YAMDAS現更新履歴

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2011-04-28

[] シリアスマン  シリアスマンを含むブックマーク

本作の日本での公開が遅れたのは、内容や使われている言葉がユダヤ人の慣習に密着しているから、という評判を聞いていたので少し身構えたが、ひどく理解しがたい話というわけはなく楽しめた。とはいえ理解し損ねた文脈があると思う。たとえばワタシのようなボンクラには、プロローグと本編にどのようなつながりがあるか正直分からなかったし。

彼らの映画ではこないだ『トゥルー・グリット』を観たばかりだが、これより本作のほうがワタシは好きだ。その理由は話の転がり方とオフビートなコメディ感覚で、『トゥルー・グリット』は悪い映画ではないし、ヘイリー・スタインフェルドがとても良かったが、あの映画はコーエン兄弟にしては「直線的」すぎるのだ。

本作は、コーエン兄弟の誘拐ものに顕著な思わぬ方向への話の転がりこそないものの、平凡な大学教授が、長年連れ添った妻から別離を言い渡されることに始まり、戸惑い明確な拒絶の行動を取ることができないうちに、厄介者の兄やら押し付けがましい妻の再婚相手やら単位を寄越せと賄賂を渡そうとする韓国人学生とそれに居直り主人公を名誉毀損で訴えると脅す彼の父親やら次から次に地味な苦難が主人公に降りかかってくる。そのこんがり方とそれに付随するとぼけたユーモアがいかにもコーエン兄弟らしくてよかった。

本作のストーリーが、その後の運命を示唆する電話とともにあっけなく終わるラストまで、現代の我々の目から見ればまったく理不尽に神に試され人間が酷い目にあわされる旧約聖書の世界をなぞっているのは間違いないだろう。前述の通り、言われているほど事前知識を要する作品とは思わなかったが、たとえばジェファーソン・エアプレインを知っていたほうがよいとかはある。主人公の息子とラビが対峙する場面、映画館でワタシだけ笑い出してしまったよ。

『Coders at Work』日本語訳が遂に出るぞ! 『Coders at Work』日本語訳が遂に出るぞ!を含むブックマーク

鹿野桂一郎さんのツイートで知ったが、『Coders at Work』の日本語訳が来月遂に刊行される。

Coders at Work プログラミングの技をめぐる探求

Coders at Work プログラミングの技をめぐる探求

思えば一昨年の夏に刊行前の原書を紹介し、そして秋には青木靖さんから翻訳情報を教えてもらっていた。

あれから一年半が経つが、この本は簡単に古びるような本でないのでまったく問題なしである。しっかり時間をかけて本を作る編集者と仕事できる青木靖さんが本当に羨ましい。

真夜中のニューヨーク公共図書館でゲームイベントが開催される 真夜中のニューヨーク公共図書館でゲームイベントが開催されるを含むブックマーク

これは面白そうだ。

来月5月20日の夜、ニューヨーク公共図書館(NYPL)に500人の参加者が集い、図書館内部を探索してそこにある様々なブツ(本に限らない)を見つけながら、それを記録する本を書いていくというコラボレーションゲーム企画 Find the Future at NYPL: The Game を開催するというのだ。

screenshot

夜の図書館というのにまずゾクゾク来るが、NYPL という世界有数の図書館が、よくこういうチャレンジングな企画を受け入れたものだと思ったが、サイトを見ると「人々が夢をかなえ、自身の未来を発見する場所として図書館を見てほしい」という図書館側の熱意が伝わってくる。これは最近の図書館を巡る議論にも深い示唆を与えていると思う。

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この企画を主導しているのが著名なゲームデザイナーにしてゲームの研究者ジェーン・マゴニガル(Jane McGonigal)とその夫の Kiyash Monsef で、彼女については以前新刊を紹介したが、10月には日本語版も出るらしい。ほぅ。

Reality Is Broken: Why Games Make Us Better and How They Can Change the World

Reality Is Broken: Why Games Make Us Better and How They Can Change the World

[] 農業をオープンソース化する試みについて  農業をオープンソース化する試みについてを含むブックマーク

ReadWriteWeb のエントリを読み、農業をオープンソース化しようとする Open Source Ecology の活動を面白いと思い、後で TED 講演の動画を見ようと思っていたら、早速日本語字幕版があがっていた。素晴らしい。

Wikiや3次元デザインツールなどを利用し、TEDフェローのマーチン・ヤクボスキーは50もの農業機械の設計図をオープンソース化し、誰でも一からトラクターや収穫機を作れるようにしています。これは完全に自立した集落を目指すための取扱説明書を書く上での第一歩に過ぎません(初期費用は1万ドルから)。

マーチン・ヤクボスキー:文明の設計図をオープンソース化する試みについて | TED Talk

(ほら、はてなダイアリーにTED Talksの動画を貼り付けられたほうがいいでしょ?)

農業というと何となく縁遠そうだが、ワタシも少し関わっている MAKE 周りの DIY ムーブメント、そしてオープンソースハードウェアの延長でできることがあると分かると俄然身近に感じられる。

[] ピーター・フックの自伝の邦訳『ハシエンダ マンチェスター・ムーヴメントの真実』が出る  ピーター・フックの自伝の邦訳『ハシエンダ マンチェスター・ムーヴメントの真実』が出るを含むブックマーク

ハシエンダ マンチェスター・ムーヴメントの裏側

ハシエンダ マンチェスター・ムーヴメントの裏側

これは嬉しいねぇ。ピーター・フックの自伝についてはマンチェの新クラブ FAC251 の話のときに取り上げているが、『24アワー・パーティ・ピープル』とは違った形でマンチェスター・ムーヴメントを語った本になっているだろう。来月刊行とな。

ピーター・フックというと、フリーベースを一緒に組んでいたマニから金に汚いジジイと無茶苦茶言われたりして(後にマニはこれを謝罪したそうだが)、ジョイ・ディヴィジョンの『アンノウン・プレジャーズ』の完全ライブをやる企画にもあんまり良い印象はない。そんなんやるならバーニーに詫び入れてニュー・オーダーやれや、と。

そうそう、ニュー・オーダーというと、彼らの公式 YouTube チャンネルをこないだはじめてみたのだが、未だにピーター・フックの以下の動画が迎えてくれるんだよね。

