YAMDAS現更新履歴

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2009-10-29

単なる写真日記、もしくは対話のない対談 単なる写真日記、もしくは対話のない対談を含むブックマーク

一月以上前の話になるが、シルバーウィークに帰省した際、ベンジャミンと長崎の名所をほっつき回りながら対談を収録するという安易な企画をやってみたのだが、実際にはただとりとめがなくなり、とてもまとめきれない状態になったため、対談はお蔵入りとなった。

ただワタシは貧乏性なので、せっかく撮った写真は公開させてくれという案配である。

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シーボルト記念館前にて。未だに対談相手の存在を疑う人がいて首を絞めたくなるのだが、この写真に写っている男性がベンジャミンその人である。

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浦上天主堂前にて。中に入るのは実は今回が初めてだった。

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長崎少年鑑別所前にて。ノーコメント。

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長崎平和公園にて。噴水の向こうに見えるのが平和記念像。

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えーっと、これどこだっけ?

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女神大橋にて。この写真を見て思い出したが、そういえば長崎も Google ストリートビューに対応したんだよね。ワタシの実家もばっちり写ってて頭を抱えた。

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出島ワーフベイサイドバーR-10にて、美しい夕陽を堪能しながらの食事。

この日は季節外れの真夏日だったが、この季節がもっとも気持ち良いだろう。

この後は例によってベンジャミンと飲んだくれたのだが、確か深夜に結構険悪に揉めたはずで、おっさん二人いい歳してまったくしょうがないものだと思う。

2009-10-26

[][] インターネット・アーカイブのBookserver構想  インターネット・アーカイブのBookserver構想を含むブックマーク

マガジン航に「インターネット・アーカイブのBookserver構想」を公開しました。(ほぼ)Fran Toolan の文章の日本語訳です。

萩野正昭さんによる「“BookServer”これは驚き!」とあわせてどうぞ。

先週はバーンズ&ノーブルの電子書籍端末が大きな話題になったわけだが、一方で Amazon や Barnes&Norble といった企業の囲い込みにとらわれない、本のオープンウェブを目指す動きが出てくるのも当然で、アーロン・シュワルツについての文章でも紹介した Open Library を手がける Internet Archive が遂に本腰を入れたという印象である。

BookServer プロジェクトについては、ReadWriteWeb の記事も参考になるし、Slashdot にも取り上げられているね。

Twitterでの悪口や嘘情報を人のせいにできるアカウント(悪用しちゃダメよ) Twitterでの悪口や嘘情報を人のせいにできるアカウント(悪用しちゃダメよ)を含むブックマーク

少し前から Twitter における RT を返信に使うことの問題点が指摘されており、ワタシもそれを見て RT を返信用になるだけ使わないようにしている。

RT の問題点として嘘情報・罵詈雑言を流すことに使われる懸念があるのだが、そんなときフォローされて知った人のせいアカウント (dokuzetumonster)

Bio には以下のようにある。

悪口をつぶやきたくなったとき、私のアカウントのRTにしていただいてかまいません。「RT @dokuzetumonster 悪口」とつぶやいていただければ、その悪口をそのままここで発言します

試してはいないが、これが本当ならなかなか危険である。もちろん悪事に使っても、この Bio を見ればすぐに露見するわけだが。それでも悪用してはいけませんよ、と一応書いておきます。

しかし、である。@dokuzetumonster さんよ、最初にフォローした3人が津田大介さん、愛・蔵太さん(id:lovelovedog)、そしてワタシとはどういうことだ!(笑) そんなに悪口つぶやきそうな人間に見えるのか、ワタシは。

Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)

Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)

[][] ドッケンvs.チキン? なんじゃこりゃなNorton Internet Security 2010の宣伝動画  ドッケンvs.チキン? なんじゃこりゃなNorton Internet Security 2010の宣伝動画を含むブックマーク

これは不覚にも笑ってしまった。

D

D

これは正真正銘 Norton オフィシャルの動画である。でも、何で今頃ドッケンなんだ(笑)。アンヴィルの映画が話題になっているが(もちろん観に行くつもりだよーん)、80年代メタルはなかなか腰が強いな。

ネタ元は kingink さんの Twitter

[][] 何かと話題の多いトム・ウェイツの初期作を中心に  何かと話題の多いトム・ウェイツの初期作を中心にを含むブックマーク

最近周りでトム・ウェイツの名前が出ることが多く、何でかと思ったら、"Tom Traubert's Blues" がテレビドラマ『不毛地帯』のエンディングテーマになってるのね!

彼のアルバムとしては80年代以降のパーカッシブな音が好きなのだけど、曲としては "Tom Traubert's Blues" が一番好きで、この曲は何度聴いても胸にくるものがある。でもテレビドラマのエンディングテーマとは思い切った使い方だ。

そういうわけで今日のAmazon980円劇場は、トム・ウェイツの初期作を中心にご紹介。

Closing Time

Closing Time

記念すべき彼のデビュー作で、"Martha" など今につながる歌もあるが、その歌声はずっと聴きやすくて、"Ol' 55" や "Grapefruit Moon" などとても心地よい。彼のあのアクの強い歌声がちょっと、という人はこれから聴いてみてはどうだろう。

The Heart of Saturday Night

The Heart of Saturday Night

ファーストアルバムのプロダクションに不満のあったウェイツがよりジャズ色を強めたアルバムと言われるセカンドだが、そうですかい?(笑) それはともかく全体的に前作より音がしっくり来ている感じで、やはりタイトル曲が好きだねぇ。

One From the Heart

One From the Heart

これは実は未聴なのだが、彼がはじめてサントラを手がけて映画界に進出する契機となったフランシス・フォード・コッポラの『ワン・フロム・ザ・ハート』のサントラも600円台だったので挙げておく。

映画というと、彼が出演したテリー・ギリアムの新作『Dr.パルナサスの鏡』が来年公開されるし、来月にはライブアルバムも発表される。今年末彼は還暦を迎えるが、ちゃんと活動が続いていて嬉しい限り。

