YAMDAS現更新履歴

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2011-08-29

[] YAMDAS更新(内田麻理香『理系なお姉さんは苦手ですか?―理系な女性10人の理系人生カタログ―』)  YAMDAS更新(内田麻理香『理系なお姉さんは苦手ですか?―理系な女性10人の理系人生カタログ―』)を含むブックマーク

yomoyomoの読書記録内田麻理香『理系なお姉さんは苦手ですか?―理系な女性10人の理系人生カタログ―』を追加。

理系なお姉さんは苦手ですか? ?理系な女性10人の理系人生カタログ?

理系なお姉さんは苦手ですか? ?理系な女性10人の理系人生カタログ?

そうそう、この本は高世えり子さんの挿絵もよかったねぇ。

[] クレイ・シャーキーのLinuxCon基調講演「優れたコラボレーションは組織化された戦いだ」  クレイ・シャーキーのLinuxCon基調講演「優れたコラボレーションは組織化された戦いだ」を含むブックマーク

取り上げるのが遅れたが、今月開催された LinuxCon North America 2011 でクレイ・シャーキーが基調講演を行ったとのこと。

個人的に笑ったのは彼が Firefox のバグレポート Bug 330884 の話から始めていること。この番号だけ見ても分からないだろうが、Bugzilla に登録された Firefox のせいで破局したカップルの話といえば思い出す人も多いだろうか。

要は技術的な話を人間のドロドロした話と分けて考えることはできないんだよねということだが、話はオープンソースが大規模で世界的なコラボレーションを実現していること、そしてそのコラボレーションは自然発生の延長にある野合ととらえられることが多いけど、コラボレーションをマネージメントすることが重要なんだよねと説いている。

実際にはもっといろいろな実例を挙げながら語っているので、詳しい話は上のリンクを辿っていただくとして、"Structured Fighting" という表現は面白いね。これが次の本のタイトルになったりして。

それはそうと、この講演でも当然引き合いに出されている彼の新刊の邦訳は出ないのかな。

Cognitive Surplus: Creativity and Generosity in a Connected Age

Cognitive Surplus: Creativity and Generosity in a Connected Age

史上最高に愚かしいCのバグとは何か 史上最高に愚かしいCのバグとは何かを含むブックマーク

先日は徳丸浩さんによる PHP5.3.7 の crypt 関数におけるバグの解説を読み、世界的に有名なオープンソースソフトウェアでもこんな初歩的なミスをやらかすのかとすごく親近感が湧いてしまったが、Pau Garcia Quiles が語るこれまでで最も愚かしい C のバグとは何か?

彼はテンポラリファイルを tmpfile() で作る Unix アプリケーションの移植をやっていた。

else if (code == 200) {     // Downloading whole file
    /* Write new file (plus allow reading once we finish) */
    g = fname ? fopen(fname, "w+") : tmpfile();
}

マイクロソフトの tmpfile() の実装ではテンポラリファイルは C ドライブ直下に作成される。この手の名前は同じだが Unix と Windows で流儀が違う関数の挙動に苦しむことが多かったので、これを忘れないようコメントを入れた。

else if (code == 200) {     // Downloading whole file
    /* Write new file (plus allow reading once we finish) */
    // FIXME Win32 native version fails here because Microsoft's version of tmpfile() creates the file in C:\
    g = fname ? fopen(fname, "w+") : tmpfile();
}

この後も話は続くのだが、実はこの時点で彼はとんでもないバグを仕込んでしまっていた。バグといってもコメントを入れただけなのに? 何がバグかお分かりだろうか?

そう、C ドライブ直下を示すコメントの最後にバックスラッシュがあるため、改行が無視され、次の行の処理自体コメントの一部と見なされてしまうのだ!

確かにマクロを定義するときにこの改行を無視させるバックスラッシュを使って複数行にコードを展開し見やすくする手法をよく使うが、こんなところでしかもコメントの中でそれが発動してしまうとは思わないよな。

ネタ元は Hacker News

[][] マーティン・スコセッシが監督したジョージ・ハリスンのドキュメンタリーが10月放映&予告編公開  マーティン・スコセッシが監督したジョージ・ハリスンのドキュメンタリーが10月放映&予告編公開を含むブックマーク

以前ニュースになっていたマーティン・スコセッシが監督したジョージ・ハリスンのドキュメンタリー映画が10月5日に HBO で放映される。思ったより早かった。スコセッシは近年大物ミュージシャンの優れたドキュメンタリーを手がけているし、(ボブ・ディランを除く)ハリスンの人生を語る上で欠かせない面子がインタビューに答えているようなので、見ごたえあるだろうね。個人的にはエリック・アイドル(そういえば今日「笑っていいとも」に出演するってね!)やテリー・ギリアムといったモンティ・パイソン組の証言が気になる(彼らの『ライフ・オブ・ブライアン』がハリスンの助けがあってはじめて完成にこぎつけたことは有名だよね)。