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バンドから一抜けした人間からのウェルカムメッセージって……微妙だ。

2011-04-25

[][] アリス・クーパーの全盛期のアルバムにジョン・ライドンの賛辞を添えて  アリス・クーパーの全盛期のアルバムにジョン・ライドンの賛辞を添えてを含むブックマーク

Amazon で980円以下で買える CD を勝手に紹介するAmazon980円劇場だが、今回は昨年末ロックの殿堂入りを果たしたアリス・クーパーの全盛期のアルバムを取り上げたい。

ちょうど来月オリジナルバンドメンバーとライブをやるらしいが、以下のアルバムは当時のメンバーによるものだ(今では知らない人のほうが大半だが、はじめアリス・クーパーはバンド名でもあったのだ。今のマリリン・マンソンみたいなもんですな)。

Love It To Death

Love It To Death

Killer

Killer

School's Out

School's Out

この後に完成させた演劇的でショーアップされたステージのイメージで軽く見られがちだが、そういえば渋谷陽一は『Killer』が特に好きで、アリス・クーパーの詞を高く評価していたっけ。

個人的には、昔大友康平が「School's Out」というラジオ番組をやっていて、テーマ曲は当然アリス・クーパーの曲で、この曲を聞くたびに中学生時代を思い出してしまう(当時ハウンド・ドッグのファンだったんです…)。

ワタシがいろいろ書くよりも、アリス・クーパーの偉大さについては、ジョン・ライドンが CD ボックスセット用に書き下ろした、セックス・ピストルズに関するあっと驚く逸話も盛り込んだ渾身の文章の日本語訳をお読みいただきたい。

アリス・クーパーは縄につながれた狂犬をイメージさせる。ワイルドな狂気が、擦り切れてボロボロな縄によってかろうじて繋ぎ止められている様だ。アリスにふわさしいイメージだと思う。制約は逆にパワーをもたらす。社会は個性を持った人間に対し、馬鹿げたルールを押し付け、一方で彼らはその暗黒面を照らし出す。奇妙な話だが、我々には束縛が必要なんだ。四方を強固な壁に囲まれてこそ、カオスはその力を発揮する。

no title

We're not Worthy!!!!

Appleがサムスンを訴えた本当の理由 Appleがサムスンを訴えた本当の理由を含むブックマーク

Apple が Galaxy は iPhone/iPad を模倣しているとサムスンを提訴した件について、トレードドレスの侵害に対する提訴という以上の意味を読み解く記事があったので、主要部分をざっと訳しておく。

Android は無料だ。Google が Android 機上の Google 検索から得られる一部収入をパートナーと共有しているので、ある意味では無料よりも安価ですらある。これはマイクロソフトと Apple のビジネスモデルにとってとても破壊的である。マイクロソフトはソフトウェアライセンスでお金を稼いでおり、Apple はハードウェアで稼いでいるわけだから。そしてこの破壊的なアプローチは勝利しつつある。Android は市場で iOS を急追している。

大企業による訴訟は、たとえそれが絶望的なものであれ、撃退するには今でも多大な時間、エネルギー、そしてお金を要する。よってサムスンなり他のメーカは、何らかの形でライセンスにお金を払うことを受け入れ、和解するかもしれない。そうなれば、Apple は同じライセンスをもって他の製造元を回り、ずっと強硬な主張を行うことができる。そうなれば OEM は、Android を選択する決定にかかるコストを組み込まざるをえなくなる。かくして突如として、Android に値段がつくわけだ

つまり Apple は Android にしかるべき値段をつけるよう迫っているという主張だが、素人目には今回はサムスンが一線を越えたのが一番だと思うのだけどな。

ネタ元は Slashdot

[] Googleがストリーミング音楽配信サービスSpotifyと交渉中  Googleがストリーミング音楽配信サービスSpotifyと交渉中を含むブックマーク

Google が、無料でも利用できる会員定額制ストリーミング音楽配信サービス Spotify と交渉中とのことで、以前より音楽配信サービスへの進出が噂される Google と米国でのサービス開始を模索中の Spotify の利害が一致し、両者の狙いがともに豪快に実現すればすごいことになるのだがどうだろう。

ナップスタージャパン終了からも一年経ち、id:heatwave_p2p さんのエントリ(その1その2)を参考に次の音楽的ホームを決めようかと思っていたが、アップルがクラウド型音楽ストリーミングサービスを完成させ公開間近というニュースとあわせ、今年は大きな動きが起こる年になりそうのは楽しみ。日本もさっさとそれに追従してくれと切に願う。

[] セキュリティポリシー改訂で露見したDropboxのウソ  セキュリティポリシー改訂で露見したDropboxのウソを含むブックマーク

ワタシはクラウドストレージサービス Dropbox のサービス利用者というだけでなく彼らのファンと言ってよい。

その彼らがセキュリティポリシーを改訂した。要点を一文で言うなら、「なにかあったらユーザーのデータを復号して当局に提出するのでよろしく!」ということになるのだが、Miguel de Icaza はそれは自分にとって問題ではないと言う。

それでは何が問題か?

それは、Dropbox に預けられたファイルは、ファイル転送通信は SSL、サーバ上のファイルは256ビット AES で暗号化され、社員はそのメタデータにしかアクセスできないので、Dropbox の内部者にも見られないように暗号化されているという主張が、今回のポリシー改訂によりはじめからウソだったと露見したことだと言う。

結局、Dropbox には内部者からユーザのファイル、並びにそのプライバシーを保護する仕組みなんてはじめからなかったんじゃないか。Google のような厳しい内部ポリシーを持つ大企業ですら従業員に不届き者がいて、それにより解雇される事件が起こっているのに、これでは誰がウェブスタートアップなんか信じるのか、と。ふーむ。

ネタ元は Boing Boing

[] ブライアン・イーノの70年代黄金期を回顧するドキュメンタリー(と新譜)  ブライアン・イーノの70年代黄金期を回顧するドキュメンタリー(と新譜)を含むブックマーク

ブライアン・イーノというと、今ではアンビエントの始祖、あるいは U2 やコールド・プレイのプロデューサーという認知なのかもしれないが、オールドファンが最も愛するロキシー・ミュージック〜ソロという彼の70年代黄金期を回顧するドキュメンタリーがリリースされている。

