YAMDAS現更新履歴

このページは YAMDAS Project の更新履歴ページです。

Twitter Livedoor Readerに追加 はてなアンテナに追加 Feedlyに登録 RSS1.0

 | 

2012-10-28

[] キンドルを伏せて、街へ出よう  キンドルを伏せて、街へ出ようを含むブックマーク

マガジン航に「キンドルを伏せて、街へ出よう」を公開。

某所にちょっと書いていた文章を読んだ仲俣暁生さんからこれについて文章を、と言われたときは正直どうかと思ったが、考えているうちにこれはイケると確信した。ワタシにとって仲俣さんは素晴らしい編集者である。

……のだが、本来なら先週末に書き上げるはずがそれを逃したら、ご存知の通り、先週末からの Kindle 祭りである。ワタシは頭を抱えた。

しかし、である。以前にも書いたことがあるが、ワタシはマガジン航では変化球担当なんですね。ここは堂々とそうした盛り上がりから著しくズレた文章にさせてもらった。元々タイトルは「個人的な話:地方の本屋で本を買うということ」だったのだが、仲俣さんの提案に従った。ちょっとダサいけど(笑)、内容が内容ですから。

今回の文章は、いくつかの意味で、これまで自分がこれまでやらなかったような書き方をしている文章だったりするが、大半の人にはそれはどうでもよいことだろう。

ここは退屈迎えに来て

ここは退屈迎えに来て

ペコロスの母に会いに行く

ペコロスの母に会いに行く

真珠の耳飾りの少女 (白水Uブックス)

真珠の耳飾りの少女 (白水Uブックス)

芸術実行犯 (ideaink 〈アイデアインク〉)

芸術実行犯 (ideaink 〈アイデアインク〉)

ハクティビズムとは何か ハッカーと社会運動 (SB新書)

ハクティビズムとは何か ハッカーと社会運動 (SB新書)

デジタル音楽の行方

デジタル音楽の行方

[] グルーチョ・マルクスのテレビ番組にレイ・ブラッドベリが出演した超貴重映像  グルーチョ・マルクスのテレビ番組にレイ・ブラッドベリが出演した超貴重映像を含むブックマーク

これはすごい。こんな映像があったのか。

マルクス兄弟グルーチョ・マルクスがホストだったクイズ番組 You Bet Your Life に今年亡くなったレイ・ブラッドベリが1955年に出演したときの動画である。

D

既に SF 作家として名声を得た後だが、ここでも語っている通り、ジョン・ヒューストンの『白鯨』の脚本を書いた頃である。

この映画については、平川哲生さんの以下のツイートを思い出す。

ブラッドベリ、自作を語る

ブラッドベリ、自作を語る

[] グレアム・パーカーがルーモアと30年ぶりに組んだアルバム『Three Chords Good』が来月発売  グレアム・パーカーがルーモアと30年ぶりに組んだアルバム『Three Chords Good』が来月発売を含むブックマーク

Graham Parker がかつてのバックバンド The Rumour と30年ぶりに組んだアルバムを出すという話は8月に報じられていたが、ようやくそのアルバムが来月発売に決まったようだ。

Three Chords Good

Three Chords Good

しかし、このジャケットは……パーカーさんよ、あんたの周りにはもう少しまともなデザイナーいないのかね?

パーカーをはじめ、見事にハゲ上がったオヤジたちのバックに虹というメルヘンというよりはあの世を連想させるジャケットに絶句してしまうが、ワタシは彼のボーカルは大好きなので、新譜は酸いも甘いもかみ分けたオヤジならではの押し引きのある力強いロックであることを願う。

そういえばワタシはグレアム・パーカーのドキュメンタリー映画の出資者で、Tシャツが以前送られてきたが、公開はまだなのかな?

[] アルゴ  アルゴを含むブックマーク

アルゴブルーレイ&DVD (2枚組)(初回限定版) [Blu-ray]

アルゴブルーレイ&DVD (2枚組)(初回限定版) [Blu-ray]

『ザ・タウン』がなかなか良かったので、映画館で観ることに決めていたベン・アフレック監督・主演作だが、本作もハラハラさせる快作だった。

本作は1979年のイランアメリカ大使館人質事件を題材にした事実に基づく映画である。これが占拠されたアメリカ大使館を脱してカナダ大使の邸宅に逃げ込んだ6人のアメリカ人外交官を、架空のSF映画をでっち上げてそのスタッフに身分偽装させることで国外脱出させるという奇想天外な話で、この時点で成功は約束されたようなものだ。

実際ベン・アフレックはよくやっていて、カメラの回し方など『ザ・タウン』に共通するものを感じたし、エンドロールで本作の登場人物の実際の写真が出るが、それを見るとキャスティングもちゃんと考えられてることが分かる。

ただ個人的には期待値が高すぎたようで、それには及ばなかったところもある。映画としての興奮的には『ザ・タウン』のほうが上だった。まぁ、それは当たり前のことで、この映画においてドンパチなんてありえないのだ。ベン・アフレック演じるCIA職員にしても、基本的にはできるだけのことをして後は運を天命に任せるより他ない。

それにこの映画のストーリー自体、隣国のイラクもそうだが、アメリカの身勝手な政策の結果起きた自業自得な話でしょ? と思ってしまうからというのもある。子供たちがつぶらな瞳でシュレッダーにかけられた書類を一切れ一切れ復元して、大使館から逃げた人間を突き止める場面は怖かったねぇ。

ただそれであっても、仕事の性質上脚光を浴びることができないとわかった上で最善を尽くし、この手の映画でお決まりと言える上から中止命令がかかった後のアフレックと、彼の決断を知って動くアメリカの彼の上司がかっこいいんだな。

あと映画界においてアフレックに協力するプロデューサー役をアラン・アーキンが貫禄たっぷりに演じていたが、何よりジョン・グッドマン! 最近彼を映画であまり観てなかったので、彼の元気な姿を見れてよかった。本作は架空の映画をでっちあげ(各自がその役を演じ)ることが重要なファクターなのだけど、映画というもの自体作り物であって無から有をでっちあげるものであり、そうした意味で本作は映画とはどういうものかという物語論としても観ることができるし、何よりアーキンやグッドマンの皮肉交じりの台詞が面白かった。

D

2012-10-22

[][] レッド・ツェッペリン『祭典の日(奇跡のライヴ)』  レッド・ツェッペリン『祭典の日(奇跡のライヴ)』を含むブックマーク

映画館でやる話は知っていたが、具体的にいつというのを忘れていて、木曜の朝に唐川真さんのブログでそれを知り、成り行きで仕事をぶっちぎって劇場に出向いた。もっとも、その後上映は一週間延長されたのだが、とにかく映画館の大画面大音量でライブを体感したかった。

