YAMDAS現更新履歴

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2014-02-27

[] YAMDAS更新(YAMDAS対談第28回)  YAMDAS更新(YAMDAS対談第28回)を含むブックマーク

YAMDAS対談第28回「○周年はこれで最後にしたい……」を追加。

冒頭に言っているように、うちの本家サイト開設15周年の翌日に収録した対談である。

正直しばらく対談はやらなくてもいいかなと考えている。

そういえば、今回は数年ぶりに会話をちゃんと IC レコーダに録音してそれを起こしたのだが、昔使っていたフリーウェアが Windows 7 には対応してないようでどうしようかと思ったが、100SHIKI 経由で知った oTranscribe を利用することで事なきを得た。

[] 冨田ラボドナルド・フェイゲン『ナイトフライ』についての本を出すとな!  冨田ラボがドナルド・フェイゲン『ナイトフライ』についての本を出すとな!を含むブックマーク

何度か書いていることだが、ドナルド・フェイゲンの『The Nightfly』はいつ聴いてもワタシを別世界に連れていってくれるオールタイムベストの1枚で、いろんな人が真似したくなるジャケット(例1例2)、スティーリー・ダン時代よりも捻りが少なく素直な歌詞、何より「音が良い」代表格であるサウンドと何から何まで好きである。

このアルバムについての研究報告書となれば、これは買わないわけにはいかない。

ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法

ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法

THE NIGHT FLY

THE NIGHT FLY

[][] ジャコ・パストリアスのドキュメンタリー映画が完成とな  ジャコ・パストリアスのドキュメンタリー映画が完成となを含むブックマーク

ジャコ・パストリアスの伝記映画の話は二年近く前に取り上げているが、遂に4月に上映とな。

screenshot

いろんな著名ミュージシャンが出演してるようだが、個人的にはやはり一時期恋人でもあったジョニ・ミッチェルがどのようにジャコについて語っているかが興味ありますな。

Jaco Pastorius

Jaco Pastorius

[] 映画史上もっとも優れた15の長回し  映画史上もっとも優れた15の長回しを含むブックマーク

長回しにはうるさいワタシだが、映画史上もっとも優れた15の長回しを選んだこのリストは、少なくとも自分が観たことがある映画については、『ブギーナイツ』にしろ『黒い罠』にしろ『ロープ』にしろ『ザ・プレイヤー』にしろ『グッドフェローズ』にしろ文句なしだった(『ザ・プレイヤー』や『スネーク・アイズ』など正確には「一発撮り」ではなく、カットが入っているものもあるが)。

逆に言うと、まだ観てない映画についてはネタバレになっても困るので、動画を確かめることができない。

『ゼロ・グラビティ』『トゥモロー・ワールド』アルフォンソ・キュアロンの映画が二本選ばれているが、改めて『トゥモロー・ワールド』の長回しをみると、どうやって撮ったのか想像もつかなくて、もはや呆れてしまう。

1位には映画全体ワンカットという『エルミタージュ幻想』が入っているが、ワタシは未だ観たことないんだよな。

しかし、実は四分割画面それぞれがワンカットで撮影された『タイムコード』という映画もあるのだが、こちらは日本では DVD 化されていないようだ。

ブギーナイツ [DVD]

ブギーナイツ [DVD]

黒い罠 [DVD]

黒い罠 [DVD]

ロープ [Blu-ray]

ロープ [Blu-ray]

ザ・プレイヤー [DVD]

ザ・プレイヤー [DVD]

グッドフェローズ [Blu-ray]

グッドフェローズ [Blu-ray]

トゥモロー・ワールド プレミアム・エディション [DVD]

トゥモロー・ワールド プレミアム・エディション [DVD]

[] THIS IS ENGLAND  THIS IS ENGLANDを含むブックマーク

THIS IS ENGLAND [DVD]

THIS IS ENGLAND [DVD]

『ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン』が良かったので、ブレイディみかこさんの『アナキズム・イン・ザ・UK −壊れた英国とパンク保育士奮闘記』の影響もあり、 シェーン・メドウスの代表作を借りてみた。

シェーン・メドウスはワタシとほぼ同い年だが、本作は1983年の英国を舞台にしている。本作の主人公である12歳のショーン少年は、監督の分身と考えてよいだろう。

本作は2006年に公開された映画で、1983年は随分昔の話である。しかし、本作は This was England ではなく、This is England なのだ。つまり、ノスタルジーにまったく頼ることがなく、時代性と関係なく観ることができる。

いや、もちろん時代性はある。主人公の少年は父親をフォークランド紛争でなくしたばかりだし、本作自体サッチャー政権下の郊外を、そこで特にやることなくつるむスキンヘッズの連中を描いた映画である。

スキンヘッズの仲間になることで主人公の少年は居場所を得たわけだが、その幸福な時間は、ムショから彼らの兄貴分のコンボが戻ってきたことで暗雲たちこめる。ナショナルフロント(イギリス国民戦線)に心酔し、仲間たちを分裂させるコンボは本作においては悪役なのだけど、彼が極右思想にすがってしまう背景も描かれている。彼が黒人のミルキーを部屋に招き、ソウルミュージックを聴きながら語らううちにどうしようもなく自分に欠けたものに向かいあってしまい、引き裂かれ、最終的な破綻を迎える場面は痛切である。

ストーン・ローゼズの映画を撮ったくらいの人なので、音楽の使い方がとてもよくて、その点ワタシ的には心地よかった。スミスのあの曲のカバーが流れる中、少年がセント・ジョージ・クロスを捨てる場面に、エンディングに浜辺が出てくる映画は大体名作という大雑把な仮説を思い出したりした。

本作の続編はテレビドラマになっており、1986年編、1988年編が既に作られているが、いずれも日本ではディスク化されていないのが残念である。

2014-02-24

[] キック・アス/ジャスティス・フォーエバー  キック・アス/ジャスティス・フォーエバーを含むブックマーク

本国での評判がかなり悪かったのでどうだろうと思っていたが、いや、これいいじゃないの。

本作について前作『キック・アス』ほど楽しくないと言う人は、実は前作のポップで軽快な演出の裏でどれだけ非道徳的で(その点を今は亡きロジャー・イーバートは怒ってましたね)暴力的なコンテンツを喜んでいたか忘れているのではないか。つまり、本作でもふっきれた暴力描写は健在である。

前作はクロエ・グレース・モレッツ演じるヒットガールの凶暴なキュートさが多くの男性観客のハートをゲットしたわけだが、ニコラス刑事が怪演していたイカれた親父の元で非現実的な存在だった彼女のスクールライフ、具体的にはスクールカーストの問題が(主人公について前作ほど描かれないかわりに)描かれていて、そうきたかという感じだった。

本作では「本当の自分とは何なのか」という問いかけが何度もなされる。とだけ書くとまったく魅力的に思えないが、スーパーヒーローの意味をちゃんと問うた作品になっていて、その点について本作の内容は個人的にひどく刺さるものがあった。

本作にはジム・キャリーが出ること、その役柄も知っていた。てっきり彼が正義を追及するあまり暴走するようなストーリーだとばかり思っていて(なんたってジム・キャリーなんだし!)、しかし正直「これ本当に彼がやってる?」という感じで、彼にそういう狂気は望むべくもなかった。彼も歳をとったんだなぁ。

モノのインターネットのラストワンマイル問題 モノのインターネットのラストワンマイル問題を含むブックマーク

ちょうど Here, There and Internet Everywhere(みんな、読んでけろ!)を書いたところで面白い文章にいきあたった。要は「モノのインターネット」のラストワンマイルはどんなプロトコルが使われるべきかという問題である。