Glitter & Doom Live (Dig)

Glitter & Doom Live (Dig)

ultimateanswerultimateanswer 2009/10/26 02:13 そのライブの前半8曲を無料ダウンロードできます。 http://www.tomwaits.com/news/article/60/Free_Glitter_and_Doom_Live_Album_Preview/
最初はなんと太っ腹なと思ったんですが、聴いてしまえば残り半分も聴きたくなって、結局CDを買ってしまうことになりそうです。

yomoyomoyomoyomo 2009/10/26 02:18 無料ダウンロードの話は聞いていたのですが、うっかり機会を逃してしまったと思い込んでました。まだダウンロードできるんですね。それはありがたい。

2009-10-21

[][] ネットワーク時代における出版の統一場理論  ネットワーク時代における出版の統一場理論を含むブックマーク

マガジン航に「ネットワーク時代における出版の統一場理論」を公開しました。Bob Stein の文章の日本語訳です。

三日連続のはてなダイアリー更新なんて何年ぶりだ(笑)

ボイジャーのウェブ雑誌マガジン航だが、昨日更新した後に入れ違いで当方が翻訳した文章が公開されていた。

久方ぶりに訳した長めの文章なので是非皆さん読んでくださいな。

マガジン航への寄稿が増えてきたらyomoyomoの訳書・執筆記事にも加えないといけない。

山形浩生について私が知っている二、三の事柄 山形浩生について私が知っている二、三の事柄を含むブックマーク

はじめにお断りしておくと、ワタシは山形浩生の友人でも何でもなく、過去何度かメールのやり取りやお目にかかったことがあるだけなのだが、氏について少し思い出したことをいくつか。

思えばはじめて山形浩生にお目にかかった7年前、「山形さん、転職しないっすか? リクナビNEXT(現在のリクナビキャリア)に登録してないっすか?」とアホな質問をしたのだが、それにもちゃんと答えてくださるまともな方でした

http://twitter.com/yomoyomo/status/4960716983

最後に山形浩生にお会いしたのは三年前で、おそらくこれが最後だろうと思うと感極まり、「どうしてさおだけ屋に謝ったんですか?」とアホな質問をしてしまうワタシにもやはりちゃんと答えてくださるまともな人でした

http://twitter.com/yomoyomo/status/4961388398

山形浩生『訳者解説』のあとがきに、翻訳仕事は勤務時間外でやっております、雇用主はご安心をアピールがあって吹いた

http://twitter.com/yomoyomo/status/4990106601

最後に山形浩生にお目にかかった夜、氏は一次会で帰られた。いろいろ仕事抱えてるんだろなと同情したが、翌日早朝ネットをチェックしたら、氏のはてなダイアリーにdankogaiをdisる長文エントリが公開されていて、この人はよく分からんと思った

http://twitter.com/yomoyomo/status/4991802430

最後に山形浩生にメールしたのは昨年正月の『Code v2』誤り指摘だが、ウランバートルからメールの返事が来て、正月早々世界で最も寒い首都で仕事とはコンサルも大変だと同情したのだが、後でそれがプライベート旅行だったらしいと知り、やはりこの人は分からんと思った

http://twitter.com/yomoyomo/status/4993237444

なんだ、山形浩生の話ばかりじゃないか。お前ら山形浩生が好きだなぁ http://bit.ly/mEJpL

http://twitter.com/yomoyomo/status/5017501112

もちろんワタシのほうがもっと好きだがな!

先週『現代の二都物語』日経BPの竹内さんから献本いただいたのに続き、今週は Amazon から『訳者解説』が届いた。早く読みたいところ。

『訳者解説』には実はワタシの名前が一箇所登場するのである。えっへん…………………………と思ったら、それが「yomyomo氏」になっていて苦笑。何で元原稿になかったはずの誤植を入れ込んだのだろう。

[] ライトスタッフ  ライトスタッフを含むブックマーク

ライトスタッフ [DVD]

ライトスタッフ [DVD]

デニス・クェイドが若い! いや、実際若い頃の映画だから当然なのだが、近年の庶民寄りなハリソン・フォード的役柄に慣れてたので新鮮だった。

本作はアメリカのマーキュリー計画に参加した宇宙飛行士たちと、一方で高度と速度にこだわり続けた戦闘機パイロットであるチャック・イェーガーを描いた映画である。

重責を担うのに相応しい「ライトスタッフ(正しい資質)」を持った男たちを描いた力作。マスコミ人種の様式美的悪辣さをはじめとした周辺までちゃんと描いているが、その男たちを苦しみながら支える妻たちの視点もあり、単なる英雄礼賛な映画ではない。

よく出来た映画だと思ったが、三時間以上に及ぶ大作のため、残念ながら時間の都合で細切れで観るしかなくて、その面白さを十分に堪能するには至らなかった。本作についてはチャック・イェーガー役のサム・シェパードを称える人が多くて、実際彼は良い演技をしてるが、三時間あってもなんか端折った感じがするんだよね。

wlj-Fridaywlj-Friday 2009/10/26 22:25 元原稿がまちがっていて、本になったときにゲラで校正したのが元原稿のファイルには反映されていなかったというお粗末です。増刷するそうなので、直しておきます。失礼しました。

yomoyomoyomoyomo 2009/10/26 22:32 対応いただきありがとうございます。あと(読んでいただけるか分かりませんが)319ページに「コーリー・ドクトロウの『マジックキングダムでボコボコに』」とありますが、この本には以下の邦訳が出ていますので、表記はそちらにあわせたほうがよいかなと思いました。

Amazon.co.jp: マジック・キングダムで落ちぶれて (ハヤカワ文庫SF): コリィ・ドクトロウ, 川副 智子: 本
http://www.amazon.co.jp/dp/4150115265

