると、『エルミタージュ幻想』よりもある意味すごいと言えますね。って両方とも観てませんが

2008-11-12

[] 「はてなは日本のグーグル」という戯言を言い出したのは誰なんだ?(もしかしたら実はワタシです)  「はてなは日本のグーグル」という戯言を言い出したのは誰なんだ?(もしかしたら実はワタシです)を含むブックマーク

NHK スペシャル「デジタルネイティブ」はまだ早送りでしか見ていないので番組についての感想は書けないが、以前予想した通り、Digital Natives プロジェクトがインスピレーション元だったようだ。John Palfrey も確かインタビューでちらと登場していたが、彼の本の邦訳がこの番組の放送に間に合っていたら宣伝になっただろう。でも、さすがにそれは無理だったか。

Born Digital: Understanding the First Generation of Digital Natives

Born Digital: Understanding the First Generation of Digital Natives

さて、番組で株式会社はてなが「日本のグーグル」と紹介されていた。

この「はてなは日本のグーグル」という言い方は時々見かける。個人的にはちゃんちゃらおかしいとしか思わないのだが、そもそもこれを最初に言ったのは誰なのだろうか。

ワタシには一つ心当たりがあり、それはワタシ自身である。

ワタシが2003年2月12日に公開した C-Tools の中に、

そこで俺が言いたいのは『はてなは日本の Googleである』ということだ

という表現が出てくるのである。もちろん現在「はてなは日本のグーグル」と書かれる場合の意味合いとは異なるのだが、ポール・グレアム(彼も「デジタルネイティブ」に出ていたね)が Be Good(日本語訳:良くあれ)で書いていた話につながるものがあると思う。

Internet Archive Wayback Machine では2004年10月20日以前の内容証明ができないが、この C-Tools は公開当時よく読まれた文章でもあり、この部分について後で書き換えてないことは断言できる。

kdmsnr さん情報によると、ネタフルの2004年12月のエントリにその種の表現が出てくるとのことで、このあたりがワタシの文章をのぞけば最も古い感じだろうか。

あとotsune さん情報によると、2005年10月に開かれたWeb広告研究会において、はてなの近藤淳也社長自ら「日本版Googleを目指す」と語っている。

ここで読者の方に教えていただきたいのだが、ワタシより前にはてなを Google になぞらえた文章を御存知の方はおられるだろうか。御存知の方は御一報くだされ。

「へんな会社」のつくり方 (NT2X)

「へんな会社」のつくり方 (NT2X)

マルコム・グラッドウェルの新刊『Outliers』と彼が示す「成功への五段階」 マルコム・グラッドウェルの新刊『Outliers』と彼が示す「成功への五段階」を含むブックマーク

『急に売れ始めるにはワケがある』(asin:4797338121)や『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』(asin:4334961886)で日本でも知られるマルコム・グラッドウェルの新刊『Outliers』が間もなく刊行される。

Outliers

Outliers

タイトルの Outliers とは統計における「外れ値」のことで、成功する人たちが成功する時期の違いに着目している本らしい。

Guerrilla Billionaire によると、グラッドウェルはいわゆる "overnight success" を明確に否定していて、成功への5段階を示している。

  1. 自分の仕事に意味とインスピレーションを見出す
  2. 懸命に働く
  3. 努力に対する見返りのつながりを悟る
  4. 退屈と繰り返しを避けるべく複雑な仕事を求める
  5. 自らを律し、自分の運命をできる限りコントロールする

