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2016-01-31

[] イット・フォローズ  イット・フォローズを含むブックマーク

イット・フォローズ [Blu-ray]

イット・フォローズ [Blu-ray]

なんとも不思議なホラー映画だった。以下、内容に触れているので、未見の方はご注意を。

性交渉をすると感染するという設定は、容易にエイズや性病を連想させる。安易なセックスに対する罰の暗喩としてのホラーというのはありがちだが、どうもこれは少し違うようだ。

それに感染すると見えるようになり、ゆっくり歩いて追ってくる「それ」もゾンビを連想させるが、場合によって現れる「それ」が形を変えるあたり、そのぬぼーっとした感じが奇妙なユーモアを生んでもいるし、その正体の掴みづらさも不可思議である。

誰かに移さないと逃れられないという設定は『リング』を連想させるが、本作の場合、青春期の若者特有の不安を扱っているのは明らかである。

不思議というと、映画の年代が分かりにくい感じもある。登場人物の一人は貝殻の形をした電子書籍リーダーを使っていて、そんなもの(ワタシの知る限り)現在は存在しないので近未来の話かと思いきや、映画の中の登場人物たちがテレビで観るのは白黒映画だし、それよりも何か時間が止まったような郊外の光景、特に舞台となるデトロイトの住宅街の荒涼とした感じのほうが印象に残る。

そのようになんというかとらえどころのない不思議さのある作品世界の映画だが、長回しや360度回転など巧みなカメラワークとけたたましい電子音楽が否が応でも気分を高めるホラー映画の秀作だった。静かな、しかし怖いエンディングも良かった。

さすがに本作は観ていて謎が残ったので、久しぶりに町山智浩の映画ムダ話を買ったものかと思う。

よりよいプログラマになる10の黄金則 よりよいプログラマになる10の黄金則を含むブックマーク

この手の記事には食傷気味だが、学ぶべき教訓には学んだほうがいいわけで、果たしてここではどんな10個のルールが示されているのか。

  1. 同じことを繰り返さない(コードのリファクタリングの勧め)
  2. 変数には、それがどんな型かではなく、それが何のためにあるか分かる名前をつける
  3. メソッドには、それが何をするか明確に分かる名前をつける
  4. マジックナンバーや文字列リテラルは使わない
  5. 可能であれば、メソッドはそのアプリの他の部分に依存性を持つことなくテストできるよう書く
  6. 助けを求めるのを恐れない(やってることを他人に説明するプロセスが問題解決につながることもある)
  7. ボーイスカウト・ルールに従う(バグのあるコードを見つけたら、他人がやるだろうと考えず率先して修正する)
  8. 他者と知識を共有する
  9. フロー状態にある同僚を邪魔しない
  10. 批判をネガティブではなくポジティブに活用する(批判を自らを向上させるチャンス)

詳しくは原文をあたってくだされ。

ネタ元は O'Reilly Radar

[] どうしてオライリーのビットコイン/ブロックチェーン本の邦訳が出ないのか?  どうしてオライリーのビットコイン/ブロックチェーン本の邦訳が出ないのか?を含むブックマーク

Bitcoin は「失敗した」と主要開発者が離脱を表明したり、一方で英国政府が「ブロックチェーン技術を積極活用すべし」との調査報告書を公開したりと2016年になっても何かと話題のビットコイン/ブロックチェーン界隈だが、個人的に細かいことで一つ疑問に思っていることがある。

それは、なんでオライリーのビットコイン/ブロックチェーン本の邦訳が出ないのか? ということである。

一昨年だかやたらと Bitcoin をテーマにした本が出たが、技術解説としては決定版といえる Mastering Bitcoin が2014年末に出ている。

Mastering Bitcoin

Mastering Bitcoin

asin:B00QJDYKJO:detail

ワタシは当然ブログで取り上げたし、これは邦訳が出るからと、先物買いのつもりでその著者の文章「初心者向けBitcoinガイド」を訳したりした。が、現在まで邦訳は出ていない。

オライリーはさすがというべきか、Bitcoin の基盤となるブロックチェーン技術の用途に関する注目が集まるトレンドを見越して Blockchain - Blueprint for a New Economy という本を出している。

Blockchain: Blueprint for a New Economy

Blockchain: Blueprint for a New Economy

Blockchain: Blueprint for a New Economy

Blockchain: Blueprint for a New Economy

しかし、刊行から一年経ち、やはり邦訳は出ていない。

そして、3月にはやはりブロックチェーン技術を利用した分散アプリケーションをテーマとする Decentralized Applications という本が出る予定である。