2009-10-20

『マガジン航』の船出 『マガジン航』の船出を含むブックマーク

既に予告済みだったボイジャーのウェブ雑誌『マガジン航』が公開されている(プレスリリース)。編集長は仲俣暁生さん

「出版と本の未来を考えるためのブログマガジン」とのことで、ワタシも翻訳などで貢献できたらと考えている。この方面の文章でこれが面白いから訳せといったリクエストがあると、それに沿えるかはともかくとしてありがたい。

当方の翻訳や文章が『マガジン航』で公開されたら、ここでも告知させてもらいます。

[] Technoratiブロゴスフィア年次レポート公開  Technoratiのブロゴスフィア年次レポート公開を含むブックマーク

毎年恒例の Technoratiテクノラティジャパンはサービス終了ですが)によるブロゴスフィア年次レポートが公開されている。

screenshot

毎年これがニュース記事になるので詳しい紹介はそれらに任せるとして、とりあえず真っ先に公開されたTechnorati 分析によるブロガー像をざっと紹介しておく。これがブロガーだ!

  • 3分の2が男性
  • 平均より裕福で学歴が高い
    • 75%が大学卒
    • 40%が院卒
    • 3分の1が世帯収入7万5千ドル超え
    • 4分の1が世帯収入10万ドル超え
    • プロブロガーはもっと裕福(半数近くが世帯収入7万5千ドル、3分の1が世帯収入10万ドル)
  • 半数以上が既婚
  • 半数以上が子持ち

男性だが独身で学卒のワタシは多数派には入らないような。あと7万5千ドルということは1ドル90円で計算すると675万円か。ふーむ。

[] フレンジー  フレンジーを含むブックマーク

本作は、60年代後半低迷気味だったヒッチコックが、母国であるイギリスに戻って制作した復活作と言われる。

もっともワタシはその低迷期の映画を観てないのでその通りなのかは分からないのだが、本作がとてもヒッチコックらしいユーモアを感じさせる快作なのはワタシも同意する。

オープニングのテムズ川の空撮からロンドンに戻ってきたぞ! というのを強く感じる画になっているが、役者陣も見事にブリティッシュな面構えが揃っていて観ていて心地よい。

演出も冴えていて、第一の殺人被害者が発見される場面や、主人公の女友達がアップになった後に一瞬音が消え、はっと振り向くとラスクが立っている場面など、時間差というか「間」と音の演出が粋だし、第二の殺人を凶行場面でなく犯人の台詞一言で描き、逆にカメラがどんどん引いていく演出などお見事としか言いようがない。

今こういう映画を撮るなら、猟奇殺人犯の人間像やバックグラウンドを描くのに時間が取られるのかもしれないが、ヒッチコックの場合、監督が変態だからの一言で済むのですっきり話が早い(失礼だぞ!)。

本作は犯人に間違えられた男が何とかして嫌疑を晴らそうと奮闘するよくあるタイプに分類されるが、その主人公がなかなかにダメな奴で、見事に窮地に陥ってしまう。本作のブラックユーモアについては、犯人がトラックの中で格闘する場面が顕著だが、復讐を誓う主人公の犯人襲撃の顛末までその感覚が貫かれていて、これは面白い映画でした。

2009-10-19

[] フレーミング・リップスの新譜と次回作(?)  フレーミング・リップスの新譜と次回作(?)を含むブックマーク

今週末は、Amazon から届いた The Flaming Lips の新譜を聴いていた。

Embryonic

Embryonic

一部で二枚組と伝えられていたが、全18曲の1枚である。

フレーミング・リップスは、時空を歪めるがごとき "Race for the Prize" に衝撃を受けて以来新譜が出るたびにほぼ必ず買っている、本作も充実した音だが、なかなか暗くて戸惑った。元々ワタシがこの手のサイケデリックな作品に共通するモコモコした音作りが好きでないというのもあるのだろうが、もう少し聴き込んで評価が定まることになるだろう。

そんなリップスだが、早くも次回作の話が出ている。なんとピンク・フロイドの名作中の名作『狂気』のカヴァー・アルバムらしい。

Dark Side of the Moon

Dark Side of the Moon

正直カヴァー・アルバムはどうなんだろうという気持ちになる。彼らはライブでクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」やレッド・ツェッペリンの「永遠の詩」をよく披露するが、彼らのバージョンは(少なくとも演奏は)カバーというよりほぼ完コピに近いからだ。

試しにツェッペリンの「永遠の詩」のライブバージョンを観てもらおう。

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書くのが遅れたが、フレーミング・リップス版「永遠の詩」は、エロ禁止で名高い YouTube において、おっぱいやアンダーヘアを堂々と晒す複数の全裸女性の映像を拝めることであまりにも有名(←決まり文句)。

昨年だったか、はじめて観たときはちょwwwwwと腰を抜かしそうになったものである。日本公演では絶対できない演出だろう。

[] Google Wave vs.『パルプ・フィクション』? Google Waveの魅力を伝える面白動画  Google Wave vs.『パルプ・フィクション』? Google Waveの魅力を伝える面白動画を含むブックマーク

これは面白い! Google Wave についてはワタシの観測範囲内でもぼちぼち体験談が目についてきたが(その1その2)、その魅力をダイナミックに伝える動画をご紹介。

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映画『パルプ・フィクション』のサミュエル・L・ジャクソンの台詞をフィーチャーしたものだが、まぁ、これは極端な使用法としても(笑)、こんなダイナミックなネットコミュニケーションがスムーズにできるようになれば素晴らしいよね。

[][] 『Stop Making Sense』は史上最高のコンサート映画です  『Stop Making Sense』は史上最高のコンサート映画ですを含むブックマーク

ジョナサン・デミトーキング・ヘッズのライブを撮った『Stop Making Sense』が素晴らしいことはこれまでワタシも何度も書いてきたが、Wired に長めの紹介記事が掲載されている。

今年あの映画が公開されて25周年ということで、ブルーレイ版が出るとのこと。

Stop Making Sense [Blu-ray] [Import]