上映10分前に余裕をもって着いたつもりが、既にほぼ満席と言われ呆然となった。おかげで前から三列目の一番端で思い切り首を傾けながらの鑑賞となったが、福岡にツェッペリンのファンがそんなにいたとは! もっとも30代以下はワタシ以外に何人いたんだろう……。

本作は2007年12月にロンドンのO2アリーナで行われたアーメット・アーティガン(アトランティック・レコード創始者)追悼ライヴを収録したもので、このときの出来が良かったのは知っていたので不安はなかったが、本当に素晴らしいライブだった。

ワタシにとってレッド・ツェッペリンは別格的な存在で、言うまでもなく70年代ロックの代表的グループだが、特異なバンドグルーヴとメンバー間のケミストリーに支えられており、だからこそ80年代以降ジミー・ペイジはそれを再現できず苦心してきた。ワタシはこれまで何かにつけジミー・ペイジのことを「残骸」などと悪し様に書いてきたが、それは要求水準の高さゆえで、最後の最後に本領を発揮してレッド・ツェッペリンを見せてくれたことに心から感謝したい。

1985年のライブエイド、1988年のアトランティックレコード40周年という過去の再結成は悲惨としかいいようのない出来だったが、メンバーも一生懸命やってるしといった言い訳抜きで「レッド・ツェッペリン」の水準を見事に満たしたライブが観れて満足である。

ジミーやロバート・プラントがアップになると、人間にとっての加齢の恐怖に思いを馳せてしまうが、演奏的には見事な集中力で、ジョン・ボーナムの息子ジェイソンを加えた4人による演奏を堪能できた。

余計な人間は一切介在せず、全体の手綱を握るのはもちろんジミーだが、想像するにジェイソンの貢献が大きかったのではないか。このライブのために入念にリハをやったらしいが、聞くところによるとそこでジェイソンは「それ違うよ」とジミーにビシバシ駄目出ししたらしい。ジミーのギターとボンゾの太鼓のどつきあいにより生まれるリフというツェッペリンの音楽が未だに生き残る最大の美点を、確かに息子世代なのに一人ハゲなジェイソンのパワフルなドラムに感じることができた。またジョン・ポール・ジョーンズの鍵盤の力を再確認できたのも嬉しかった。

「幻惑されて」で弓弾きを披露したのは驚いたが、基本的に代表曲は大体演奏しており、そういう客の期待から逃げず正面から引き受けている。個人的にはこの四人による「アキレス最後の戦い」を見たかったが、あの曲はエネルギーを保つのが他の曲の数倍難しいし、やったら多分途中でジミーは灰になってしまっただろう。その代わり、同じ『Presense』からライブでやるのが珍しい(とパーシーが言っていた)"For Your Life" をやっていて、これも「メンバー全員が違う方向に向かって演奏した結果が一つのハンマーのような音の塊になって叩きつけられる」という後期ツェッペリンの特徴がよく出た曲をやってたのでよかったと思う。

ジェフ・ベゾスのアドバイス:思考の一貫性は美徳に非ず ジェフ・ベゾスのアドバイス:思考の一貫性は美徳に非ずを含むブックマーク

37signals の Jason Fried が、Amazon のジェフ・ベゾスがオフィスに立ち寄り、製品戦略についての話し合い(彼は 37signals の Advisor を務める)、社員との Q&A セッションをやったときに得た教訓を書いている。一部ざっと訳しておく。

その時代で正しかったのは頻繁に考えを変えた人だと彼は言った。彼にとって、思考の一貫性は特段素晴らしいものではない。今日の考えに矛盾する考えを明日持つのはまったく健全なこと――推奨すべきことですらある――なのだ。

最も賢い人たちは、絶えず自身の理解を見直し、既に解決したと考える問題を再考していると彼は見ている。彼らは新しい観点、新しい情報、自身の考え方に対する新しい理念、矛盾、課題に対してオープンなのだ。

なるほどねぇ。ネタ元は Hacker News

そういえばベゾスというと、いしたにまさきさん小林啓倫さんが書評書いてる『ワンクリック』という本が面白そうね。

[] 最近のモンティ・パイソンな話題総めくり(ギリアムの新作、マイケルの旅行番組新作、グレアム偽自伝映画の日本上映、エリックTwitter開始)  最近のモンティ・パイソンな話題総めくり(ギリアムの新作、マイケルの旅行番組新作、グレアム偽自伝映画の日本上映、エリックTwitter開始)を含むブックマーク

2012年になってモンティ・パイソンもないのだが、相変わらずこの爺さんたちが元気に働いていて話題に事欠かないのでまとめておく。

テリー・ギリアムの新作『The Zero Theorem』

クリストフ・ヴァルツ主演のSFものということで楽しみだし、ティルダ・スウィントンやピーター・ストーメアというワタシ好みの役者が出ると知って期待が高まる。マット・デイモンがカメオに近い小さな役で出るらしいが、お前はひっこんでろ。

前作『Dr.パルナサスの鏡』は『バロン』の夢再びはならなかったものの大分「戻ってきた」感じがしたので、今度は『未来世紀ブラジル』の夢再びを期待したい。

Wikipedia によると今週クランクインで、一ヶ月ちょっとという彼の映画としてはパイソンの『ホーリー・グレイル』以来最速ペースで撮影の予定とのことだが、大丈夫かいな。

マイケル・ペイリンの新しい旅行番組『Brazil』放映

kinginkさんのツイートで知ったが、マイケル・ペイリンとカール・ピルキントンが旅行番組のホストつながりで対談した動画が YouTube で公開されている。

横道にそれるが、カール・ピルキントンは『The Office』リッキー・ジャーヴェイスとの仕事で知られる人で、彼らがやってる旅行番組が An Idiot Abroad である。ちょうどこの二人による役立たない漫才の英会話レッスン(日本語字幕付き)が公開されてるのでそちらもどうそ。

しかし、マイケルとカールの対談を見ると、マイケルってもうコメディアンでなく旅行番組の人なんだなと思い知る。彼が BBC で旅行番組を作るとそこへの旅行者が一気に増える Palin effect の話、彼の旅行番組の女性ファンに彼がパイソンのメンバーだったことを知らない人がいる(!)話は知ってはいたが……

さて、2007年の New Europe に続くマイケルの旅行番組の新作はズバリ Brazil(マイケルも出演した『未来世紀ブラジル』も原題は Brazil だったりする)で、今週24日に4回シリーズの初回が放映される。