果たしてこれの邦訳は出るのだろうか。

この分野で邦訳が出ないのは、オライリー・ジャパンが商機なしと判断したのなら仕方ないが、この分野でちゃんと訳せる人が確保できないのが原因なら悲しい話である。

この記事を書いていて気づいたのだが、今 Amazon で紙の洋書を買うとメチャクチャ高いんだよな! Kindle 版との価格差を見ると、円安が原因というレベルを超えている。

[2016年2月2日追記]:コメント欄で教えていただいたが、『Mastering Bitcoin』は日本暗号通貨技術の会が翻訳を行っているようです。

[] 『ジョージ・クリントン自伝』が4月に刊行されるとな  『ジョージ・クリントン自伝』が4月に刊行されるとなを含むブックマーク

これは嬉しいニュースである。彼が自伝を出していることは昨年このブログでも取り上げたが、正直邦訳は難しいかなと思っていた。

そうした意味で DU BOOKS には感謝しないといけない。思えばここが出している本では、冨田恵一『ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法』ドナルド・フェイゲン『ヒップの極意 EMINENT HIPSTERS』を買っているが、本当にありがたい本を出してくれるものだ。

[][] DV容疑で逮捕されたドナルド・フェイゲン(とその妻)が「我々の結婚生活は幸福です」と声明  DV容疑で逮捕されたドナルド・フェイゲン(とその妻)が「我々の結婚生活は幸福です」と声明を含むブックマーク

上でドナルド・フェイゲンについて触れたので、ついでに取り上げておく。

今年のはじめにドナルド・フェイゲンが妻への DV 容疑で逮捕というニュースが流れてきてショックを受けたものだが、その後、ドナルド・フェイゲン夫妻は「我々の結婚生活は幸福です」という声明を出し、告訴は取り下げられたようだ。

本当に DV があったのかどうかは知らないが、少なくともドナルドだけでなく奥さんも連名の声明なのだから、フェイゲンの名誉は回復されるべきだろう。

逮捕時の報道では、「とても疲れた。離婚するつもりです」という妻のリビー・タイタスのコメントも報じられたが、「知らんがな。そんなこと話してない」とのことみたい。

まぁ、少しひっかかるところはあるが、この件に関する続報を日本ではまったく見ないので、取り上げさせてもらう。

それはそうと、フェイゲンのソロ作の CD が安くなってますぜ。円安でいつまで980円以下か分からないので、これを機会にどうぞ(アサマシ)。

THE NIGHT FLY

THE NIGHT FLY

Kamakiriad

Kamakiriad

kdmsnrkdmsnr 2016/02/02 18:00 > 現在、オライリーの「Mastering Bitcoin」の翻訳を行っております。
http://crypto-tech.jp/

yomoyomoyomoyomo 2016/02/02 20:25 これは知りませんでした。ちゃんと翻訳は進んでいるんですね。よかったです。

2016-01-19

[] GQ JAPANデヴィッド・ボウイ追悼特集に寄稿した  GQ JAPANのデヴィッド・ボウイ追悼特集に寄稿したを含むブックマーク

GQ JAPAN「ChangesBowie──変化し続けたデヴィッド・ボウイの時代性と普遍性」を寄稿。

先週、平日の夜10時前にメールを見たら、翌日(やはり平日)17時締め切りの原稿依頼があり、これは無理だろと思ったのだが、元々の締め切りから数時間の遅れで原稿をあげたのだから立派なものだと思う。

これは著者校で見逃したワタシが悪いのだが、タイトルは彼のベスト盤から来ているので、スペースを入れない ChangesBowie 表記が正しい。あとリード文は編集部によるもので、「テクノロジーと洋楽に詳しいyomoyomo」には赤面してしまったが、代案を示せなかったのだから仕方がない。

ウェブサイトを開設してもうすぐ17年になるが、始めた当時まさか自分に GQ JAPAN のような媒体から音楽関係で原稿依頼がくるなんて思いもしなかった。これが最初で最後のチャンスだと必死に書かせてもらった。

これからボウイについての文章やインタビューが他にも公開されていくはずだが、山本寛斎をはじめとして、ワタシを除けば高名な方が書かれている。なぜ自分にお鉢が回ってきたか不思議になる。

