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YAMDAS更新(YAMDAS対談第28回)

YAMDAS対談第28回「○周年はこれで最後にしたい……」を追加。

冒頭に言っているように、うちの本家サイト開設15周年の翌日に収録した対談である。

正直しばらく対談はやらなくてもいいかなと考えている。

そういえば、今回は数年ぶりに会話をちゃんと IC レコーダに録音してそれを起こしたのだが、昔使っていたフリーウェアが Windows 7 には対応してないようでどうしようかと思ったが、100SHIKI 経由で知った oTranscribe を利用することで事なきを得た。

冨田ラボがドナルド・フェイゲン『ナイトフライ』についての本を出すとな!

何度か書いていることだが、ドナルド・フェイゲンの『The Nightfly』はいつ聴いてもワタシを別世界に連れていってくれるオールタイムベストの1枚で、いろんな人が真似したくなるジャケット(例1例2)、スティーリー・ダン時代よりも捻りが少なく素直な歌詞、何より「音が良い」代表格であるサウンドと何から何まで好きである。

このアルバムについての研究報告書となれば、これは買わないわけにはいかない。

ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法

ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法

THE NIGHT FLY

THE NIGHT FLY

ジャコ・パストリアスのドキュメンタリー映画が完成とな

ジャコ・パストリアスの伝記映画の話は二年近く前に取り上げているが、遂に4月に上映とな。

screenshot

いろんな著名ミュージシャンが出演してるようだが、個人的にはやはり一時期恋人でもあったジョニ・ミッチェルがどのようにジャコについて語っているかが興味ありますな。

Jaco Pastorius

Jaco Pastorius

映画史上もっとも優れた15の長回し

長回しにはうるさいワタシだが、映画史上もっとも優れた15の長回しを選んだこのリストは、少なくとも自分が観たことがある映画については、『ブギーナイツ』にしろ『黒い罠』にしろ『ロープ』にしろ『ザ・プレイヤー』にしろ『グッドフェローズ』にしろ文句なしだった(『ザ・プレイヤー』や『スネーク・アイズ』など正確には「一発撮り」ではなく、カットが入っているものもあるが)。

逆に言うと、まだ観てない映画についてはネタバレになっても困るので、動画を確かめることができない。

『ゼロ・グラビティ』『トゥモロー・ワールド』アルフォンソ・キュアロンの映画が二本選ばれているが、改めて『トゥモロー・ワールド』の長回しをみると、どうやって撮ったのか想像もつかなくて、もはや呆れてしまう。

1位には映画全体ワンカットという『エルミタージュ幻想』が入っているが、ワタシは未だ観たことないんだよな。

しかし、実は四分割画面それぞれがワンカットで撮影された『タイムコード』という映画もあるのだが、こちらは日本では DVD 化されていないようだ。

ブギーナイツ [DVD]

ブギーナイツ [DVD]

ザ・プレイヤー [DVD]

ザ・プレイヤー [DVD]

グッドフェローズ [Blu-ray]

グッドフェローズ [Blu-ray]

THIS IS ENGLAND

THIS IS ENGLAND [DVD]

THIS IS ENGLAND [DVD]

『ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン』が良かったので、ブレイディみかこさんの『アナキズム・イン・ザ・UK −壊れた英国とパンク保育士奮闘記』の影響もあり、 シェーン・メドウスの代表作を借りてみた。

シェーン・メドウスはワタシとほぼ同い年だが、本作は1983年の英国を舞台にしている。本作の主人公である12歳のショーン少年は、監督の分身と考えてよいだろう。

本作は2006年に公開された映画で、1983年は随分昔の話である。しかし、本作は This was England ではなく、This is England なのだ。つまり、ノスタルジーにまったく頼ることがなく、時代性と関係なく観ることができる。

いや、もちろん時代性はある。主人公の少年は父親をフォークランド紛争でなくしたばかりだし、本作自体サッチャー政権下の郊外を、そこで特にやることなくつるむスキンヘッズの連中を描いた映画である。

スキンヘッズの仲間になることで主人公の少年は居場所を得たわけだが、その幸福な時間は、ムショから彼らの兄貴分のコンボが戻ってきたことで暗雲たちこめる。ナショナルフロント(イギリス国民戦線)に心酔し、仲間たちを分裂させるコンボは本作においては悪役なのだけど、彼が極右思想にすがってしまう背景も描かれている。彼が黒人のミルキーを部屋に招き、ソウルミュージックを聴きながら語らううちにどうしようもなく自分に欠けたものに向かいあってしまい、引き裂かれ、最終的な破綻を迎える場面は痛切である。

ストーン・ローゼズの映画を撮ったくらいの人なので、音楽の使い方がとてもよくて、その点ワタシ的には心地よかった。スミスのあの曲のカバーが流れる中、少年がセント・ジョージ・クロスを捨てる場面に、エンディングに浜辺が出てくる映画は大体名作という大雑把な仮説を思い出したりした。

本作の続編はテレビドラマになっており、1986年編、1988年編が既に作られているが、いずれも日本ではディスク化されていないのが残念である。

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