Here, There and Internet Everywhere で紹介した Cisco の IoE 構想ではやはり IP を想定している。ワタシもそれがよいと思うが、結局は筋論ではなくデファクトスタンダードになったもの勝ちなのだろう。

IETF における IoT 周りの標準化動向については、やはり坂根昌一氏のスライドが、一年以上前のだがやはり参考になる。

[] ファクトリーがスミスと契約しなかった理由はトニー・ウィルソンが語っているのだけどな  ファクトリーがスミスと契約しなかった理由はトニー・ウィルソンが語っているのだけどなを含むブックマーク

80年代を代表するロックバンドであるスミスが、同じくマンチェスターから誕生したレーベルであるファクトリーと契約しなかった理由については、ファクトリー/スミスそれぞれが相手を嫌ったという説が語られてきたが、ジョニー・マーは自分がファクトリーを嫌ったんだと語っている。

しかしだね、実は上記のいずれでもない話があることはうちの読者ならご存知だろう。トニー・ウィルソンが rockin' on 1992年1月号に語った話を再度引用させてもらう。

ある日スティーヴンっていうサウス・マンチェスター一帯に名の知れた変わり者から電話があった。『相談したい事があるから会って欲しい』ってさ。彼とは以前から顔見知りだったし、ごく軽い気持で家に出向いたんだけど開口一番『トニー、僕は将来ポップ・スターになる決心をした』って言うんだよ。『だから協力して欲しい』って。あの時ばかりはさすがの僕も面食らったね。だって彼はどこから見てもポップ・スターってタイプじゃないものねぇ。だから『君はそんなに文才があるんだから作家になるべきだよ。悪い事は言わないから何か筆で身を立てる職業になさい』って説得したんだけど…結果的には後世に残るような大ポップ・スターになってしまった(笑)

トニー・ウィルソンが語るイアン・カーティスとの出会い、ファクトリーがスミスと契約しなかった理由 - YAMDAS現更新履歴

ジョニー・マーを説得するより何よりトニー・ウィルソンがうろたえてモリッシーに断りを入れてたということなんですな。まぁ、「真実と伝説なら伝説を選べ」トニー・ウィルソンのことだから、この話もふかしである可能性もあるけどね(笑)。

しかし、今月でスミスのファーストが出てから30年が経つんだな。

Smiths

Smiths

なお、このスミスのファーストのジャケットの男は、ローリング・ストーンズの『Sticky Fingers』のジャケットのモッコリの男でもあったというのはご存知だろうか?(笑)

サバイバル番組の影響で、イギリスの刑務所でゴキブリが食材として流行してるだと? サバイバル番組の影響で、イギリスの刑務所でゴキブリが食材として流行してるだと?を含むブックマーク

I'm A Celebrity... Get Me Out Of Here! のことは知っていたが、まさかそれが刑務所での食材の流行に影響するとは……。

しかし、「粗悪な刑務所での食事を補ってくれるスナックとして、今、一番気に入っているのはゴキブリ。たくさんここにいるから、スナックにするにはうってつけ」って、どんだけ元の食事が粗悪なんだよ。さすが飯マズ大国イギリス……とか書くと怒られそうだが。

近年昆虫食が話題になることがたまさかあるが、ワタシはビビリなのでまだ挑戦したことがない。少なくともゴキブリはカンベンでござる。

昆虫食入門 (平凡社新書)

昆虫食入門 (平凡社新書)

2014-02-21

[] WirelessWire Newsブログ第14回公開(Here, There and Internet Everywhere)  WirelessWire Newsブログ第14回公開(Here, There and Internet Everywhere)を含むブックマーク

WirelessWire Newsブログに「Here, There and Internet Everywhere」を公開。

タイトルは言うまでもなくビートルズの曲名から。水曜夜に書き上げて送付した文章だが、木曜夜に一箇所だけ文章中のリンク先を差し替えさせてもらった。具体的には一番最後あたりでリンクしている「モノのインターネットはすさまじく危険だ - そして多くはパッチ不可能である」のことだ。

実は次回に書く予定の文章のために調べものをしてたら、その前説が一つの文章になった感じである。毎回毎回念仏のように次回こそは短くと書いているが、今回は少し短くまとめられたかと思ったが、そんなに違いはなかった。次回こそは(以下略)。

CES におけるウェアラブル周りの評価についてはクロサカタツヤさんの文章が妥当なのだと思うが、ワタシは前向きにアドバルーンをあげさせてもらった。

次回の文章はさっさと書きたい。

Industrial Internet

Industrial Internet

エリック・シュミットGoogle会長初の著書の邦訳『第五の権力---Googleには見えている未来』が今日出た エリック・シュミットGoogle会長初の著書の邦訳『第五の権力---Googleには見えている未来』が今日出たを含むブックマーク

一昨年末に原書のことを紹介しているので、邦訳についても取り上げておく。

原書刊行から一年足らずでの邦訳ということで普通で言えば速いのだけど、原書が同時期に出て、それからまもなく邦訳も出た、Google 時代にはエリック・シュミットの部下だったシェリル・サンドバーグの『LEAN IN』に比べるとちょっと見劣りしてしまうのが気の毒ではある。

まぁ、本のスコープがかなり違うのだから比較しても仕方がないのだが、果たしてシュミットの本は日本ではどう受け止められるのか。ワタシ自身はジュリアン・アサンジみたいに辛辣ではないし、読みどころは多いとは思うのだけど、ちょっとのっぺりした感じもあってそこまで感心していない。邦訳読んだら印象が変わる可能性もあるが。

「牛乳を良く飲む人ほど骨粗鬆症になりやすい」は本当か? 「牛乳を良く飲む人ほど骨粗鬆症になりやすい」は本当か?を含むブックマーク

先日某所でショッキングな話を教えられた。それは Wikipedia 日本語版の「骨粗鬆症」のページにある以下の記述である(以下は、本文執筆時点での内容による)。

疫学的調査によれば牛乳を良く飲む人ほど骨粗鬆症になりやすい。ホメオスタシスの働きにより、急激に上がり上限値を越えてしまったカルシウム濃度を下げようと負のフィードバックが働き、今度は下限値を越えてしまい、骨からカルシウムを補う為である。

骨粗鬆症 - Wikipedia

マジかよ! ワタシなんか骨粗鬆症になりたくない一心で一日コップ2杯の牛乳を飲んでるのに!

しかし……この記述、出典がない。Wikipedia 英語版の Osteoporosis のページには牛乳についての記述はない(と思う)。

そこでググってみたところ、骨粗鬆症財団という財団法人(があるんだ!)の「牛乳を飲んでも大丈夫?」というズバリな内容のページに行き当たった。

合計6個の質問とその答えが書かれているが、いずれの回答も「牛乳や乳製品が骨粗鬆症の原因になるという情報は、科学的なデータに基づかない意見」というので一貫している。

こうなると俄然 Wikipedia 日本語版の記述が怪しく思えてくるのだが、どちらが正しいのだろうか。一方で少なくとも、「牛乳を飲めば骨粗鬆症の予防になる」とはどこにも書いてない(とほほ)。いずれにしろ、Wikipedia の記述を鵜呑みにしてはいけない、という当たり前の話に落ち着きそうだ。

[] 「VHS対共産主義」で思い出したポーランドの破壊的な映画吹き替えの話  「VHS対共産主義」で思い出したポーランドの破壊的な映画吹き替えの話を含むブックマーク

ドキュメンタリー映画 Chuck Norris vs Communism からの抜粋からなる記事については日本語訳が公開されているが、是非上のページで動画をみてほしい(平易な英語字幕付きなのでまず理解できます)。

要はチャウシェスク政権の圧政下にあった1980年代のルーマニアにおいて、密かにアメリカ映画の VHS テープのコピーが流通していたのだが、それらすべての吹き替えを行っていた女性についての記事である。