D

この番組の放映にあわせ、ハリスン夫人の同名の本も発売になるが、この番組の DVD も同じく発売になるみたい。日本でも何らかの形で放映されるとよいのだが。

George Harrison: Living in the Material World

George Harrison: Living in the Material World

2011-08-24

[] Gamificationがもたらす読書の変化  Gamificationがもたらす読書の変化を含むブックマーク

マガジン航に「Gamificationがもたらす読書の変化」を公開。

6月末に上京した折、仲俣暁生さんからマガジン航への定期的な原稿執筆依頼を受けたのだが、えらく遅くなってしまった。マガジン航の場合、Wired Vision ほど自由に話題を振りまくるわけにはいかないが、ぼちぼち書いていければと思う。

今回は Wired Vision の終了から早数ヶ月、雑文を書くのが久しぶりで、あれもこれも予定よりかなり長い文章になってしまった。実は一番最後の部分(「何十年後から現在を振り返ったら…」以降)は調子に乗りすぎなので丸ごと削除したほうがよいかと仲俣編集長にも相談したがそのまま載せていただくことになった。

マガジン航に雑文を書くのも久しぶりなので、今回はあえて煽り気味というか意識して吊り球な文章を書かせてもらった。それこそ bullshit! という反応も覚悟の上だが、やはり本文読んでないのかよという文句を目にして楽しい気分になっている。

Gamification by Design: Implementing Game Mechanics in Web and Mobile Apps

Gamification by Design: Implementing Game Mechanics in Web and Mobile Apps

Reality Is Broken: Why Games Make Us Better and How They Can Change the World

Reality Is Broken: Why Games Make Us Better and How They Can Change the World

Google+のハンドル使用問題における決定的考察 Google+のハンドル使用問題における決定的考察を含むブックマーク

Bruce Schneier 先生や Xeni Jardin 女史が賞賛しているので読んでみたが、これはすごい。Google+におけるハンドル使用問題(Nymwars)における決定的考察といえるのではないか。ワタシも取り上げたダナ・ボイドの主張ともかなり被るのだが、こちらのほうが網羅的である。

ただ網羅的だけあってかなり長い。ありがたいことに CC ライセンス(by-sa 3.0)で公開されているので、この問題に興味を持つ人が訳してみてはいかがか。折角なので上で名前を挙げた二人とも引用している部分を中心にちょこっとだけ訳しておく。

「ハンドルの使用はインターネットにおける大きな利点の一つであり、なぜならそれによって肉体的に危険な状態にあって助けを求めていたり、それについて知ってほしくない状態にある人たちが自分自身を自由に表現できるようになるからです。こうした状況下の人たちは、オフラインでのその人に結びつかない一貫性のあるアイデンティティを必要としているのかもしれないのです」

これは Google 自身のポリシーブログからの引用である。問題は Google がそれを理解しているかどうかではない。一体どうしてハンドルの使用がソーシャルネットワークにおいて有効な機能でないと彼らが考えたかが問題なのだ。

ここにこの議論の大きな皮肉がある。ハンドルを使い続けるのは、自分が何者かを隠す手段ではない。それは自分らしくある手段を提供するのだ。それでようやく自分が本当に信じること、リアルな政治、リアルな問題、リアルなセクシャリティ、リアルな家族、リアルな自分の話ができるようになる。「実名」を支持する声の多くは論争を聞きたがらない人たちによるものだが、論争はハンドル使用の必要性のごく一部に過ぎない。我々の大半にとって、インターネットを利用する我々皆にとって重要なことについてオープンに話ができるようにありたいだけなのだ。生まれ、性別、どこで働いているのかではなく、発言内容で判断されたいのだ。

「檀流クッキング完全再現」に感激 「檀流クッキング完全再現」に感激を含むブックマーク

id:ogijun さんのツイート「檀流クッキング完全再現」を知ったのだが、これはすごいな!

screenshot

はてなブックマークの反応を見ると随分前からあるページらしいが知らなかった。これは確かに力作だ。

ワタシは壇一雄の『火宅の人』が大好きで、その流れで『檀流クッキング』もずっと枕元に置いてたまに読み返すのだが、そこに書かれた料理が見事に再現され、美しい写真とともに公開されているのを見ると、インターネットってすごいな! と今更思っちゃうね。

檀流クッキング (中公文庫BIBLIO)

檀流クッキング (中公文庫BIBLIO)

[] 28日後...  28日後...を含むブックマーク

以前から面白いという評判を聞いていたのだが、当時ダニー・ボイルというと『ザ・ビーチ』がどうしようもない映画でかなり印象を悪くしていたのでレンタル屋で手が伸びなかった。

本作に登場するアレは正確には「ゾンビ」ではないのだが、この設定のほうがより現実的だし、走るゾンビの必然性もある(まぁ、あれだけ激しい殺し合いをすれば本人が気付かなくても感染する可能性があるだろとも思ったが)。

途中のスーパーマーケットの描写や後半の一番怖いのは生きる人間かもねという展開がロメロのゾンビ映画のリスペクトにもなっているわけだが、特に本作のクライマックスで主人公が人を殺す場面、傍にいる人間にすると主人公が正気なのか感染者なのか区別がつかず迷うというのが重要なポイントになっていたね。