副題は言うまでもなくデヴィッド・ボウイが主演したニコラス・ローグの映画(asin:B004773B76)に由来するが、(ハゲになった後しか知らない人には信じられないだろうが)当時のイーノもそうしたユニセックスで異星人めいた雰囲気があったのだ。

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何より彼がボーカルを取る初期の4枚のソロ作がワタシは大好きで、どれも名作なのだけど1枚だけ挙げろと言われたら『Here Come the Warm Jets』になるだろう。

Here Come the Warm Jets

Here Come the Warm Jets

ヒア・カム・ザ・ウォーム・ジェッツ

ヒア・カム・ザ・ウォーム・ジェッツ

彼の声には独特の光沢があり、近年でもデヴィッド・バーンとのコラボ作『Everything That Happens Will Happen Today』における、あの威厳のあるバッキングボーカルを聴いて感激したものだ。

ところでイーノ先生というと、詩人のリック・ホランドを迎えた新作を7月にリリースとのこと。彼のサイトで既に1曲聴けるが、昨年のアルバムからそう時間も経たず、またコールド・プレイの新作のプロデュースもしてるはずなのに新譜とは、表現欲求が旺盛でなによりである。

ukky3ukky3 2011/04/25 00:17 参照していただき、ありがとうございます。
今回の内容、個人的にはまあ特に驚きはなかったですけどね。(^^;

yomoyomoyomoyomo 2011/04/25 00:19 いや、とても参考になる記事をありがとうございました。まぁ、実はどこもやってるんだよね、という……

RKTMRKTM 2011/04/29 17:57 ネタ元の記事がUPDATEされています。

DropboxのCTOによると、ファイルそのものを見ることについてはアクセスコントロールで制御しているようで、権限がある従業員についてはファイルそのものを見ることが、これまでもこれからも出来るようですね。

yomoyomoyomoyomo 2011/04/29 19:41 アップデートを怠っていました。情報いただきありがとうございます。

2011-04-21

[][] ドクター・フィールグッド オイル・シティ・コンフィデンシャル  ドクター・フィールグッド オイル・シティ・コンフィデンシャルを含むブックマーク

最初この映画のことを知ったときは、Dr. Feelgood の映画を観たい人って何人いるの? と失礼なことを思ったものだが、閉館されるシネ・リーブル博多駅での上映ということで、この映画館への感謝もあり行くことにした。

平日のレイトショーだから3人くらいで観るのかなと思いきや、ゆうに10人は客がいてちょっと驚いた。明らかにワタシよりも若い女性が一人で観ていて、あなたは何故この映画を観ようと思ったのですか? とインタビューしたくなった。

本作の監督はジュリアン・テンプルで、彼が近年ドキュメンタリーの題材としたセックス・ピストルズやクラッシュのジョー・ストラマーといった大物と比べるとドクター・フィールグッドは明らかに知名度は劣るが、さすがジュリアン・テンプル、英国人以外が観ることも配慮した作りになっている。

本作は、最初このバンドを生んだキャンベイ・アイランドについて時間が割かれるが、単にローカルな内輪話でなく、この石油の町が(アンディー・ギルの表現を借りれば)このバンドの神話を語る上で欠かせない。リー・ブリローは、自分が生まれた町をアメリカ南部に重ね合わせていたのだ。

本作ではウィルコ・ジョンソンがその語り手の役割を果たしているが、孤高の名ギタリストにして気難しいイメージがあったので、本作で百面相の勢いで喋りまくり、ギターを弾く彼にはかなり驚かされる。これも撮っているのがテンプルだからか。しかし、彼の顔がアップになるとホラー度があがり、腕利きの殺し屋がホストのトークショーを観ている心持にもなった。

本作を観て改めて思い出すのは、スティングの「ロックバンドというのは思春期的な現象」という言葉である。本作では、バンドは銀行強盗になぞらえられているが、紛れもなく彼らはギャングだった。バンドの瓦解の話もありふれた話に思える。しかし、全英1位を奪取した『Stupidity』(asin:B00000899I)のジャケットでもおなじみの、リーがハーモニカを吹きながら客席を威圧し、彼の隣でパラノイア的な表情を浮かべるウィルコの姿、そしてウィルコが落ち着きなくステージを横切り、ギターをマシンガンのように持つ(まさにギャング!)映像は今なおかっちょよかったね。

バンドがまだレコード会社と未契約のうちに NME の表紙を飾ったことが象徴的だが、彼らが属したパブロックシーンは既存のレコード業界とはオルタナティブな音楽の流通経路となっており、それがロンドンパンクにつながったわけで、テンプルがネアンデルタールパンクとしての彼らについて映画を撮りたかったのもよく分かる気がする。

本作に一つ不満があるとすれば、確か1991年にオリジナルメンバーはリーのみとなったドクター・フィールグッドとウィルコは日本で同じステージに立っている話に触れられていないこと。そのときはうっかり鉢合わせたリーとウィルコの両者の目に火花が散るくらいでステージで共演する雰囲気でなく、ステージでは両バンドとも曲はかぶりまくりの対抗意識丸出しだった。

要は当時はまだお互い激しく意地を張っていたわけだが、それを取材した川崎大助はロキノンに、そんなに仲が悪いのになんで対バン企画に乗るんだという疑問に「それがパブロックだから」という深遠な答えを書いてたっけ。しかし、その数年後にリーはこの世を去るわけで、それからさらに10年以上経ち、ウィルコもユーモアたっぷりにバンドを回顧できるところまで来たわけだ。最後にリー以外のメンバーによるライブ映像も少し出るが、ウィルコのステージアクションがまったく変わってなくて感動した。

Oil City Confidential-Soundtrack

Oil City Confidential-Soundtrack

Oil City Confidential [Original Soundtrack Recording]

Oil City Confidential [Original Soundtrack Recording]

[] ブルース・スターリングのWikileaks評の日本語訳「爆弾工房 / The Blast Shack」  ブルース・スターリングのWikileaks評の日本語訳「爆弾工房 / The Blast Shack」を含むブックマーク

ブルース・スターリングThe Blast Shack については以前取り上げているが、これを浅野紀予さん(id:noriyo_asano)が「爆弾工房 / The Blast Shack」として翻訳している。素晴らしい!