その声の主 Irina Margareta Nistor さんがその秘密活動に手を染めた理由に「映画が観れたからよ! それで私は世界とつながりを保っていられる」と語るところ、当時彼女の吹き替えを聞いていたルーマニアの人が「彼女がどんな人とか想像もできなかった」「彼女は「声」そのものだったんだ」と語るところなど胸が熱くなった。

吹き替えされたのはチャック・ノリスなどのアクション映画が多かったようだが、動画の中で一瞬映画『タクシードライバー』のかの有名な "You talkin' to me?" の場面が映るのだが、画面のデ・ニーロに甲高い女性の声の吹き替えが入るのはなかなかシュールだった。

それを見て、ワタシは数年前ポーランドに行ったときのことを思い出した。

ポーランドで夜ホテルの部屋に戻るとテレビをつけるのだが、その時点で BBC も CNN も飽きてたので現地のテレビ番組を眺めることにした。が、当然ながら言葉が分からない。チャンネルをザッピングしていると、アメリカ映画らしきものに行き当たった。

日本同様ポーランドでもテレビ放送する映画は吹き替えのようだが、これがおっさん一人で吹き替えなのである。

えっ、マジかよとしばらく眺めていたが、男性女性の登場人物問わずおっさん一人でやっている。それもすべての台詞をぼそぼそっとした感じで特に場面に合わせた抑揚もなく、淡々とポーランド語の台詞を言うのみ。

これはかなり破壊力がある。カップルがバーで楽しげに会話する場面、若い男が笑顔で話すとおっさんがぼそぼそ、対する若い女が最高の笑顔で話してもやはりおっさんがぼそぼそ……なんじゃこりゃ!

ポーランド滞在中複数回そのような映画のテレビ放送を見たが、すべておっさん一人(同一人物ではないと思うが)の吹き替えだった。

あれを体験するとね、二代目磯野波平さんの声がどうとか、芸能人に映画の吹き替えを安易にやらせるなとか、あの声優は良い悪いとか言ってる日本は恵まれてると思うよ(いや、それでも芸能人に映画の吹き替えを安易にやらせるなとは思うけど)。

そもそもポーランド国民はあんな吹き替えで映画を観て面白いんだろうか? と当時思ったが、件の動画をみて少し考えが変わった。同じく共産主義政権下にあったポーランドにも同じような伝説の吹き替えの人がおり、その名残りで今もおっさん一人で吹き替えをしている……わけはないか(笑)

あと Chuck Norris vs Communism のページのビデオテープに "VIDEO KILLED THE RED STAR" と書いてあるのに笑ってしまった。これはもちろんバグルス「ラジオ・スターの悲劇」のパロディーである。

2014-02-17

長崎のふんどし専門店の記事に衝撃を受けた 長崎のふんどし専門店の記事に衝撃を受けたを含むブックマーク

先週会った津田大介さんが九州ではまだ長崎県に行ったことがないと聞くや、「長崎に来たら、美味しい店……リンガーハットに連れて行きますよ!」と言い放ち、「こいつあれから何も進歩してないな」という目で見られてしまった長崎生まれのワタシだが、この記事はその長崎にできたふんどし専門店を紹介するものである。

……えっ、ふんどし専門店!? つーか、2月14日が「ふんどしの日」だったなんて初めて知ったぞ。

正直記事全文引用したいくらいの記事だが、これを始めたのが女性というのが面白い。

店主の「かのこゆり」(本名=岩崎由美さん)さんは会社員として3社を渡り歩いた経験を持つが「自分が本当にやるべきことが何かあるはず」と感じて悶々(もんもん)と過ごしていた。転機が訪れたのは昨年5月、生まれて初めて「ふんどし」を体験した時。履いた直後は「どこがいいのだろう?」と何も感じなかった。しかし翌日、それまで普通に履いてきた下着を身に付けた直後に異変が起きた。「太もものゴムが痛い、痛い」と感じて再びふんどしに履き替えた。「数日後にはおなかもへこみ、体が軽くなった。体調もすこぶる良好で『これはすごい』と激しく衝撃を受けた」と振り返る。

「ふんどしの日にようこそ」?長崎のふんどし専門店盛況 - 長崎経済新聞

ふんどしで自分探しとは……これは読んでるほうもなかなかの衝撃である。

 それ以来、ふんどしのことしか考えられなくなったかのこさん。「ふんどし専門店」を探し求めたがいくら探しても見つからなかった。「これは自分で専門店を開業するしかない」と思いつめ、バカにされるのを覚悟して親しい友人に思い切って相談した。友人は「ふんどし作家を2人知っているから紹介するよ」と答えた。「こんなことは普通ありえない。神様がやれと言っている」と確信した。

「ふんどしの日にようこそ」?長崎のふんどし専門店盛況 - 長崎経済新聞

神様がやれと言っている! 確かにすごい偶然だ。ワタシは「ふんどし作家」などついぞ会ったことがない。

開業資金を相談するため金融機関の窓口に飛び込み「ふんどし専門店を開きたい」と夢中になって思いをぶつけた。担当者から「落ち着いて。窓口でふんどし、ふんどしと連呼されては困ります」と応接室に通された。その後「日本ふんどし協会」は昨年11月にオープンした同店を全国で唯一の「ふんどしセレクトショップ」として公認。同店は「ふんどし育児」などの書籍も扱う。

「ふんどしの日にようこそ」?長崎のふんどし専門店盛況 - 長崎経済新聞

書いてる記者もノリノリである(多分)。この後も面白い話があるよ。

そのふんどし専門店が TeRAYA で、ブログもある。昨年秋にオープンしていたのね。

なかなか衝撃的な記事だったが、個人的にはとにかく故郷長崎で面白いこと、場を盛り上げることをやっている人には一様に深い感謝の念をもっている。一過性の話題で終わらず、ふんどしビジネスが継続してくれればと思う。

ゴールデンウィークで帰省した折にでも寄ってみようかしら……。

人生はふんどし1枚で変えられる

人生はふんどし1枚で変えられる

我々は皆英語を話せなきゃいけないのか? Stack Overflowがポルトガル語版を開始した理由 我々は皆英語を話せなきゃいけないのか? Stack Overflowがポルトガル語版を開始した理由を含むブックマーク

Hacker News で知ったブログエントリだが、ここでも何度も取り上げているプログラマ向け Q&A サイト Stack Overflow がポルトガル語版を開始していたのは知らなかった。このエントリは立ち上げの理由を解説したものだが、英語圏のプログラマの非英語圏に対する意識が分かって面白い。

Stack Overflow はできるだけ多くの開発者向け情報を一箇所に集約すること(曰く「情報のデフラグ」)を目指したものだったわけで、ポルトガル語版はそれに反するものともいえる。Stack Overflow もそれを心配したことを認めている。

しかし、当たり前の話だが、世界中のプログラマが全員英語を話すわけではない。世界のプログラマの10%が中国人だが、Stack Overflow の来訪者で中国人は1.4%に過ぎない。中国、日本、韓国をあわせても来訪者の4.8%でしかないのだ。

ここまでは分かるのだが、ここでちょっとヘンな話が挟まっていて、この文章の著者(Jay Hanlon)は英語を上手に喋れない有名プログラマを思いつかないというのだ。つまり、ググりでもしない限り、日本や中国やロシアの有名プログラマの名前なんか言えん、と。

著者は宮本茂のことを引き合いに出し、でも彼は(ゲーム)デザイナーだ。ジョン・カーマックやリチャード・ストールマンやグレース・ホッパーや DHH のようにはいかないと書く。