あとさすがダニー・ボイルというべきか、前半の人っ子一人いなくなったロンドンの街、そして後半にある雨の森の場面など映像の美しさを見せてくれた。

本作のエンディングについては、DVD に「もう一つのエンディング」として入っていたもの(劇場公開時はこっちだったのかな?)のほうがリアルだったと思う。が、それだと厳しすぎるのかな。

ogijunogijun 2011/08/24 02:48 ちなみに私が知ったきっかけはスゴ本のDainさん
http://bit.ly/owCeMB

ns0812ns0812 2011/08/24 10:37 この問題はGoogle+の正式リリースまでに改善してほしいのでブログ書きました /Google先生!Google+実名問題の解決策はこれでどうでしょう? http://is-log.blogspot.com/2011/08/googlegoogle.html

katokitizkatokitiz 2011/10/03 07:47 もうひとつのエンディングの方がぼくも好きなのですが、あれが評判悪かったらしく、撮り直したらしいです。なので、DVDに入っているのが、そのまんま劇場公開された時のエンディングですね。

yomoyomoyomoyomo 2011/10/03 08:16 ああ、やはりもうひとつのエンディングのほうは評判が悪かったんですね。難しいところですね。映画としての流れを貫徹するなら絶対こっちだったと思いますが、ハッピーエンドで終わってくれよという気持ちも分かりますし。

2011-08-22

[][] YAMDAS更新(Jono Bacon『アート・オブ・コミュニティ――「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには』)  YAMDAS更新(Jono Bacon『アート・オブ・コミュニティ――「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには』)を含むブックマーク

yomoyomoの読書記録Jono Bacon『アート・オブ・コミュニティ――「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには』を追加。

本を読むのが遅いせいで読書記録ひとつ書くのに時間がかかってしまい情けない話である。

[] ルー・リードとメタリカのオフィシャルサイト始動&コラボ作のリリース日が決定  ルー・リードとメタリカのオフィシャルサイト始動&コラボ作のリリース日が決定を含むブックマーク

以前にも紹介したメタリカ×ルー・リードなコラボアルバムだが、オフィシャルサイトが立ち上がっている。メタリカの4人と並んで違和感がないところがさすが元ニューヨークアンダーグラウンドシーンの帝王だったルーらしいが、どうやらこの写真はアントン・コービンによるもののようだ。

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これによると、アルバムは北米では11月1日、それ以外では10月31日にリリースされるようだ。しかし、現在ルーはレコード会社と契約しておらず、メタリカも同様の状態なため、どのようにアルバムがリリースされるかは不透明とのこと。

アルバムの音は『Berlin』と『Master Of Puppets』の合体との説明があるが正直想像がつかない(笑)。楽曲はすべてルー・リードの手によるもので、アレンジをメタリカが担当しているようだ。

BERLIN

BERLIN

MASTERS OF PUPPETS

MASTERS OF PUPPETS

インターネットで最も有名な猫の本の英語版が出る インターネットで最も有名な猫の本の英語版が出るを含むブックマーク

この Boing Boing のエントリを読むまで知らなかったのだが、まるという猫は YouTube を通じて海外でも有名なんだねぇ。Wikipedia にもページがあるとは。

調べてみると既に2冊 DVD 写真集が出ており、今月末には3冊目が刊行されるのね。

DVD写真集 まるです。

DVD写真集 まるです。

で、Boing Boing で記事になってるのは、最初の本の英訳版が出るから。すごいねぇ。

I Am Maru

I Am Maru

しかし、ワタシはグスタフドーラのほうが好きだがな!

アメリカ人の90パーセントは「CTRL+Fで検索」を知らない? アメリカ人の90パーセントは「CTRL+Fで検索」を知らない?を含むブックマーク

これは失礼ながら笑ってしまった。

Google の Dan Russell らの調査によると、アメリカのインターネットユーザの90%は「CTRL/Command + F」で検索というのを知らないというのだ。

しかし、考えてみればワタシにしたってこれをいつどうして知ったか覚えていない。まさか本で知ったわけはなし、知らない人が多くても不思議ではない。

日本人のインターネットユーザで調査をしても同じようなものなのかも。

ネタ元は Boing Boing

[] バーバー  バーバーを含むブックマーク

バーバー [DVD]

バーバー [DVD]

恐喝という犯罪をモチーフとしており、登場人物の思惑がすれ違いながらその犯罪が思いもよらない事態に転がっていくこれぞコーエン兄弟! と言いたくなる映画で、彼らのそういう映画が好きなワタシ的に大満足な作品だった。

コーエン兄弟というと、同じ俳優を好んで使うことで知られており、ただし10年前くらいからそうしたおなじみの面々を起用しなくなるのだが、本作では主人公にベンチャービジネスをもちかけるかつら男役のジョン・ポリトや主人公の妻役のフランシス・マクドーマンドといったいかにもな面々がやはり良い味だしている。

