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2015-08-30

[] YAMDAS更新(大崎善生『赦す人: 団鬼六伝』)  YAMDAS更新(大崎善生『赦す人: 団鬼六伝』)を含むブックマーク

yomoyomoの読書記録大崎善生『赦す人: 団鬼六伝』を追加。

赦す人: 団鬼六伝 (新潮文庫)

赦す人: 団鬼六伝 (新潮文庫)

赦す人

赦す人

読書記録を書きたい本がいくつもあるのだが、読むのも書くのも遅いのでなかなか短期間に読書記録を更新できなくて心苦しい。

『テクノロジーが雇用の75%を奪う』の著者の新刊はロボットの台頭がテーマ 『テクノロジーが雇用の75%を奪う』の著者の新刊はロボットの台頭がテーマを含むブックマーク

フィナンシャルタイムズが選ぶ2015年必読なビジネス書なのだが、ワタシが以前ビットコインにいたるデジタル通貨の一般向け歴史解説書の決定版かと取り上げた『Digital Gold』が入っている。

これに入る本はだいたい邦訳も出るんやろうね……と思ったら、イーロン・マスクの伝記本は来月に出るのか。

イーロン・マスク 未来を創る男

イーロン・マスク 未来を創る男

このリストの中で興味を惹いたのが『Rise of the Robots』という本で、調べてみたら、この本の著者の旧作は邦訳が今年出てたんやね。

なかなかショッキングなタイトルの本だが、その著者の新刊タイトルが「ロボットの台頭」ということは、どういう内容か想像がつくね。つまりは、我々の雇用はロボットに奪われるという主張だろう。

これは昨今の「AIバブル」と呼びたくなる AI やロボットへの過度の期待(危惧)もあり、やはりいまどきなテーマなので、そのうち邦訳が出るんじゃないかな。

Rise of the Robots: Technology and the Threat of a Jobless Future

Rise of the Robots: Technology and the Threat of a Jobless Future

この本からの抜粋がギズモード・ジャパンで読める。

[] 代表的な10の広告ブロック機能拡張のパフォーマンスをテストした  代表的な10の広告ブロック機能拡張のパフォーマンスをテストしたを含むブックマーク

Adblock(Plus)に代表される Chrome や Firefox の広告ブロック系の拡張を、代表的なやつ10個のパフォーマンステストをしている。しかし、こんなにあるんやね。

テストした10個の代表選手、選ばれなかった拡張(とその理由)、パフォーマンス測定方法などちゃんと書かれているので、詳しくは原文をあたってくだされ。

テスト結果的にはそれほどずば抜けてよいのはないのだが、極端に使用リソースの多いやつがあるので、そういうのは避けたほうがよさそうである。というか、ワタシが使っている Adblock Plus あまりよくないな……。

ネタ元は O'Reilly Radar

電子フロンティア財団が選ぶパイオニアアウォードにキャシー・シエラが選ばれる 電子フロンティア財団が選ぶパイオニアアウォードにキャシー・シエラが選ばれるを含むブックマーク

毎年電子フロンティア財団が、コンピュータ分野で個人のエンパワーメントに顕著な貢献を行った(主に)個人を選ぶ EFF Pioneer Award だが、2015年の受賞者が発表されている。

個人的には、今年はキャシー・シエラが選ばれているのが目をひいた。

10年以上に渡り世界最大規模の開発者のオンラインコミュニティ JavaRanch を立ち上げ、オライリーの Head First シリーズをデザインし――といった受賞理由は、確かに「コンピュータ分野における個人のエンパワーメントに顕著な貢献」に違いないし、彼女は受賞に値すると思うが、この賞はデジタルフリーダムに貢献した人がもらうというイメージがあったので少し意外な感がある。

これは受賞理由には書かれていないが、「邪悪なものが勝利する世界において」でも触れた、彼女が女性のパイオニアゆえに率先して被害にあってしまった過度のセクシャルハラスメントに対する罪滅ぼしの意味もあるのではないか、と書くと怒られそうだが。

[] プレステージ  プレステージを含むブックマーク

プレステージ [Blu-ray]

プレステージ [Blu-ray]

そういえばクリストファー・ノーランの映画でこれ観てなかったな、と観てみた。

マジックがテーマということであっと驚くびっくり箱みたいなものを映画に期待すると裏切られること間違いなしの、19世紀末のロンドンを舞台にした、二人の奇術師がひたすら相手の邪魔をしながら相手を出し抜こうとする暗闘を描いた映画である。

映画のタイトルである「プレステージ」とは、マジックを完成させる最終段階ということで、実は映画の最初の時点で二人の闘いに一応の決着はついているように見えるのだが、もちろんそんな単純な映画なわけはなく、そこからも二転三転あるところがミソである。

物語の性質上、映画の雰囲気が暗いのはよいとして、なんというか結局そういうオチかよ感があった。とはいえ、二転三転にどうなるかと思ったし、もろもろが最後にちゃんと回収されるところはさすがなんだけどね。

クリストファー・ノーランというと、80年代活躍したが現在は停滞してるベテランを律儀に起用することで知られるが(『バットマン ビギンズ』のルトガー・ハウアー『ダークナイト』エリック・ロバーツ『インセプション』トム・ベレンジャー『ダークナイト ライジング』マシュー・モディーン『インターステラー』ジョン・リスゴー)、本作はそれはない。強いて言えば、ニコラ・テスラ役のデヴィッド・ボウイがそれにあたるのか(飽くまで役者としてね)。

2015-08-27

[][][] 映画『Straight Outta Compton』全米大ヒット記念! N.W.A.の過激インタビュー再録  映画『Straight Outta Compton』全米大ヒット記念! N.W.A.の過激インタビュー再録を含むブックマーク

西海岸ヒップホップ、ギャングスタラップを代表する伝説的グループ N.W.A. の伝記映画『Straight Outta Compton』全米大ヒットとのことで、元メンバーのドクター・ドレーの新譜『Compton』も当然のようにヒットとなり、エミネムが加わった N.W.A. の再結成ツアーの噂も出るなど(こちらは実現しないようだが)、N.W.A. にまつわる話題がことかかない(参考:町山智浩 映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』を語る)。

しかし、この映画は現在のところ日本公開は未定とのことで日本での劇場公開を求める署名活動も行われているが、やはり N.W.A. 自体の知名度が低いことが一番大きい。韓国での劇場公開が決まったらしいが、あそこは西海岸ヒップホップ(ウェッサイ)が人気だから当たる余地があるのだろう。

このグループがどのくらいヤバかったか理解していただくには彼らの当時の言葉を紹介するのが近道だろうということで、1989年から2004年まで読者だった雑誌 rockin' on から記事を発掘する「ロック問はず語り」を久しぶりにやりたいと思う。rockin' on 1992年3月号に掲載されたインタビューを取り上げる(ロキノンに彼らのインタビューが掲載されたのは、これが最初で最後のはず。なお、インタビュー中の注釈やメンバーの表記は原文通り)。このインタビューはラストアルバムとなり全米1位を獲得した『Niggaz4Life』発表を受けたもの。

以下、職場や学校で読むには極めて不適切な表現が頻出するので、そういうのが嫌いな人は以下を読まないことをお勧めします。

インタビューで印象的なのは、とにかく誰だろうがボロクソにけなしまくっているところ。ドレーはMCハマー(!)のことを「あいつのことは俺、えらい死ぬほど尊敬してる。レコード一千万枚売ったんだからよ」と後のビジネスマンとしての片鱗を見せるが、イージー・Eがすごい。

●ところで、イージーなどはこの間、共和党の主催したブッシュ大統領を囲む昼食会にも出席したりしたけど、あれはパブリシティのためにやったことなの?