Brazil

Brazil

グレアム・チャップマン偽自伝映画が東京国際映画祭で上映

グレアム・チャップマンの自伝を基にしたアニメ映画『A Liar's Autobiography』が完成した話は紹介済だが、第25回東京国際映画祭で上映されるとのこと。これも今週か。

ゲイであることを公言し、アル中であることは隠していたシャイで複雑な人物の内面が語られる内容であるが、89年に他界したチャップマンは生前に自伝の朗読を録音しており、本作は死後23年を経た新作でありながらナレーションに本人の声が用いられている。

第25回東京国際映画祭 | ある嘘つきの物語 モンティ・パイソンのグレアム・チャップマン自伝

ジョーンズ監督は制作の動機を「亡くなってしまったグレアムを忘れ去られるようなことがないよう、彼の成し遂げたことを称えたかった」と明かす。複雑な人物として描かれるグレアムさんをテリーは「グレアムは自分で自分がわからなかったんじゃないかな。彼は自分がホモ・セクシュアルであると発見して、それからアルコール中毒である自分を発見して、そこから立ち直って……彼はいつも自分を探していたと思うよ」と評した。

モンティ・パイソンの面々が故グレアム・チャップマンさんを偲ぶ…3D伝記映画が登場 - シネマトゥデイ
A Liar's Autobiography

A Liar's Autobiography

エリック・アイドルがTwitterを開始。しかし……

エリック・アイドルが今月に入って @EricIdle として Twitter を始めている。

モンティ・パイソンのメンバーで Twitter をやるのはジョン・クリーズ@JohnCleese)、テリー・ジョーンズ@PythonJones)に続き三人目である。

ジョンとテリーというとパイソン活動時は性格が正反対なため衝突も多く、「テリーがジョンにタイプライターを投げつけたのを見たことはない。ただジョンの頭に刺さったタイプライターを引き抜いたことならある」とジョークにされるほどだったが、Twitter ではお互いのアカウントをフォローし合っている。

しかし本文執筆時点で、ジョン、テリー、そして6人目のパイソンズと言われ、『ラトルズ』も一緒にやったニール・イネス@NeilInnes)も含め、誰もエリックをフォローしておらず、エリックも同様である。

こういうのを気にしてはいけないのだろうが(ワタシ自身、Twitter のフォロー/アンフォローはかなり気まぐれにやるし)、これはやはり最近のエリックと他のメンバーの間の冷たい空気を反映したものなのだろうか。

2012-10-18

[] 紙書籍版『ケヴィン・ケリー著作選集 1』にあわせ序文を追加した  紙書籍版『ケヴィン・ケリー著作選集 1』にあわせ序文を追加したを含むブックマーク

yomoyomoの執筆、翻訳活動に紙書籍版『ケヴィン・ケリー著作選集 1』の序文を追加。

ご存知の通り、『ケヴィン・ケリー著作選集 1』は既に電子書籍として無料公開されているが、なんとそれがポット出版より紙の書籍となって発売されることになった。

これには大変驚いた。ここの読者であれば既に達人出版会から電子書籍を入手しているだろうから、紙の書籍には魅力を感じないかもしれない。逆に言うと、これまでこの本が届いていない層に届くべきなのだろうし、それを期待する。

紙書籍版『ケヴィン・ケリー著作選集 1』には、電子書籍版に収録したワタシの序文ももちろん入っており、今回の紙書籍化にあわせて少しだけコメントを追加させてもらった。

なお、堺屋七左衛門さんから伺った話によると、ここでも何度か取り上げているケヴィン・ケリーの『What Technology Wants』の邦訳が進んでいるらしい。

[] JavaC++の実装とともに学ぶデータ構造の教科書Open Data Structures  JavaやC++の実装とともに学ぶデータ構造の教科書Open Data Structuresを含むブックマーク

O'Reilly Radar で知った Open Data Structures だが、連結リストやハッシュテーブルや2分木やグラフ、そしてソートアルゴリズム……まぁ、要は大学の情報工学科で学ぶようなデータ構造についてのもろもろを網羅するもの。

screenshot

これを書いたのは、カナダのカールトン大学教授 Pat Morin(カタカナ表記に驚くが、親日家なのか?)で、太っ腹なことにクリエイティブ・コモンズの継承ライセンスで公開されている。しかも Java 版と C++ 版それぞれのソースコードつき。

ワタシも大学時代、このあたりについての講義をあくびなどしないで真面目に聞いていれば……

[] 『Everyday Cryptography』は『暗号技術大全』以来の暗号技術本の定番になるか  『Everyday Cryptography』は『暗号技術大全』以来の暗号技術本の定番になるかを含むブックマーク

網羅的な暗号技術の本というと、何といってもブルース・シュナイアーの『暗号技術大全』(asin:4797319119)が定番なわけだが、あの本も原書が出てから20年近く経っている。これまでそのギャップを埋める本がいくつも出ているわけだが、また有望な本が出たのであーる、と『コンピュータセキュリティ入門 社員誰もが知っておきたい基礎知識20講座』(asin:0071248005)の著者である Ben Rothke が『Everyday Cryptography: Fundamental Principles and Applications』という本のブックレビューを書いている。

Everyday Cryptography: Fundamental Principles and Applications

Everyday Cryptography: Fundamental Principles and Applications

『Everyday Cryptography』という書名から、毎日がエブリデイ的な分かりやすさというか(何じゃそりゃ)入門書をイメージするかもしれないが、何しろ全4部13章の500ページをゆうに超える本で、かなり網羅的な内容のようだ。

もっとも暗号に関する数学の予備知識がなくても読めるような書き方になってるそうで、これは著者 Keith M. Martin 自身による記述を読んでも、この数学科の生徒などの狭い読者層に限定されない書き方は意識的なようだ。

しかし、これくらいの分量の本になると、邦訳は出るかねぇ。

アメリカ版おひとりさま事情『Going Solo』の邦題はどうなるだろう アメリカ版おひとりさま事情『Going Solo』の邦題はどうなるだろうを含むブックマーク

へぇ、アメリカでもこういう本が出るんだ。同じおひとりさまでも都会に住んでたほうがよさそうだという点は日本とも共通するか。

これはいずれ邦訳が出るに違いないが、「おひとりさま」は登録商標用語なので、書名にこの言葉は使えないかもしれない。かわりに「人生ソロ活動」などいかがでしょう(笑)。

Going Solo: The Extraordinary Rise and Surprising Appeal of Living Alone

Going Solo: The Extraordinary Rise and Surprising Appeal of Living Alone

[] はてなダイアリーの検索エンジンのリンク元表示が機能してないのは仕様ですか?  はてなダイアリーの検索エンジンのリンク元表示が機能してないのは仕様ですか?を含むブックマーク

以前から気になっていたのだが、はてなダイアリーの編集画面にある Google のリンク元表示がまともに機能していない。

こないだ見たら遂にまったく表示されてなかったので記念撮影。アクセス数だけ表示されたってこれじゃ意味ないっての。

f:id:yomoyomo:20121017234849j:image

えーっと、これって他のユーザでも共通する問題なんですかね。まさかワタシの使ってるブラウザ(Windows 版 Firefox)の問題とか?