本作もハードボイルド小説を下敷きにしているが、ビリー・ボブ・ソーントンの無口な主人公というもこれまでのコーエン兄弟の映画には意外になかった感じでよかった。

さて、ワタシは特に考えなしにカラー版の DVD を借りたのだが、収録されているインタビューで、フランシス・マクドーマンドが本作が白黒映画である意義を強調しているのを聞くと、やはり公開された白黒で観るべきだったかと後悔した。

2011-08-19

白田秀彰総統怒りの鉄拳解題「〈怒〉 知的独占 / Rage Against Intellectual Monopoly」 白田秀彰総統怒りの鉄拳解題「〈怒〉 知的独占 / Rage Against Intellectual Monopoly」を含むブックマーク

白田秀彰さんが「〈怒〉 知的独占 / Rage Against Intellectual Monopoly」という久々の長文コンテンツを公開している。

screenshot

この文章は、ワタシも刊行前に約40ページ分期間限定無料ダウンロード可能なのを紹介した『〈反〉知的独占 ―特許と著作権の経済学』の解説である。

『〈反〉知的独占 ―特許と著作権の経済学』については前述の紹介後にある手段で入手させてもらったのだが、時間がとれず未だ読み通せていない。

白田先生の解説も相当に力が入っており、10分でさらっと読んで分かった気になれるようなものではないが、大変読み応えがあり、『〈反〉知的独占 ―特許と著作権の経済学』の解説として優れたものだと思う。

文中に触れられているが、Google の(モバイル分野の特許取得が第一の目的と見られる)Motorola 買収など特許制度の問題点が語られることの多い昨今、この解説はとても有益だと思う。「反知的独占」と聞いて想定される反論も取り上げられているので、元の本の主張に賛同するしないを問わず(ワタシ自身『〈反〉知的独占』の著者の主張にそのまま賛同するわけではない)この問題に関心がある人は読んではいかがだろう。あとご当人曰くこれのおまけのようなものという「コピーライトの経済分析の残骸」もあわせて公開されている。

[][] WikipediaのオフラインリーダKiwixにMac OS X版が追加  WikipediaのオフラインリーダKiwixにMac OS X版が追加を含むブックマーク

実はこれを読むまで Wikipedia のオフラインリーダ Kiwix のことを知らなかったのだが、その新版が出たとのこと。まだベータ版だが、Mac OS X 版が加わり、検索インタフェースが新しくなったりしたとのこと。

Wikipedia のオフラインリーダの話は以前からぼちぼち耳にしていたし、これ以外にもあると思うが、Wikimedia のブログで "the simplest and easiest way to take Wikipedia with you when you have no internet connection" と紹介されているということは、これが決定版と見てよいということなのかな。

[] クリエイティブコモンズのグローバルサミットが9月開催  クリエイティブコモンズのグローバルサミットが9月開催を含むブックマーク

これまでありそうでなかった(だよね?)Creative Commons の Global Summitが来月にポーランドのワルシャワで三日間開催されるとのこと。テーマは “Powering the Future of Open”とのことで、成功事例集『The Power of Open』にかけているのかな。

screenshot

まだサイトを見てもあんまり詳しい情報がなくて、来月開催なのに大丈夫かと思うが、それはともかく実はワタシも今年ワルシャワに行っているので、開催地を聞いたとき何か盛り上がってしまった。

[] テリー・ギリアムのアニメーションの作り方講座とポール・オースター『ミスター・ヴァーティゴ』映画化  テリー・ギリアムのアニメーションの作り方講座とポール・オースター『ミスター・ヴァーティゴ』映画化を含むブックマーク

ako さんのツイートで知ったのだが、テリー・ギリアムが自らアニメーションの作り方を解説する動画を知る。

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『空飛ぶモンティ・パイソン』でナンセンスと狂気を担ったあの摩訶不思議なアニメーションが生まれる過程を垣間見られるが、本当に DIY なんだよな。何よりギリアムが若い!

さて、そのギリアム先生だが、なんとポール・オースターの小説『ミスター・ヴァーティゴ』の映画化を手がけるかもしれない。正確には、まだ映画になるかは分からんが、とにかく脚本に取り組んでいるとのこと。

『ミスター・ヴァーティゴ』は、オースターの小説の中でもファンタジー色が強い作品のようで、そうした意味でギリアム向けの映画なのかも。ギリアム先生も『Dr.パルナサスの鏡』で大分「戻ってきた」感があるので、ここらで一発ファンタジーの力をみせつける映画を撮ってほしいところ。

ミスター・ヴァーティゴ (新潮文庫)

ミスター・ヴァーティゴ (新潮文庫)

[] パーフェクトブルー  パーフェクトブルーを含むブックマーク

『ブラック・スワン』が影響を受けた映画として名前を聞くことが多かったので観てみた。

今敏監督の映画は『パプリカ』『東京ゴッドファーザーズ』を観ているが、もしかしたら本作が一番好きかも(映画として『パプリカ』を超えてるとは言わないけど)。

アイドル歌手から女優への脱皮をはかる主人公の周辺で殺人事件が起きるサイコサスペンスだが、確かに『ブラック・スワン』は本作の影響が大きいよね。内部分裂する主人公という物語の根本からしてそうだし、構図的に明らかにいただいている場面もいくつかある。もちろん『ブラック・スワン』は本作のただの焼き直しに終わってなくてすごいんだけど。