Stop Making Sense [Blu-ray] [Import]

ブルーレイは DVD と違って、北米向けのも観れるんだよね? これは字幕なしでもまったく問題ない映画なので、ブルーレイ再生環境がある人で未見の人には強くお勧めする。もう断言してよいと思うが、『Stop Making Sense』は史上最高のコンサート映画である。

Wired のほうで見れる動画は、ヘッズのメンバー4人がインタビューに答えているが、これは最近のものなのだろうか。デヴィッド・バーンと残り三人は今も仲が悪くて、5年くらい前のバーンのインタビューで、今も残りのメンバーと連絡取ることあります? という質問に、「そうさ、いつだって彼らとは話をしてるよ」と答えた後長い間があり、「もちろん弁護士を通してだけどね!」と答えていた。

最近のクリス・フランツのインタビューでも上記の話の後、再結成はあるのかという質問があるが、それに対するフランツの答えは以下の通り。

Well, the rest of the band is open, completely open to the idea. But we’re not holding our breath, no.

これは予想通りだが、その後の彼(とティナ・ウェイマス)がプロデュースしたハッピー・マンデーズのロクデナシ伝説の話がかなり笑えた。

[] ジム・モリソンの墓に彼の霊が写っていた?  ジム・モリソンの墓に彼の霊が写っていた?を含むブックマーク

マジメに取り上げる話ではないのだろうが、写っているジム・モリソンの霊(?)の立ち姿がいかにもジム・モリソンで、こりゃ彼だと言いたくなるよなぁ(笑)

まぁ、見てくださいな。

D

そういえばドアーズのドキュメンタリー映画は日本でも公開されるのかな。来月にはライブアルバムのボックスセットが出るそうな。

Live in New York (Spkg)

Live in New York (Spkg)

2009-10-14

[][] WIRED VISIONブログ第67回公開  WIRED VISIONブログ第67回公開を含むブックマーク

WIRED VISION ブログに「日本に海賊党ができても支持はしないけど……」を公開。

正直言って今回は出来がよくない。翻訳に追われ、ほとんどこの原稿に時間が割けなかったのが原因だ。これを書くまでに『The Pirate's Dilemma』をざっとでも一通り目を通そうと思っていたのにそれも間に合わなかったし。

海賊党にしても、そりゃ政治的に存在感を示すためには主張が目立たなければしょうがないわけで、もう少し好意的な書き方もできたかもしれない。とにかく深堀りができなかった。

The Pirate's Dilemma: How Youth Culture Is Reinventing Capitalism

The Pirate's Dilemma: How Youth Culture Is Reinventing Capitalism

スチュアート・ブランドの10年ぶりの新刊『Whole Earth Discipline』 スチュアート・ブランドの10年ぶりの新刊『Whole Earth Discipline』を含むブックマーク

スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式での祝賀スピーチで名前を取り上げられたことで Whole Earth Catalog が脚光を浴び、昨年には公式サイトが開設されるにいたった。

その創始者であるスチュアート・ブランドについては以前『How Buildings Learn』を少し取り上げたり、その前には Long Now 財団についてのティム・オライリーの文章を訳したりした。

その彼の『Clock Of The Long Now』(asin:0465007805)以来およそ10年ぶりとなる新作が刊行される。

Whole Earth Discipline: An Ecopragmatist Manifesto

Whole Earth Discipline: An Ecopragmatist Manifesto

タイトルがもろに Whole Earth Catalog にかけているが、地球規模の環境問題、気候変動問題にフォーカスした本のようだ。

この分野については日本ではあまり知名度はないが WorldChanging が Whole Earth Catalog の後継的仕事をしている印象があるが、スチュアート・ブランドがオリジンとしての存在感を見せ付けるだろうか。

ブランドの本というと『メディアラボ―「メディアの未来」を創造する超・頭脳集団の挑戦』(asin:4828811761)が出てるだけで、『How Buildings Learn』も『Clock Of The Long Now』も邦訳が出ていない。

こういうことは書きたくないが、年齢的にみればこれが最後の本になるかもしれんわけで、今回は邦訳出ないかね。

[] マッチポイント  マッチポイントを含むブックマーク

マッチポイント [DVD]

マッチポイント [DVD]

ウディ・アレンが映画の舞台をイギリスに移し、また彼の映画の新たなミューズとなるスカーレット・ヨハンソンが起用された、彼の転機作といえる。

作品の舞台がニューヨークからロンドンに移ったのは何より資金の問題であり、ロンドンの描き方も観光ガイド的な感じもするが、上流家庭の描き方は悪くないし、新鮮な感触をもたらしているのは確か。

ただこの映画におけるスカーレット・ヨハンソンがワタシにはそんなに魅力的にみえず、特に後半は不倫相手に離婚を迫る紋切型な愛人役で悪魔的な魅力のかけらもなく、期待したほどではなかった。

映画としては、倫理や道徳は無効で、富めるものは運次第でのうのうと罪から逃げおおせるというさすがウディ・アレンというべき作品ではあり、その身も蓋もなさはやはり好きだ。

2009-10-13

津田大介『Twitter社会論』が日本におけるTwitter本刊行ラッシュにとどめを刺すか 津田大介『Twitter社会論』が日本におけるTwitter本刊行ラッシュにとどめを刺すかを含むブックマーク

以前「津田大介は『Tsudaる技術』という本を書くべきではないだろうか」を書いたときに海外における Twitter 本の刊行ラッシュに触れたが、その波がついに日本にもやってきた模様である。

その刊行ラッシュのとどめを刺すと思われるのが、津田大介の『Twitter社会論』である。

Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)

Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)

上記の通り、津田大介に Twitter に関する新書執筆を薦めたワタシとしてはそれが実現して感慨深い。果たして『Twitter社会論』に「Tsudaる技術」は含まれるのだろうか。