うーむ、ともかく今回の本もベストセラーになるんだろうな。

[] ユージン・マクギネス、お前は何者だ?  ユージン・マクギネス、お前は何者だ?を含むブックマーク

どこで知ったかもう覚えていないのだが、Napster で Eugene McGuinness の新譜(セルフタイトル)をよく聴いている。

Eugene McGuinness

Eugene McGuinness

この人何者だろうと検索してみたが、いわゆる通常のウェブサイトでの公式サイトがないようで、MySpace のページがその役割を果たしている。そこまで来たか。

彼は YouTube にも公式チャンネルをもっており、そこでアルバムからのシングル "Moscow State Circus" のビデオがみられる。

このビデオが、アルバムジャケットでも使われているフェンシングをモチーフにした、ちょっとクセのある感じの音にあったビデオになっていると思う。

うーん、こいつ何者なんだろう。

2008-11-10

[] 代表的な一発撮りビデオをざっとまとめてみた続き  代表的な一発撮りビデオをざっとまとめてみた続きを含むブックマーク

代表的な一発撮りビデオをざっとまとめてみたところ、コメント欄で Feist の「1234」や RIP Slyme の「黄昏サラウンド」などワタシが知らなかったものを含め素晴らしいビデオをいくつも教えてもらったので、RSS リーダーで本サイトを閲覧していてコメント欄を見ていない人はそちらもご覧いただくと良いと思う。

ただ結論としては、ミシェル・ゴンドリーは偉大だ、というあたりに落ち着きそうですな。

スタンレー・ミルグラムの代表作『服従の心理』が山形浩生の新訳で再刊 スタンレー・ミルグラムの代表作『服従の心理』が山形浩生の新訳で再刊を含むブックマーク

服従の心理

服従の心理

ふつうの人の心には〈悪〉がひそむのか? 権威のもとでは信じられないほど残酷なことを誰もがやってしまう――それを実証し世界を震撼させた、通称アイヒマン実験。心理学史上に燦然と輝く名著、山形浩生による新訳決定版!

服従の心理 :スタンレー・ミルグラム,山形 浩生|河出書房新社

ミルグラムというとワタシも「天皇数」という文章を書いたことがあって、ただそのときは彼の理論を誤解していたようだ。

アイヒマン実験と呼ばれるものに関しても同じような誤解があるかもしれず、原典にあたれるようになるのはよいことだろう。

あと山形浩生というと、彼の翻訳ではないがロンボルグのコペンハーゲン・コンセンサスの要約版が邦訳されている。Amazon のページをみると早速山形浩生が長文のレビューを書いている。

五〇〇億ドルでできること

五〇〇億ドルでできること

地球と一緒に頭も冷やせ!

地球と一緒に頭も冷やせ!

[] 2.97秒でブートするLinux  2.97秒でブートするLinuxを含むブックマーク

組み込み分野への Linux への進出はもはや一過性ものではなく、ただ実際に製品を手がけた人なら起動にかかる時間などの問題がある(起動に時間がかかったりちょっと動作がもさいハードディスクレコーダーは、大抵 Linux が使われてます……とか書くと怒られそうだが)。

少し前に Intel の技術者が Eee PC 上で Fedora を5秒でブートさせていたが、Lineo が提供する組み込みLinux高速起動ソリューション Warp!!がそれをも上回る高速性を実現しているらしい。

あれ? Lineo のページには3.40秒とあるが、LinuxDevices の記事にある2.97秒というのはどこからでてきた数字なんだろう。

[] Didoの5年ぶりの新譜が今月出る  Didoの5年ぶりの新譜が今月出るを含むブックマーク

ワタシの女友達が Dido を好きなのだが、最近彼女の名前を聞かないなーと調べたら、ちょうど新譜が出るみたい。

Safe Trip Home (Snys)

Safe Trip Home (Snys)

セーフ・トリップ・ホーム

セーフ・トリップ・ホーム

彼女の名前を聞いてピンと来ない人でも、エミネムが "Stan" で使ったあの曲の人、といったら多分分かるだろう。

確か前々作、前作とも全世界で1000万枚ぐらい売ったはずで、どうして5年もインターバルがあいたかは知らないが、音が全然違っただろうしようと思ったが、YouTube の公式チャンネルで新曲を聴くと、彼女の醒めた落ち着きぶりはまったく変わってないようだ。