将棋とロックについての文章について原稿依頼を受けて書くのが夢だったのだが、遂に両方とも叶ったわけだ。20年前の自分に教えてあげたい。

この原稿を先週の木曜夜と金曜夜に書いていた間、デヴィッド・ボウイの新譜『Blackstar』をずっと聴いていた。実は追悼文を書いたときは、正直この新譜がピンとこなかったのである。

自分の新しい音への順応が極めて遅いためだが、今回続けて『Blackstar』を聴くうちに、ようやく合点がいったというか、心からこのアルバムを愛することができるようになった。そして、また一層デヴィッド・ボウイに感謝の念が湧いた。

★(ブラックスター)

★(ブラックスター)

【悲報】ニコラス・カーの邦訳が三冊続いて『○○○・バカ』になることが多分確定 【悲報】ニコラス・カーの邦訳が三冊続いて『○○○・バカ』になることが多分確定を含むブックマーク

少し前の話だが、ニコラス・カー先生が新刊の予告をしている。

「自動化は我々をバカにする? ニコラス・カーの新刊が再び突く現代人の不安」で当時の彼の新刊を取り上げたのが2014年秋だから、早いなとも思うが、まだその新刊の発売時期は分かっていない。

ただそれはともかく、その新刊のタイトルが Utopia Is Creepy というのにこれは……と思った。

ニコラス・カー先生の邦訳は、青土社が版権を取るようになってから『ネット・バカ』、『オートメーション・バカ』という邦題で、ワタシはそれを苦々しく思い、それについて何度か書いたことがあるのだが、新刊のタイトルを見ると、青土社が版権を取れば、間違いなく『ユートピア・バカ』になるだろう。

かくしてニコラス・カーの邦訳が三冊続いて『○○○・バカ』になってしまうことが予想できるわけだ。うーん、それはどうよ。

WindowsがMacより優れているのは秀丸エディタが動くことだけ(暴論) WindowsがMacより優れているのは秀丸エディタが動くことだけ(暴論)を含むブックマーク

ワタシは Hagex さんほどマクロ使いまくりではないのだが、やはり文章を書くためのエディタについて秀丸に愛着が強すぎて、その点どうしても Mac をメインにできないのである。

Mac における秀丸的ポジションかと Jedit を買ってみたが、そう都合よくはいかなかった。現在は CotEditor を使っている。

そうえいえばモーリさんも書いていたな。

WindowsがMacよりも優れていると言えるポイントがあるとすれば、その1つは間違いなく「秀丸エディアが動作する」ことでしょう。

20年来のWindowsユーザーがMacに乗り換えてひと月の経過報告、あるいはWIndowsとMacのちょっとした違いを埋めるいろいろ - in between days

秀丸は偉大なり。秀丸がない海外の著述家の人って、テキストエディタに何を使っているのだろう。

編集者・執筆者のための秀丸エディタ超活用術

編集者・執筆者のための秀丸エディタ超活用術

[] フィクションよりも奇なりな身の毛もよだつドキュメンタリー映画10選  フィクションよりも奇なりな身の毛もよだつドキュメンタリー映画10選を含むブックマーク

確かにフィクションよりも奇なり、と言いたくなるような強烈で忘れがたいドキュメンタリー映画ってあるよね。そういうものの代表を10作挙げているページなのだが、ほとんどは日本では(多分)未公開なのが残念である。

できるだけ調べたつもりだが、日本での公開・放映情報をご存知の方は教えてくだされ。

  1. 『偽りの9.11生存者』(2012年)
  2. 『Cropsey』(2009年)
  3. 『Child of Rage』(1990年、性的虐待により反応性愛着障害となった子供のドキュメンタリーだが、これを監督したのは『ある戦慄』のラリー・ピアースか)
  4. 『Capturing the Friedmans』(2003年)
  5. 『ザ・コーヴ』(2009年)
  6. 『佐川一政 人を食った男』(2011年)
  7. 『Suicide Forest in Japan』(2011年)
  8. 『アクト・オブ・キリング』(2012年)
  9. 『The Cheshire Murders』(2013年、コネチカット州チェシャーでの凶悪殺人事件を扱ったもの)
  10. 『In a Town This Size』(2011年)

日本人を扱ったもの、日本が舞台のものが計3つあるのだが、これは少しも喜ぶ気になれない。ワタシが観たことあるのは『アクト・オブ・キリング』だけだが、YouTube で全編観れるものもあるね。