あと当方の上記エントリのブックマークコメントで、

津田大介 著」はあり得ねえな(遅筆的な意味で)

http://b.hatena.ne.jp/mohri/20090528#bookmark-13683971

と失礼なことを書いた id:mohri さんは津田大介に詫びるべきだろう。確かに刊行まで一月を切ったこの時期になって「まえがき書いてます」とか言われると一抹の不安を覚えないでもないが、津田大介という男は、かならず仕事をやり遂げる73年組の星なのだ。

音楽業界IT戦争

音楽業界IT戦争

[] ハイプ曲線と啓蒙活動期に入ったWiki  ハイプ曲線と啓蒙活動期に入ったWikiを含むブックマーク

ガートナーのハイプ・サイクル・レポートについては以前取り上げているが、レポートの日本版が出ていたのね。

Wiki に関して言えば「啓蒙活動期」とのことだが、メインストリームでの採用まではまだ時間がかかり、「メソドロジ(方法論)とベストプラクティスの発展」と「第3世代製品、即時展開可能な製品スィート(の提供)」に向かわなければならないとな。

前者についてはそれこそ塚本さんがやられている翻訳などがあたるのだろうから、今明らかに足らないのは「即時展開可能な製品スィート」ということになるな。

グーテンベルクからグーグルへ? グーテンベルクからグーグルへ?を含むブックマーク

実は今、仲俣暁生さんが告知していたウェブマガジンのために翻訳をしているのだが(仲俣さん、約束通り明日夜にお渡しします)、そうした関係で気になる本が出たのを ACADEMIC RESOURCE GUIDE で知った。

原書は2006年の本なので最新の情報を押さえてはいないだろうが、そうした時事性の本ではないようだ。

よく見ると訳者に神崎正英さんが名前を連ねていて、氏のサイトにサポートページができていた。

[] Time Outが選ぶアニメ映画ベスト50選(テリー・ギリアムのコメント付き)  Time Outが選ぶアニメ映画ベスト50選(テリー・ギリアムのコメント付き)を含むブックマーク

48位に『ファイナル・ファンタジー』が入っていていきなり不安になるが、やはりこの分野は日本発の作品がいくつも入ってますな。『耳をすませば』が21位に入っていて驚いたよ。

上位20作は以下の通り。

  1. となりのトトロ』(1988年、asin:B00005NJLP
  2. 『白雪姫』(1937年、asin:B002GRX11K
  3. 『バッグスとロード・ランナー』(1979年、asin:B00092QSAU
  4. 『ファンタジア』(1940年、asin:B000TX4UKO
  5. 『トイ・ストーリー』(1995年、asin:B0001VQVVU
  6. 千と千尋の神隠し』(2001年、asin:B00005S8LI
  7. 『イエロー・サブマリン』(1968年、asin:B00005L9GY
  8. ベルヴィル・ランデブー』(2003年、asin:B000PGTGQS
  9. 『サウスパーク 無修正映画版』(1999年、asin:B002JQL31S
  10. ロビンフッド』(1973年、asin:B000CS46WI
  11. 『バンビ』(1942年、asin:B000TX4UL8
  12. 火垂るの墓』(1988年、asin:B00196P8PQ
  13. 『ダンボ』(1941年、asin:B000TX4UKY
  14. 『ガンダーラ』(1988年、asin:B00005HW6V
  15. 『アイアン・ジャイアント』(1999年、asin:B002BS02O8
  16. 『Akira』(1988年、asin:B00005O0B9
  17. 『ブレイブ・リトルトースター』(1987年、asin:B00023PJHO
  18. ジャングル・ブック』(1967年、asin:B000TENOUU
  19. 『風が吹くとき』(1988年、asin:B002BGHXE2
  20. 『ピノキオ』(1940年、asin:B001RPFHVO

そういうわけでトトロが1位だが、宮崎アニメでは『天空の城ラピュタ』のほうがずっと良いと思うんだけどね。それはともかく、やはりというべきかディズニーの古典が強い。

最初この記事にはテリー・ギリアムが監修したかのような書き方がされてたが、別に彼が50本選んだわけではなさそう。とはいえギリアムもトップ10の多くにコメントを寄せているので興味のある方は元エントリを読んでくだされ。

ネタ元は Digg

practicalschemepracticalscheme 2009/10/13 04:47 > 48位
いや、見るべきところは映像だけだっていう素晴らしく適切な評が…

yomoyomoyomoyomo 2009/10/13 08:04 読み直してみると確かにかなり英国人な辛辣な評ですね……

2009-10-08

[][] ロック史上最も過小評価された才人リンジー・バッキンガムのソロ作  ロック史上最も過小評価された才人リンジー・バッキンガムのソロ作を含むブックマーク

以前も書いたことがあるが、リンジー・バッキンガムはロック史上最も過小評価されてる才人の一人だと思う。

彼は紛れもなくフリートウッド・マックの70〜80年代の全盛期を支えた才能なのだが、一般にフリートウッド・マックの名前を出してリスナーが想像するのはスティーヴィー・ニックスやクリスティン・マクヴィーの歌声であり、バッキンガム自身の楽曲は徐々に、マンネリ化したこの二人の曲のスパイス視されるようになったきらいがあり、とてもじゃないが正当に評価されてるとは思わない。

今回のAmazon980円劇場は、ちょうど今月還暦を迎えたリンジー・バッキンガムのソロ作を取り上げる。

Law & Order

Law & Order

Out of the Cradle

Out of the Cradle

1981年発表のソロ第一作と、マック脱退後5年を経てようやく出たソロ三作目だが、いずれもほとんどの楽器をリンジー1人で演奏していて、特異なポップミュージシャンの才能を堪能できる。特に後者は、ワタシがリアルタイムではじめて聴いたリンジーのアルバムなので思い出深い。