ワタシは今も一応有料ユーザなのだが、はてなダイアリーにはもう何も期待してはいけないのだろうか。

takahashimtakahashim 2012/10/19 14:53 紙書籍版『ケヴィン・ケリー著作選集 1』には私も最初話を聞いた時に大変驚きました!

ところで、はてダのリンク元の件ですが、これってGoogle側の仕様の変化によるもので、はてな(も含めたWebサイト管理者)側では対応不可能なのでは。
http://bakera.jp/ebi/topic/4603
というわけで、この件で期待してはいけない相手はGoogleだと思っています。

yomoyomoyomoyomo 2012/10/19 22:18 Googleが仕様を変え、検索ワードの取得ができなくなったのなら、その旨を公式的に説明して、リンク元表示から検索ワードが取得できなかったものを外せばよいのです。
それをせず、意味のない「壊れた」表示を続けるのをよしとする感覚はおかしいと思います。

2012-10-15

[] アウトレイジ ビヨンド  アウトレイジ ビヨンドを含むブックマーク

『アウトレイジ』が良かったので本作も映画館で観た。正直ワタシは暴力ものが苦手で、前作同様ぶん殴る音や銃声がビシバシ飛び交う本作も観てて緊張を要した。観てよかったと思ったが、もう一度観るまでは時間を置きたい、と思うのは前作同様である。

前作はちょっとした抗争が、みんな悪いが割りを食うのは下のほう、という世界観の中で話がどんどん大きくいく様が描かれていたが、本作も世界観は同じでも、言葉による謀略なり暴力のほうに重きが置かれていたように思う。

面白かったのは、本作におけるビートたけし演じる大友の弱々しさである。もちろん本作でも相当な勢いで啖呵を切る場面もあるし、殺人にも手を染めるのだが、印象に残るのはそちらよりも出所してもヤクザに戻るのはごめんだ、もう自分は手を引きたいという弱々しさのほうである。

これは北野武自身の心境を反映したものなのだろうか。本作は映画としてのリズムというか編集の上手さを前作よりもはっきり感じたが、一方でヤクザとしてのケジメといったこだわりが微妙に浮いているように感じられたこと、一見唐突に思えるエンディングも凄みよりも個人レベルですべて終わりにしたいという意思を強く感じたのもそのあたりにあるのかもしれない。

192.168.072にpingしたら192.168.0.58から返事があるんだけど何で? 192.168.072にpingしたら192.168.0.58から返事があるんだけど何で?を含むブックマーク

これは面白かった。StackExchange 系サイトに寄せられた質問だが、タイトル通り192.168.072に ping したら192.168.0.58から返事があるんだけど何で? というもので、192.168.0.72でなく192.168.072というのがポイント。つまり、IPv4 アドレスの書式として間違ってるのだが、何で192.168.0.58からリプライが返るのか。

回答が実証的で面白いのだけど、いろんなでたらめなIPアドレスを引数にするうちに分かるのは、ping A.B.C は ping A.B.0.C と解釈されるということ。

それならこの場合、ping 192.168.0.72 と解釈されそうだが、072と一番最初に0を入れているため、8進数に解釈される。8進数で72を10進数に直すと? そう、58になるのだ。なるほどー。

ネタ元は Hacker News

マスタリングTCP/IP 入門編 第5版

マスタリングTCP/IP 入門編 第5版

本当に3Dプリンタ用DRM技術で特許が成立していた 本当に3Dプリンタ用DRM技術で特許が成立していたを含むブックマーク

SlashdotBoing Boing で話題になっているので取り上げようかと思ったら、例によって小林啓倫さんが的確な記事を書かれていた。

ワタシがこないだ書いた3Dプリンタに DRM がかけられる未来は意外に近いのかもしれない。しかし、ワタシが考えるようなことは他の人もとっくに考えていて当然なのだが、特許がとられるとは。

MAKERS 21世紀の産業革命が始まる

MAKERS 21世紀の産業革命が始まる

[] Kyushu Information Security Day 2012に参加した。  Kyushu Information Security Day 2012に参加した。を含むブックマーク

土曜日に Kyushu Information Security Day 2012 に参加してきた。

最近はすっかりセキュリティ界隈からも縁遠くなってしまったが、ネットワークを日々利用する上でセキュリティの話自体から無縁ではいられないわけである。

そうした意味で、最新動向を聞かせてもらおうと出向いたわけだが、そんな悠長な話ではなかった。

ご存知ファーストサーバのデータ消失事故の話は他人事ではないし、インターネットバンキングを狙う MITB(Man In The Browser)攻撃も個人レベルで気をつける話だし、サイバー攻撃をシミュレーションするソフトウェアの話も面白かった。

とにかく、自分が「これぐらいだろう」と大雑把に考えるよりずっと攻撃のレベルは上がっているというのを痛感させられたが、特に高倉弘喜さんの「様々な手口で侵入を試みるサイバー攻撃の状況」は、聞いていて途中で本気で気分が悪くなった。

これは話の内容が不愉快とか、話の内容に文句があるというのではまったくなくて、体調に変調をきたすほど厳しい話だったからだ。もう攻撃者はそう簡単には帰ってくれないという話から、かつてワタシが Sensorware という言葉で表現した世界に近づきつつあるが、特に考えなしにグローバル IP アドレスを割り当てたがる業者の話、すっかり IPv6 ready になったことによるセキュリティ上の弊害、BYOD(Bring Your Own Device)がもたらす深刻なセキュリティ問題、ロギング重要 VLAN で細かくネットワークを切るの重要という話にいたるまで一貫して厳しかった。

2012-10-12

[] YouTubeのRhino UKチャンネルでニュー・オーダーの今は亡き姿を偲ぶ  YouTubeのRhino UKチャンネルでニュー・オーダーの今は亡き姿を偲ぶを含むブックマーク

こないだ Boing Boing で David Pescovitz が New Order の最新ライブの感想にあわせ、なぜか1981年という30年以上前の彼らのライブ映像を紹介している。

そのバーニーとギリアンがギターを鳴らす "Ceremony" がとてもよくて、思わず彼らのビデオを YouTube で探したら、Rhino UK のチャンネルに高画質なビデオが公開されていたので、傑作揃いで知られる彼らの PV を堂々と紹介できる。

ご存知のようにピーター・フック抜きの3人(今は4人か)がライブ活動を再開し、新作も作るという話が出る一方で、フッキーもジョイ・ディヴィジョンに続いてニュー・オーダーの初期作の完全再現ライブをやると息巻き、お互いをインタビューで罵り合うという25年近くファンの人間にとっては悲しい状況だが、こうして彼らの全盛期のビデオを観て、今は亡き姿は偲びたい。昔も同じような文章を書いた記憶があるが、気にすんな!