ネタ元は Boing Boing

hachihachi 2016/01/19 23:10 仕事では秀丸も使ってますが、強調表示で数千文字のクソ長い分割不可能な正規表現を食べてくれないのがまことに残念です。後、検索ボックスが前回の検索結果を表示しそうでしてくれない動作も残念至極。
MacではSublime Textをvimモードとemacsモードのチャンポンで使いつつ、メモはnvAltで取り、Evernoteにクリップしています。要するにどこのエディタにも忠誠を誓っていません。

yomoyomoyomoyomo 2016/01/19 23:19 vimモードとemacsモードのチャンポンを使うというのがすごい(笑)

2016-01-17

[] ブリッジ・オブ・スパイ  ブリッジ・オブ・スパイを含むブックマーク

ストーリーに触れているので、未見の方はご注意ください。

予告編を見ても全然面白くなさそうだったのだが、題材的にこれはスティーヴン・スピルバーグが使命感をもって作った映画だろうからと観に行った(彼の映画だってあと何本観れるか分からんのだよ)。

そういう作品だから、『リンカーン』みたいな面白みに欠ける映画なのかなと予測していた。そうした側面は残念ながら少しあるが、やはり脚本にコーエン兄弟が参加してるのもあってか面白かったな。

物語はアメリカで捕まったソ連のスパイであるルドルフ・アベルを弁護することになったジェームズ・ドノバンが、結果的にアベルとソ連に拘束された米軍パイロットと、ベルリンの壁によって東側に取り残されてしまった米国人の大学生の交換に、国から交渉をなかば丸投げ(!)されて奮闘する話である。

主人公の弁護士を演じるのがトム・ハンクスで、やはりこういう役は適役だが、個人的にはアベルを演じるマーク・ライランスという人が、多分映画で初めて観たと思うが、なんともとぼけた感じが良かった。

彼の「それが助けになるか?」という台詞の反復もそうだが、主人公の "One, one, one." という口癖が変わる瞬間など、ちょっとした台詞の使い方にうまさがあった。ワタシの一つ後ろの席に座っていた女性が、劇中何度も笑い出していて少し気に障ったが、深刻一辺倒の映画に思わせて、実はそうじゃないんだよね。

しかし、東側に引き渡されるアベルの運命を悟った主人公のなんともいえない表情、戻ってこれたのに CIA の連中に冷淡にシカトされる米軍パイロットなどそうしたところもちゃんと描いている。

スピルバーグはアメリカをアメリカ足らしめる理念(そしてその中心にある憲法)を、ソ連スパイを弁護して最高裁まで行き、家族を殺されかけたのにやってきた警官に食ってかかられるような理不尽な目にあいながらも、粘り強く信念を貫く主人公を通して描いている。あんまりこういうことは書きたくないのだが、これは昨今の日本の状況を見ても、我々が学ぶところも多い映画である。

[] ウィキペディアの15年の歴史上もっとも多く編集されたページは何か?  ウィキペディアの15年の歴史上もっとも多く編集されたページは何か?を含むブックマーク

15周年を迎えたウィキペディアだが、その歴史上もっとも多く編集されたページは何か? という話題を取り上げている。

こないだ2015年にウィキペディアでもっとも編集されたページは何かを取り上げたが、上のリンク先にはこの15年の各年でもっとも編集されたページを取り上げていて面白い。

やはりアメリカの大統領選挙の年になると、それ関係の編集が多くなるんやね。

で、「その歴史上もっとも多く編集されたページ」は何かというと、答えは George W. Bush だった。うーん、それってどうなんだろう。現在の大統領である Barack Obama も9位に入っている。

あとこれは英語版の話なので、日本語版だとどういう結果になるのかは気になるね。関係ないが、ウィキペディア15周年イベントが開かれるみたい。

横峰沙弥香さんのウェブ漫画連載が女性自身で始まった 横峰沙弥香さんのウェブ漫画連載が女性自身で始まったを含むブックマーク

林さやか改め横峰沙弥香さんのウェブ漫画連載が、女性自身で始まったとのこと。めでたい!