原文がかなり長くてワタシも斜め読みしかできなかったが、日本語訳となればみんなに勧められる。ウィキリークスについて興味のある方は、翻訳についてのメモとあわせて是非読んでみよう。

それにしてもスターリングの冷静さが印象的である。

彼はどこかひと味違う、現代風な本気のトラブルメーカーだ。“テロリスト”じゃないことは間違いない。誰かを怖がらせたわけでも、傷つけたわけでもないのだから。そして“スパイ”でもない。政府の行いをその市民に見せつけることをスパイ活動とは呼ばないからだ。彼は別の次元にいる。彼は不釣り合いな存在である。権力者たちをパニックに陥れ、笑い物にしている。そして私は彼らを哀れに思う。だが、彼ら以外の我々市民の方がもっと哀れだ。

爆弾工房 / The Blast Shack | IA Spectrum

[] 日本語Wikiページと短縮URLの組み合わせ  日本語Wikiページと短縮URLの組み合わせを含むブックマーク

昨今の短縮 URL サービスの隆盛の背景に Twitter があるのは間違いない。一方で短縮 URL を悪と考える向きもあり、その意見もうなずけるのだが、それはここでは深入りしない。

ふと思ったのだが、短縮 URL サービスと Wiki の組み合わせってアリなんじゃないだろうか。特に WikiName に日本語がエンコードされ、URL が可読性が低く長いものになる日本語の場合。

つまり、新しい WikiName とともに Wiki ページを作る時点で、その Wiki ページに対応する短縮 URL もそのページの分かりやすい位置に表示するようにするのだ(短縮 URL サービスは Google URL Shortener あたりが安心かな)。

で、その Wiki ページの URL を他のウェブページなりメールなりにはりつける必要があれば、ユーザは短縮 URL のほうをコピペすれば、日本語 Wiki ページにまつわる見苦しさがいくらか減じられると思うのだ。

最近の Wiki エンジンを追ってないので、こんな機能いくらでも実装されているのかもしれないが。ご存知の方はご教示くださいな。

[] はてなダイアリーにTED Talksの動画を貼り付けられるようにしてほしい  はてなダイアリーにTED Talksの動画を貼り付けられるようにしてほしいを含むブックマーク

タイトル通りである。最近これにイラっとくることが何度かあったので、はてなアイデアに要望を出しておいた。

はてなアイデア - はてなダイアリーにTED(http://www.ted.com/)の動画をはりつけられるようにしてほしい。

この要望は果たして何年後にはてなスタッフの目に留まるのだろうか。

iwwiww 2011/04/21 09:23 最近のではないですが、Hikiなどがいいと思います

kzyskzys 2011/04/26 00:55 Atlassian Confluence は短縮 URL あります。ただ、ページ名が日本語だと、そもそもパーマリンクが数字になっちゃうので、すこし意図とはちがうかもしれません。
http://confluence.atlassian.com/pages/viewinfo.action?pageId=135922

yomoyomoyomoyomo 2011/04/26 01:23 いや、短縮URLがあるWikiエンジンが存在することを知れただけでも有益でした。情報いただきありがとうございます。

2011-04-18

『Make: Technology on Your Time Volume 11』発売 『Make: Technology on Your Time Volume 11』発売を含むブックマーク

『Make: Technology on Your Time』日本版紹介ページに Volume 11 の情報を追加。

Make: Technology on Your Time Volume 11

Make: Technology on Your Time Volume 11

例によって前号から半年以上経っているが、ワタシ的にはここ数回の最低貢献度選手権王者状態から今回は脱しているはずなので嬉しい。

今年に入ってから急遽「ハッカースペースの作り方」の翻訳依頼を受けたのだが、ちょうど昨年秋の Make: Tokyo Meeting 06 のときにハッカースペースについてのトークを聞いていたので助かった。

思えばそのときは、外で昼飯食べてたら Twitter 経由で山崎富美さん(@)に話しかけられ慌てて体育館に出向いたのだが、彼女がいたのがそのハッカースペースのトーク会場だったのだ。こないだの Wired Vision 原稿に続き、山崎さんに感謝しなければならない。そうそう、山崎さんが書かれている Code of Conduct の話も「ハッカースペースの作り方」に出てくるよ。Be excellent to each other!

さて、その Make: Tokyo Meeting だが、その今後の運営についてアナウンスが出ている。

実は Make: Tokyo Meeting 06 の会場でオライリー田村さんと雑談したときに MTM07 がないという話は伺っていたのだが、次段階にあたるイベントも東日本大震災により仕切りなおす必要が生じている。イベントを開催するだけでも大変なエネルギーが必要なのに、いろいろ配慮すべき係数が多くなり、頭を悩ませていることと思う。今はひとまず待つとしましょう。

ロケーションサービス開発における3つの大きな課題 ロケーションサービス開発における3つの大きな課題を含むブックマーク

明日から開催される Where 2.0 2011 カンファレンスの宣伝インタビューだが、Facebook の Open Graph を利用して超ローカルニュースをソーシャル化する Fwix の創業者 Darian Shirazi が、ロケーションサービス開発において最も難しい問題を三つ挙げている。

  1. 位置周りの適切でリアルタイムな情報の収集(分散クローリングシステムが必要)
  2. 固有表現抽出(例:ニュース記事からどの場所が話題になっているか把握)
  3. 位置分類情報の構築(Google Places API などでは不十分)

難易度は易しい順序で、1→3→2となるらしい。ふーむ。

[] 東日本大震災復興支援チャリティーライブにおけるルー・リードらの演奏動画が公開されている  東日本大震災復興支援チャリティーライブにおけるルー・リードらの演奏動画が公開されているを含むブックマーク

先月27日にニューヨークで開催された東日本大震災の復興支援チャリティーライブにおけるルー・リードらの演奏動画が、主催者である Japan Society の公式 YouTube チャンネルで公開されていた。

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ルー・リードローリー・アンダーソン夫妻にジョン・ゾーン(今回のライブの企画は彼の呼びかけで始まったらしい)の組み合わせはここ数年おなじみである。

演奏的にはモントルージャズフェスティバルで大ブーイングをくらったりした予想通りな即興演奏で特にコメントはないのだが、後半和太鼓が加わっていて、これが躍動感を加えていてよかったと思う。

なお、件の YouTube チャンネルではこの三人に加えて著名な作曲家であるフィリップ・グラスのインタビュー、というか彼らがなごやかにだべっている動画も公開されている。

