ワタシは編集者から来た年賀状はおろか、年始の挨拶メールにすら返事を書かないぐらいものぐさの恩知らずの冷血漢なのだが、ただ一人いただいた年賀状に返事を書いた編集者がいる。
それはソフトバンククリエイティブの上林さんである。
なぜ上林さんにだけ年賀状を出したのか。一つは氏からの原稿依頼を請けることができず、ずっと不義理を重ねているのがある。
しかし、忙しさにかまけて義理を果たしてない人は上林さんだけではない。その他にも理由がある。
上林さんの字が、恐怖を喚起するほど下手だからだ。
上林さんからの葉書は、何度いただいてもその字に慄き、震えを覚える。
ワタシも高校生のとき同級生から「お前の字は見てると吐き気がする」と言われたほどの悪筆で他人の字を云々する資格はないのだが、上林さんだけは破格で、今年の正月は、氏の字を見て、この人のために何かしなくてはといてもたってもいられなくなり、とりあえず年賀状の返事を書いた。
その上林さんが担当されている「週刊ビジスタニュース」の新年恒例のアンケート特集号を読み、特にこの一年ばかり週刊ビジスタニュースが保っている高いクオリティに改めて思いをはせた。
そして編集後記の「ビジスタ・ナイト」のようなイベントを一瞬夢想するくだりにニヤリとした。
以前、ワタシも上林さんに週刊ビジスタニュースがどれだけ素晴らしい執筆者を擁しているかというのを伝えたくて、何かキリが良いときにパーティなりイベントを開くとよいのではないかとメールに書いたことがあったからだ。
上林さんからはそんなの考える暇あったら原稿書いてよと叱られてしまったのだが、「ビジスタ・ナイト」が実現すると素晴らしいと思う。
もっとも上林さんもお仕事が相当大変そうで、とてもじゃないがイベントに手を出す余裕はなさそうだ。くれぐれもお身体を大事になさってください。
原稿を請けられない不義理なワタシにできることは、ここで週刊ビジスタニュースの購読を呼びかけ、上林さんが担当された書籍を取り上げるぐらいなのが心苦しいが。
そうそう、週刊ビジスタニュースはレギュラー執筆陣以外の寄稿者に文化系はてなダイアラーが多いのも特徴で、事実件のアンケート特集号でも、回答者13人の過半数がはてなダイアリーのユーザである。こういう親和性を含め、週刊ビジスタニュース購読を勧めさせてもらう。
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ドクトル・ピノコさんの初の単著が出ていて、インパクトのある書名に負けない出来が期待できるが、椎名桜子を連想させる筆名を選んだのは解せない。まぁ、これが本名なのかもしれないし、yomoyomo ふぜいに言われたくはないだろうが。