[][] Wikipediaに掲載するフリーの写真撮影プロジェクト開催  Wikipediaに掲載するフリーの写真撮影プロジェクト開催を含むブックマーク

Wikipedia や Streetswiki に掲載可能なフリーの写真を撮影しようという Wikis Take Manhattan というイベントの第三回目が今週開催されるとのこと。

こういうフリーコンテンツのイベントは目的意識がはっきりしていて好ましいね。

クラウド・コンピューティングはホテル・カリフォルニア? クラウド・コンピューティングはホテル・カリフォルニア?を含むブックマーク

「〜はホテル・カリフォルニア?」と聞くだけで、年輩のロックファンはそれがあの曲の何を指すかピンとくるだろう。

そう、「あなたはいつでもチェックアウトできますが、決して逃げることはできません(You can checkout any time you like, but you can never leave.)」である。

そういえば深町秋生『果てしなき渇き』でも引き合いに出されていて、いまどきの若い奴がこれに言及するなんてないわーと失笑したんだった。

それはともかく Matt Asay は以下のように書く。

僕がそう言うのは、Google などの企業がたとえオープンデータのポリシーを組織化するにしても、それでもクラウドは、データを競合サービスに移行するのが難しいクローズドなデータネットワークの、ウェブサービスの片道切符なのだ。

以前からティム・オライリーはデータこそが次代の Intel Inside だと主張してきたが、たとえオープンデータのポリシーが策定されてもサービスにロックインされるという主張は暗い見通しと言えるが、この懸念には注意すべきだろう。

以前オープンクラウドを目指す動きがあり、まだ早すぎたのか頓挫してしまったが、その動きはやはり必要なのかどうなのか。

ネタ元は Slashdot

Freakonomics(邦題『ヤバい経済学』)の待望の続編が刊行 Freakonomics(邦題『ヤバい経済学』)の待望の続編が刊行を含むブックマーク

wrong, rogue and booklog で、世界をあっと言わせた Freakonomics(邦題『ヤバい経済学〜悪ガキ教授が世の裏側を探検する』)の続編が出るのを知る。その名も SuperFreakonomics とな!!

今回もまた論議を巻き起こしながら売れるのだろう。早く邦訳が出て欲しいね。

ポール・オースターのニューヨーク三部作が柴田元幸の翻訳で揃う日が来た ポール・オースターのニューヨーク三部作が柴田元幸の翻訳で揃う日が来たを含むブックマーク

……とエントリのタイトルを書き、アレ? と思って記憶を辿ったら、ワタシ二年前にまったく同じタイトルで書いてるやないか!

いや、その通りで、既に二年前の『Coyote No.21』が出た時点で揃っており、ワタシも当然買ったのだが、とうとうそれをちゃんと読む前に単行本が刊行されることとなった(涙)

ガラスの街

ガラスの街

発売は今月末である。うーん、最初から文庫本でよかったと思うんだけど……

オースターといえば、犬目線小説『ティンブクトゥ』が映画化されるそうだが、どんな映画になるんだろう。

ティンブクトゥ

ティンブクトゥ

2009-10-05

山形・柏木コンビ8年ぶりの復活『現代の二都物語』 山形・柏木コンビ8年ぶりの復活『現代の二都物語』を含むブックマーク

こないだ山形浩生の新刊を紹介したが、週刊ビジスタニュースで訳書も新たに出るのを知った。

現代の二都物語

現代の二都物語

ワタシのような山形浩生グルーピーだった人間としては、レッシグ『CODE』以来8年ぶりに柏木亮二さんが訳者に名前を連ねているのに目がいく。

思えば2002〜2003年頃山形浩生にお目にかかる機会があると、そのたび「柏木さんはお元気ですか?」という質問をどこからか聞いたものである。

それは氏のウェブ日記の更新が2001年で止まったからで、もちろんネットから身を引いただけでバリバリ働いていたのだと思うが、久しぶりにお名前を見かけると、ワタシ自身はまったく面識はないのに勝手に懐かしい気持ちになった。

[] Wikipediaに拒絶された項目を集めたWikiDumper.org  Wikipediaに拒絶された項目を集めたWikiDumper.orgを含むブックマーク

Boing Boing で、Wikipedia で拒絶されたり削除された項目を収集する The Wikipedia Knowledge Dump (WikiDumper.org) なるサイトを知る。

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これは面白い。これが継続すれば現代カルチャーの貴重な資料になるんじゃないか。調べたら、ちゃんと Wikpedia にはこのサイトの項目がある(笑)

2006年にできたサイトらしいが知らなかった。誰がやってるのかと思いきや、『メビウスの帯』など邦訳も何冊も出ているサイエンスライターのクリフォード・A・ピックオーバーだったりする。

メビウスの帯

メビウスの帯

人気Q&AサイトStackOverflowをあらゆる話題に展開するプラットフォーム公開 人気Q&AサイトStackOverflowをあらゆる話題に展開するプラットフォーム公開を含むブックマーク

Joel Spolsky についてはこないだも取り上げたが、彼が昨年立ち上げたプログラマ向け Q&A サイト Stack Overflow が成功し、シスアド向けQ&Aサイト Server Fault にも展開したのは既報の通り。

さらにこうした Q&A サイトをあらゆる分野での立ち上げを可能にするプラットフォーム StackExchange が立ち上がっている。

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これの開発には Joel の会社である Fog Creek Software が携わっており、本格的なビジネス化を目指すということか。

ネタ元は Slashdot で、既にいくつか技術系以外の話題を扱うサイトが立ち上がっている模様。

More Joel on Software

More Joel on Software

子育ての定説を覆す? ポー・ブロンソンの新刊『Nurtureshock』 子育ての定説を覆す? ポー・ブロンソンの新刊『Nurtureshock』を含むブックマーク

Rebecca Blood さんのところで、NurtureShock という本を知る。

NurtureShock

NurtureShock

『このつまらない仕事を辞めたら、僕の人生は変わるのだろうか?』(asin:4757210477)や『それでも家族を愛してる』(asin:4757213050)などの邦訳が出ているポー・ブロンソンが著者に名前を連ねている。