D

このビデオ初めて観るよ! と興奮したのだが、調べてみたら『ベスト&ストーリー』(asin:B000AA7AM6)のボーナストラック扱いで入っていた。この頃から独自のポップさが開花し出したんだね。

米インディ・ロック系サイト Diffuser.fm が選ぶ「ニュー・オーダーのベスト・ソング TOP10」で1位になっているが、さすがにそれは過大評価だろう。

D

言わずと知れた傑作ビデオで、監督は『羊たちの沈黙』の、というより史上最高のコンサート映画『Stop Making Sense』ジョナサン・デミ

デミは迫力あるドラムサウンドの画を撮ろうと思ったら打ち込みでずっこけたそうだが、鍵盤をぎこちなく押さえるスティーヴン・モリス、チンポの位置まで下げたベースで主旋律を弾きまくるフッキー、バーニーの死ぬほど下手な歌、そしてギリアンの厚化粧が一つとなり、見事なバンドマジックに結実するスタジオ演奏をとらえている。

面白いのは、このビデオが途中までほとんど演者の顔しか映さないところ。これは『Stop Making Sense』における客席をほとんど映さない手法に通じるものがあると思う。

D

この曲自体がワタシがニュー・オーダーで一番好きな曲というのもあるが、ビデオとしても彼らの作品で一番好き。

ただのドタバタ劇のようで、人間が表現するということ、コミュニケーションをとるということをこんなに上手く表現した PV をワタシは知らんよ。バーニーの「一見何か意味ありげなことを歌っているようで、実は何の意味もない歌詞」もよくあっている。

ところで、このビデオにはフッキーがまったく登場しないのだが何故だろう。

D

1990年のサッカーワールドカップにおけるイングランド代表公式応援歌(!)にして、堂々の全英1位シングル。

当時のイングランド代表と一緒に歌えて死ぬほど嬉しそうな男3人と、「まったくもう…」と呆れ顔なギリアンの対比が笑える。途中で出てくるハゲ親父はリリー・アレンの父親。

しかしこのビデオ、ゴールシーンやキーパーのセーブシーンなどかっこいいプレイ映像がまったくない、という意味で実はしっかりニュー・オーダーらしかったりする。

D

映画『24アワー・パーティ・ピープル』でおなじみファクトリーが倒産し、ロンドンレコードに移籍したおかげか、何か映像がゴージャスになってるが、彼らの90年代を代表する名曲である(というか、90年代1枚しかアルバム出してない……)。

D

この曲についてはビデオがエッチなことや、まさかの日本語バージョンの発表が話題になったが、ここでいったんバンド活動が止まってしまうとは思わなかったよ。

なお、Rhino UK チャンネルには2006年のグラスゴーでのライブ(asin:B001AIRVGC)からの映像も観れるが、紹介するならやっぱりこの曲だろうか。

D

ロック史上に残る原曲(ビデオがやはり Rhino UK チャンネルで観れるぞ)には及ばないが、すごくかっこいいよね。

ここまでこじれてしまった以上リユニオンは不可能だろう。ハシエンダ絡みの話についてはワタシはフッキーに分があると思うが、この際誰か超能力をお持ちの方、フッキーの意識を乗っ取って、バーニーの前でエクストリーム土下座をしてくれないものか。

TOTAL JOY DIVISION &..

TOTAL JOY DIVISION &..

[] MusicBrainzとInternet Archiveが「音楽作品のカバーアートのアーカイブプロジェクト」を立ち上げ  MusicBrainzとInternet Archiveが「音楽作品のカバーアートのアーカイブプロジェクト」を立ち上げを含むブックマーク

アルバムジャケットなど音楽作品のカバーアートは現状でも Amazon なり Google 検索を使って引っ張ってくることはできるのだが、必ずしも十分なクオリティのものと限らないし、利用方法によってはサービス規約など問題になる場合もある。

そこに MusicBrainzInternet ArchiveCover Art Archive というズバリな名前のプロジェクトを立ち上げている。

screenshot

偉いのは単に画像を集めてサイト上で見れるようにする、というレベルでなく、API のドキュメンテーションも一緒に公開しているところ。

しかし、このリリースの中に「ベスト☆きらり」という日本語が見えるんですがこれはいったい……。

ネタ元は Hacker News

[] サイモン・レイノルズの新作とナイル・ロジャースの回顧録が昨年出ていたのか  サイモン・レイノルズの新作とナイル・ロジャースの回顧録が昨年出ていたのかを含むブックマーク

またしても David Pescovitz の文章だが、Simon Reynolds という音楽評論家の本を取り上げている。

この人の名前、以前どこかで聞いたような……と記憶を辿ったら、嶋田丈裕さん(TFJ)の文章だった(その1その2)。

そして今回調べて気付いたのだが、TFJ さんも David Pescovitz も名前を出しているレイノルズの代表作『Rip It Up And Start Again』の邦訳が2010年に出てたんだね。

監修、翻訳が野中モモさんじゃないか! なんで今までこの本を取り上げなかったんだ……

David Pescovitz はレイノルズの最新作『Retromania』を取り上げているのだが、これは昨年出た本なのか。ポップミュージックも歴史が長くなるにしたがって可能になった過去への耽溺というテーマはワタシも以前から気になってたところで、こっちは邦訳出ないかなぁ。

Retromania: Pop Culture's Addiction to Its Own Past

Retromania: Pop Culture's Addiction to Its Own Past

David Pescovitz がこの本から連想しているのは Chic で、Chic はワタシも大好きだ。もちろんリアルタイムなファンではないが、ナイル・ロジャースのギター、バーナード・エドワーズのベース、トニー・トンプソンのドラムの絶妙なコンビネーションは今聴いても見事である。