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[] 世界で最も知られる日本のバンドBorisのインタビューに衝撃を受ける  世界で最も知られる日本のバンドBorisのインタビューに衝撃を受けるを含むブックマーク

既に各所で話題になっているインタビュー記事だが、ワタシはメタル系、ノイズ系が得意でないため、この Boris というバンド自体不明にも知らなかったのだが(映画『告白』にも曲が使われてたのね)、すごく冷静に語っていてとんでもなく面白いインタビューになっている。

特に面白かったところを引用しようかと思ったが、数が多すぎるので止めておく。頭からケツまで読みどころで、ワタシ的にはとても参考になったのでまだ読んでない方にはご一読をお勧めする。

New Album

New Album

[] シドニー・ルメットの名作DVDが安売りされている  シドニー・ルメットの名作DVDが安売りされているを含むブックマーク

シドニー・ルメットの映画は『十二人の怒れる男』、『デストラップ/死の罠』、『ファミリービジネス』の三本しか観たことがなく、しかも80年代以降は少数の例外を除けば低迷していたとの評判もあり、あまり彼の名前を思い出すこともなかった。

しかし、遺作となった『その土曜日、7時58分』で健在を示し、『レイチェルの結婚』で彼の娘さんが脚本を担当したこともあって謝辞に名前が挙がっているのを観てそろそろ彼の代表作でも観ようかと思い、また早二年……

Amazon を調べてみたら、彼の名作とされる作品がいくつか1000円以下で売られている。これを機会にいかがだろうか。

これは子供時代に観てとても強い印象が残っている。ヘンリー・フォンダはもちろんのこと、最後まで有罪にこだわるリー・J・コッブ(『エクソシスト』のキンダーマン警部!)の演技もいいんだよね。

評決 [DVD]

評決 [DVD]

この二作ともルメットはアカデミー監督賞にノミネートされているが、結局彼は名誉賞をもらうまでアカデミー賞をとれなかった。『セルピコ』や『オリエント急行殺人事件』など監督賞にノミネートすらされていない代表作もあり、アカデミーは彼に冷たかったと言われても仕方ないだろう。

80年代後半以降ルメットの作品から冴えがなくなったと言われるが、これは数少ない例外でニック・ノルティがごっつい悪役をやっているらしい。

ワタシも折角だからと週末『狼たちの午後』を借りようとしたのだが、近場の TSUTAYA にはブルーレイ版しかなかった。畜生!

2011-04-14

[] WIRED VISIONブログ第84回公開(HOW WE LIVE)  WIRED VISIONブログ第84回公開(HOW WE LIVE)を含むブックマーク

WIRED VISION ブログに「HOW WE LIVE」を公開。

これが最終回になったとしても胸を張れる出来ですね(え?)。改めて三浦広志さん、山崎富美さんに感謝したい。

今回は東日本大震災をテーマにしたので、大した額ではないが原稿料を義援金として寄付させてもらう。

「大した額ではない」といった言い回しは往々にして謙遜なのだが、この場合は現実問題大した額でない。

震災に関連した情報共有の試みとしては切込隊長(@)の以下の動きに注目している。

[] AmazonMP3で買える必殺の一曲(Ian McNabb, "You Stone My Soul")  AmazonMP3で買える必殺の一曲(Ian McNabb, "You Stone My Soul")を含むブックマーク

以前から AmazonMP3 で買える良い曲を紹介したいと思っていた。この場合、CD も普通に買えたのではありがたみが薄いというか、音楽配信だからこそ買えるというほうがよい。

ところで今回 WIRED VISION 原稿を書くにあたり、実はタイトルだけ「HOW WE LIVE」と先に決まっていた。

これはイアン・マクナブ(Ian McNabb)が2007年に発表したライブ盤『How We Live: At the Philharmonic』(asin:B0013YX7XY)からとったものである。

何故か? ワタシがこのアルバムに収録された "You Stone My Soul" をこの一月繰り返し聴いていたからだ。

今では誰も語る人のいないイアン・マクナブだが、ワタシは今も好きである。このライブ盤は彼の地元リバプールで録られたもので、一曲目からいきなり観客の合唱が起きて感動するが、彼の自伝(asin:190526688X)のタイトルにもなった代表作『Merseybeast』(asin:B000006X9F)では割と淡々とした曲だった "You Stone My Soul" が、ここでは素晴らしくソウルフルな「うた」になりライブのハイライトになっている。観客もそれに合唱で応える。

YouTube を検索するといくつかの "You Stone My Soul" を聴くことができるが、珍しく鍵盤だけで弾き語りする『How We Live』バージョンが一番優れていると思う。

ワタシがこの曲を聴き続けたのは、純粋にその歌が好きだからだ。歌詞がなまじ社会派ソングか何かだったらアレなのだが、そういうこともない。

Amazon を調べても彼の CD はマーケットプレイスでしか買えなくなっているが、ありがたいことに今は MP3 ダウンロードがある(iTunes でも買えるが、同じ値段なら DRM なしのほうがよいだろう)。試しに "You Stone My Soul" だけ聴いてみるというのはいかがか。150円の価値はあると思うよ。

You Stone My Soul

You Stone My Soul

果たしてWeb 3.0の世界は来るのか? それはどんなものか? 果たしてWeb 3.0の世界は来るのか? それはどんなものか?を含むブックマーク

Web 2.0 という言葉が陳腐化するとともに、その次を担うはずの Web 3.0 という言葉も言われなくなったが、珍しく同時期に TechCrunch と ReadWriteWeb で Web 3.0 を主題とする文章が寄稿されている。

最近、LinkedInのファウンダー、Reid Hoffmanがこう言っていた。「もしWeb 1.0が、検索とデータ収集とある程度の対話を可能にし、Web 2.0が真のアイデンティティーと真の人間関係を持ち込んだとすれば、Web 3.0では、真のアイデンティティーが大量のデータを生成するようになるだろう。」

新・情報時代 | TechCrunch Japan

クラウドが前提なのはともかくとして、両者ともベンダのロックインを警戒しているように思う。

もっとも日本ではここにも東日本大震災が影を落として斜め上の方向に進み、「ウェブ3.11」と呼ぶべきものにウェブが変質してしまわないかと不安にもなる。

ビル・ゲイツポール・アレンへの仕打ちはとっくに知られた話ではないのか? ビル・ゲイツのポール・アレンへの仕打ちはとっくに知られた話ではないのか?を含むブックマーク