[] ヒストリー・オブ・バイオレンス  ヒストリー・オブ・バイオレンスを含むブックマーク

ワタシが好きなデヴィッド・クローネンバーグは飽くまで奇想と変態美の人であり、そうした意味で非常に評価が高い本作はちょっとピンとこないところもあった。

ただデビッド・クローネンバーグらしいズレというか奇想がないわけではなく、それは夫婦の諍いがセックスに発展する場面(クローネンバーグが妻と実演指導したのはこの場面だろうか?)などにそれがよく出ているし、それを言うなら本作の暴力描写にもちゃんと出ている。

なんだ、やはりクローネンバーグらしい映画ということじゃないか(笑)

あとワタシがクローネンバーグの映画が好きな理由が二つあり、それは男がグロテスクかつ美しく撮られていること、そしてハワード・ショアの音楽が聴けることである。ヴィゴ・モーテンセンはいいね。

2008-11-06

[] 代表的な一発撮りビデオをざっとまとめてみる  代表的な一発撮りビデオをざっとまとめてみるを含むブックマーク

ワタシは一発撮りの(ように見える)PV(one-take video, one-shot video)が好きなのだが、思い出せる範囲でざっとまとめてみる。

被写体となるミュージシャンを中心に据えて、というのが古典的なパターンだが、その中でワタシが知るので一番古いのは、ホルガー舟海がひたすらカメラの前でヘンな顔をする "Cool In the Pool" か。

背景映像を別とすればピーター・ガブリエルの "Don't Give Up" も編集なしの一発撮りか。ピーガブとケイト・ブッシュがひたすら熱い抱擁を交わしつつ回転しながら歌うだけという今からみればとんでもないビデオだが(笑)、ゴドレー&クレームは偉大だ。

この手法は低予算でビデオを作れるという利点があるが、飽きさせないものにするのは難しい。その点ブルース・スプリングスティーンの "Brilliant Disguise" は、だんだん寄って最後はボスの大写しで終わるだけだが、自然に撮るのには工夫がいったはずで、影に使い方がポイントだと思うが地味な佳作である。

ただなー、これがアコースティックで渋い曲の弾き語りならもう少し盛り上がるかもしれないが、『Tunnel of Love』の曲じゃちょっとね。

この手のタイプの決定版は U2 の "Numb" だと思うが、このビデオは中間部分の誰も映らない箇所があり、そこで多分編集が入っているだろうから one-shot video とは呼べないかも。

もっともこのビデオはエルヴィス・コステロが横からキスされまくる "I wanna be loved" が原型だと思う(でも、これは最後に画面が切り替わるから one-shot video ではない)。

また U2 のビデオでは、最初の女性のカットを除けば one-shot video に見える "Sweetest Thing" のほうが、ちゃんと金がかかっているけどイヤミでない出来なので好き。

被写体に動きがある一発撮りビデオとなると、ワタシが知る一番古いのは、ニール・ヤングの "Touch The Night" になる。

YouTube にあるビデオは歌いだしからだが、このビデオは7:3分けのレポーターがいきなり歌いだして、お前ニール・ヤングだったんかい! というのが面白さの何割かを占めるのでちょっと残念。

でも、これ妙にリアルな作りなのに、ゴスペル合唱隊がいるというバカバカしさが笑える隠れた傑作ビデオで、これの監督は才人だな……と調べたら、Cureのビデオでおなじみ Tim Pope なのね。納得。

しかし! 改めて見直したら 1:30 のあたりで一箇所カット割りが入っているように見えるのでこれは厳密には one-shot video ではないようだ。

ミシェル・ゴンドリーも大好きな Massive Attack の "Unfinished Sympathy" もこの手法の古典と言える。

このビデオの素晴らしいところは、別にその中で何か事件が起こるわけではないのだが、一発撮りのために緊張感が最後までずっと続くところ。PV は何より音楽を聴かせるのに貢献しなければならないわけで、そうした意味でこのビデオは曲のリリシズムにちゃんと合っている。

そういえばそのミシェル・ゴンドリーも、チボ・マットの "Sugar Water" で左右で一発撮りの組み合わせをやるという高度な技を披露している。

メイキングによると、タイミング重要なビデオなため、羽鳥美保が緊張で最後に窓に書くスペルを何度も間違ってしまい、そうなると最初からやり直しになるので現場を緊迫させてしまったらしい。