イージー「あったりめーだろ、そんなの。全くガタガタ騒ぎやがってよ。皆バカじゃねぇの。特にパーなのはあのパーだよ、スパイク・リー。俺が途端に体制に迎合し始めたとか言い出しちゃってよ。まーったく、何言ってんだ。俺はあの昼食会のために二千五百ドル払って、一万ドル分のパブリシティに成功したんだよ!(以下略)」

『ドゥ・ザ・ライト・シング』で一躍脚光を浴びた気鋭の黒人映画監督も遠慮なくパー呼ばわりである。というか、父ブッシュ大統領は、イージー・Eを昼食会に呼んだのかよ!

●また、"ファック・ザ・ポリス" のニュー・バージョンではロドニー・キング(ロサンジェルスの警察官に集団リンチされた事件の被害者。道路脇でいわれなき暴力を受けているところをたまたまビデオで撮影され、ニュース番組で放映された。被害者キングが黒人であったことから警察による明白な差別行為であると大問題となった)を呼んで一緒にレコーディングしたという話を聞いています。

イージー「(笑)でもよ、ロドニー・キングってあいつ、あの事件のせいで完全いかれぽんちになっちまってんだぜ。今じゃあおかまとしか付き合わないんだ、あいつ、自分の身に起きたことについてなんか何もわかっちゃいねぇんだからよ! 自分のケツの穴と地面の穴との区別さえつきゃあしねぇ!(笑)」

かのロサンゼルス暴動のきっかけとなったロドニー・キングについても容赦なくいかれぽんち呼ばわりである。

インタビューは、彼らの目標の話になるが、「金儲け」「億万長者」と極めて明快である。インタビュアーがちょっと離れたとこにいたイエラに声をかけたところ――

●イエラの目標は何?

イエラ「俺? そうだな、メンフィスに家買って、銀行に貯金して、それとまんこだ!」

●それだけ?

イエラ「まさかだろ、それと力だよ」

●じゃあ、力は何をもたらすと思う?

イエラ「まんこだよ(笑)! 金とまんこ! 金とまんこ以外はどうでもいいこった」

いやー、迷いがないですな! とどまることない彼らの毒舌は、かつての仲間にも向けられる。

●……それじゃあ映画『ボーイズ・ン・ザ・フッド』(元NWAのメンバーでパブリック・エナミーのチャックDと並ぶ理論家ラッパーと言われるアイスキューブが出演している)についてはどう思った?

イージー「ああ、ありゃあくせーぜ。まるで月曜の放課後のお説教って内容だ。ただ、言葉づかいだけ悪いっていう。ありゃあ映画売りたいためにアイスキューブの名前も使っているようなもんだよ。内容的にはあいつが主人公ってわけじゃないし」

ドレイ「大体、あのくそバカ野郎は見かけだけだ」

レン「アイスキューブには俺のちんこを吸わせてやりたいところだぜ」

イージー「俺はなかなか頑張ってんじゃないかと思うけどな。あいつはあいつのもんやってるからな」

レン「それでもやっぱりちんこを吸わせたいところだぜ」

この頃は、いろいろあってアイス・キューブと元メンバーの関係も最悪だったのだろう。そのあたりについては映画『Straight Outta Compton』を観れば分かるはずだ。

その後インタビューは、その過激さで論議を呼んだ彼らのリリックの話題になるのだが――

●いや、だから、単純にあなたたちのラップって実体験をベースにしてるのかなって、そう思っただけの話ですけど。

イージー「かなりのところだな。全部俺だけのってわけじゃねぇけど。知らんね」

●じゃあ、女ぶっ殺すとかああいう歌はどういう体験からきてるんですか。

イージー「そういうもんは腐るほど見てっからさ。俺なんか何人も売女が切り刻まれるところ見てんだぜ。眼ん玉くりぬいてよ、足切り離すのよ」

●……そんなことしたことあります?

イージー「ある、なんて口が曲がっても言うもんかよ。でも、やってみたいとは思うな」

●マジ?

イージー「おう。話の種にいいじゃねぇか。誰かとっ掴まえて、バラバラにして挽肉にしちまうのよ」

ちょっとこれは……。それから実際の犯罪歴の話になってもイージー・Eはまったくひるまない。

●じゃあ、人を撃ったことはある?

イージー「あったりめーだろ。人を撃つなんて何でもねーよ。空気銃で鳥を撃つのと同じだよ。後ろめたさなんて少しも感じないぜ。良心なんてねぇんだよ」

●ふかしじゃなくて?

イージー「ふかしじゃねぇよ」

この後、しつこくお前ヤるのかと問われて、レンとイエラがいきり立ち、現場に緊張感が走るのだが、ワタシがインタビュアーだったら小便ちびったかも。

そういえば、「ドクター・ドレーに暴力を受けた女性記者、「謝罪の理由は関係ない。大切なのは謝罪をしたこと」と語る」というニュースがあったが、この一件についても聞かれている。当時ドレーはどう答えていたか。

●ディー・バーンズでしたっけ? 訴訟まで起こされたとかいう(あるパーティでドレイから暴行を受けたとしてディー・バーンズというテレビ・タレントが訴訟を起こしている)」

ドレイ「そんなことねーよ」

イージー「訴訟起こされるくらいなら、あの女早いうちにぶっ殺しちまえばいいんだよ。よっぽど安く上がるってもんだ(笑)」

●どんなことをしたんですか。

ドレイ「なんもしてねぇって」

イージー「ふかしぶっこいてんじゃねぇってんだ。おめぇ、あの女のこと嬲り殺しにしてただろうが」

ドレイ「酔った勢いでだよぉ」

イージー「俺は全部見たんだからなぁ。あの女ときたらよ、これっぽっちしか髪の毛がないのに、こいつったらその毛を掴んで振り回してんだぜ。で、トイレのドアに女を叩きつけてんだ。バコーン! って。女は激しく頭うちつけてるっていうのに、その上に、こいつその女の上に乗っかって踏みつけにしてんだぜ。俺はもう信じられなくて『やめろ、やめろ』って感じで、女の方も(かん高い声で)『やめてぇーっ! やめてぇーっ』って感じなのに、こいつときたら全然とまりゃしねぇ(笑)。おまけに階段の上から突き落としてんだからよ。ドカドカドカドカドカドカって落ちてって。その頃にはあの女、もうてめぇの名前さえ思い出せなくなっちゃってて、ロドニー・キングよりいかれちまったって始末だぜ(笑)」

ドレイ「俺は何もしてねーんだからな。こいつらがやったんだ。俺は何もしてねーぜ」

これはひどい……それにしても仲間をかばうどころか、その悪事を嬉々として喋るイージー・E最高だな。

それにしても(イージー・Eの言葉の通りなら)女性にとんでもない狼藉をはたらいたドクター・ドレーが今ではアップルに30億ドルで会社を売却した実業家だなんて最高にロックである。

●ところで、先日ある女の人と知り合いになったんですけど――

イージー「で、そいつとおまんこしたか?」

●……いや、でも――

イージー「じゃあその話はやめろ(笑)」

●……とにかく、その女の人は先生だっていうんですけど、自分の小学校の生徒に読み書きを教えるのにNWAのようなものを使わないとだめだというんですよ。どんな子も「ファックってどういう綴り?」とか「売女って何?」っていう調子らしいんです。

イージー「そいつはいい目のつけどころだな。だからABCなんかはラップで教えてやった方がいいんだよ。そうすりゃガキどもの覚えも早くなるってもんだ。ガキってもんはなぁ、そういうろくでもないことならすぐに覚えるもんなんだ。だから、ガキどもにあんな無理してアフリカについてうんたらかんたら教え込もうとしてどうなるってんだよ? アフリカについて学びてぇガキなんざいやぁしねぇってんだ」

これリアルタイムに読んでて、「じゃあその話はやめろ(笑)」のところで声を出して笑った覚えがある。しかしなぁ、1992年当時のアメリカのガキどもって本当にこのインタビュアーが言うような感じだったのだろうか。当時小学生として、今では30以上だな……。

インタビューの最後もなかなか奮っている。

●でも、あなたたち自身は、あなたたちを見上げる子供たちに対して何か責任とか、そういうものを感じたりしないの?