何でこれが今頃ニュースになるのかよく分からなくて……いや、答えは「本が出たから」なのだろうが、この記事に書かれていることは Robert X. Cringely が5年前に Prisoner of Redmond で暴露済なのだが。当時ワタシもそれを紹介している。

マイクロソフトがビル・ゲイツポール・アレンが共同で創業した会社であるが、ゲイツはアレンの MITS での副業を理由に所有する株式の割合を64対36と差をつけたというのだ(もちろんゲイツが64%)。しかし、MITS はマイクロソフトの当時唯一の顧客で、その絡みでアレンは雇われていたわけだから、ゲイツのがめつさが分かる。しかしそれ以上にすごいのは MS-DOS 2.0 の開発が山場を迎えていた頃の話である。当時ホジキン病で闘病中の身で DOS 2.0 の開発に心血を注いでいたアレンはある夜遅く、ゲイツとスティーブ・バルマーの二人が、このままアレンが死んだら彼が所有する株式をどうやって取り戻そうかと相談する声を聞いたというのだ。

 心温まる話である。

さらばわれらがビル・ゲイツ

あと書き忘れていたのだが、ポール・アレンは実際にはホジキン病ではなかったらしい。

Idea Man: A Memoir by the Cofounder of Microsoft

Idea Man: A Memoir by the Cofounder of Microsoft

[] RED/レッド  RED/レッドを含むブックマーク

引退した腕利きの CIA エージェントが古巣に立ち向かう話で、この手の話が好きなワタシは映画館に観に行くつもりだったが仕事が忙しくていけず、機内放送で観た。

主人公が何でサラの部屋に向かって彼女を誘拐するか分からんし、一言で言うとズサンな映画なのだが、嫌いではない。主人公役のブルース・ウィリスは可も不可もないが、ワタシが好きなモーガン・フリーマン、そして何よりヘレン・ミレンが出ていたからか。彼女は素晴らしい。

あとジョン・マルコヴィッチ『バーン・アフター・リーディング』に続いて元 CIA マンを演じていて、しかもキレ具合は本作のほうが上で笑えたのだけど、こんな役ばかりやってて大丈夫だろうか……

2011-04-11

[][] YAMDAS更新(Marco ArmentがFacebookのOpen Compute Projectを斬る)  YAMDAS更新(Marco ArmentがFacebookのOpen Compute Projectを斬る)を含むブックマーク

Technical KnockoutMarco ArmentがFacebookのOpen Compute Projectを斬るを追加。Marco Arment の文章の日本語訳です。

Tumblr の共同創業者にして主開発者であり、現在は Instapaper の開発者である Marco Arment には以前から興味があったのだが、ちょうど Facebook の Open Compute Project について書いていたので訳してみた。ブログが翻訳可能な CC ライセンスというのはありがたい。

通常、翻訳文書の邦題は原題に沿うようにしているのだが、今回は直訳では地味すぎるので少し装飾させてもらった。

今回は短時間で慌てて訳したのでおかしなところがあるかもしれない。誤記誤訳にお気づきの方はメールなりコメントなりで教えてください。

[] Ruby初学者向けの無料e-book10選  Ruby初学者向けの無料e-book10選を含むブックマーク

他のオープンソース LL 言語同様、Ruby もオンライン公開されているチュートリアルの類は多いが、その中でも知られたものを10個選んでいる。5年前に公開されたものなどさすがに古くなっているところもあるだろうが、基本的には問題ないだろう。

日本語訳などの情報を合わせて紹介しておく。

  1. hackety-hack.com(これは正確には e-book ではなくアプリケーション)
  2. Why’s (Poignant) Guide to Ruby why the lucky stiff 失踪にともない有志により復活)
  3. Mr. Neighborly’s Humble Little Ruby Book
  4. Programming Ruby: The Pragmatic Programmer’s Guide
  5. no title
  6. no title
  7. 404 Not Found
  8. Ruby Tutorial - Learn Ruby
  9. Ruby Essentials - Techotopia
  10. Ruby in Twenty Minutes

[][] ポール・サイモンの再発される初期作と充実した新譜  ポール・サイモンの再発される初期作と充実した新譜を含むブックマーク

ポール・サイモンのアルバムが来月再発されるが、そのいくつかが800円台なので、急遽Amazon980円劇場を召集。彼の作品を取り上げるのは『Still Crazy After All These Years』以来やね。

[追記]:ごめん、下に挙げたアルバムのうち上2つは既に980円以上になってるね……昨日までは800円台だったのに。あと発売日が6月になっている。

PAUL SIMON

PAUL SIMON

THERE GOES RHYMIN' SIMON

THERE GOES RHYMIN' SIMON

THE RHYTHM OF THE SAINTS

THE RHYTHM OF THE SAINTS

この中で最も音楽的にみるべきものがあるのは、マッスルショールズスタジオに出向いて作られた意欲作『There Goes Rhymin' Simon』だと思うが、ワタシ的には「母と子の絆」、「僕とフリオと校庭で」が入った『Paul Simon』がやっぱり好きかな。

さて、そのポール・サイモンの新譜が今週発売になる。発売日まで(つまり今日まで)アルバムの公式サイトや今やおなじみ NPR の First Listen でアルバムを丸ごと試聴できる。

前作『Surprise』がブライアン・イーノ参加のニュースと批評筋の高評価に期待して聴いたら正直ピンとこなかった前例があるので、新作について『Graceland』以来の名作という声を聴いても身構えてしまうが、アルバムとしてはオーソドックスなスタイルだが、確かに最近の彼の作品になかったひっかかりがあってなかなか良いと思った。

So Beautiful Or So What

So Beautiful Or So What

2011-04-07

[] Aaron Englishの「ノルウェイの森」〜「カシミール」のカバーメドレーがかっこいい  Aaron Englishの「ノルウェイの森」〜「カシミール」のカバーメドレーがかっこいいを含むブックマーク

Coverville を聞いていて、ビートルズの「ノルウェイの森」のカバーが流れてきた。

この曲のカバーはそれこそ掃いて捨てるほどあるが(それはビートルズの大半の曲に言えることだけど)、何となく不穏で迫力ある演奏が耳を惹く感じで注意していたら、そのままレッド・ツェッペリンの「カシミール」に雪崩れ込んで盛り上がった。この組み合わせは思いつかなかった。