おいおい、少なくとも Ruby の作者のまつもとゆきひろ(Matz)がおるだろが! とワタシは読みながら突っ込んでしまったが(案の定コメント欄でも突っ込まれている)、Jay Hanlon が言いたいのは、その人が英語を話さなければ、自分にはその人には見えないも同然なのだ、ということらしい。

しかし、いくらプログラム言語が英語的な構文だからといって、非英語圏のプログラマが英語を話さなければならないというのは、自分がウニやハマチやアジを日本語で注文できるから、森本正治(「料理の鉄人」並びに「アイアン・シェフ・アメリカ」でアメリカでも有名)と酒を酌み交わして、日本語で包丁さばきの話ができると考えるようなものじゃないか、というのは笑ってしまった。どうやらこの人日本通らしい。

ここまで読めば、非英語圏版サービスを開始した理由はだいたい分かるだろう。たとえあらゆるプログラマが最終的に英語を修得しなければならないとしても(多分著者はそう思っている)、それを真っ先に要求するのは理屈に合わないというわけだ。

非英語圏向けサービスをやるなら、上で数字をあげている中国語版をやるべきだと思うのだが(著者は候補として、北京語、日本語、ポルトガル語、ロシア語、トルコ語、スペイン語を挙げている)、やはりあそこは検閲やいきなり接続できなく恐れがあるから見送ったのだろうな。ワタシなど「なんでポルトガル語?」と思ったクチだが、これはブラジル向けとのことで、実質的にはブラジル語版といったほうがよいのだろう。

Stack Overflow ポルトガル語版のスタートは大成功とのことである。

スティーブ・ジョブズ信者はアップルの長時間労働も賞賛するのだろうか スティーブ・ジョブズ信者はアップルの長時間労働も賞賛するのだろうかを含むブックマーク

先週読んだ翻訳文章だが、この文章の本筋と違うところが興味をひいた。

それはアップルの長時間勤務の伝統って変わってないんだな、ということ。

ワタシが読んだものでは、ジョブズが激怒したという噂で、日本のアップルファンの間でもあまり評判が芳しくない『スティーブ・ジョブズ 偶像復活』において(手元に本がないので具体的に引用できないのが申し訳ないが)、スティーブ・ジョブズその人自身が長時間勤務の人で、社員にも長時間働くことを望んだという話が何度か出てくる。

上にリンクした文章にも「拘束時間と長い通勤にはすぐに辟易した」「勤務時間に融通が効かないせいで、僕はほとんど(ほとんどというのは、全く)娘に会えなくなった」とあるが、これもスティーブ・ジョブズの遺産の一つだったりするのだろうか(違ったらすいません)。

現在のアップルについてもなおジョブズの名前を引き合いに出してどうこう言う人がいるが、そうしたジョブズに心酔する人は、やはり彼が好んだ長時間労働も賞賛するのかな、とやはり先週「MSやグーグルが「長時間労働」を忌避する理由」という文章を読んだので考えたりした。

[] キャリー  キャリーを含むブックマーク

昨年クロエ・グレース・モレッツ主演でリメイクが作られたが、思えば元のも大昔に月曜ロードショーだったかでやったのを観たきりで、ラストのアレとか以外ほとんど覚えてないな、と思い当たり、レンタルしてみた。

しかし、この映画、ほとんどいきなりシャワーシーンから始まるのな。そこのあたりが重々しい巨匠になれないブライアン・デ・パルマの出世作らしいが、ワタシは好きだ。

本作はいうまでもなくホラー映画なのだけど、本筋と関係ないやりとりが青春映画していてよかった。

面白いのは、主人公にボーイフレンドのトミーをあてがうスーの気持ちが詳しくは描写されてないこと。スーにしてもトミーにしても本当はどう思ってるのか訝しく思うというか、緊張が続くのである。だから、プロムにおけるダンスシーンの目が回るような美しさ、そしてその後のアレの悲惨さが際立つのだ。

ただアレの後、キャリーが恐ろしい能力を発揮する場面での分割場面演出は、デ・パルマお得意ともいえるが、超能力を使う場面には合ってなかったのではとも思う。

キャリーの母親が聖セバスチャンと同じように死ぬのはてっきりスティーヴン・キングの原作でもそうなのかと思ったが、メイキングをみるとそうではないらしい。

そうそう、メイキングをみててナンシー・アレンが今も美しかったのが目をひいた。デ・パルマの映画以外では『ロボコップ』シリーズくらいしか代表作がない人だが、お元気そうでなによりだった。

kkindohkkindoh 2014/02/17 09:58 まつもとゆきひろさんは英語を喋れます。Googleで公演されたこともあります。

yomoyomoyomoyomo 2014/02/17 20:04 はい、それは存じております。

ogijunogijun 2014/02/18 18:06 世界を変えるために長時間取り憑かれたように働く、ということ自体は憧れがありますねーやっぱり。初代Macチームは週95時間喜んで働く!とかTシャツに書いてたらしいし。

tueda_wolftueda_wolf 2015/02/01 13:44 日本語版スタック・オーバーフロー始まりましたね。
あまりこの手の技術サイトは日本で流行った試しがないのでどうなるか。

2014-02-12

米アマゾン選定「一生のうちに読むべき100冊」邦訳リスト 米アマゾン選定「一生のうちに読むべき100冊」邦訳リストを含むブックマーク

Boing Boing で知った Amazon.com: 100 Books To Read In A Lifetime だが、まさに「一生のうちに読むべき100冊」を選定している。

「このリストは人生のあらゆる段階を網羅するのを目指したもので(だから児童書も入れてある)、宿題みたいにとってほしくない」とのことで、人気度だけでないちょっと意外なチョイスがある。

Amazon といえば初期は人間によるレコメンドもあったが、徐々に機械(データ)に置き換えられていったと理解している。このリストは人間の編集者が選んだものなのだろうか。