あと火だるまの男がただ走るだけの Wax の "California" も最初のインパクトは強かったね。監督はスパイク・ジョーンズ

やはりこの手のビデオで最も有名なのはスパイス・ガールズの "Wannabe" なんだろうか。でも、これも確か編集が入っていて、厳密には one-shot video ではなかったはず。

さて、近年における一発撮りの大家といえば、やはり OK GO だろう。世間的には "Here It Goes Again" のトレッドミルダンスの方が有名だが、ワタシ的には "A Million Ways" のハゲのベーシストを中心にするユーモア感覚のほうが好きだ。

他に有名な一発撮りのビデオがあったら教えてください。

tfjtfj 2008/11/06 01:32 Michel Gondry の one take video 名作といえば、Massive Attack feat. Tracey Thorn の "Protection"。
http://www.youtube.com/watch?v=UIp--5E3AbY
http://www.director-file.com/gondry/massive.html

yomoyomoyomoyomo 2008/11/06 01:40 おおっ! このビデオはDVDで観てますが、大掛かりなので端から一発撮りではないだろうと思い込んで
ました。
こうしてみるとミシェル・ゴンドリーはすごいですねぇ。

worrisworris 2008/11/06 02:09 編集が入ってもいいなら、またしてもミシェル・ゴンドリーですが、"Come Into My World"は駄目ですか?
http://jp.youtube.com/watch?v=cUueEVXw7ec

yomoyomoyomoyomo 2008/11/06 02:19 そうそう、カイリーのこのビデオも入れようかちょっと考えたんですよね。
たださすがにこれを入れてしまうと……でも、これぐらい高度なのって他にないかも。
やはりゴンドリーは偉大だということですね。

amusinamusin 2008/11/06 03:05 http://jp.youtube.com/watch?v=Uk_lZ37bUOM
Feistの「1234」のPVも長回しです。

nagaitsumenagaitsume 2008/11/06 03:35 編集入ってますけどこれ一発撮りらしいです
有名どこでご存じだったら恐縮ですが・・・
R.E.M. - Imitation of Life
http://www.mtvmusic.com/video/?id=58790

wen000wen000 2008/11/06 08:00 http://jp.youtube.com/watch?v=2-xIulyVsG8
ボブディランのサブレタニアンホームシックブルースも!
久しぶりに見ましたけどかっこいいですねー。
関連動画にあるアル・ヤンコビックのも面白いですよ。

yomoyomoyomoyomo 2008/11/06 08:11 >amusinさん
このビデオは知らなかったのですが、すごくよくできてますね

>nagaitsumeさん
このビデオは大好きですし同名の文章を書いたこともあるのですが、編集が巧みすぎてこのジャンルに入れるのをためらいますねー
http://www.yamdas.org/bmm/music/imitation.html

>wen000さん
この古典を忘れていました! 演出のあるビデオというのではこれが一番古いのかもしれません

FlowerLoungeFlowerLounge 2008/11/06 11:10 Björk - Hunter
Björk - Hidden Place
The Chemical Brothers - Star Guitar
Jamiroquai - Virtual Insanity
Lucas - Lucas with the Lid Off
YUKI - センチメンタル・ジャーニー

やっぱミシェル・ゴンドリー多いな……。

fukutaka1972fukutaka1972 2008/11/06 13:14 はじめまして。Bat For Lashes の Whats a Girl To Doはいかがでしょう。
http://jp.youtube.com/watch?v=n1wnOUH2jk8

yomoyomoyomoyomo 2008/11/06 23:11 >FlowerLoungeさん
おっと"Virtual Insanity"は一箇所通路の場面が入るから「一発撮り」にはいれらんねーな! でもこうしてみるとゴンドリーすごいよねぇ