書名は Future Shock にかけているのだろうが、 Nurture(教育)の常識にショックを与えるという意味もあるのだろう。Rebecca Blood は、欧米で一般的な子供を誉めて伸ばす教育方針が実は子供に自信を与えず失敗の恐怖を強めているという話を取り上げているが、確かにこれを否定されたらつらいだろうな。他にもいろいろ定説を覆す話がありそう。

[] マイケル&テリーJコンビの『リッピング・ヤーン』のDVDが出る!  マイケル&テリーJコンビの『リッピング・ヤーン』のDVDが出る!を含むブックマーク

ここでも以前取り上げているが、マイケル・ペイリンテリー・ジョーンズのコンビが『空飛ぶモンティ・パイソン』後に手がけたコメディーシリーズ『リッピング・ヤーン』の DVD が日本でも出るのを /.J で知る。

スラドのほうには「日本未放映」とあるが、ワタシはこの番組の『リッピング・ヤーン 毛むしられて』と題された日本語字幕付きビデオを持っているので、放映はされたことあるんじゃないのかな。

『空飛ぶモンティ・パイソン』40周年記念BOXセットはさすがに手が出ないが、こちらは早速予約させてもらった。もうここまで来たら全部揃えますがな。

2009-10-01

山形浩生の新刊『訳者解説』だって!? 山形浩生の新刊『訳者解説』だって!?を含むブックマーク

訳者解説 -新教養主義宣言リターンズ- (木星叢書)

訳者解説 -新教養主義宣言リターンズ- (木星叢書)

山形浩生の訳書でない新刊である。書名にあきらかなように、山形浩生の訳者解説を集めた本のようだ。

確かに山形浩生の訳者解説はその本の読みどころをズバリ示してくれるという声が多いが、一方で池田信夫をむちゃんこ怒らせた『コモンズ』訳者解説がこの本でどのように収録されるのかという意地の悪い楽しみもある。

個人的には17年に及んだ「CUT」連載の後期の文章を早く本に収録してほしいと思ったりするが。

ジョエル・スポルスキーの「ダクトテーププログラマ」というjwz評が論議に ジョエル・スポルスキーの「ダクトテーププログラマ」というjwz評が論議にを含むブックマーク

こないだ紹介した『Coders at Work』だが、これを読んだ Joel Spolsky が、早速 The Duct Tape Programmer というエントリーを書いている。

Joel Spolsky は、一番目にインタビューされている Jamie Zawinski(通称 jwz)を「ダクトテーププログラマ」と評している。ここで「ダクトテーププログラマ」とは、乱暴に要約すると、彼のもう一つの造語である「アーキテクチャ宇宙飛行士」の対極にいるような、プラグマティックに力技で問題をずんずん乗り越えていくプログラマを指している。

ただそれが、本物のプログラマは C++ のテンプレートや多重継承なんかには頼らないもんだと読まれてしまい(これも乱暴な要約ね)、Hacker News(Shiro さんもコメントしてる)といったおなじみのところや Tim BrayJeremy Zawodny などの大物まで反応することとなった。

その反響を受け、『Coders at Work』の著者である Peter Seibel が二点コメントしている。

まず Jamie Zawinski が語っているのは1994年の話であり、現在の C++ テンプレートではないこと。そして、その1994年に Netscape のプログラマたちは(自ら望んだものとはいえ)ものすごいプレッシャーの元にあったこと。

プレッシャーとは、とにかく半年で Netscape Navigator を作り上げないといけないという締め切りの意識である。何故半年なのか? この半年で自分たち以外の誰かがブラウザを作って自分たちを打ち負かしてしまうと考えたからだ。

後に jwz は Mozilla から身をひくとき以下のように書いているが、それがプレッシャーに打ち勝った自負によるものなのは間違いない。

ぼくたちがこの会社を始めたとき、世界を変えてやるつもりだった。そして、ぼくたちは変えてみせた。ぼくたちがやらなくても、その変化は多分、6 ヶ月だか 1 年だかたてば起こっただろう。だれがそれをどういうふうにやったかは知るよしもないけれど。でも、それを実際にやったのはぼくたちだった。

Peter Seibel は注意点も忘れてない。Netscape は力技に頼りすぎたために後に上述の Mozilla で全面的にレイアウトエンジンを書き直すことになったのではないか?

そうした代償については jwz も認めているが、もう一つ注意しなければならないのは、ブラウザのコードの全面的な書き直しは Mozilla のときが二度目だったということ。Netscape ブラウザはバージョン3.0から4.0になるとき、当時買収した Collabra という企業のせいで、一度全面的に書き直され(ダメにさせられ)ているというのだ。

そのあたりについては、jwz が「グループウェア、ダメ!」で苦々しく書いていることと符合する。

また jwz 本人も Joel Spolsky の文章を受け、that "duct tape" silliness(あの「ダクトテープ」のたわごと)というエントリを書いている。

なんかすごくヘンな文章で、大体俺の見解に好意的なんだけど、ものすごい勢いで驚いていて、まるで奴が本物のユニコーンか何かを見つけたみたいでさ。「みんな、見てみろ! これが本当に物事をやり遂げたハッカーだが、彼は私や友人全員が生計を立てるのに使っている最新の流行に見向きもしないぞ」まるで彼には僕みたいな人間が存在するのが想像すらできない感じなんだ。奴は感銘を受けてるみたいにみえるけど、自分が発見したこの神話上の生き物が信じらんないんだ。もちろん「ダクトテープ」云々はなんとなくバカにしているし、これこそいわゆる「褒め殺し」ってやつの完璧な例じゃないか。

この後 Peter Seibel が指摘しているポイントの話になるのだが、さすが jwz というべきか、Joel Spolsky なんか屁でもねーぜという感じがいかにも彼らしい。