ドレイ「俺たちの責任っていうのは、レコード作って、金儲けて、食うことだけ」

●メッセージとか、そういうことについては考えたりしない?

ドレイ「してたまるかよ」

イージー「(グラスを上げて)世界中にファーック!!」

世界中にファーック!!

映画『Straight Outta Compton』は、かつて袂を分かったアイス・キューブドクター・ドレーがプロデューサーに名前を連ねており、アイス・キューブ役はなんと彼の息子が演じているとな。予告編の前のアイス・キューブとドレーがコンプトンを車で流す映像はちょっとグッとくるね。

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Straight Outta Compton

Straight Outta Compton

EFIL4ZAGGIN

EFIL4ZAGGIN

Compton

Compton

2015-08-24

[] WirelessWire Newsブログ第36回公開(ラストスタンド)  WirelessWire Newsブログ第36回公開(ラストスタンド)を含むブックマーク

WirelessWire Newsブログに「ラストスタンド」を公開。

新編 SF翻訳講座 (河出文庫)

新編 SF翻訳講座 (河出文庫)

コンピュータ (あたらしい教科書 (9))

コンピュータ (あたらしい教科書 (9))

タイトルが意味不明に思われるかもしれないが、元々はレッド・ツェッペリンの「アキレス最後の戦い」をもじって「yomoyomo最後の戦い」にするつもりだったのだが、それはさすがにニュースサイトに載せる文章としていかがなものかと思いなおした。のだが、どっちにしろ意味不明か。

今回の文章は、自分が書きたいこととまったく違うことをそしらぬ顔で書きながら、最終的に目的に達する文章で、こういうのは何年かに一度しか書けない。

表面上はゴシップと余談だけからなる何が言いたいか分からない文章に思えるだろうが、この文章に欠落しているものこそがその目的だったりする。

お分かりになるだろうか(分からなくても一向に問題ない)。

[] 今一度20年前のケビン・ミトニックとツトム・シモムラの戦いを振り返る  今一度20年前のケビン・ミトニックとツトム・シモムラの戦いを振り返るを含むブックマーク

サイバーインシデント・リポートにおけるケビン・ミトニックについての連載が完結していた。

ケビン・ミトニックの名前ぐらい知っている人が多いだろうが、具体的に彼がどんな個人史を辿り、どのようにして捕まったかとなると知らない人がほとんどではないか。何しろこれも実に20年前の話になるからだ。

かく言うワタシもだいたいそんなところで、そうした意味でこの連載はありがたかった。書いているのが、昔から尊敬している牧野武文さんだったというのも個人的にはポイントが高い。

こうしてみると、ケビン・ミトニックはもちろん何度も法を犯したのだけど、それを伝えるメディアにも問題があり(出所後のインタビューでもジョン・マルコフのことを罵っていた理由が分かる)、またツトム・シモムラの傲慢さゆえの落ち度の話は結構マヌケだったりする。

今では上記の人物が書いた本もだいたい絶版になっているし、この連載は有益だった。今なお教えるところはあるはずだ。

ハッカーは笑う

ハッカーは笑う

高騰する米国の教科書価格とそれに挑戦した(が挫折した)スタートアップ 高騰する米国の教科書価格とそれに挑戦した(が挫折した)スタートアップを含むブックマーク

アメリカの大学の教科書はバカ高いという話は前から知っており、ワタシも以前 DRM フリーで無料のデジタル教科書を提供することを目指した Flat World Knowledge というスタートアップを「オープンエデュケーションとその持続可能性」という文章を紹介したことがある(5年近く前になるのか……)。

さて、Flat World Knowledge はどうなったのかと思いきや、2012年秋に無料版の公開を止めたそうで、もはやデヴィッド・ワイリーも離れているとのこと。

うーん、「一方で少し話がうますぎるというか(ヘンな表現になりますが)筋が良すぎる気もします」というワタシの悪い予想があたってしまったのだろうか。いくら問題があるからといって、斬新な価格モデルの新規参入は難しいということか。

5年前のワタシの文章は、オープンエデュケーションの持続可能性の維持が難しい話を書いているが、事実、現在でも「無料のオンライン講座」と紹介される MOOC についてもう無料なんかじゃやっていけないというシビアな現実について書いた文章があったね。

[][] アレサ・フランクリンの『Amazing Grace』で映画が撮られていたなんて知らなかった  アレサ・フランクリンの『Amazing Grace』で映画が撮られていたなんて知らなかったを含むブックマーク

アレサ・フランクリンの『Amazing Grace』というと、彼女の(ゴスペル歌手としての)代表作であり、完全版の CD をワタシもたまに聴きかえすのだが、あのライブの模様をかのシドニー・ポラックが映画に撮っていたなんてまったく知らなかった。

しかし、なんで完成前にお蔵入りになり、40年以上経つまで公開されなかったんだろう。ライブ自体の出来については問題ないはずで、個人的にはその理由のほうが気になるね。

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[2015年9月6日追記]:残念なことに、この映画は上映中止に追い込まれてしまったとのこと。アレサ・フランクリンの承諾なしに話を進めていたのかよ。

Amazing Grace: The Complete Recordings

Amazing Grace: The Complete Recordings

[] ブラックホーク・ダウン  ブラックホーク・ダウンを含むブックマーク

1993年にソマリアで実際に起きた多国籍軍(もちろん米軍が主)とゲリラの壮絶な戦闘、具体的には1時間くらいで終わるはずだった読みの甘い作戦が、ヘリコプターが2機撃墜されたために泥沼の市街戦になってしまう様が極めて直接的に描かれている。

リドリー・スコット監督作品なので、戦闘描写はとにかくリアルで、というかリアルすぎて辛い。なんというか、こんなことを書いちゃいけないのかもしれないが、この映画は壮絶な「徒労」を描いたものであり、それはこの映画自体もそうだし、それを観ることもそうである。観ていて、とにかく疲れた……。

今ではソマリアはあんなことになっており、「徒労」で済ませちゃいけないのだけど、これを観てもとにかく係わり合いになりたくない以上の感情が湧かないのである。ほとんどカタルシスのないゾンビ映画のごとき後味の悪さである。

2015-08-20

『角川インターネット講座 (5) ネットコミュニティの設計と力 つながる私たちの時代』に寄稿した 『角川インターネット講座 (5) ネットコミュニティの設計と力 つながる私たちの時代』に寄稿したを含むブックマーク

yomoyomoの執筆、翻訳活動に『角川インターネット講座 (5) ネットコミュニティの設計と力 つながる私たちの時代』を追加。

KADOKAWA のページに情報が出たので告知する。ワタシは第1章「ソーシャルメディアの発生と進化」を書いている。しかし、第1章の執筆者が yomoyomo、第2章の執筆者が Hagex って、それだけでなんなんだこの本は、と叩きつける人がいないか心配だ(笑)。

今年の1月から取り組んできた仕事が、半年以上経ってようやく形になった。今回はワタシにとっても感慨深い仕事だったので、WirelessWire 連載で取り上げようかと思っている。