しかし、エドワーズもトンプソンも既に鬼籍に入っていて悲しいし、ロジャースも癌の闘病など大変だったようだが、彼には是非長生きしてほしいところ。昨年出た彼の回顧録(タイトルが実にらしい)も邦訳出てほしい。

Le Freak: An Upside Down Story of Family, Disco, and Destiny

Le Freak: An Upside Down Story of Family, Disco, and Destiny

The Very Best of Chic

The Very Best of Chic

2012-10-09

[] YAMDAS更新(あなたは商品ではない)  YAMDAS更新(あなたは商品ではない)を含むブックマーク

Technical Knockoutあなたは商品ではないを追加。Joey Tyson の文章の日本語訳です。

この文章を訳そうと思ったのは、以下の mala さんのツイートを読んだから。

はっきりさせておくが、ワタシは Facebook が嫌いである。しかし、いくら Facebook を批判するにしろ、この文章で著者が訴える正しい前提のもとで議論がなされなければならないというのはその通りだと思うし、何しろユーザ数10億人を誇るサービスである。それだけの力を持つのだから無視はできない。

これまでワタシが訳した Facebook 関係の文章は以下の通り。

あと最後の段落、特に "Still, being sold to is quite different than being sold" のところの意味がうまくとれなかったので、もっと適切な訳が分かる方はご教示いただきたい。

[] オープン・ハードウェア・サミットが開かれていたのか  オープン・ハードウェア・サミットが開かれていたのかを含むブックマーク

この記事を読んで初めて知ったのだが、先月末に Open Hardware Summit が開催されていた。

screenshot

基調講演を新刊が「メイカームーヴメント」をテーマとするクリス・アンダーソンというのも予想通りというか。

そうそう、Open Source Hardware Association なんていう団体もできてんのね。

D

今年はノーベル文学賞受賞なるか? 村上春樹の選集「VINTAGE MURAKAMI」のデザインが渋い 今年はノーベル文学賞受賞なるか? 村上春樹の選集「VINTAGE MURAKAMI」のデザインが渋いを含むブックマーク

山中伸弥教授がノーベル医学生理学賞受賞とのことで大変めでたいのだが、日本人の受賞という意味では村上春樹ノーベル文学賞もずっと期待されている。

それにあわせたわけではないだろうが、VINTAGE MURAKAMI というシリーズ名で彼の初期から最近にいたる代表作を集めたシリーズが出ていて、表紙デザインが赤、白、黒のみを配した印象的なものになっている。というか、このサイト Tumblr か。

ノーベル文学賞だが、2020年までには取れるはずなので、村上春樹には長生きしてほしいところである。

ネタ元は Boing Boing

Wikileaks創始者ジュリアン・アサンジの「非公認自伝」の邦訳が出ていた Wikileaks創始者ジュリアン・アサンジの「非公認自伝」の邦訳が出ていたを含むブックマーク

これも先月出ていたのに今頃気付いたのだが、Wikileaks のジュリアン・アサンジの自伝の邦訳が出ている。彼の自伝のニュースはここでも昨年はじめに取り上げているが、ようやくここまで来たということか。

しかし、この本ってアサンジが出版に激怒したという「非公認自伝」だよね?

アサンジもスウェーデン移送が決まったらエクアドルに亡命申請したり相変わらず激動な人生だが、「自伝」の本としての出来はどうなんだろうね。

(最近邦訳が出なくなった)スティーブン・ジョンソンの新刊『Future Perfect』は創発民主主義の夢ふたたびか (最近邦訳が出なくなった)スティーブン・ジョンソンの新刊『Future Perfect』は創発民主主義の夢ふたたびかを含むブックマーク

これも先月の話で恐縮だが、スティーブン・ジョンソンの新刊が出ている。

Future Perfect: The Case For Progress In A Networked Age

Future Perfect: The Case For Progress In A Networked Age

昨年の洋書祭でも嘆かせてもらったが、ここ数冊彼の本の邦訳が出てないんだよね。彼の知名度があがり、権利料が邦訳の売り上げに見合わなくなった、とかだろうか。

著者による紹介文を読むと、この本は『創発』(asin:4797321075)の最後にほのめかした自己組織システムの政治や社会運動への応用の可能性について掘り下げた本のようで、明らかにアラブの春やオキュパイ運動に触発されている。

創発+政治と聞くと思う出すのは伊藤穣一が提唱していた「創発民主主義」で、これについてはワタシなどかなり批判的だったが、果たしてスティーブン・ジョンソンはどういう議論を展開しているのか。

この本については小林啓倫さんがきっと書評を書いてくれるはずだ……と思ったら、既に書いていた(笑)。

noriyo_asanonoriyo_asano 2012/10/09 08:25 前置詞のtoが付くか付かないかの違いですね。
話の流れからすると
being sold to is quite different than being sold =
「決まった買い手に売り渡されるのと、ただ売り場に出されるのとは、まるで別の話だ」
というニュアンスではないでしょうか?

2012-10-04

[] 鍵泥棒のメソッド  鍵泥棒のメソッドを含むブックマーク

鍵泥棒のメソッド [Blu-ray]

鍵泥棒のメソッド [Blu-ray]

内田けんじ監督の名前は、『アフタースクール』が面白い、脚本がよくできているという話を聞いて知った。その『アフタースクール』を観ようと思いながら機会を逃していて、本作が彼の映画初体験である。

一言で言えば面白かったです。堺雅人の目を細めた善人役の演技にいささか食傷気味だったが本作はそんな感じではないし、香川照之が上手いのは分かっているのでそれは良いとして、個人的に本作で一番良かったのは広末涼子だった。

もしかして自分は彼女のことが好きなのだろうかと思ったくらいで、彼女は「こういう人であってほしい」という感じを少し極端にした役をちゃんと演じているという意味で、実は立派な女優なのではないか。少なくとも感情表現が不得手という設定は本作の場合効を奏している。

本作は入れ替わりものだが、それで必然的に生じる矛盾や危機を映画を前に進めるエンジンにしており、そうした意味で快調な映画だった。広末涼子演じる女性の仕事が後でちゃんと活きてくるなど、伏線の回収もしっかりしていたと思う。

ただ少し安易であるようにも思う。例えば森口瑶子が、この人はこういう女性の役なのかなと思ったら、まったくその通りで拍子抜けした。

ともあれとても楽しませてもらったので、『アフタースクール』も観させてもらいましょう。

[] WikipediaのPaid-Editingを巡るスキャンダル続報  WikipediaのPaid-Editingを巡るスキャンダル続報を含むブックマーク

Wikipediaで関係者が報酬を得て編集をやっていたのではないかというスキャンダルだが、コメント欄で id:Miya さんと id:whym さんに以下の記事を教えていただいた。