このカバーは Aaron English Band によるもので、別にカバー専門ということはなくて既にアルバムをインディーズから何枚も出しているみたい。

調べてみると YouTube の公式チャンネルにこのカバーがアップロードされていたので、まぁ、聴いてくださいな。

D

このカバーメドレーは Amazon MP3 ダウンロードで購入できるよ。

Norwegian Wood / Kashmir (feat. The Aaron English Band) - Single

Norwegian Wood / Kashmir (feat. The Aaron English Band) - Single

[][] OpenStreetMapの地図編集インタフェースが高速&使いやすくなっている  OpenStreetMapの地図編集インタフェースが高速&使いやすくなっているを含むブックマーク

OpenStreetMap の編集インタフェースが Potlatch 2 になって処理速度があがって使いやすくなったぜ、とのこと。

OpenStreetMap というと、東日本大震災を受けたみんなでつくる復興支援プラットフォーム sinsai.info が実に良い仕事だったが、これの裏側については asahi.com の記事も参照あれ。

ところでワタシが「OpenStreetMapへの期待と課題」を書いて2年が経つんやね。

シェリル・サンドバーグのTED講演「何故女性のリーダーは少ないのか」 シェリル・サンドバーグのTED講演「何故女性のリーダーは少ないのか」を含むブックマーク

最近 Google について書いていて(その1その2)、現在では Facebook の COO になったシェリル・サンドバーグの存在はでかかったんじゃないかと思うことがある。

彼女のことをもう少し知りたくて調べたら、TED での講演が日本語字幕付きで公開されていた。講演テーマはありがちなものだが、この問題を正面からとらえ3つのメッセージを語っている。

Google の女性幹部というとマリッサ・メイヤーが有名だが、シェリル・サンドバーグを Facebook にとられたのは大きな損失だったんじゃないかな。

安部ねり『安部公房伝』が刊行されていた 安部ねり『安部公房伝』が刊行されていたを含むブックマーク

先日、以下のツイートが RT されてきた。

安部公房の実娘による伝記が刊行されたこと自体これで知ったが、その配本にも震災の影響を受けていたとは。

安部公房伝

安部公房伝

安部公房はワタシにとって重要な作家で、『砂の女』を筆頭として、『壁』、『第四間氷期』、『他人の顔』、『燃えつきた地図』、『箱男』と彼の小説には随分白熱させてもらった。『密会』以降の小説は率直にいってパワーダウンが隠せないと思うが、小説ではないけど晩年でも『死に急ぐ鯨たち』など今でも好きな本だ。

そうした意味で彼の伝記が出たことは喜ばしい。ただ家族が伝記に関わると、故人の私生活など身内に都合の悪い話が封殺されることがよくある。安部公房は私小説家ではないが、例えばこの伝記において彼の演劇への取り組みがどのように記述されているかは気になるところ。ただ真能ねりさんは安部公房全集の編集にも尽力されたはずで、そうした意味で彼女以外に安部公房伝を書ける人はいないだろう。

[] アニマル・ハウス  アニマル・ハウスを含むブックマーク

ブルース・ブラザーズ』をオールマイベストの一つに挙げる人間として、同じくジョン・ランディスジョン・ベルーシが組んだ本作はずっと前から観たいと思いながらなぜか観そびれていた。町山智浩さんが『ソーシャル・ネットワーク』を取り上げたポッドキャストで、あの映画に近い映画として本作の名前を出していて、そうだった観てなかったとレンタルした。なるほど、本作も大学のフラタニティが重要な役割を果たす映画なのね。

快作コメディとして名高い本作だが、正直に書くと『ブルース・ブラザーズ』のような感動はなかった。ただこれはジョン・ベルーシに対する期待値が高すぎたせいで、そもそも彼は本作の「主役」ではない。本作における「破」の役割を担っており、実際相当な破壊力だが、彼が物語をドライブさせる映画ではない。

でも、徹頭徹尾ドタバタだと承知すれば、トーガパーティあたりからかなりノッて観ることができた。

ラストが『アメリカン・グラフティ』のパロディと思しき演出になっているが、思えば本作もあの映画も1962年の同時期を舞台にしている。映画としては本作より『アメリカン・グラフティ』のほうが好きだが、音楽的な楽しみとしては R&B バンドの演奏がある本作もなかなかだった。

2011-04-04

[] YAMDAS更新(私が毎日自分に問いかける20の質問)  YAMDAS更新(私が毎日自分に問いかける20の質問)を含むブックマーク

Technical Knockout私が毎日自分に問いかける20の質問を追加。Vineet Nayar の文章の日本語訳です。

急いで訳したのでおかしな訳があるかもしれない。誤記誤訳を見つけた方はメールなりコメントなりで教えてください。

著者については Wikipedia に詳しいが、昨年企業経営論の本を出している。

[] スティーブン・レヴィの新刊で暴露されたエリック・シュミットのプライバシーに関するダブルスタンダード  スティーブン・レヴィの新刊で暴露されたエリック・シュミットのプライバシーに関するダブルスタンダードを含むブックマーク

Google 経営陣をテーマとするスティーブン・レヴィの新刊については以前にも取り上げたが、New York Times の記事を読むと、例の中国撤退問題など突っ込んでいるようで期待できそう。

ただワタシ的に一番興味深かったのは Boing Boing も取り上げている前 CEO エリック・シュミットのダブルスタンダード。

レヴィはシュミットが Google でやらかした失言も暴露している。シュミットは Google の検索エンジンから自身が行った政治献金についての情報を削除するよう求めた。当時 Google 幹部で現在は Facebook の COO を務めるシェリル・サンドバーグは、シュミットにそれは受け入れられないと答えた。

「プライバシーの不変の価値」のような文章を訳したからか、速水健朗さんなどからプライバシー保守派とからかわれたりするが、勇ましいことを言う人も刃が自分に向けられたときのことを考えてないことが往々にしてあるわけよ。