[][] 最初期の有名ブロガーのジャスティン・ホールの伝記映画『Overshare』が面白く、ソーシャルメディア時代の今なお教育的  最初期の有名ブロガーのジャスティン・ホールの伝記映画『Overshare』が面白く、ソーシャルメディア時代の今なお教育的を含むブックマーク

ブログ草創期に有名ブログ links.net を運営したジャスティン・ホール(Justin Hall)の伝記映画(といっても、ジャスティン自身が進行役を務めている)『Overshare』が YouTube で公開されていて、これが面白かった。

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ただなぁ、アメリカの昔の有名ブロガーの話なんて、正直ここを読んでいる人の興味をあまり惹かないのはワタシも分かっている。それなのにここで取り上げているのは、彼の話がソーシャルメディア時代の今なお教育的だからだ。

彼についてはスコット・ローゼンバーグ『ブログ誕生 ―総表現社会を切り拓いてきた人々とメディア』の第1章「すべてをさらけ出す」で1章割かれているくらいなのだが、その章タイトル、そして今回の biopic のタイトル『Overshare』を見れば、彼がどういうタイプのブロガーだったか想像していただけると思う。

そういうまさに「すべてをさらけ出す」タイプのブログがもたらす功罪というのは、ネット社交の主戦場が Twitter や Facebook に移った現在も有効だと思うのだ。YouTube の英語字幕を出せば、だいたいの内容はつかめるので、この分野に興味ある人はみるといいよ。

今回の『Overshare』は、彼の結婚で章が終わる『ブログ誕生』の後日談にもなっているし、そういえば彼は一時期日本に住んでいたり、結果的に DeNA で働いていたこともあり、何かと日本に縁がある人でもある。

そうそう、そういう人の伝記映画だけあって、クリエイティブ・コモンズの表示 4.0 国際ライセンスが指定してあるので、誰か日本語字幕版とか作ってくれんかね。

オバマ大統領の夏の読書リスト(とプレイリスト) オバマ大統領の夏の読書リスト(とプレイリスト)を含むブックマーク

こないだ取り上げるのを忘れていた。

アメリカ人ってよく夏の読書リスト(Summer Reading List)を公開する。そのリストで5冊も10冊も本のタイトルを並べられると、それを読み通せるくらい休暇がとれることに嫉妬を覚えずにいられないが、あいつら本当にそれだけ読んでんのか?

さて、アメリカのオバマ大統領は今年の夏休みに際してお気に入り曲をセレクトしたプレイリスト2つを発表したのが話題になった。しかもそれに Spotify を使っているのがいまどきですな、と。

しかし、それとは別に Summer Reading List も公開してたんですな。ざっと見たところ、ワタシの知った著者は恥ずかしながら一人もいなかった。邦訳が出ているのは以下の二冊だけだと思う。

6度目の大絶滅

6度目の大絶滅

低地 (Shinchosha CREST BOOKS)

低地 (Shinchosha CREST BOOKS)

こういうリストを公開すると、その人の嗜好性や教養が伝わる。オバマ大統領のチョイスからその政治性や意図や教養の度合いを深読みするような文章を誰か書いてるのかな。日本の政治家もこういうリストを公開するとよいと思うのだけどね。

ネタ元は kottke.org

ロンドンのミシュランの星つき高級日本食レストランに光るネオンサイン「売春婦、あります」 ロンドンのミシュランの星つき高級日本食レストランに光るネオンサイン「売春婦、あります」を含むブックマーク

これについては記事を読んでくだされ。日本人として率直に不愉快としか言いようがない。

「Kurobuta」マーブルアーチ店(17-20 Kendal Street, London W2 2AW)に行ってみると…たしかに、デカデカと日本語で「売春婦、あります」の文字。店内には「やり*ん」の言葉もネオンサインで掲げられ、どうやら、「おもしろがっている」ようだが、悪趣味と思う日本人は少なくないはずだ。物議を醸すことによって、世間の注目を集める戦略なのか、理解に苦しむ。

no title

まったくだ。イギリス人がロンドンでイスラム教徒向けの料理店を開き、その店のネオンサインにアラビア語で――と想像してみれば、こいつらどもにも理解できるだろうか。

[][] ラブ&マーシー 終わらないメロディー  ラブ&マーシー 終わらないメロディーを含むブックマーク

ビーチボーイズブライアン・ウィルソンの知られざる真実をついに映画化!」ということらしいが、この映画に興味を持つぐらい洋楽について知識がある人であれば、基本的に誰でも知っている話であろう。

本作は、『ペット・サウンズ』〜「グッド・ヴァイブレーション」〜『スマイル』(の制作頓挫)の60年代(ブライアンをポール・ダノが演じる)と、80年代の彼(こっちはジョン・キューザックが演じる)を交互に描く形をとっている。

しかし、ご存知の通り、20年のときを経ても、ブライアンはある意味同じような問題を抱えているんですね。

かつて暴力を奮い音楽家の彼にとって何より大事な聴力を奪い、独立した息子たちからマネージャーを解雇されたら似たようなバンドを売り出し、しまいにはビーチボーイズの著作権をレコード会社に売り払う横暴極まりないロクデナシの父親からの承認をブライアンは得ようとし、80年代の彼はかのいかがわしい精神科医ユージン・ランディの完全な支配下にあり……と書いていくだけで気が滅入ってくる。

しかし、それが本作なのだから仕方がない。特に60年代編は、音楽に見も心も捧げる一方でドラッグ禍と悪化する精神状態に苦しむブライアンをポール・ダノが本当にこういう感じだったろうなという感じで再現していてよくできていた。途中、『2001年宇宙の旅』のパロディかよと笑ってしまったが、とにかく60年代と80年代を力技でつなげている。

ワタシ自身は必ずしもビーチボーイズの良い聞き手ではないが、それでもどこまで聴いても行き止まりがない彼らの音楽、特にブライアンに対する敬意は失ったことはない。本作をもってしても、結局最後に残るのはブライアンが作り出した音楽の素晴らしさである、とはきれいにまとめたくはない。本作を見ると、失われてしまったもの、損なわれてしまったものも目を背けられない。

最後にブライアンが歌う映像が流れる、本作のタイトルにも冠せられている "Love and Mercy" はタイムレスな至高の美しさを湛えている。しかし、この曲に共作者としてユージン・ランディと彼の妻の名前がクレジットされているのは皮肉としかいいようがない(現在再発されたアルバムからは彼らの名前は削除されているはずだが)。その苦さを感じずにはいられない映画である。

2015-08-16

[] YAMDAS更新(林雄司『会社でビリのサラリーマンが1年でエリートになれるかもしれない話』)  YAMDAS更新(林雄司『会社でビリのサラリーマンが1年でエリートになれるかもしれない話』)を含むブックマーク

yomoyomoの読書記録林雄司『会社でビリのサラリーマンが1年でエリートになれるかもしれない話』を追加。

遂にお盆休みも終わりである。今年はずっと仕事だった昨年と異なり、ゆっくり休むことができたのだが、ただ飲んだくれるばかりで、何も有益な活動ができないことが改めてわかり、進歩がないなと悲しくなった。

あと夏休みでは夏休みの自由研究にはかなり時間をかけてしまったな。読んでない方は是非ご一読を。

驚愕! 命綱なしの綱渡りの世界記録を達成する動画 驚愕! 命綱なしの綱渡りの世界記録を達成する動画を含むブックマーク

これはもう動画を見てもううより他ない。命綱なしの綱渡りの世界記録を達成する動画である。

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命綱なしなのでバランスを崩したら綱にしがみつくよりなく、そして自分の力で立ちあがり、再度前進しないといけない。聞こえるのは男の野生的な雄たけび、のみ。