前者が Wikipedia コミュニティの反応、後者がジミー・ウェールズの見解ですね。しかし、恥ずかしい話 Wikipedia Signpost というものの存在を初めて知った。Wikipedia ニュース、みたいなものだろうか。

元のワタシのエントリには正しくない表現があったようで、それについてはコメント欄を参照くだされ。

[] 家庭で銃を作るWiki Weaponプロジェクト続報、もしくは3DプリンタにDRMがかけられる未来?  家庭で銃を作るWiki Weaponプロジェクト続報、もしくは3DプリンタにDRMがかけられる未来?を含むブックマーク

少し前に紹介した3Dプリンタを使って家で銃を作ろうという Wiki Weapon Project だが、3Dプリンター引き上げという形でプロジェクトはいったん頓挫したようだ。

個人的には銃を作るプロジェクトに Wiki の名前が冠せられることに複雑な思いがあったのでひとまずほっとしたが、またこういう話がいろいろ出てくれば、3Dプリンタに DRM をかけて物騒なものを作れなくしろという声もいずれ出てくるのではないだろうか。

前回のエントリでも紹介した、3Dプリンタが一家に一台まで普及した近未来を描いたチャールズ・ストロスの小説について書いたコリィ・ドクトロウの文章を紹介しよう。今月発売されるはずの『Make』日本版最新号よりフライング引用する。

 この3Dプリンタは、禁止された形状のブラックリストに該当しないかチェックし、合致したら出力させないDRMに制御されている(多分、形をちょっと変えるような過去行われた策略を判定できる、ある程度緩いマッチングアルゴリズムが使われているのだろう)。

 もちろん、このDRMはうまく機能しない。悪者はわけなく禁止主義者の裏をかき、やがてブラックマーケットが生まれ、覚醒剤の製造所や、高硬度ポリマーでできたメリケンサックや、X線検査にかからない非鉄強盗ナイフといったどえらいものを生み出すことになる。

(中略)

 そしてやはり我々の世界と同じくストロスの世界でも、この監視と検閲は実際には悪者を止める何の役にも立たない。それどころか、現在の一連の検閲や監視の失敗を打開しようとして、さらなる監視、さらなる支配を求める悪循環を生み出してしまうのだ。

この話題については小林啓倫さんも書いているが、これはクリス・アンダーソンもご推奨の「メイカームーヴメント」の裏面ともいえる。

3Dプリンタを代表する企業である Makerbot は今、そのオープン性と収益性のバランスに苦しんでいるが(前編後編)、オープン性を保つことは、実は後になってもっと大きな意味を持つかもしれない。

ブライアン・カーニハン、UnixC言語について語るインタビュー ブライアン・カーニハン、UnixとC言語について語るインタビューを含むブックマーク

C 言語のバイブル『K&R』の著者の片割れブライアン・カーニハンに Unix と C 言語について聞くインタビューなのだが、最初のやりとりだけで涙でモニターがにじむ。

ジョン・ウェイト:その後生まれた人気言語の多くが、C をルーツとしています。Unix は、その後生まれた多くのオペレーティングシステムに直接、間接に影響を与えました。C と Unix の長寿と人気は何に起因するとお考えですか?

ブライアン・カーニハン:C も Unix も、表現力、効率性、そして手法の合理性をとてもうまく両立させている。つまり、土台とするに優れた足場ということだ。優れたアイデアは盗む価値があるし、効率性は比較基準になる。また大きな変更をするより、なじみがあるものから移行するほうが容易なので、熟知した要素が大きな言語なりシステムのほうが成功しやすいわけだ。

Cを愛する人には読んでみてはいかがか。ネタ元は LWN.net

プログラミング言語C 第2版 ANSI規格準拠

プログラミング言語C 第2版 ANSI規格準拠

クレイ・シャーキーのTED講演「インターネットは(いつの日か)政府を変える」 クレイ・シャーキーのTED講演「インターネットは(いつの日か)政府を変える」を含むブックマーク

O'Reilly RadarBoing Boing で話題になっているので知ったが、今年6月に TEDGlobal 2012 で行った講演が先月動画公開されている。

D

今年6月の講演ということで、冒頭に9歳少女が撮影したひどい給食写真の話を使っているが、インターネットミームやオープンソース的コラボレーションについて、いかにも彼らしい善導的な見立てが印象的である。

しつこいが、彼の『Cognitive Surplus』の邦訳は結局出なかったねぇ……

Cognitive Surplus: How Technology Makes Consumers into Collaborators

Cognitive Surplus: How Technology Makes Consumers into Collaborators

[2012年11月20日追記]青木靖さんによる日本語訳「インターネットが (いつの日か) 政治を変える」が公開されている。

2012-10-01

[][][] YAMDAS更新(ラモーンズはクズ)  YAMDAS更新(ラモーンズはクズ)を含むブックマーク

読んだ観た聴いたラモーンズはクズを追加。Steve Morrissey の文章の日本語訳です。

えーっと、ここの読者で知らない人はいないだろうが、なんだこれ? と思われた方に一応説明しておくと、Steve Morrissey とはスティーヴン・パトリック・モリッシー、後のモリッシーですね。

この文章をメロディー・メイカーに投稿したのは17歳の頃だったと思われる。実に35年以上前の文章を Dangerous Minds が発掘していて受けたので訳した次第である。例によって慌てて訳したので誤記、誤訳を見つけたら指摘してください。

モリッシーというと、文中引き合いに出されるニューヨーク・ドールズのファンクラブをマンチェスターで作っていたことは知られるが、ラモーンズはお嫌いだったようだ。

スミス結成前のモリッシーの逸話としては、ファクトリー社長だったトニー・ウィルソンの証言も面白い。

Very Best of (2011) (CD+DVD Edition) (NTSC All Region)

Very Best of (2011) (CD+DVD Edition) (NTSC All Region)

Greatest Hits

Greatest Hits

[] Wikipediaで関係者が報酬を得て編集をやっていたというスキャンダルが明るみに  Wikipediaで関係者が報酬を得て編集をやっていたというスキャンダルが明るみにを含むブックマーク

Wikimedia 財団から声明が出ているが、これは少し前から SlashdotReadWriteWeb で話題になってたスキャンダル(記事1記事2)に対するものだろう。

二人のその界隈では著名なウィキペディアン(一人は Wikimedia UK 議長)が、その地位を利用して Wikipedia トップページの Did You Know セクション(日本版では「新着記事」かな?)に自身の PR クライアントのコンテンツを押し込むという編集プロセスへの恣意的な介在があったようで、Wikipedia 創始者ジミー・ウェールズも不快感を表明している。