本作の場合、ドラマの撮影現場と主人公の部屋を反復し、夢と現実が混濁していく演出の手際が鮮やかで痺れた。ここのところに乗れるかどうかで本作の好き嫌いが変わるのかな。

2011-08-15

[] はてなダイアラー単著紳士録  はてなダイアラー単著紳士録を含むブックマーク

こないだはてな10周年に寄せた文章を書くために久しぶりに単著祭エントリを読み直したのだが、これがなかなか面白い。しかし、また同じことをやるのは体力的に無理なので、かわりに殿堂ユーザリストを単著があるはてなダイアリーユーザ全体に拡張してみたらどうだろうと思った次第である。

今回は、本文執筆時点(2011年8月14日)で以下の4つの基準を満たすユーザを選んでみた。

  1. 単著がある。
  2. 通算30日以上パブリックモードのはてなダイアリーもしくははてなグループのダイアリーを更新している。
  3. 2011年に一度でもはてなダイアリーもしくははてなグループのダイアリーを更新している。
  4. ただし、条件2と3については、Twitterまとめの自動投稿は除く。

これだとはてなダイアリーをメインのブログにしていない人も入るが、現役のユーザを選ぶという意味で大体妥当な基準ではないかと思う。

それでは2011年夏におけるはてなダイアラー単著紳士録は以下の通り(以下敬称略、50音順)。

えーっと、全部で何人だ?(笑) 上記条件に合致するのにリストに入ってないユーザにお気づきの方はご一報お願いします。

今回これをやろうと思った理由の一つに、今後電子書籍として世に出る本が増えるにつれ、当然「本」や「著者」の意味合いも変わってくるだろうと思うところがあって、やるなら今しかないと思った次第である。事実、ワタシ自身電子書籍を出す話が来ていて、追って詳細を報告できればと思う。

[2011年8月15日追記]id:kanose さんに情報をいただき4人を追加。id:suchi さんに情報をいただき1人を追加。id:crowdeer さんに指摘をいただき1人を追加。id:shi3z さんに指摘をいただきご本人を追加。id:antipop さんに指摘をいただき2人を追加。id:hatayasan さんに指摘をいただき1人を追加。id:nisoku2 さんに指摘をいただき8人を追加。id:pho さんに指摘をいただき1人を追加。

[2011年8月16日追記]id:memoclip さんに指摘をいただき9人を追加。id:hmmm さんに指摘をいただき3人を追加。id:nisoku2 さんに指摘をいただき9人を追加。id:Tariki さんに指摘をいただきご本人を追加。id:i2k さんに指摘をいただきご本人を追加。

[2011年8月18日追記]id:citron_908 さんに指摘をいただき1人を追加。id:shiranui さんに指摘をいただき4人を追加。

[2011年8月21日追記]id:sonota88 さんに指摘をいただき1人を追加。勝手ながら、リスト追加はここまでとさせていただきます。

2011-08-08

ダナ・ボイドの主張:Google+やFacebookの実名ポリシーは権力の濫用だ ダナ・ボイドの主張:Google+やFacebookの実名ポリシーは権力の濫用だを含むブックマーク

Google+ の実名ポリシー(とその後の迷走)や、Facebook のランディ・ザッカーバーグ(彼女は Facebook を離れているが)の「インターネットの匿名性は無くすべき」という発言が話題になっているが、ソーシャルネットワークの研究者である danah boyd が、Google+ や Facebook のポリシーを真っ向から批判している。

実は彼女の文章を週末に翻訳して公開しようと思ったのだが、以前は CC BY ライセンスだった彼女のブログがいつの間にか All Rights Reserved に変わっており、翻訳意欲が萎えてしまったのでここでは内容紹介にとどめる。

今回の実名ポリシー問題は Twitter の #nymwars ハッシュタグが舞台らしいが、この文章で danah boyd が問題とし、擁護しているのはハンドルの使用(Pseudonymity)であって匿名性(Anonymity)でないのに注意が必要である。これについてはあきみちさんの「「米国は実名制」という人は「Pseudonym」という単語を調べた方がいいかも」、小関悠さんの「実名じゃなくてもいいじゃない」が参考になるので読んでない人はご一読を。

さて、Google 元社員なのに Google+ でアカウント停止をくらった Kirrily “Skud” Robert に寄せられた声によると、ハンドル使用を求める人たちはプライバシーの懸念や身の安全を求めており、その内容はワタシが見てももっともなものである。具体的には、ストーカーやレイプの被害者、ブログにおいて殺人脅迫を受けたことのある人、あるいは自分が同性愛者であることを理由に挙げているのが興味深い。

boyd は、Facebook こそ実名ポリシーが機能する実例という意見を、ハンドルやニックネームで登録する無数のティーンを知る自分からみればまったくお笑いだと一蹴する。また彼女のインタビューによる観測範囲で見る限り、白人の10代と比べ、有色人種の10代のほうがハンドル使用率は極端に高いそうだ。