これで命綱なしの綱渡りの世界記録を7メートルほど更新したらしい。

ネタ元は kottke.org

ピース又吉にタメ口でインタビューした女性記者の話で思い出した筒井康隆の「インタヴューアー十ヶ条」 ピース又吉にタメ口でインタビューした女性記者の話で思い出した筒井康隆の「インタヴューアー十ヶ条」を含むブックマーク

ラジオを聞いていて、確率的に女性パーソナリティに多い印象があるのだが、「へー、○○って××なんだ?」みたいなタメ口を耳にしてなんだかなと思うことがある。

ワタシはピース又吉の『火花』は読んでないのでそれについては書けないのだが(「すべてのニュースは賞味期限切れである」の担当編集登場回は面白かった)、こんな距離なしな人だと心閉ざすよなと思ったし、こういう女って絶対後で『作家ぶっててさあ』とか悪口言いそうだよな。

作家にインタビューするインタビュアーはどうあるべきか。ワタシが思い出すのは、筒井康隆が1993年に書いていた「インタヴューアー十ヶ条」である。

  1. 前もって相手に関する下調べをする。特に、現在どんな位置についているか。つまり最新の仕事や、功績や、どんな賞をとっているかなど。
  2. 相手の言ったことばを文脈で理解すること。
  3. 簡潔にリライトする際、自分によくわからないからというだけの理由で、その部分をカットしないこと。
  4. 質問に、自分の意見をさしはさまないこと。
  5. 相手の話がわかりにくくなった時は、自分の質問のしかたに影響されているためではないかと疑い、気遣うこと。
  6. 原稿起こしの段階でわからない部分は相手に訊ねる。
  7. 無礼な質問をした場合は、報復として真実でない答えが返ってくることを覚悟しなければならない。
  8. 相手がいかに偉い人物であっても、ギャグに対して笑いを堪える必要はない。
  9. 相手の地位や教養が自分より下だと思っても、絶対に表情、言動に示してはならない。インタヴューイの地位は教養、学歴に関係なく、常にインタヴューアーより上。
  10. 極めて常識的に、衣服の悪臭、頭髪の悪臭や不潔、口臭、顔面の発汗、「ふんふんふん」という鼻先きでの軽い返事などは避けねばならない。

さて、くだんの女性記者は、上の十ヶ条をいくつ破ったのだろうか。しかし、「質問に、自分の意見をさしはさまないこと」って、ロキノン系インタビュアーは皆殺しだよな(笑)。

上の引用は筒井康隆の文章の全文ではないので、詳しくは以下の本をあたってくだされ。

笑犬樓よりの眺望(新潮文庫)

笑犬樓よりの眺望(新潮文庫)

[] ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイションを含むブックマーク

ワタシはなぜか前作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』でこのシリーズは終わりだと思いこんでいて(だからわざわざ IMAX スクリーンで観た)、本作の話を聞いたときは少しずっこけたのだが、J・J・エイブラムスが(監督でなく)製作にまわってからこのシリーズははっきりよくなったね。

本作については飛行機のドアにしがみつくトム・クルーズのスタントが話題になったが、あれが冒頭にきて掴みはオッケーな感じに始まり、本作も前作同様チームとしての活躍が強調されながらも、トム・クルーズのアスリートアクターぶりを堪能できる、カー(バイク)アクションも変装などのスパイアクションもユーモアも全部入りの娯楽作に仕上がっている。

映画の冒頭にいきなり中国語が表示され、嗚呼、ハリウッド大作もここまで来たかと正直思ったが、どこぞのしょうもないシリーズと異なり、本作の場合、無理やり舞台が中国になったり、スポンサー企業の商品が悪目立ちすることはなく、そうした意味で逆にアリババに好感を持ったぞ。

本作における脇役について書いておくと、まずはサイモン・ペグ。彼もエドガー・ライトが監督しない主演作はなんか煮え切らないが、本シリーズに加え(本作ではジェレミー・レナーよりも重要な役どころである)、スター・トレックシリーズの常連にもなり(おまけに脚本も手がけ)、『SPACED』で『ファントム・メナス』をあんだけネタにしたスター・ウォーズシリーズの新作にも出演しているらしく、もしかすると世界で最も幸福なオタクの一人なんじゃないか。

あとアレック・ボールドウィン。90年代後半からすっかり太ってしまい主役をはれなくなり、低迷しているイメージがあったが、最近では『ブルージャスミン』『アリスのままで』など体型相応な(?)安定感ある脇役が多く、テレビにおける『30 ROCK』の成功もあわせ、復活を遂げたと言っていいのではないか。そうした意味で本作も彼の役柄がよかった。

あと本作におけるヒロインは、トムたちのあるときは敵であるときは味方なよくある設定だが、安易なラブシーンは排除されており、それよりも戦友としてのお互いを認め合う描写に、ヘンな比較に思えるかもしれないが『パシフィック・リム』に近いものを感じた。

もちろん安易なラブシーンやセックス描写があるハリウッド大作もまだ多いのだろうが、男性優位性を指摘されることが多かった007シリーズですら近年はその方面はストイックな描写が目立つくらいで、これ自体はよい流れなのではないか。

2015-08-10

[] 【夏休みの自由研究】ワタシに魔法をかけた洋楽100曲リストを作ってみた  【夏休みの自由研究】ワタシに魔法をかけた洋楽100曲リストを作ってみたを含むブックマーク

2年前だかにピーター・バラカンラジオに魔法をかけた100曲リストを公開したことがあった。

こういうのいいなと思い、ワタシも似たようなリストを作ろうかと思ったが、今更ワタシが100曲リストを作ってもな、と思いなおしてそのままになっていた。

ただ少し前に以下の文章を読んで思いなおすところがあった。

音楽の情報はネットで得られる。

でも「こういう音って格好いいでしょう?」「今はこれを聴こうよ」という権威的な指標がない。重みづけが機能しない。

マニアからすれば薄っぺらいが初心者の導線としては重要。

だから今は素人の作る「オススメ曲100」リストが山ほどブックマークされる。

しょせんローカルだし一般個人の嗜好だから権威にならない。

洋楽が日本で売れない幾つかの理由 - あざなえるなわのごとし

もともとワタシの嗜好など権威になりようがないのだから、気まぐれに作ってもよいのではないかと、元の文章の趣旨とはおそらくは逆な方向に考え直したのである。

ただ、単に誰でも選ぶような曲ばかり入ったリストを作るのは自分でも面白くない。何か縛りというか制約を設けたほうが良さそうである。そういえば過去に「ワタシが愛する洋楽アルバム100選」を作っているのを思い出した。これにアルバムを挙げたバンド/ユニット/ソロの曲は除外するという制約を設けたらどうだろう?

そうなるとビートルズもストーンズもツェッペリンもスティーヴィー・ワンダーもボウイもプリンスも U2 も R.E.M. もレッチリもオアシスもレディオヘッドも選べなくなる。

さらにハードルを挙げて、前述のリストでアルバムを挙げたバンド/ユニット/ソロのフロントマンによるバンド/ユニット/ソロの曲も除外したらどうだろう?