ざっと邦訳リストを作ってみた。順不同。

  1. ジョージ・オーウェル『一九八四年』(asin:4151200533asin:B009DEMC8W
  2. スティーヴン・W. ホーキング『ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで』(asin:4150501904
  3. デイヴ・エガーズ『驚くべき天才の胸もはりさけんばかりの奮闘記』(asin:4163580204
  4. イシメール・ベア『戦場から生きのびて ぼくは少年兵士だった』(asin:4309204864
  5. レモニー・スニケット『最悪のはじまり (世にも不幸なできごと 1)』(asin:4794210701
  6. マデレイン・ラングル『時間と空間の冒険』(asin:B000J7FDNIasin:B000J7FDTCasin:B000J7CVPQ
  7. アリス・マンロー『Selected Stories』
  8. ルイス・キャロル不思議の国のアリス』(asin:4042118038asin:B009TPQQNC
  9. ボブ・ウッドワード、カール・バーンスタイン『大統領の陰謀ニクソンを追いつめた300日』(asin:4167651556
  10. フランク・マコート『アンジェラの灰』(asin:4102025111asin:410202512X
  11. ジュディ・ブルーム『神さま、わたしマーガレットです』(asin:403726210X
  12. アン・パチェット『ベル・カント』(asin:4152084812
  13. トニ・モリスン『ビラヴド』(asin:4151200576
  14. クリストファー・マクドゥーガル『BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”』(asin:4140814144asin:B008YOHECQ
  15. エドウィージ・ダンティカ『息吹、まなざし、記憶』
  16. ジョーゼフ・ヘラー『キャッチ=22』(asin:4150401330asin:4150401349
  17. ロアルド・ダールチョコレート工場の秘密』(asin:4566014118
  18. E.B.ホワイト『シャーロットのおくりもの』(asin:4751518895
  19. エイブラハム・バルギーズ『Cutting for Stone』
  20. ブレネー・ブラウン『本当の勇気は「弱さ」を認めること』(asin:4763133004asin:B00GTAV3P6
  21. ジェフ・キニー『グレッグのダメ日記』(asin:4591103366
  22. フランク・ハーバート『デューン/砂の惑星』(asin:4150100764asin:4150100837asin:4150100888asin:4150100942
  23. レイ・ブラッドベリ華氏451度』(asin:4150116911asin:B009DELIN2
  24. ハンター・S. トンプソン『ラスベガス★71』(asin:4947599723
  25. ギリアン・フリン『ゴーン・ガール』(asin:4094087923asin:409408830X
  26. マーガレット・ワイズ・ブラウン『おやすみなさいおつきさま』(asin:4566002330
  27. チャールズ・ディケンズ『大いなる遺産』(asin:4309463592asin:4309463606
  28. ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』(asin:4794218788asin:4794218796asin:B00DNMG8Q2asin:B00DNMG8QC
  29. J.K.ローリング『ハリー・ポッターと賢者の石』(asin:4915512371asin:B00B1G9Q3Y
  30. トルーマン・カポーティ『冷血』(asin:4102095063
  31. ジュンパ・ラヒリ『停電の夜に』(asin:4102142118
  32. ラルフ・エリスン『見えない人間』(asin:4888963355asin:4888963363
  33. クリス・ウェア『JIMMY CORRIGAN』(asin:4903090086asin:4903090094asin:4903090108
  34. アンソニー・ボーディン『キッチン・コンフィデンシャル』(asin:4102156313
  35. ケイト・アトキンソン『Life After Life』
  36. ローラ・インガルス・ワイルダー『大きな森の小さな家』(asin:4834018083
  37. ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』(asin:4102105026
  38. ガブリエル・ガルシア=マルケス『コレラの時代の愛』(asin:4105090143
  39. ルイーズ・エルドリッチ『ラブ・メディシン』(asin:4480831045
  40. ヴィクトール・フランクル『夜と霧』(asin:4622039702
  41. デビッド・セダリス『Me Talk Pretty One Day』
  42. ジェフリー・ユージェニデスミドルセックス』(asin:4152085541
  43. サルマン・ラシュディ『真夜中の子供たち』(asin:415207650Xasin:4152076518
  44. マイケル・ルイスマネー・ボール』(asin:4150503877asin:B00CPW2Z9U
  45. サマセット・モーム『人間の絆』(asin:410213025Xasin:4102130268
  46. ジャック・ケルアックオン・ザ・ロード』(asin:4309463347
  47. カーレン・ブリクセン『アフリカ農場―アウト・オブ・アフリカ』(asin:4480013695
  48. マルジャン・サトラピ『ペルセポリス』(asin:490178465Xasin:4901784668
  49. フィリップ・ロス『ポートノイの不満』(asin:B000J8QW00
  50. ジェイン・オースティン『高慢と偏見』(asin:4309462642
  51. レイチェル・カーソン『沈黙の春』(asin:4105197037
  52. カート・ヴォネガット・ジュニア『スローターハウス5』(asin:415010302Xasin:B00BN5GYC4
  53. ドリス・カーンズ・グッドウィン『リンカーン』(asin:4122057639asin:4122057647asin:4122057655
  54. イーディス・ウォートン『エイジ・オブ・イノセンス―汚れなき情事』(asin:4102413014
  55. マイケル・シェイボン『カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険』(asin:4152083794
  56. マルコムXマルコムX自伝』(asin:4122039975asin:4122039983
  57. マークース・ズーサック『本泥棒』(asin:4152088354
  58. ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』(asin:4105900897
  59. J.D. サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』(asin:4560070512asin:4560090009
  60. ジェームズ・マクブライド『The Color of Water』
  61. ジョナサン・フランゼン『コレクションズ』(asin:4151200649asin:4151200657
  62. エリック・ラーソン『悪魔と博覧会』(asin:416368090X
  63. アンネ・フランク『アンネの日記』(asin:4167651335
  64. ジョン・グリーン『さよならを待つふたりのために』(asin:4001164051
  65. ロイス・ローリー『ギヴァー 記憶を注ぐ者』(asin:4794808267
  66. フィリップ・プルマン『黄金の羅針盤』(asin:4102024115asin:4102024123
  67. スコット・フィッツジェラルドグレート・ギャツビー』(asin:4124035047
  68. マーガレット・アトウッド『侍女の物語』(asin:4151200118
  69. A.A.ミルン『クマのプーさん』(asin:400114008X
  70. スーザン・コリンズ『ハンガー・ゲーム』(asin:B0096GZ144asin:4840146322
  71. レベッカ・スクルート『不死細胞ヒーラ ヘンリエッタ・ラックスの永遠なる人生』(asin:4062162032
  72. メアリー・カー『うそつきくらぶ』(asin:4791757750
  73. リック・リオーダン『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 盗まれた雷撃』(asin:4593533864
  74. サン=テグジュペリ星の王子さま』(asin:4102122044
  75. レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』(asin:4150704511asin:B009DEMA48asin:4150704619
  76. ローレンス・ライト『倒壊する巨塔―アルカイダと「9・11」への道』(asin:4560080194asin:4560080208
  77. J.R.R. トールキン『指輪物語』(asin:4566023710
  78. オリヴァー・サックス『妻を帽子とまちがえた男』(asin:4150503532
  79. マイケル・ポーラン『雑食動物のジレンマ──ある4つの食事の自然史』(asin:4492043527asin:4492043535
  80. ノートン・ジャスター『マイロのふしぎな冒険』(asin:4569681166
  81. バーバラ・キングソルヴァー『ポイズンウッド・バイブル』(asin:4887242395
  82. ロバート・A・カーロ『The Power Broker: Robert Moses and the Fall of New York』
  83. トム・ウルフ『ザ・ライト・スタッフ―七人の宇宙飛行士』(asin:4122010713
  84. コーマック・マッカーシー『ザ・ロード』(asin:4152089261
  85. ドナ・タート『シークレット・ヒストリー』(asin:4594015158asin:4594015166
  86. スティーヴン・キング『シャイニング』(asin:416770563Xasin:4167705648
  87. カミュ『異邦人』(asin:4102114017
  88. アーネスト・ヘミングウェイ日はまた昇る』(asin:410210013X
  89. ティム・オブライエン『本当の戦争の話をしよう』(asin:4167309793
  90. エリック・カールはらぺこあおむし』(asin:4033280103
  91. ケネス・グレアム『川べにそよ風』(asin:4062055864
  92. 村上春樹ねじまき鳥クロニクル』(asin:B0049B3OV8
  93. ジョン・アーヴィングガープの世界』(asin:4102273018asin:4102273026
  94. ジョーン・ディディオン『悲しみにある者』(asin:4766418700
  95. チヌア・アチェベ『崩れゆく絆』(asin:4334752829
  96. ハーパー・リー『アラバマ物語』(asin:4766000064
  97. ローラ・ヒレンブランド『Unbroken: A World War II Story of Survival, Resilience, and Redemption』
  98. ジャクリーヌ・スーザン『人形の谷間』(asin:B000J7ONP2
  99. シェル・シルヴァスタイン『歩道の終るところ』(asin:4061129740
  100. モーリス・センダックかいじゅうたちのいるところ』(asin:4572002150