こうして見えてくる実情は、LBGT など社会的マイノリティであったり、暴力や嫌がらせの被害者や活動家といった攻撃を受けやすい社会の中心から外れた(marginalized)人たちにとって実名ポリシーは力を与える(empowering)ものではないということだ。

続いて boyd は Facebook の歴史を辿り(映画『ソーシャル・ネットワーク』でもおなじみのように、Facebook が生まれた背景にはハーバード大学の社交クラブの排他性や学生の特権意識があった)、そこでの実名使用の重要性は Facebook が宣伝したがる神話に過ぎず、Facebook でも多くの黒人やラテン系はハンドルを使っている事実を見落としているだけだと断じている。

そして boyd は Google+ が受けた大きな反発について書いているが、その原因を彼女は Google+ の初期ユーザである技術者層にニックネームやハンドル使用の伝統があったことに見ている。彼らは Facebook の初期ユーザである坊やたちとは違ったわけだが、ここまで話が大きくなったのは、Facebook や MySpace でハンドルを使う黒人やラテン系と違い、そうした技術者層は声高に怒りを Google にぶつけたから。

boyd は、Google や Facebook といった企業はユーザの安全に尽くし、ユーザの不満を真摯に考えるべきだと主張しているが、何でそんな当たり前のことを言わなければならないのか。「実名」ポリシーを当然のものと押し付けている層(多くは privileged な白人アメリカ人。ランディ・ザッカーバーグはその一例)は、実名を使うことで不利益を被ったことがほとんどなかったからだと boyd は説いている。

世界中どこでも通じる context なんてものはないし、実名を使うことで安全でなくなる人がいることへの想像力をもてないのは恐ろしいことである。ハンドル使用を禁じるのは安全を保証することにはならず、むしろそれは人々の安全を傷つけていると boyd は書く。

そして、boyd は「だから私に言わせれば、オンラインスペースで「実名」ポリシーを強制するのは権力の濫用なのだ」と結論づけている。現在 boyd は Microsoft Research にいるのでポジショントークを疑う向きもあるだろうが、彼女の主張はこれまでの研究内容からすれば自然な結論である(8月9日追記:boyd は寄せられた批判に対して、自分はマイクロソフトのためこの文章を書いたわけではないと反論している)。

この手の話題は定期的に何度も何度も何度も話題になってきた。これからもそうなのかもしれない。しかし、もういい加減 Pseudonymity と Anonymity をごっちゃにした議論ぐらい駆逐されてもいい頃だ。そして、ワタシは danah boyd 同様 Pseudonymity を支持する。

前川やくさんのインタビューと八重歯イベント 前川やくさんのインタビューと八重歯イベントを含むブックマーク

前川やくさん(@)のご尊顔を初めて拝見したぜ! インタビュアーは近藤正高さん(id:d-sakamata)だ。

前川さんは10年前からずっとサイトを愛読してきたし、当然「ホワイトカラーの道楽」だって持っている。ワタシは、氏が作成したホームページ世代の残党リストに自分が入っていることが誇らしかったりする人間なのだ。

インタビューでは特に後編のテキストサイト話が特に興味深くて、「当時われわれは板の上にあがってるつもりで書いていた」というのはすごく分かる感覚である。また前川さんは一時活動休止していた原因も語っていて、実は昨年ある宴席でご一緒した大山顕さんにその話を伺ったときは仰天したものである。

例えばワタシのような時に筆禍を起こすような人間がそういう目にあうのは分かる(実際あってきた)。しかし、過度にネガティブだったり攻撃的な文章を書かない前川さんでもそうしたトラブルに巻き込まれるのかと陰鬱な心持ちになったものだ。

さて、前川さんが主催する第二回八重歯決起集会開催が今日開催される。個人的には八重歯にはそれほど執着はないのだが、前川さんのイベントなら面白いに決まっているので、行ける方は是非。

[] ガルシアの首  ガルシアの首を含むブックマーク

サム・ペキンパーの映画は『ワイルド・バンチ』に続き二本目だが、ワタシは本作のほうが好きだな。

題材的には『ワイルド・バンチ』よりずっと地味そうでどうかと思ったが、ペキンパー一流のバイオレンス描写をたっぷり堪能できて、ワタシなどもううっとり。

再起をかける主人公役のウォーレン・オーツもよかったが、彼と行動をともにするメキシコ人の情婦の存在が、本作の前半部に『ワイルド・バンチ』にはないニュアンスを加えているように思った。

2011-08-04

[] wiredvision.jpドメイン閉鎖と「yomoyomoの「情報共有の未来」」の未来  wiredvision.jpドメイン閉鎖と「yomoyomoの「情報共有の未来」」の未来を含むブックマーク