そうなるとポール・マッカートニー(ウィングス)もクラプトン(ヤードバーズ、クリーム、ブラインドフェイス)もブライアン・フェリーも CSN&Yサイモン&ガーファンクルも選べなくなる――これで100曲自分にとって文句のないリストが作れるか。これは面白そうである。

上記の制約下で、「ワタシに魔法をかけた100曲」をテーマに選んでみた。アルバム100選のときと同様に、だいたい20世紀中にリリースされた曲から選んだ。これは評価の定着の問題、そしてワタシが現役のロックリスナーでなくなりつつあるという問題を反映したものだが、今回はどうしても21世紀に入ってからの楽曲もちょろっと入ってしまった。

実際にリストを作ってみると、ワタシの洋楽遍歴を辿ることができるところがあり、あと意外に自分がディスコ好きであることが分かったりという発見もあった。

見れば分かるが、そのグループの最高傑作とされる/もっともセールスがよかった曲が必ずしも選ばれていない場合もある。ただ洋楽リスナーなら誰でも知っているような有名曲が大半である。これはこういうリストでことさらマイナーなものをことさらに選ぶような趣味がワタシにないからである。

また、こういうリストを作る場合に絶対入らないような、一般に趣味が悪いとされる、それこそピーター・バラカンなんかなら絶対入れないような曲も平気で入っている(ドゥービーズのアレとかニューロマ方面とか)。もちろんこれはワタシの洋楽遍歴における文脈なりストーリーがいずれの曲もあるのだが、それは他人にはどうでもよいことである。

以下、楽曲の発表順に並べてみた。ただし、物心ついた80年代以降の楽曲にしても、ワタシは以下を時代順に聴いたわけではない。あと、折角なので Apple Music と YouTube へのリンクもはっておいた。

  1. The Beach Boys, Good Vibrations (1966) (Apple, YouTube)
  2. Otis Redding, Try a Little Tenderness (1966) (Apple, YouTube)
  3. The Byrds, My Back Pages (1967) (Apple, YouTube)
  4. The Jimi Hendrix Experience, Purple Haze (1967) (Apple, YouTube)
  5. Procol Harum, A Whiter Shade of Pale (1967) (Apple, YouTube)
  6. Sam & Dave, When Something Is Wrong with My Baby (1967) (Apple, YouTube)
  7. The Zombies, This Will Be Our Year (1968) (Apple, YouTube)
  8. Aretha Franklin, Think (1968) (Apple, YouTube)
  9. Creedence Clearwater Revival, Down on the Corner (1969) (Apple, YouTube)
  10. Leon Russell, A Song for You (1970) (Apple, YouTube)
  11. The Carpenters, (They Long to Be) Close to You (1970) (Apple, YouTube)
  12. Elton John, Your Song (1970) (Apple, YouTube)
  13. Badfinger, No Matter What (1970) (Apple, YouTube)
  14. T. Rex, Get It On (1971) (Apple, YouTube)
  15. Al Green, Let's Stay Together (1972) (Apple, YouTube)
  16. Deep Purple, Highway Star (1972) (Apple, YouTube)
  17. Alice Cooper, School's Out (1972) (Apple, YouTube)
  18. Gilbert O'Sullivan, Alone Again (Naturally) (1972) (Apple, YouTube)
  19. Ry Cooder, The Dark End of the Street (1972) (Apple, YouTube)
  20. Al Kooper, Jolie (1973) (Apple, YouTube)
  21. Donny Hathaway, Someday We'll All Be Free (1973) (Apple, YouTube)
  22. The Isley Brothers, That Lady (1973) (Apple, YouTube)
  23. Billy Joel, Piano Man (1973) (Apple, YouTube)
  24. 10cc, I'm Not in Love (1975) (Apple, YouTube)
  25. War, Why Can't We Be Friends? (1975) (Apple, YouTube)
  26. Queen, Bohemian Rhapsody (1975) (Apple, YouTube)
  27. Parliament, Give Up the Funk (Tear the Roof off the Sucker) (1975) (Apple, YouTube)
  28. Thin Lizzy, The Boys Are Back in Town (1976) (Apple, YouTube)
  29. Aerosmith, Back in the Saddle (1976) (Apple, YouTube)
  30. ABBA, Dancing Queen (1976) (Apple, YouTube)
  31. Fleetwood Mac, Go Your Own Way (1976) (Apple, YouTube)
  32. Elvis Costello, Alison (1977) (Apple, YouTube)
  33. The Emotions, Best of My Love (1977) (Apple, YouTube)
  34. Robert Palmer, Every Kinda People (1978) (Apple, YouTube)
  35. Cheryl Lynn, Got to Be Real (1978) (Apple, YouTube)
  36. Chaka Khan, I'm Every Woman (1978) (Apple, YouTube)
  37. Earth, Wind & Fire, September (1978) (Apple, YouTube)
  38. The Doobie Brothers, What a Fool Believes (1978) (Apple, YouTube)
  39. Rickie Lee Jones, The Last Chance Texaco (1979) (Apple, YouTube)
  40. Specials, Gangsters (1979) (Apple, YouTube)
  41. Chic, Le Freak (1979) (Apple, YouTube)
  42. Monty Python, Always Look on the Bright Side of Life (1979) (Apple, YouTube)
  43. Blondie, Call Me (1980) (Apple, YouTube)
  44. Joy Division, Love Will Tear Us Apart (1980) (Apple, YouTube)
  45. Dire Straits, Tunnel of Love (1980) (Apple, YouTube)
  46. Grover Washington, Jr. & Bill Withers, Just the Two of Us (1980) (Apple, YouTube)
  47. Quincy Jones, Ai No Corrida (1981) (Apple, YouTube)
  48. Christopher Cross, Arthur's Theme (Best That You Can Do) (1981) (Apple, YouTube)
  49. Squeeze, Tempted (1981) (Apple, YouTube)
  50. Daryl Hall & John Oates, Private Eyes (1981) (Apple, YouTube)
  51. Shalamar, A Night to Remember (1982) (Apple, YouTube)
  52. Nick Lowe, Heart (1982) (Apple, YouTube)
  53. Zapp, Doo Wa Ditty (Blow That Thing) (1982) (Apple, YouTube)
  54. ABC, The Look of Love (1982) (Apple, YouTube)
  55. Robert Wyatt, Shipbuilding (1982) (Apple, YouTube)
  56. Spandau Ballet, True (1983) (Apple, YouTube)
  57. Aztec Camera, Walk Out to Winter (1983) (Apple, YouTube)
  58. Cyndi Lauper, Time After Time (1983) (Apple, YouTube)
  59. Duran Duran, The Reflex (1983) (Apple, YouTube)
  60. Van Halen, Jump (1983) (Apple, YouTube)
  61. The Flying Pickets, Only You (1983) (Apple, YouTube)
  62. The Cars, Drive (1984) (Apple, YouTube)
  63. Prefab Sprout, When Love Breaks Down (1984) (Apple, YouTube)
  64. Philip Bailey and Phil Collins, Easy Lover (1984) (Apple, YouTube)
  65. The Style Council, Walls Come Tumbling Down! (1985) (Apple, YouTube)
  66. The Waterboys, The Whole of the Moon (1985) (Apple, YouTube)
  67. Crowded House, Don't Dream It's Over (1986) (Apple, YouTube)
  68. The House of Love, Shine On (1987) (Apple, YouTube)
  69. INXS, Need You Tonight (1987) (Apple, YouTube)
  70. The Pogues featuring Kirsty MacColl, Fairytale of New York (1987) (Apple, YouTube)
  71. Erasure, A Little Respect (1988) (Apple, YouTube)
  72. Fairground Attraction, Allelujah (1988) (Apple, YouTube)
  73. The La's, There She Goes (1988) (Apple, YouTube)
  74. Soul II Soul, Keep On Movin' (1989) (Apple, YouTube)
  75. Joe Jackson, Nineteen Forever (1989) (Apple, YouTube)
  76. Tears for Fears, Sowing the Seeds of Love (1989) (Apple, YouTube)
  77. Sinéad O'Connor, Nothing Compares 2 U (1990) (Apple, YouTube)
  78. DNA featuring Suzanne Vega, Tom's Diner (1990) (Apple, YouTube)
  79. Nirvana, Smells Like Teen Spirit (1991) (Apple, YouTube)
  80. Beck, Loser (1993) (Apple, YouTube)
  81. Weezer, Buddy Holly (1994) (Apple, YouTube)
  82. Jeff Buckley, Hallelujah (1994) (Apple, YouTube)
  83. The Boo Radleys, Wake Up Boo! (1995) (Apple, YouTube)
  84. The Cardigans, Carnival (1995) (Apple, YouTube)
  85. Björk, Hyperballad (1995) (Apple, YouTube)
  86. The Prodigy, Firestarter (1996) (Apple, YouTube)
  87. Patti Smith, Summer Cannibals (1996) (Apple, YouTube)
  88. The Charlatans, One to Another (1996) (Apple, YouTube)
  89. The Chemical Brothers featuring Noel Gallagher, Setting Sun (1996) (Apple, YouTube)
  90. The Verve, Bitter Sweet Symphony (1997) (Apple, YouTube)
  91. Spiritualized, Ladies and Gentlemen We Are Floating in Space (I Can't Help Falling in Love) (1997) (YouTube)
  92. Aphex Twin, Come to Daddy (1997) (YouTube)
  93. Cornershop, Brimful of Asha (Norman Cook remix) (1998) (Apple, YouTube)
  94. 2Pac featuring Talent, Changes (1998) (Apple, YouTube)
  95. The Flaming Lips, Race for the Prize (1999) (Apple, YouTube)
  96. D'Angelo, Untitled (How Does It Feel) (2000) (Apple, YouTube)
  97. Eminem featuring Dido, Stan (2000) (Apple, YouTube)
  98. Daft Punk, One More Time (2000) (Apple, YouTube)
  99. Pet Shop Boys, Home and Dry (2002) (Apple, YouTube)
  100. Johnny Cash, Hurt (2002) (Apple, YouTube)