>fukutaka1972さん
このビデオは知りませんでした。「んー、このままいくんかな…」と思っていたら、うわっと声をあげてしまいました。これはいいですね

smoking186smoking186 2008/11/06 23:59 Radiohead - No Surprises
http://jp.youtube.com/watch?v=qqsyXdj_p_I
RIP Slyme - 黄昏サラウンド
http://jp.youtube.com/watch?v=Ev1FA22IIAc
RadioheadのKarma Policeは惜しいところでしょうか

yomoyomoyomoyomo 2008/11/07 00:40 ああっ、何で"No Surprises"に気付かなかったんだ! これは迂闊でした。
RIP Slymeのビデオもカット割りは入ってますがよくかっこいいですね。

wen000wen000 2008/11/15 17:20 http://jp.youtube.com/watch?v=jl4rwMZWATs
これも面白いですよー。
疑似ワンカットですけどね。

yomoyomoyomoyomo 2008/11/15 23:53 これは知りませんでした
同様の手法のビデオにFleetwood Macの"Big Love"がありますが、それより動きに変化があって面白いですね

kowatakowata 2008/11/27 03:06 http://jp.youtube.com/watch?v=tVRrjxtm9Pk
PVではないですが。

2008-11-04

YAMDAS更新 YAMDAS更新を含むブックマーク

yomoyomoの読書記録岸本佐知子『気になる部分』を追加。

気になる部分 (白水uブックス)

気になる部分 (白水uブックス)

いやはや、本当に面白い本だった。

[][] TWikiのプロジェクト乗っ取り騒動  TWikiのプロジェクト乗っ取り騒動を含むブックマーク

超高機能なオープンソース Wiki エンジンとして知られる老舗の TWiki でプロジェクトの乗っ取り騒動が勃発しているとのこと。

TWiki の原作者である Peter Thoeny が一年前に設立した会社である TWIKI.NET から一方的な通告があり、一般の貢献者が一度すべて締め出されコードへのアクセス権を失ってしまった。

TWIKI.NET の提示する条件に同意すれば権限は回復されたようだが、続いて登録商標に関する警告とかいろいろあって TWiki は fork の方向に進んでいるらしい。

TWiki をビジネスにするためにコントロールしやすいようにしたかったのは容易に想像できるが、これまでオープンソースでうまく開発が進んでたのに何で急にこんなことになったのか。

ネタ元は LWN.net

[] オープンソースでお金を作る?  オープンソースでお金を作る?を含むブックマーク

"How to make money with free software" ってフリーソフトウェアのビジネスモデルの話かと思ったら、オランダの財務省が5ユーロの記念コインのデザインを公募して、これの著者がフリーソフトウェアだけ使って選ばれたぜ! という文字通りの「お金作り」の話だった。

で、実際のデザインを見るとかなり凝っていて、この分野でもフリーソフトウェアはここまで来た、ということか。

ネタ元は Slashdot

[] デヴィッド・バーンが7年ぶりの単独来日公演  デヴィッド・バーンが7年ぶりの単独来日公演を含むブックマーク

デヴィッド・バーン&ブライアン・イーノのコラボ作『Everything That Happens Will Happen Today』が話題を呼んだデヴィッド・バーンが、7年ぶりの単独来日公演を行なうとのこと。

今回のツアーについては、バーンとイーノがツアーを行い、イーノがプロデューサー時代のトーキング・ヘッズの曲を多くやるという話があったはずだが、イーノは来日しないのだろうか。

コラボ作は『Everything That Happens Will Happen Today』は、全体的には予想していたよりも牧歌的な音だったが、ライブはどんな感じなんだろう。

Everything That Happens Will Happen Today (TODO002)

Everything That Happens Will Happen Today (TODO002)

『外国人のための妖怪サバイバルガイド』って何じゃそりゃ 『外国人のための妖怪サバイバルガイド』って何じゃそりゃを含むブックマーク

AltJapan の人が『Yokai Attack!』という本を書いている。

本のサポートサイトもできているが、「外国人のための妖怪サバイバルガイド」ってそんなんで売れるのかいな。よく出せたなぁ。

ちょうど著者の人たちが Boing Boing TV に登場して東京で河童を捜している(おいおい)。

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