で、今回の声明をちょろっと読んだが、具体的に何がどうなるというのがちょっとよく分からなかったので、事情を知り方どなたか解説していただけないか……

[] クリエイティブ・コモンズが12月に設立10周年を迎える #cc10  クリエイティブ・コモンズが12月に設立10周年を迎える #cc10を含むブックマーク

クリエイティブ・コモンズが今年12月に設立10周年を迎えるとのことで、特設サイトができている。

screenshot

12月7〜16日にいろいろなイベントが行われるようで、そうなのかもう10年なのかと感慨深くなる。つまりは、レッシグの『コモンズ』から10年ということですね。

CC には毎年寄付させてもらっているが、もちろん今年もそのつもりである。

コモンズ

コモンズ

[] 飽くまでドナルド・フェイ現象的文脈でNew York Rock & Soul Revue『Live At The Beacon』をお勧めする  飽くまでドナルド・フェイ現象的文脈でNew York Rock & Soul Revue『Live At The Beacon』をお勧めするを含むブックマーク

もうすぐ新譜が出て来日もするドナルド・フェイゲンだが、今回一緒に来日するマイケル・マクドナルドボズ・スキャッグスが初めてステージで揃った、今から約20年前の New York Rock & Soul Revue 名義のライブ盤が再発される。

New York Rock & Soul Revue: Live At The Beacon

New York Rock & Soul Revue: Live At The Beacon

日本からの熱い要望に応えて再発というのはホントか知らんが、ドナルド・フェイゲンのファンでこのアルバムを聴いたことがないという方がいたら、ワタシからもお勧めします。

本作でフェイゲンがリードボーカルをとる曲は3曲だがどれも良いのだ。特にフェイゲンがピアニカを駆使する "Green Flower Street" は、リズムセクションのタイトさ素晴らしくて、『Nightfly』の隠れた名曲を見事に浮かび上がらせている。

そして、「マイケルと僕は昔同じバンドにいたんだけど……ツアーでこの曲をよくやったんだよね。こんな感じで――」というフェイゲンの MC で始まる "Pretzel Logic" はもちろんマイケル・マクドナルドとの共演だが、フェイゲンと被差別音楽家マクドナルドの歌がゾクゾクするほどよい。Steely Dan の歌詞で、この曲が一番好きだというのもあるけど。

しかし、このライブ盤の出演者では、チャールズ・ブラウンは仕方ないとして、フィービ・スノウも既に鬼籍に入っているのには月日の流れを感じてしまう。

[] バーク アンド ヘア  バーク アンド ヘアを含むブックマーク

バーク アンド ヘア [DVD]

バーク アンド ヘア [DVD]

あまり期待はしてなかったが、サイモン・ペッグ主演、ジョン・ランディス監督というのに釣られて観に行った。

本作はバークとヘア連続殺人事件という実話が基になっており、サイモン・ペッグが犯人のウイリアム・バークを演じることになるが、果たして連続殺人鬼が主人公で楽しめる映画になるんかねという危惧は当然だし、本作を評価しない人はやはりそれがひっかかったのだろう。

ワタシはどうかというと、期待を予め下げておいたのでそこそこ楽しめたというのが実際である。本作はキャスティングがワタシのツボをついていて、何よりサイモン・ペッグジェシカ・ハインズ(スティーヴンソン)の『SPACED』のコンビ復活である(ただハインズはヘアの妻役)。それにロニー・コーベットのようなワタシ好みのスコットランド人俳優が出てるし、トム・ウィルキンソンクリストファー・リー(!)のような名優も出てるぞ。

ただ、サイモン・ペッグ主演作として考えると、どうも彼が弾け切ってない印象があって、その点ではヘア役のアンディ・サーキスのほうがずっと活き活きしてる。つまり負けてるわけ。

ジョン・ランディスの映画が日本公開されるのは『ブルース・ブラザース2000』以来10数年ぶりで、それを観てないワタシ的には『星の王子 ニューヨークへ行く』以来ということになる。本編には正直難も感じたが、最後に事件の関係者のその後の話から(この事件の周辺にニセフォール・ニエプス(写真の発明者)やチャールズ・ダーウィン(!)がいたんだね)、最後にエディンバラ大学で映し出されるブツまでブラックさを感じ、そしてエンドロールで流れるアレを観て、「ああ、自分はジョン・ランディスの映画を観てるんだな」と感慨にふけってしまい、勝手に印象が少し良くなった。

MiyaMiya 2012/10/03 17:14 英語版のSignpost(2012-10-01)がJimmy Walesの見解を伝えているようです。 http://en.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:Wikipedia_Signpost/2012-10-01/Paid_editing

whymwhym 2012/10/03 21:33 Wikimedia UK 前代表の件について、順序は前後しますが、先週の Signpost が比較的詳しくコミュニティ内の反応を伝えています。

http://en.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:Wikipedia_Signpost/2012-09-24/News_and_notes
(Miya さんが紹介された記事からもリンクされています)

イギリスの非営利団体関係のニュースを扱っているらしいこちらのサイトでも、報じられていました。

http://www.civilsociety.co.uk/governance/news/content/13416/wikimedia_trustee_resigns_because_of_conflict_of_interest_concerns


ウィキペディアのトップページへの掲載を恣意的に操作したということはあまりありそうになく、むしろ(合議制なので確約できないはずの)Did you know への掲載を約束して報酬を得るという不誠実なビジネスをしていた疑いのほうが、コミュニティ内で不快に思われているのでは、というのが個人的な印象です。

「具体的に何がどうなる」については、今回の声明で分かる範囲では、イギリス国内からのウィキメディアプロジェクトのウェブサイト群を通じて振り込まれた寄付金を処理する権限を、Wikimedia UKがウィキメディア財団に返上すると言明した、というのが大きなことだと思います。具体的な影響としては、Wikimedia UK が寄付募集活動に変更を迫られるとか、イギリス国内の寄付者が控除を受けられなくなるとかではないでしょうか。

yomoyomoyomoyomo 2012/10/03 21:39 Miyaさん、whymさん、コメントいただきありがとうございます。本件、新たにエントリを立てて紹介させていただきます。

 | 
2003 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2004 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2014 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2015 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2016 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2017 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |

[YAMDAS Projectトップページ]


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
YAMDAS現更新履歴のテキストは、クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。

Copyright (c) 2003-2015 yomoyomo (E-mail: ymgrtq at yamdas dot org)