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編集者賛歌(その4)〜ワタシが氏に年賀状を書いた理由

突発企画第4回目(その1その2その3)。

ワタシは編集者から来た年賀状はおろか、年始の挨拶メールにすら返事を書かないぐらいものぐさの恩知らずの冷血漢なのだが、ただ一人いただいた年賀状に返事を書いた編集者がいる。

それはソフトバンククリエイティブの上林さんである。

なぜ上林さんにだけ年賀状を出したのか。一つは氏からの原稿依頼を請けることができず、ずっと不義理を重ねているのがある。

しかし、忙しさにかまけて義理を果たしてない人は上林さんだけではない。その他にも理由がある。

上林さんの字が、恐怖を喚起するほど下手だからだ。

上林さんからの葉書は、何度いただいてもその字に慄き、震えを覚える。

ワタシも高校生のとき同級生から「お前の字は見てると吐き気がする」と言われたほどの悪筆で他人の字を云々する資格はないのだが、上林さんだけは破格で、今年の正月は、氏の字を見て、この人のために何かしなくてはといてもたってもいられなくなり、とりあえず年賀状の返事を書いた。

その上林さんが担当されている「週刊ビジスタニュース」の新年恒例のアンケート特集号を読み、特にこの一年ばかり週刊ビジスタニュースが保っている高いクオリティに改めて思いをはせた。

そして編集後記の「ビジスタ・ナイト」のようなイベントを一瞬夢想するくだりにニヤリとした。

以前、ワタシも上林さんに週刊ビジスタニュースがどれだけ素晴らしい執筆者を擁しているかというのを伝えたくて、何かキリが良いときにパーティなりイベントを開くとよいのではないかとメールに書いたことがあったからだ。

上林さんからはそんなの考える暇あったら原稿書いてよと叱られてしまったのだが、「ビジスタ・ナイト」が実現すると素晴らしいと思う。

もっとも上林さんもお仕事が相当大変そうで、とてもじゃないがイベントに手を出す余裕はなさそうだ。くれぐれもお身体を大事になさってください。

原稿を請けられない不義理なワタシにできることは、ここで週刊ビジスタニュースの購読を呼びかけ、上林さんが担当された書籍を取り上げるぐらいなのが心苦しいが。

そうそう、週刊ビジスタニュースはレギュラー執筆陣以外の寄稿者に文化系はてなダイアラーが多いのも特徴で、事実件のアンケート特集号でも、回答者13人の過半数はてなダイアリーのユーザである。こういう親和性を含め、週刊ビジスタニュース購読を勧めさせてもらう。

私鉄探検 (ソフトバンク新書)

私鉄探検 (ソフトバンク新書)

凶暴両親 (ソフトバンク新書)

凶暴両親 (ソフトバンク新書)

自分探しが止まらない (SB新書)

自分探しが止まらない (SB新書)

病院はもうご臨終です (ソフトバンク新書)

病院はもうご臨終です (ソフトバンク新書)

ドクトル・ピノコさんの初の単著が出ていて、インパクトのある書名に負けない出来が期待できるが、椎名桜子を連想させる筆名を選んだのは解せない。まぁ、これが本名なのかもしれないし、yomoyomo ふぜいに言われたくはないだろうが。

Netscape Enterprise Serverオープンソース化に現代的な意義はあるか?

Sun が Netscape Enterprise Server を BSD ライセンスの元オープンソース化したとのことだが……あれ? Netscape って AOL に買収されたのに、どうしてそのプロダクトを Sun が所有してたんだろう。

ここで思うのだが、こういうオープンソース化の現代的な意義って何なんだろうか。

いや、別にそれに文句を付けたいのではなく、できれば意味あるものになればいいなと思うのだ。

そういえばワタシも以前 Sony NEWS のオープンソース化を希望していたし、「マイクロソフトは、Windows 98 SEをオープンソースとして公開すべきだ」なんて文章を訳したりもした。でも今になって思うのは、Windows XP ってかなりよくできた OS なんだなぁということだったりする。

『The Best of Technology Writing』の2008年版が出ていた

The Best of Technology Writing 2008

The Best of Technology Writing 2008

2007年版「ネットと出版をめぐるとりとめのない話」を書く契機の一つにもなったが、2008年版が出ている。

で、昨年同様 digitalculture.org において全文がウェブに公開されている。

screenshot

今年の編者は Clive Thompson で、選ばれている文章のリストを見ると Cass R. Sunstein や Cory Doctorow といったおなじみの名前がぼちぼちあるね。

東京ゴッドファーザーズ

およそ二年前(!)に地上波放送されたのを HDD レコーダに録画していて、『パプリカ』がとても良かったので観ようと思いながら今まで忘れていた。

リアルな質感を目指しながら、しかし同時にやはりこれはアニメで表現すべき映画になっていると思った。

登場人物が単純な書割でなく、一筋縄にいかない物語の作り方がうまい。声優では梅垣義明がやはりはまり役だよな。

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