ワタシがこの中でちゃんと読んだことある本って、『長いお別れ』や『スローターハウス5』や『シャイニング』など10冊前後なのが情けないところである。

新品が手に入らないものが多いし、Kindle 版が出てるほうが珍しい。あとワタシが邦訳を見つけられなかったもので出ているのをご存知の方は教えてくだされ。

2014-02-10

[] ウルフ・オブ・ウォールストリート  ウルフ・オブ・ウォールストリートを含むブックマーク

本作の評判は聞いていたが、正直観に行かないかなと思っていた。理由は本作もマーティン・スコセッシレオナルド・ディカプリオと組んだ作品だったからだ。

何度も書いているが、このコンビの初めての作品である『ギャング・オブ・ニューヨーク』は煮ても焼いても食えないどうしようもない映画で、一人で場をもたせるダニエル・デイ=ルイスがいなかったら金返せレベルだった。

これでワタシの中でスコセッシの評価は地に落ちたし、このコンビと聞くだけで観たい気持ちがなくなった。それに本作の3時間という上映時間も、トイレが近いという個人的事情があるワタシを萎えさせた。近年のハリウッド映画の長尺化はなんとかならんもんかと思うし、3時間はいくらなんでもやり過ぎではないか、どんだけ冗長な映画を見せられるんだ、と危惧した。

しかし、一方で本作が『グッド・フェローズ』以来の映画という話も小耳にはさみ、あの映画が好きな人間としては観に行くよりなかろうと気を変えた。

結論から書くと、とんでもない映画だった。大傑作だった。でも最後の15分間は辛かったな!(ワタシの膀胱的な意味で)

本作はジョーダン・ベルフォートの半生の映画化だが、冒頭からハイテンションでまくしたてる感じに、前述の通り乗り気でないワタシは空回りというか、この映画のリズムに乗れるか不安だったが、これがマシュー・マコノヘイ!(この映画で披露し、後にも何度か行われる胸を叩いて声を出すアレは、彼が撮影前にやる儀式に起因するらしい)登場あたりからどんどんよくなるのだ。そして3時間最後まで突っ走りっぱなしである。最高だ。

とにかくセックス、ヤク、金、強欲に満ちた、台詞の端から fuck 連発な映画である。来日したスコセッシは確か、この映画を教訓にしてみたいなしおらしいことを言っていたが、本作が素晴らしいのは、優れたアートがなしうる価値観の転倒である(映画で同じことやった例にスタンリー・キューブリックの『時計じかけのオレンジ』がある)。ラリって電話するジョナ・ヒルを、同じく過去最高にラリって死にそうになってる主人公が止めようとする場面の爆笑加減、司法の手が主人公におよびそうになったため、一度会社から身を退くことを決め、それを社員たちを前に話しだすものの、話しているうちに興奮が止まらなくなり前言撤回する演説シーンの感動加減といったら!

この徹頭徹尾強欲な詐欺師の悪徳を3時間にわたり描ききりながら、福祉国家の支持者を任じて恥じることがないワタシのような人間をもエキサイトさせる映画を作るスコセッシのパワフルさに敬服する。ディカプリオの本作の演技を観ると、『J・エドガー』『ジャンゴ 繋がれざる者』でみせていたフリーキーな演技は無駄でなかったと思わせる彼にとっての総決算とも言えるもので、ワタシは本作で彼はオスカーをとるべきだと思うし、本作でとれなかったらもう彼は何やってもとれない気がする。のだが、やはりとれないのかねぇ……。

ここにきて、何で自分がかつて『ギャング・オブ・ニューヨーク』にあれほど失望したのか分かった気がした。小学生の頃、よく分からないまま兄に連れられて観た『キング・オブ・コメディー』をのぞけば、あれが初めて映画館で観たスコセッシ作品だったのだ。ワタシはこれぞスコセッシというべき映画を観れると期待したし、『ギャング・オブ・ニューヨーク』の前評判はそれに相応しいものだった。しかし、実際はそうでなかった。

彼のこれまでの作風からすると少し離れる、しかし彼らしい映画愛を謳いあげた前作『ヒューゴの不思議な発明』に続き、本作によりワタシはこれぞスコセッシというべき映画をスクリーンで観れた。ようやくワタシの中でひとつ落とし前がついた気がする。ありがとうスコセッシ。

今年は映画館で観る映画がどれも傑作で怖いくらいだ。

プログラミングの未来に関する12の予測 プログラミングの未来に関する12の予測を含むブックマーク

こういうのって、どんだけうまいこと言ってやったぜ! な感じでもいろいろ外れるものだが、これはどうだろう。

  1. GPU が次代の CPU になる
  2. データベースがますます洗練させた分析を実行するようになる
  3. なんにでも JavaScript
  4. どんな機器にも Android が載る
  5. モノのインターネット(Internet of things)がかつてないほどのプラットフォームに
  6. オープンソースは我々を搾取する新たな方法を見いだす
  7. WordPress のウェブアプリがいっぱい出る
  8. プラグインが本格的なプログラムにとってかわる
  9. コマンドラインは死なず
  10. プログラミングを容易にしようとする試みは失敗する
  11. アウトソーシングとインソーシングはこう着状態のまま
  12. 経営者はプログラマやコーディングのことを誤解したまま

今時こんなオープンソースに対する偏見をあらわにする記事というのも珍しく、その点で大いにポイントを下げている。元ネタは O'Reilly Radar

[] マーヴィン・ゲイのパスポートが中古のレコードの中から発見される  マーヴィン・ゲイのパスポートが中古のレコードの中から発見されるを含むブックマーク

記事タイトルですべてというか、こんなこと本当にあるんだと不思議になるニュースだが、コメンテーターのコメントを読んでうっと詰まるものがあった。

「わたしがこのパスポートについて惚れ惚れしてしまうのは、この写真がまだ本当に若いというところですね。日付は1964年となっているところもすごいことなんですけど、でも、名字がGayeとなっているようにeをすでに綴りに加えているんです。というのは、(雇われミュージシャンから)ソロ・アーティストとしてモータウンと新たに契約した際にマーヴィンはこのeを名字に加えていて、この理由については様々な説があるんです。人がよく言うのは、(本名にeを加えることで)マーヴィンは自分を父親から遠ざけたかったということと、名字の後ろにやはりeが入っていたサム・クックをあまりに信奉していたから、自分のアイドルに倣いたかったからだとも言われていますね」

マーヴィン・ゲイのパスポート、中古のレコードの中から発見される (2014/02/06) 洋楽ニュース|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

彼の死に様を知っている者からすると、名字に e を加えた前者の理由については、なんとも悲しい心持ちになるな。

The Very Best of Marvin Gaye [Motown 2001]

The Very Best of Marvin Gaye [Motown 2001]

[] テリー・ギリアムが選ぶ「我が生涯における8本の映画」  テリー・ギリアムが選ぶ「我が生涯における8本の映画」を含むブックマーク

テリー・ギリアムが、個人的にもしくはプロの映画監督として影響を受けた映画について語っている。詳しいコメントは原文にあたってくだされ。

記憶にある初めて観た映画
ディズニーの『白雪姫』(asin:B002GRX110
子供時代を規定した映画
ラオール・ウォルシュ『バクダッドの盗賊』(asin:B004NORU70
最高の映画鑑賞体験といえば
マーロン・ブランド『片目のジャック』(asin:B004NZJ4UA
後の仕事にもっとも影響を与えた啓示となった映画
スタンリー・キューブリック『突撃』(asin:B004X3Z38O
映画を監督する気にさせた作品
黒澤明七人の侍』(asin:B002DUH7HE
皆は嫌うけど好きな映画
『片目のジャック』
(デイヴィッド・ピープルズの「映画には三つ素晴らしいシーンがあれば名作だ」という発言を受け)「三つの場面」がある映画といえば
フェデリコ・フェリーニ『カサノバ』(asin:B00117D562
途中で席を立ってしまった映画
ニコラス・ローグ錆びた黄金』(asin:B007RGQBTO)。あと席は立ってないが、ジャン=リュック・ゴダール『愛の世紀』(asin:B0001CGNJO)は上映中ずっと寝てた
最初観たとき嫌ったけど、後に愛するようになった映画
俺はとても執念深くて、心変わりはしないんだ!