昨年11月の Life のトークイベントの際に久しぶりに FM 福岡の浅原プロデューサーとちんさんが揃ったときにさやか様の話になり、彼女の Instagram の面白さに気づく編集者が出てくるでしょうし、ママタレいけるっしょという話をしていたので驚きはないが、何はともあれ楽しみである。

林さやかさん(すいません、こう表記させてください)に最後にお目にかかったのはちんさやリターンズ最終回の公開収録のときだったので……もうすぐ4年になるんやねぇ(遠い目)。

だいたいワタシが林さやかさんの大ファンであるという理由だけで、FM 福岡の「ちんさや」に出演するというよく分からん事態になってからの親交だったが、津田大介さんが出演するというので収録を見学したのが2010年秋か……。

長年親しんだツイッターアカウントを手放したということで、もうさやか様と関わることはないのだろうが、彼女の幸せを願うことに変わりはない。

[] 映画の歴史において「初めて○○した」映画36本  映画の歴史において「初めて○○した」映画36本を含むブックマーク

@jigokumimi さんのツイートで知ったページだが、それこそ史上初の「映画」に始まり、「初めて○○した」映画を36本集めたものである。

最初の 3D 映画が1922年に作られていたのは知らなかったな。X 指定(成人指定)で初めて(というか唯一)アカデミー賞作品賞をとった映画は『真夜中のカーボーイ』とな。

あと登場人物が初めて携帯電話を使った映画は『リーサル・ウェポン』って、ホント?

映画好きならだいたい知ってる話ばかりかもしれないが、他にもいろいろ初めて知る話がいろいろあった。

リーサル・ウェポン [DVD]

リーサル・ウェポン [DVD]

2016-01-12

[] ストレイト・アウタ・コンプトン  ストレイト・アウタ・コンプトンを含むブックマーク

2016年最初の映画館での映画鑑賞はこれになった。

アメリカで大ヒットというのを聞いて、ワタシも彼らの過激インタビューを発掘したりしたが、西海岸ヒップホップ、ギャングスタラップを代表する伝説的グループ N.W.A. の伝記映画である。

ワタシ自身はギャングスタなんてまったく縁のない人生を歩んできた人間であり、そうしたライフスタイルにしろリリックの世界にしろ積極的に嫌いなのだが、ヒップホップとして好きなものもある。2pac とか。

いくらなんでも2時間半は長過ぎるのではと事前に危惧していたが、楽しく見ることができた。実際の暴力描写がそんなになかったのも、そういうのが苦手なワタシ的にはありがたかった。アイス・キューブ役をその息子が演じるという反則な手を使ってるのもあって、ライブ場面のかっこよさは見事だった。

固い結束で結ばれたはずの仲間達がお金の問題で徐々にバラバラになっていくというストーリーは、ロックの世界を舞台にした音楽映画で既に観ていた話だけど、やはりこういう成り上がりものの青春映画って魅力的よね。

特に後半、ソロで活躍するアイス・キューブドクター・ドレーに対して落ちぶれていくイージー・Eの姿は、前半のイキの良いキラキラした感じと比してとても哀しかったな。

スヌープや 2pac など西海岸ヒップホップの代表的存在は大体出てくるし、シュグ・ナイトのゴロツキぶりもちゃんと描かれており、当時の東西抗争などちゃんと押さえていたりして画面の情報量は実は多かったりする。

本作はアイス・キューブドクター・ドレーがプロデュースを務めているのもあって、特にドクター・ドレーがよく描かれすぎな疑いがあり(最後なんてドレーのヨイショ大会だし)、クレジットだけ見ればドレーなんかより遥かに N.W.A. の作品に貢献しているはずの MC レンが随分を割を食ってるのはどうかと思ったが。

あとアイス・キューブって(飽くまでギャングスタラップ界隈の中では)知性派というイメージがあったのだが、彼もやるときはやってたんだね(笑)。

あと内容とは関係ないが、いくつか見た予告編にあった絵で本編でなかったものが複数あったような気がするが、気のせいかな。

MITの経済学者マイケル・シュレーグの新刊が出ていたのか MITの経済学者マイケル・シュレーグの新刊が出ていたのかを含むブックマーク

この本の著者の Michael Schrage ってどこかで名前を見た記憶があるのだが、どこでだったか思い出せない……というので自分のパソコンのハードディスクを検索したところ、そうだ、ワタシはこの人の文章を訳したことがあった!