入れようと思いながら100曲の枠に入らなかったものもあり、こういうのは気分次第でかなり変わると思うが、昔の洋楽を聴きたい人に何かの導線の足しにしてもらえればと思う。

2015-08-07

[] WirelessWire Newsブログ第35回公開(『羅生門』としてのUber、そしてシェアエコノミー、ギグエコノミー、オンデマンドエコノミー、1099エコノミー(どれやねん))  WirelessWire Newsブログ第35回公開(『羅生門』としてのUber、そしてシェアエコノミー、ギグエコノミー、オンデマンドエコノミー、1099エコノミー(どれやねん))を含むブックマーク

WirelessWire Newsブログに「『羅生門』としてのUber、そしてシェアエコノミー、ギグエコノミー、オンデマンドエコノミー、1099エコノミー(どれやねん)」を公開。

本当は夏休み明けに書く予定で、そのネタも数ヶ月前(!)から決まっているのだが、ちょっとスケジュール的にいろいろあって、その前に一本あげておこうと慌てて書いたものである。ちょうどヒラリー・クリントンの演説後、そっち方面のネタが充分たまっていたのがある。

文章にうっかり書き忘れたのだが、やはり Uber や Airbnb がこれだけ話題になるのは、実生活においてサービスを提供し、なおかつ収益がちゃんと得られるところだろう。それと比べれば Web 2.0 時代のとにかくロケットスタートでユーザ数を集めるぞ! けど、どうやってマネタイズしていいか分からない! Google や Yahoo! や Amazon さん、俺たちを買って! なスタートアップなんて毛の生えてないチンポみたいなものである。

それにしてもティム・オライリーって機敏だねぇ。

[] 『世にも奇妙な物語』25周年 人気作品トップ30発表! はいいのだが……  『世にも奇妙な物語』25周年 人気作品トップ30発表! はいいのだが……を含むブックマーク

おーっとトップ30リストを見たが、やはりこれだけ見てもワタシのようなジジイはそれを見たのか思い出せないのだな(それこそ「ズンドコベロンチョ」くらいインパクトがないと)。

ワタシが見た記憶があるのは、その「ズンドコベロンチョ」、「懲役30日」、「23分間の奇跡」、「思い出を売る男」、「ハイ・ヌーン」、「サブリミナル」あたりなのだけど、あとで「昨日公園」も見てたのを思い出した。これはいろんな映画で使われている手法だけど、ラストがうまくて確かに傑作だった。

ワタシも就職前後まで、つまりネット時代まではテレビっ子(笑)だったんだよね。しかし、これはどうなんだ。

この中から5作品を選び、新たなキャストで制作したものを今秋放送予定。

『世にも奇妙な物語』25周年 人気作品トップ30発表 | ORICON NEWS

いやー、なんでリメイクすんの? そうやって例えば「昨日公園」が選ばれても、あの切ないエンディング変えちゃったりするんでしょ? これは偏見だけど、そうやって破壊衝動を満たさなくても、普通に再放送してくれれば録画して見るのに。これら上位作だけ Blu-ray で傑作選として出してくれれば買うのに。

別に白黒テレビ時代の番組というわけじゃなし、なんでいちいちリメイクするかな。こういうところがズレてると思うのだけど、そう思うのはワタシだけかね。

今回のトップ30に入ってないので記憶に残っているのは、片平なぎさが出ていたラストにあっとなる……調べてみたら「おばあちゃん」だった。あと、木村拓哉が今ほどキムタクでなかった頃(笑)に出てた、「クリムゾン・キングの宮殿」のリコーダ部が何度か使われるのが印象的だった……調べてみたら「言葉のない部屋」だった。

[] グループ名に人名が冠されてるけど、その人が主役でないバンドについて  グループ名に人名が冠されてるけど、その人が主役でないバンドについてを含むブックマーク

以前、グループ名に名前が冠されてるメンバーが主役でないグループ(バンド)の有名どころ、というちょっとヘンなお題を思いつき、それにあてはまるグループを考えてみた。ワタシが思いついたのは以下のあたり。

なお、J・ガイルズ・バンドは、現在はJ・ガイルズ自身は脱退しており、しかし、バンド名はJ・ガイルズ・バンドのままで、「マリリン・マンソンからマリリン・マンソンが脱退表明」ネタや「ごはんですよ」は果たしてごはんなのか、ごはんじゃないのか論争(なんじゃそりゃ)を思わせる不思議な状態になっている。

ワタシが思いついたのは上にある5組なのだが、某所に書いたところ、他にも同じような例があることを教えてもらった。

後ろの二つは説明が必要だろう。エコー&ザ・バニーメンの「エコー」とはドラムマシンのことで(つまり、結成当初バンドにドラムがいなかった)、実は彼らのバンド名は内山田洋とクール・ファイブにちょっと近い(?)。

そしてフリートウッド・マックは、ドラムのミック・フリートウッドとベースのジョン・マクヴィーから名前をとられているんですね。彼らは当初のブルースバンド時代からボブ・ウェルチ時代を経て70年代のクリスティン・マクヴィーにスティーヴィー・ニックスリンジー・バッキンガムが加わった全盛期を迎えるわけだが、半世紀近くリズムセクションの二人は一貫してバンドを支え続けているわけである。

元々彼らはバンド内で二組カップルが別れる過程でメガヒット作『噂』を作り上げるというロック史にも珍しい偉業を成し遂げているのだが、80年代末以降、リンジーが脱退したり、ミックが自伝でニックスと肉体関係があったことをバラしてニックスが激怒して脱退したり、後にはクリスティンも脱退したり、再結成してもクリスティンはバンドに戻らなかったりといろいろあったが、昨年久方ぶりにクリスティンがツアーに復帰し、全盛期のメンバーが全員揃ったのはすごい話である。