啓示となった映画にギリアムと同じくイギリスに移住したアメリカ人監督であるキューブリックの作品を挙げているのは興味深い。あと映画をとるのにもっとも inspire された映画に『七人の侍』を選んでいるのはなんか嬉しいな。そういえば『未来世紀ブラジル』には「サムライ」が夢のシーンで登場してたね。

そして『未来世紀ブラジル』の夢ふたたびが期待されるギリアムの新作『The Zero Theorem』だが、ようやく来月イギリスで公開されるとのこと。現時点では日本公開は今年秋らしい。

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2014-02-06

[] 我が愛しのシーマンが逝ってしまった……  我が愛しのシーマンが逝ってしまった……を含むブックマーク

既にいろんな人が追悼の言葉を書いているので今更ワタシが加えて書くこともないかとも思ったが、一昨年の米長邦雄、昨年末のルー・リードに続き、またワタシにとってのヒーローの一人が死んでしまったのだから、何か書いておいたほうがよいだろう。

同じ俳優でワタシの中でヒーローと呼べる人は他にもいるが、クリストファー・ウォーケンロバート・デ・ニーロであれば、それなりの年齢なのだから最低限の心の用意はある。しかし、フィリップ・シーモア・ホフマンは、ワタシと10歳も違わない、現役バリバリの人で、そんなこと想像したこともなかった。

それにヘロインのオーバードーズなんてものからもっとも遠い人だと思い込んでいた。彼の数々の素晴らしい演技が、そうした信頼感につながっていたのだ。この不確かな世界の中で、そんな信頼感を分かち合える人は、俳優では彼だけだったのだ。

いやそりゃあ優れた俳優が死んだら悲しいけど、そんなことでこんなにショックは受けない。フィリップ・シーモア・ホフマンはぼくの友だった。いつだって、そこにいてくれる人だった。フィリップ・シーモア・ホフマンだけはぼくを裏切らない、とずっと思っていて、そして実際一度たりとも裏切られることはなかった。

PSH RIP: 映画評論家緊張日記

それだけに彼の死に近き日についての記事を読むと、心底悲しくなるものがある。

またホフマンさんに何度も取材をしたことがあるジャーナリストが、1月のサンダンス映画祭で見かけた時には誰か気が付かなかったほどだったという。「アフターパーティで会ったんですが、薄汚いキャップ帽子をかぶっていて、言葉もしどろもどろで誰だかわかりませんでした。"お名前は?"と聞くと、"君は僕が誰か知らないんだ。ただのヘロイン中毒だよ"と言われました。"誰か知りたい?"というので目を見ると、(誰か気がついたので)"フィリップ・シーモア・ホフマン!"というと、"ビンゴ!"と言われたんです」という。

急死フィリップ・シーモア・ホフマン ヘロイン薬物依存症と闘う最期の日々が明らかに【ABC振興会☆映画・海外ドラマ/俳優】

「だから彼の死はいっそう悲劇的に思える。彼はあれほど自分の時間を犠牲にして、ドラッグはやめて人生を生きろと他者を説得し続けてきたのに、自分のこととなると、もはやくたびれ果て、なんの力も残っていないようだった」と関係者は話している。

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ひどいじゃないか、シーマン。あなたは類稀な包容力のある演技でワタシの信頼を一度も裏切らなかったのに、なんでそんなひどい死に方をするんだ。

ワタシがこのブログに書いた映画の感想で、シーマンの名前が出てくる映画を探してみた。どれも判で押したように「我が愛しのフィリップ・シーモア・ホフマン」「フィリップ・シーモア・ホフマンの演技が見事なのは当然」と書いていて笑ってしまう。そんな役者、ワタシが生きてる間にはもう出会えないだろう……

シーンを撮り終えてみると、フィルが魔法を成し遂げてみせたことに僕は気がついたんだ。言葉や脚本を超えて、僕たちの間でも実際に会ったことがあるのはごく一握りというレスター個人の魂と苦しみをフィルは探し出してみせたんだよ。突然、これでこの描写は完璧になったんだよね。あの時のスタッフと僕はね、フィルの天才ぶりをかぶりつきで観させてもらったことをずっとありがたく思うはずだよ

フィリップ・シーモア・ホフマンについてキャメロン・クロウ監督が振り返る (2014/02/05) 洋楽ニュース|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

昨年は『ザ・マスター』『25年目の弦楽四重奏』と二本も彼が出る映画を劇場で観ることができ、後者ではワタシにとってもう一人のヒーローであるクリストファー・ウォーケンとの共演も観れたのに……これからシーマンが出ている、まだ観てない映画を辿ることにしよう。

ワタシが観た出演作の中で好きなものを(オスカーをとった『カポーティ』以外で)三本挙げるなら、『ブギーナイツ』、『あの頃ペニーレインと』、そして『脳内ニューヨーク』になるだろうか。

ブギーナイツ [DVD]

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脳内ニューヨーク [DVD]

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アドビが新たに導入するePubのデジタル著作権管理の混乱と迷走 アドビが新たに導入するePubのデジタル著作権管理の混乱と迷走を含むブックマーク

アドビが新しい ePub 向けデジタル著作権管理(DRM)を導入することを発表したが、それが今年の7月までにユーザ全員に DRM のアップグレードを強いるもので、それをしないユーザは切り捨てられることになる、というので騒ぎになった。

で、その反響を受けアドビは7月までにユーザに DRM のアップグレードを強いることはしませんから、と姿勢を緩和させた。

ワタシがマガジン航に「電子書籍にDRMは本当に有効か?」を書いたのは4年近く前だが、こんなことが起こりうるから DRM はユーザにとって有害なのだ。

そんなのとっくの昔から分かってたはずなのに、電子書籍でも音楽業界の歴史を学ぶことなく過ちを繰り返すのが解せない。

[] チボ・マットの15年ぶりの新作が意外によかった。  チボ・マットの15年ぶりの新作が意外によかった。を含むブックマーク

再結成したことは知っていたが、新譜となると15年ぶりなんだな、と早速 NPR で試聴してみたが、おどろくほど昔と落差がなくて、よかった。

もう少し試聴期間はあるはずなので、彼女らに興味ある人は聴いてみてはいかが?

Hotel Valentine

Hotel Valentine

ホテル・ヴァレンタイン

ホテル・ヴァレンタイン

[] ラブ・アクチュアリー  ラブ・アクチュアリーを含むブックマーク

かつて Working Title Films といったら英国版トレンディードラマ的ラブコメ映画を作る会社というイメージで、現在はそこまでラブコメばかりでもないが、ともかく往時のイメージを担ったのは、リチャード・カーティス(脚本)とヒュー・グラントである。

意外に思われるかもしれないが、ワタシは『フォー・ウェディング』も『ノッティングヒルの恋人』も普通に好きで、それ(映画)はそれ、これ(ワタシの悲しい生活)はこれ、と割り切ることができるのだ。

本作はリチャード・カーティスの初監督作で、もちろんヒュー・グラントも出てるし、近年のクリスマス映画の定番と言ってよいが、クリスマスの恋人たちとは限りなく距離があるワタシはこれまで観たことがなかったのを昨年のクリスマス前に思い出し、その時期にレンタルして観てみた(もちろん独りで)。

本作はアンサンブルキャストの映画だが、ビル・ナイ先生、マーティン・フリーマンアラン・リックマンコリン・ファースとワタシが好きな英国俳優がズラリと出ていてうっとりする。これだけで素晴らしい。

クリスチャンとしての信仰心が極めて薄いワタシだが、クリスマス時期にはわずかに敬虔な気持ちになるところがあり、これを観ているときは「どこにだって実は愛はちゃんとある」という本作のメッセージも素直に受け止めたのだが、こうして今映画を思い出してみると、全体的に割とどうでもいい映画だったような気もする。しかし、またクリスマス時期に観ればそれなりに楽しむのだろう。

そういえば、クラウディア・シファーがカメオ出演してるが、彼女に凄まじいまでにオーラがなくて失笑した。

本作に出てる女優で一番好きなローラ・リニーさんがハッピーエンドでなかったのは哀しかったな。しかし、彼女がこないだ49歳で出産したというニュースにはさすがにビックリした。

2014-02-03

[] アメリカン・ハッスル  アメリカン・ハッスルを含むブックマーク

機内放送で観た『世界にひとつのプレイブック』デヴィッド・O・ラッセル監督の新作ということで映画館に行って来たが、これはよかった!