8月2日にコンデナスト・ジャパンの方からメールをいただいた。そのメールの内容は、ワタシにとってとても悲しいものだった。その内容を本ブログの読者に伝えるのがこの文章の目的なのだが、辛くてたまらないので受信したメールを全文引用することでそれに替えたい。

こういうメールは私信ではないので公開は問題ないはずだが、一応人名は伏字にさせてもらう。

yomoyomoさま

はじめまして。
wiredvision/ガリレオ の○○さまから連絡先を伺いまして、
ご連絡しております。
コンデナストでWIRED.jpを担当しております、××と申します。

さて、以前、○○さまからご連絡が届いているかとは思いますが、
http://wiredvision.jp/news/201106/2011061010.html
上記のお知らせにございますように、すでに http://wired.jp/ に
運営が移管されております。

http://wiredvision.jp/blog/yomoyomo/
yomoyomoさまの記事つきましては、移行対象に含まれておりませんでしたので、
そのまま残されておりましたが、8/15を持ちまして、wiredvision.jpの
ドメインも閉じることとなりました。
その際全ての記事が見えなくなることをご了承いただければ幸いです。
バックアップデータは弊社にて1ヶ月は保持予定ですので、ご要望あれば
データ送付することも可能ではございます。

ご不明点あれば、私までご連絡いただければ対応致します。

以上、ご確認よろしくお願い致します。

新生 Wired 立ち上げ後、Wired Vision のサイトにある自分の文章がどうなるかがずっと懸念事項で、Wired Vision の方にはこの点について、できればそのまま残せないものかと何度も懇願してきた。URL は、それそのものが財産なのだ。

しかし、これは運営の移管先であるコンデナストの胸先三寸で決まることである。ただ、これまでコンデナストから Wired(Vison)の件でワタシに何のコンタクトもなかったので、こちらも要望を伝える機会がなかった。

そう、コンデナストからの最初のコンタクトが、ワタシが足かけ5年にわたり心血を注いできた仕事がウェブから消滅することの通告だったのだ。

それにしてもこのメール、読み直してみるとなかなか趣深い。「yomoyomoさまの記事つきましては、移行対象に含まれておりませんでしたので、そのまま残されておりましたが」という表現が特にふるっている。これを最初見たときはかなりむかついたが、Wired News の翻訳であるニュース記事はともかく、Wired Vision の独自コンテンツだったブログを移管しようがしまいが、確かに wired.jp の勝手である。それにウェブメディアの統廃合などでコンテンツが消えるのは珍しい話ではないのだろう。

しかし、自分の文章が wired.jp に資産とみなされなかったという事実はワタシを落ち込ませる。そうして自分の自惚れに気付くのである。この件については、想定される選択肢を4つほど考えていたが、その中でこれは最悪の事態にあたる。新規の依頼はともかく、wired.jp に過去ログは移管されるだろうと高を括っていたようだ。

ワタシの自惚れはともかく、今回の方針は Wired Vision で連載されていたすべてのブログに適用されるのだろうか? 例えば、増井俊之さんや濱野智史さんのブログも同様に消滅するのだとすれば、それはちょっと許しがたい話に思える。

メールにある通り、バックアップデータをいただけるそうなので(そうでなくてもローカルにもテキストデータは残っている)、自分のサイトで過去ログを公開する作業に入ることになるだろうが、現在ひどく落胆し、気分が落ち込んでいるため作業の着手には時間がかかるかもしれない。8月15日(もう残り半月もない…)の wiredvision.jp ドメインの消滅とともにご了承いただきたい。


ふと、Wired Vision の江坂編集長(当時)から依頼があったときのことを思い出す。既に錚々たるメンバーが執筆していたブログ連載に自分が加わることに怖気づきながらも、WIRED の名前に恥じないものを書こうと奮起したものだ――



そういう思い出もやがて消える。時が来れば… 雨の中の… 涙のように…  その時が来た

2011-08-01

[][] P2P仮想通貨Bitcoinシステムにおける匿名性の分析:Bitcoinは匿名にあらず  P2P仮想通貨Bitcoinシステムにおける匿名性の分析:Bitcoinは匿名にあらずを含むブックマーク

P2P 仮想通貨サービス Bitcoin日本語版)については5月あたりに最初の熱狂のピークがあり、そのあたりについては TechCrunch の「オープンソースの電子マネー、Bitcoinの実験」に詳しいが、6月になって最も人気の通貨交換所が盗まれたアカウントにより崩壊というニュースもあり、電子フロンティア財団や Wikileaks など Bitcoin による寄付を募るところもでてきたが、安全性はどうなんだいという懸念も高まった。

Bitcoin は元々中本哲史という日本人の論文 Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System(リンク先 PDF ファイル)を理論的基盤としているが、この中本氏に取材した日本の IT メディアはないのかな?