VERY BEST OF

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[] 世界三大映画祭すべてで最高賞をとった70年代以降唯一の監督ロバート・アルトマンの伝記映画をみんな観ような!  世界三大映画祭すべてで最高賞をとった70年代以降唯一の監督ロバート・アルトマンの伝記映画をみんな観ような!を含むブックマーク

先日、深夜にふと疑問がわいたのでつぶやいてみた。

すると映画『ロバート・アルトマン/ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』公式アカウントからリプライをいただき驚いた。

70年代以降だとアルトマンひとりらしい。やはり、そうなのか。

で、映画『ロバート・アルトマン/ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』のことは当然知っていて、彼はワタシがもっとも好きな映画監督の一人であることはここにも何度か書いてきたことである。ワタシが住む地方でも上映されるようなので、この秋観ることになるだろう。

アルトマンは今年生誕90周年なんだね。

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ロバート・アルトマンの映画をこれまで観たことがない人にお勧めなのは……ああ、その話は彼が亡くなったときに書いている。その後に観た映画では、『ナッシュビル』は一番最初に観るのはお勧めしない。『今宵、フィッツジェラルド劇場で』は本当に晴れやかに終わる映画なので、彼の作品をいくつか観ているとなおさら心温まるだろう。

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2015-08-02

[] 野火  野火を含むブックマーク

野火 [Blu-ray]

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塚本晋也の映画を劇場で観るのはこれが初めてだったりする。

大岡昇平の原作は、高校1年生の夏に読んで以来ずっと実家の自室の枕元に文庫本が置かれており、特に夏に帰省した折りなど読み直している大切な作品である。塚本晋也による映画化の話を聞いたときは、期待とともにかなり不安もあった。

ワタシが今回の映画化に不安を持ったのは、一つは資金集めの苦労が容易に想像できたこと。もう一つは結局大岡昇平の原作とかなり違ったものに改変されるのではないかと思ったからだ。なお、市川崑による映画は観ていない。

しかし、いずれにしても大変な映画になることは分かっていたので、上映前は上記の不安もあり、近年ないくらい緊張してしまった。実際観てみると、予想していたより原作に忠実な映画化であった。

資金難については予想した通りで、自主製作の形となったと聞く。本作を観ても、もっと予算があればと思うところは当然ながらあるのだが、それでも本作の映像は少しも貧乏くさくなく、塚本晋也のものになっている。鈍く迫ってくる銃撃の感じや、うじがわく死体(あるいは死にかけ)の日本兵など印象に残る画が多いし、そして何より塚本晋也自身が演じる文字通り幽鬼のごとき田村一等兵は見事だった。

上映時間は90分足らずと短いし、これも資金の問題が影響しているのは間違いないだろうが、本作に接する際の緊張を考えれば、ワタシにはこれぐらいでよかったともいえる。

本当にものすごい映画である。ワタシは映画的ボキャブラリーに乏しいので、本作について的確な言葉で評することができなくて、ものすごいとか圧倒されたとか陳腐な表現を使うしかないのだが、本作のような映画を作るのに何重もの困難を強いられる日本の映画界を憂うとともに、塚本晋也監督の執念に敬服せざるをえない。

こういうことを強く書けば書くほど人を遠ざけてしまう構造があるのは承知しているがそれでも書いておきたいのだが、日本人として、奇しくも敗戦から70年という区切りの年に公開された本作は観ておくべきなんじゃないだろうか。

[] コミュニティマネージャーJono Baconが勧めるWikiは何か  コミュニティマネージャーJono Baconが勧めるWikiは何かを含むブックマーク

Ubuntu の……いや、今は確か XPRIZE 財団のコミュニティマネージャーである Jono Bacon が、現時点で「一流の」コミュニティツールを10個挙げている。

Jono Bacon は FLOSS 方面の人なので、選ぶツールは WordPressLibreOffice といったフリーソフトウェアが多くなるのだが、Wiki について次のように書いている。

Wiki を構築している人たちに失礼なことを言いたくないのだけど、Wiki って一見すると単純なタスクに使うには、世界で最も紛らわしいツールに思えるんだよね。僕はそのツールの持つパワーと使いやすさの魔法の組み合わせを求めてたくさんのいろんな Wiki を試したものだよ。

うーん、なんか歯切れが悪いがなんとなく分かる気はする(笑)。そうした上で彼がチョイスしているのは、もっとも簡単に使えるという理由でホスティングサービスの Wikispaces、そして自力でサーバに設置したい人向けに DokuWiki を挙げている。

Jono は MediaWiki の大ファンだったけど、今は DocuWiki のほうが勝っていると考えているようだ。

[] すべてのコミュニティマネージャーが読むべき7冊の本  すべてのコミュニティマネージャーが読むべき7冊の本を含むブックマーク

もう一つ Jono Bacon ネタで、これはこないだの OSCON で Jono Bacon によるワークショップに参加した人が、彼がそこで挙げたすべてのコミュニティマネージャーが読むべき7冊の本を紹介している。

最後は自分の本というわけだが、確かにコミュニティマネージャーなんて単なる企業の管理職とは異なるし、それに特化した本となるとほとんどないわけで。あとスコット・バークンの本は、正確には上に挙げた邦訳が出ているものの改訂版がチョイスされている。

[] 菊地凛子主演の『トレジャーハンター・クミコ』がWOWOWで放映される。ということは……  菊地凛子主演の『トレジャーハンター・クミコ』がWOWOWで放映される。ということは……を含むブックマーク

ここでも何度か取り上げている『Kumiko, the Treasure Hunter』が9月に WOWOW シネマチャンネルで放映される。ということは……日本での劇場公開はないということか!? なんてこった。

これは情けない事態ではないか。せっかくの菊地凛子さんの評価が高い主演作が母国で劇場公開されないなんて。

この分だともう一つの彼女の海外での主演作『Last Summer』も一般公開されないのではと悲しくなる。

なお、WOWOW のサイトにもちゃんと書いているように、この映画はアメリカの都市伝説の映画化であり、『ファーゴ』を実話だと信じて凍死した日本人女性などいないのでお間違えないように。

[] 史上最高に美しい映画を10本選ぶなら  史上最高に美しい映画を10本選ぶならを含むブックマーク

kottke.orgBoing Boing で取り上げられているが、史上最高に美しい映画を10本選ぶなら果たして何が入るか。

「8 Bit Cinema」シリーズでもおなじみの Cinefix が選んでいる。

D

この動画ではいろんな映画に言及しているが、とにかくトップ10は以下の通り。

  1. Ron Fricke『SAMSARA』(asin:B008N9AAQ4
  2. テレンス・マリック『ツリー・オブ・ライフ』(asin:B00AH85RFS
  3. デヴィッド・リーンアラビアのロレンス』(asin:B00BUBZXIM
  4. チャン・イーモウ『HERO』(asin:B00BG54QAI
  5. ターセム・シン『落下の王国』(asin:B001KUP8WE
  6. ベルナルド・ベルトルッチ『暗殺の森』(asin:B007RSUTKO
  7. スタンリー・キューブリック2001年宇宙の旅』(asin:B00IIY9ISK
  8. オーソン・ウェルズ市民ケーン』(asin:B00XUGSBVG
  9. ウディ・アレン『マンハッタン』(asin:B00JP33S3O
  10. アレクサンドル・ソクーロフ『エルミタージュ幻想』asin:B0000AJG7Q

1位など映画の存在自体知らなかったぞ(リンクしたディスクは輸入盤なのに注意)。他にも恥ずかしながら観たことのない映画がいくつもあるね。

ワタシが選ぶなら、一部上のリストと(撮影)監督が重なるが、以下の作品を入れるだろう。

さて、あなたは「美しい映画」と言われて何を思い浮かべるだろうか。

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