それはともかく、シェリル・サンドバーグがいなくなった後の迷走ってあるんだろうな。

In The Plex: How Google Thinks, Works, and Shapes Our Lives

In The Plex: How Google Thinks, Works, and Shapes Our Lives

リチャード・ファインマンのヴィジョンがテーマのTEDxCaltechとダニエル・ヒリスの回想 リチャード・ファインマンのヴィジョンがテーマのTEDxCaltechとダニエル・ヒリスの回想を含むブックマーク

Long Now 財団のブログを読んで、カリフォルニア工科大学において「ファインマンのヴィジョン:次の50年」と題した TEDxCaltech が今年1月に開催されていたのを知った。

screenshot

カリフォルニア工科大学(カルテク)はリチャード・ファインマンが1950年代以降教授を務めたところだった。すごい数の講演者だ。

Long Now 財団の共同議長であるダニエル・ヒリス(W. Daniel Hillis)が晩年のファインマンを回顧する講演をしている。ヒリスというと山形浩生が彼の本を薦めていたので読もうと思いながらまだ読んでないんだよな…

思考する機械コンピュータ (サイエンス・マスターズ)

思考する機械コンピュータ (サイエンス・マスターズ)

ヒリスは、コネクションマシンを実現するために創業したシンキングマシンズファインマンもアドバイザとして関わったときのことを語っている。

このあたりについてはヒリスの Richard Feynman and The Connection Machine というエッセイに詳しい。読んでみると、ファインマンの衰えない好奇心、ユーモア、頑固さ、そして解釈者、説明者としての彼の美点が記されている。原文は CC ライセンスで公開されているので訳したい欲がメラメラと湧いてきたのだが、調べてみるとこの文章は既に翻訳されて書籍に収録されていたので断念。

このシンキングマシンズには二人の他にもいろんな重要人物が関わっていて、件のエッセイにも名前が出るスティーブン・ウルフラムをはじめ、ガイ・スティールブリュースター・ケールもいたのね。

今回(既訳を確認するために)図書館で『さようならファインマンさん』を読んだのだが、ヒリスのエッセイの最後、ファインマンの死のおよそ一年前に彼とパサディナの丘を散歩したときの会話を読んでうるっときたので以下引用する。

 私は口ごもった。「先生が死んでゆくとはさびしいことです。」

 「確かに…」と彼は嘆息した。「僕だってときどきいやになるよ。でも、君が考えるほどではないけどね。」それから二、三歩進んでこういった。「僕の歳になれば、君も自分のもっている知識をなんらかの形でほかの人々に話してしまったという気になるんじゃないかね。」

 われわれ二人はしばらく無言のまま歩き続けた。すると、別のけもの道が交差しているところに出た。ファインマンは立ち止まってあたりを見まわした。突然、彼はにやっとして、こういった。彼の顔からは悲しみの陰は消え去っていた。「うちに帰るもっといい道を見つけたよ。」

天才ネイサン・ミアボルドの驚異の料理科学本 天才ネイサン・ミアボルドの驚異の料理科学本を含むブックマーク

ネイサン・ミアボルドというと、マイクロソフト退職後特許に投資するファンドを設立したのは知っていたが、wrong, rogue and booklog によるとなんと料理本に取り組んでいたらしい。

柏野さんはミアボルドを「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と評していて、それは誉めすぎな気がするが、思えば紛れもない天才でありながらその構想の多くが現実にできなかったところは似ている。

しかし、彼がてがけた料理本は、ギーク向けの料理のハック本なんてレベルをはるかに超えたその現実化への執念がすごい。Theodore Gray『Mad Science 炎と煙と轟音の科学実験54』に近い感触もあるが、あれよりもずっと大掛かりである。

二年前から料理本を作っていると話していたけれど、専門スタッフを15名も揃え、巨大厨房と分析器を導入し、調理器具を真っ二つにしてと、ここまでやるのか!すげえ。コーンの粒がポップコーンに変わる瞬間を高速度HDビデオで撮影した様子もみることができる。厚さを細かくわけた素材を用意してそれを料理した結果を物理学の熱伝導方程式を並列マシンで数値的に解かせたところ、調理にかかる時間は厚さの二乗に比例するということも話している。この知識はシェフの間で経験則として知られていたそう。また、完璧な鴨やポークのローストを作るには液体窒素に浸した後に焼きあげるという新しい調理法も実証している。ハーゲンダッツに負けないテキスチャーの細かいおいしいアイスクリームを簡単に家庭で作るには、やはり液体窒素をいれるとか。なんともまあ。

wrong, rogue and booklog - Cooking in Silico: Heat Transfer in the Modern...

その成果をまとめた本が今月刊行されるが、分量も値段も何かの間違いじゃないかと目を疑いたくなるレベルでこれまたすごい。

Modernist Cuisine: The Art and Science of Cooking

Modernist Cuisine: The Art and Science of Cooking

[] 神々と男たち  神々と男たちを含むブックマーク

神々と男たち [DVD]

神々と男たち [DVD]

1996年にアルジェリアで起きた武装イスラム集団によるフランス人修道士誘拐事件を題材とした映画であるが、これだけ地味な映画がフランスで記録的なヒットということは、この事件が今なお彼らにとって大きな禍根を残しているということなのか。

正直なところ、修道士たちのストイックな日常を淡々と描く前半部にはかなり眠気を誘われる。考えてみれば、この映画に劇的な内容は望みようがない。主人公たる修道士たちが派手なドンパチを……というのは論外だが、政治的に策を弄したりうまく立ち回るとしても、それは彼らが生臭坊主ということに他ならない。彼らにできることは、人々の言葉に耳を傾け彼らにできることを為し、そして神に祈ることだけなのだ。

やがてたるかった修道士たちの日常生活が違ったものとして映ってくる。彼らのつつましい日常は、口をあけていて降ってきたものではないことを思い知らされるわけだが、彼らは厳重な勧告を受けてもアルジェリアを去ることを選ばなかった。現実主義的観点からその決断を批判することも可能だが、彼らは自由であるために自らの日常を貫くことを選んだ。正直なところ、映画の中の修道士たちの言葉はワタシには理解しがたいものもあった。しかし、ワタシ自身が今、日常生活を取り戻し守ることをどうしても考えてしまうことがあり、そこにいたってようやくこの映画を身近に感じることができた。

本作のクライマックスである最後の晩餐、本作においてはじめて音楽が大々的に使われるが、そのとき映し出される修道士たちの表情、特にその変化には心揺さぶられるものがあった。

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