これは八田真行(id:mhatta)が詳しそうな分野なので、彼による解説を期待するとして、それまではこの動画をどうぞ。

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さて、一週間前に O'Reilly RadarAn Analysis of Anonymity in the Bitcoin System: Bitcoin is not Anonymous というページを知った。

これはページタイトルの通り、Bitcoin の匿名性を分析したものである。Bitcoin は匿名性の実現を目標にしてはいないが、現実にはそれが利点として言及されることも多い。たとえば Bitcoin 経由の寄付を勧める Wikileaks が言うように Bitcoin はセキュアで匿名的なデジタル通貨なのか?

で、結論もページタイトルにある通り、Bitcoin は匿名にあらず、とのこと。決して追跡不可能ではないということだろうね。

そういえば暗号方面でも著名なソフトウェア技術者 Ben Laurie は Bitcoin に懐疑的で、これに替わるものとして An Efficient Distributed Currency(リンク先 PDF ファイル)という論文を公開しているのを Boing Boing で知った。

こうやって活発な議論とともに仮想通貨システムが鍛えられ、より良いものができるとよいのだけど。マイクロペイメントは未だキラーソリューションが待たれる分野だと思うしね。

オープンなクラウドコンピューティングを目指す団体が始動 オープンなクラウドコンピューティングを目指す団体が始動を含むブックマーク

LWN.net で知ったが、Open Cloud Initiative (OCI) という非営利団体が立ち上がったそうな。

screenshot

オープンなクラウドコンピューティングを目指すって、数年前にもそんな動きがあったような記憶があるが、これはどの程度支持を得るのだろうか。興味ある方は Open Cloud Principles (OCP) をご一読あれ。オープンクラウドはオープンなフォーマットとオープンなインタフェースが必要とな。

ReadWriteCloud にも紹介記事があるが、かつてマイクロソフトでオープンソースを推進し、現在は Cisco にいるらしい Sam Ramji も関わっているとのこと。

[] 『トッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代』が面白そうだ  『トッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代』が面白そうだを含むブックマーク

こないだのフジロックでも素晴らしいステージをみせてくれたらしい(観たかった……)トッド・ラングレンの伝記本の邦訳が出ている。

トッド・ラングレンは卓越したソングライターにして、白人ソウルシンガーとしてのポテンシャルもずば抜けている人で、いわゆる宅録ロックのはしりといえる人だが、彼自身のレコードセールスだけでは語れない影響をアメリカ音楽史に残してきた人である。

それはプロデューサーとしての仕事だが、レッグス・マクニール&ジリアン・マッケイン『プリーズ・キル・ミー』を読んで、資質的な意味であまりつながりを感じてなかったニューヨークパンクに関しても彼が大きな仕事をしているのを認識させられたっけ。

そうしたプロデュースワークや実の娘でないリブ・タイラーをずっと育てていたという話を知るに、すごく面倒見の良い人なのかなとも思うが、XTC『スカイラーキング』制作時に揉めに揉め、アンディ・パートリッジに「アメリカ人と思えないくらい毒舌で性格が悪い」と言われているのをみるとよく分からなくなる。そうした意味でこの本は読んでみたいところ。

折角なので彼の近年の映像をば。ダリル・ホールがやっている Live From Daryl's House with Daryl Hall(この番組のことは好きなので、いつか別で取り上げたい)に出演したときものだが、思えばホール&オーツもトッドに多くを負っているよね。

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[] デンマークのアカペラグループによる90年代ダンスメドレー  デンマークのアカペラグループによる90年代ダンスメドレーを含むブックマーク

Coverville で知ったのだが、Local Vocal というデンマークのアカペラグループによる90年代(前半)ダンスメドレーが結構良かった。

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メドレーで歌われている曲目リストは YouTube のページにあるが、Ace of Base や Me & My や 2 Unlimited といった、好んで聴きたいとは思わない面子が並んでいる。しかし、こうやってアカペラで聞くと気持ちよいのが不思議である。

[] 回路  回路を含むブックマーク

回路 [DVD]

回路 [DVD]

黒沢清の映画は『降霊』ぐらいしかまともに観てなかったのだが、麻生久美子さんが主演なんだからもっと早く観てればよかった。本作は幽霊を真正面から描いているが、麻生久美子がアレを目撃してしまう場面、それまで死をひどく恐れていた小雪が自分が選ばれた(?)ことを悟って安堵の笑みを浮かべながら近づいてくる場面とか、幽霊が出てない場面のほうが怖かった。

くりごはんが嫌いの評にもあるが、人が繋がることなくどんどん消えてゆき、気がつくと世界がこんなになっててそこから逃げるしかないというゾンビを幽霊に置き換えた作品である。そうした意味で、本作の仕掛けというか約束事がうまく機能しているように思った。

ホラーだから当然暗いトーンだけど貧乏臭くないビジュアルは見事で、人が部屋のシミになってしまう演出などよかったし、特にかぶっていたゴミ袋を脱ぐシーンなど、そもそも脱ぐならなんでそんなもの最初から被ってんだよ、というツッコミを忘れるほどゾクゾクきたが、その後で銃が出ると一気に冷めてしまった。そこで麻生久美子が目撃するアレみたいに嫌な感じにすべきで、あそこで銃ではダメだろ。

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