冒頭、いきなりクリスチャン・ベールが太鼓腹+ハゲを晒してギョッとさせられる。ベールは確か『ファイター』でも役柄に自分を近づけるアプローチをとっているが、ワタシは個人的にはそういうのを手放しに称賛するのは仮装大賞じゃあるまいしどうかとずっと思っている……のだけど、彼だけでなくその公私のパートナーを演じるあるひたすらノーブラなエイミー・アダムス、FBI 捜査官を演じるまさかのパンチパーマなブラッドレイ・クーパー、そしてベールの妻を演じる20代前半なのに中年女の質感をこってり出しているジェニファー・ローレンスをみてると、正直ワタシのポリシーなどどうでもよくなってくるところも確かである。

確かに目に臆病さが見え隠れするベールをはじめ、主要キャストの演技がよかった。デヴィッド・O・ラッセルという人は、やたら役者と揉める問題者というイメージが強いが、近作では彼の映画からアカデミー賞の演技賞にノミネートされる人が多く、不思議な感じがする。前作に続きクーパーが、自分の感情をどうにも抑えきれないラッセルを思わせる登場人物を演じてますな。

映画は金玉を握られてしまった詐欺師カップルが FBI への協力を余儀なくされるが、話がジェレミー・レナー演じる市長をはじめ政治家、しまいにはロバート・デ・ニーロ演じるマフィア方面まで巻き込むほど話がでかくなり、果たして最後に笑うのは誰かというストーリーで、最後までスリルが続くのだが、不必要な銃のドンパチがなかったのは心臓によくて個人的にはありがたかった。

作品的には70年代後半が舞台で、60年代〜70年代の楽曲がビシバシ使われていて盛り上がる(トッド・ラングレンの "I Saw The Light" が良かったね)。映画が扱う年代は違うが、その点スコセッシの『グッドフェローズ』にも少し近い感触があった。前作でも思ったが、ジェニファー・ローレンスって個人的にはほとんど美を感じさせない女優さんだが、彼女が "Live and Let Die" を歌うところはあからさますぎ、やりすぎだと思った。

とても満足いく映画だったが、最後にちょっと書いておきたいことがある。町山智浩さんが「たまむすび」でこの映画についてネタバレを喋るのを聞いてしまい、事前に大いに興が削がれた。こういうのはカンベンしていただきたい。本人は「これはネタバレではないと思う」とか言っていたが、「この映画は最後になって――」「これと同じ映画にアカデミー賞作品賞を受賞した――」って、これがネタバレじゃなきゃ何がネタバレなんだよ、ボケ。

ワタシは町山さんのファンだが、こういうのがイヤなの(が一因)で Twitter はフォローしていない。これまでもネタバレを喋るのを察知してポッドキャストを止めたことが数回あったが、このときは風邪をひいていたため、うっかり聞いてしまった。今回は頭に来た。

[] UGC、画像、動画などのデジタルコンテンツの真贋の検証についてのハンドブック  UGC、画像、動画などのデジタルコンテンツの真贋の検証についてのハンドブックを含むブックマーク

データジャーナリズム方面で知った Verification Handbook だが、これは面白いな。

screenshot

これはネットにあふれ、時にバズるユーザ作成コンテンツ(UGC)、画像、動画などを情報源にするのに大丈夫かい? というのを検証するやり方、そのためのツールについて、具体的なケーススタディーをもとに指南されている。

ワタシも釣られることがないとは言わないが、ジャーナリストやらがネット上の思いっきり不確かな情報を根拠に記事を書いてるのをみてなんだかなと思うことも多々ある。こういう情報は必要なものだと思う。

クリエイティブコモンズCC BY-NC-ND 4.0 で公開されており、紙版、ePub 版、PDF 版もいずれ公開される見込みとのこと。

[] あの傑作PVの撮影現場ではどういう音がしていたのか、が分かる動画【追記あり:パロディー作品でした】  あの傑作PVの撮影現場ではどういう音がしていたのか、が分かる動画【追記あり:パロディー作品でした】を含むブックマーク

これは面白い。傑作の名が高いプロモーションビデオの撮影現場ではどういう音がしていたのかが分かる動画である。

まずはジャミロクワイの、一体どうやって撮影してたんだ? と話題になった(実を言うと、いろんな説明を読んでも個人的にまだちょっと合点がいかないところがある)ジョナサン・グレイザー監督のビデオ。

D

現場では、当たり前だが、もの動かすのに結構でかい音がしてたんだね。

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続いてはニルヴァーナといったらやはりこれというべき名曲。

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昔何かでこの PV の監督のインタビューを読んだことがあるが、最初は皆がしらけた感じで後半ノッてくる映像を撮りたかったのに、この曲を流すと最初からエキストラがどうしようもなくエキサイトしてしまうため困ったそうだが、現場はこんな感じだったんだな。

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関係ないが、今年でカート・コバーン(コベイン?)が銃で自殺して20年になるんだな……。

Travelling Without Mov

Travelling Without Mov

Nevermind

Nevermind

[追記]:これはすべての音を取り去り、効果音(これは Jack Foley にちなんで Foley と呼ばれる)を入れてみたというパロディー作品だった。元エントリをちゃんと読まずに動画だけ見てこれは面白いと紹介してしまった。申し訳ないが、上の文章にはその点間違った点があるのでご注意ください。

[] スタンリー・キューブリックの書き込みが入った『シャイニング』のコピー  スタンリー・キューブリックの書き込みが入った『シャイニング』のコピーを含むブックマーク

江坂健さんのツイートで知ったのだが、スタンリー・キューブリックがみっしり書き込みを入れた『シャイニング』のコピーの写真が公開されている。

通常は Stanley Kubrick Archive に所蔵されているものとのことで、貴重には違いない。ホントみっしり書き込みいれてるな。

なんか最近キューブリック絡みの話題が多い。このブログでもこないだ『時計じかけのオレンジ』の撮影風景画像を紹介したし、先週は『博士の異常な愛情』公開から50周年だったし、『シャイニング』ではあの双子の姉妹がツイッター開始なんてニュースもあったな(当然ながら34年経って、二人とも当時とはまったく変わってる)。

あの双子の姉妹はダイアン・アーバスの写真が元ネタだが、『シャイニング』のアレもいろんなところでパロディーにされている。例えば『SPACED 〜俺たちルームシェアリング〜』の以下の場面とか。

D

その『シャイニング』を徹底検証したドキュメンタリー『ROOM237』がワタシが住む街でも今週公開されるようで、観たい映画が他にあるのに果たして観に行く時間が作れるか……

新装版 シャイニング (上) (文春文庫)

新装版 シャイニング (上) (文春文庫)

新装版 シャイニング (下) (文春文庫)

新装版 シャイニング (下) (文春文庫)

シャイニング [Blu-ray]

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