そういえば jwz といえば「Palmの救世主、おへそを曲げた開発者をTwitterで説得」というヘンなブログ記事があって、これを書いている佐藤由紀子は、記事中の jwz という人が何者か分かってないのではないか? いや、ちゃんと分かってるという反論が本人からあれば謝罪して訂正するが、Jamie Zawinski が何者か知らないで「海外記事」担当とはどうなんだろう。万が一予備知識がなくても彼のブログからリンクをちょっと辿れば、彼がどういう仕事をしてきたかすぐに分かるはずなのに、記者として恥ずかしくないのだろうか。しかも jwz の人となりやキャリアを踏まえれば、この記事のやりとりの面白みは変わるのに。

ITmedia はどうでもいいとして、まずは『Coders at Work』を読まないことには判断できないということで、この本を読むことを勧めている点では Joel Spolsky、Peter Seibel、そして Jamie Zawinski の三者は完全に合意している(笑)

青木靖さん、Joel の記事翻訳なさいません? どうせなら『Coders at Work』もやってみません?

Coders at Work: Reflections on the Craft of Programming

Coders at Work: Reflections on the Craft of Programming

[][][] WikimediaのCTOがオープンソースのマイクロブロギングスタートアップに参画  WikimediaのCTOがオープンソースのマイクロブロギングスタートアップに参画を含むブックマーク

以前ワタシは「ウィキ&ペディア」という文章で、「Wikipedia 関係ではジミー・ウェールズ(今月再来日しますね)の発言が取り上げられることが多いですが、個人的には MediaWiki 開発者のインタビューをもっと読んでみたいです」と書いたことがある。

Wikipedia というとジミー・ウェールズの名前ばかりが挙がるが、もっと技術寄りの人たちの声が聞きたいし、もっとスポットライトが当たってほしいということだが、まさにそれに該当する Wikimedia 財団の CTO である Brion Vibber が、StatusNet というオープンソースのマイクロブロギングサービスを手がけるスタートアップに移籍するとのこと。

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この StatusNet の創業者は Wikitravel の創始者であり、Internet Brands への買収を果たした Evan Prodromou で、Wiki 界の大物二人がてがけるオープンソースのマイクロブロギングサービスというのは気になるね。

[] テリー・ギリアムの新作『Dr.パルナサスの鏡』が来年1月公開  テリー・ギリアムの新作『Dr.パルナサスの鏡』が来年1月公開を含むブックマーク

ここでも何度も取り上げてきたテリー・ギリアムの新作だが、『Dr.パルナサスの鏡』という邦題で公開される。

日本公開は来年1月とのこと。イギリスでは今月公開で、Times Online のインタビューでギリアムが面白いことを言っている。

うちのカミさんが言うには、僕は同じ映画を何度も何度も作ってるというんだ。で、変わってるのはコスチュームだけだと! 僕は映画作りを通して、何であれ世界の現実を理解しようとしてるんだ。作る映画が僕が考える世界の現バージョンであって、うまくやってきたと思う。でも映画が世に出ると、またやり損なったと気付くんだ。今作もうまくやれると思うんだ。僕にとって重要な映画だ。優れた人たちが必要だ。僕にはヒース・レジャーが必要だ。奴はすごく才能がある。

そして『Dr.パルナサスの鏡』がヒース・レジャーの遺作になってしまったのはご存知の通り。

ギリアムが毎回同じ映画を作っているという彼の妻の指摘は面白い。彼の映画ほぼ全作に共通するのは、現実に立ち向かうファンタジーの力ではないかとワタシは思う。『Dr.パルナサスの鏡』が、ファンタジーが見事に現実に勝利する『バロン』のような力を持った映画であってほしいが、『ローズ・イン・タイドランド』は正直最後まで観るのがつらい駄作だったし、どうだろうねぇ。

バロン [DVD]

バロン [DVD]

p4lifep4life 2009/10/01 10:56 CTO の求人が出ていたので少し気になりましたが、移籍だったんですね。
http://www.crunchboard.com/opening/detailjob.php?jid=6810

wlj-Fridaywlj-Friday 2009/10/01 13:26 そこんとこは日和ってます。

yomoyomoyomoyomo 2009/10/01 21:09 >p4lifeさん
WikimediaのCTOともなると内部昇格とはいかず、しかるべきスキルとキャリアのある人を探さないといけないのでしょうね。

>wlj-Fridayさん
山形さん、そこは日和ってまったく問題なしだと思います。

aokyaoky 2009/10/01 21:44 The Duct Tape Programmerは時間のあるときに訳したいと思っています。どうせならZawodnyなんかの文章も訳したい気がしますが。

Coders at WorkはZawinsky以外でも、NorvigやJoe Armstrongなどのインタビューが非常に面白いです。翻訳はオーム社から出ます。しばらく(?)お待ちください。

yomoyomoyomoyomo 2009/10/01 21:45 いきなり振ったのに反応いただきありがとうございます。

>Coders at WorkはZawinsky以外でも、NorvigやJoe Armstrongなどのインタビューが非常に面白いです。翻訳はオーム社から出ます。しばらく(?)お待ちください。

おおおおおおおおっ、待ちます、待ちます!

yukibakkayukibakka 2009/10/02 00:07 ヘンなブログ記事を書いた佐藤由紀子です。ご指摘の通り、jwz→Jamie Zawinskiを調べることもせずにブログを書いてしまいました。お恥ずかしいかぎりです。海外担当と名乗る資格もないですが、ほかに担当がいないもので。精進します。

yomoyomoyomoyomo 2009/10/02 00:25 Mozillaの後輩だろうがまったく容赦しない初代リーダーというのがあの記事の裏の面白いところだと思います。
あとtwitterにリンクする場合、ユーザのトップページにリンクするのではなく、個別のtweetのPermalinkをリンクしたほうがよいでしょう。

yukibakkayukibakka 2009/10/02 05:17 ありがとうございます。(まとめられそうであれば)追記をして、リンクははりなおします。

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