具体的には、今は亡き(?)雑誌 Make 日本版の Volume 12 における「キットとイノベーション」特集において、「キットと革命」という文章を訳したんだよね。この「キットとイノベーション」はいくつも文章を訳したし、特に愛着がある。

Make: Technology on Your Time Volume 12

Make: Technology on Your Time Volume 12

この Michael Schrage さんは MIT の経済学者で、著書の邦訳も一冊ある。

新刊(といっても刊行自体は一昨年の秋か)について山形浩生のおぼえは悪いようで、うーむ、そうなると邦訳は出ないのだろうね。

土木建築系総合カルチャーマガジン 『BLUE'Sマガジン』なんてものがあるのか 土木建築系総合カルチャーマガジン 『BLUE'Sマガジン』なんてものがあるのかを含むブックマーク

なんで Boing Boing で日本の雑誌が話題になってるのかと思ったら、確かにこれはインパクトある表紙である。

調べてみたら、感電社が発行している土木建築系総合カルチャーマガジン 『BLUE'Sマガジン』とのこと。

こんなのあるのか。Ignition で取り上げられたことで、英語圏でもその存在が拡散されているようだ。

最新号である #4 も、特集「親方」とかなんか興味をひくな。

[] リッキー・ジャーヴェイスの新作映画が今春Netflixでプレミア放送されるとな  リッキー・ジャーヴェイスの新作映画が今春Netflixでプレミア放送されるとなを含むブックマーク

『The Office』(本国版)『エキストラ Extras』などのテレビシリーズでおなじみ、先日もゴールデングローブ賞の司会をやってたリッキー・ジャーヴェイスの新作映画が、今春 Netflix でプレミア放送されるとな。

Netflix もテレビドラマだけでなく『グリーン・デスティニー』の続編を手がけるという話は既に一昨年前のニュースだが、テリー・ギリアムジム・ジャームッシュスパイク・リーなどの映画に Amazon Stdios が出資しており、テクノロジー企業の映像コンテンツ囲い込みも今年の大きな動きになるか。

問題のリッキー・ジャーヴェイスの新作映画だが、スティーブ・マーチャントではなくエリック・バナとの共同監督みたいね。Wikipedia に既にページができているが、フランス映画のリメイクとな。

彼のアメリカでの映画進出作『ウソから始まる恋と仕事の成功術』は、個人的にははっきり言ってハズレだったので、今度は楽しいヤツを期待したいね。

[] デヴィッド・ボウイ良い人伝説の真骨頂はこの逸話だろう  デヴィッド・ボウイ良い人伝説の真骨頂はこの逸話だろうを含むブックマーク

こういう「逸話」や「伝説」により、大げさに書けば故人の聖人視というか良い人化が進むのは好ましくないと思うし、原則論として表現者の人間性と作品の良し悪しははっきり分けて考えるべきだ。ワタシなどむしろ最低な人間が作る作品が人の心を揺さぶるような話のほうが好きなのだが、デヴィッド・ボウイについては一つ改めて紹介しておきたい話がある。

これは今回の訃報を受けてこれみよがしに出てきた話ではないのでいいだろう。それはマーク・ボランの息子を救ったのはボウイだったという話である。

70年代のグラムロック期、最大のライバルだった T Rex のマーク・ボランが1977年に交通事故死した後、残された未亡人と息子はボランの印税をあてにできず途方に暮れていたところ、手を差し伸べたのが――

★そんな時期、「僕と母の前に突如現れた救済者が実はあのデヴィッド・ボウイだったんだ」

というローラン君の告白記事が英デーリー・メール紙に掲載されていた(上の写真)。

以後はグロリアさん母子の衣食住・生活費全部をボウイが支払い続けただけではなく、

ローラン君の学費(それもセレブの子息が通うような高い私学)までずっと父親がわりになって支払い続けたという。

ボウイの優しさに涙し感謝する母子が「血縁でもないのに何故こんなに親切にしてくれるんですか?」と訊いても、

「長年親しくしてきた親友の家族が困っている時、ヘルプするのは友人として当然のこと。

大したことじゃないよ」と軽く受け流し、

「今後も何か僕にできることがあるなら、遠慮せずいつでも連絡してくれ」、

と会話の最後にはいつも付け加えていたらしい。

マーク・ボランの息子を救ったのはボウイだった|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

すごいことだ。いくらスターでもなかなかできることじゃない。

これは後ろめたさを感じずに紹介できるが、ボウイは音楽面でもいろんな人を助けてきた。

モット・ザ・フープルが売れなくて解散しそうなときに、ヒット曲 "All the Young Dudes" を提供して助けたり、ソロになったルー・リードをプロデュースして代表作『Transformer』を生み出したり、ヤク中だったイギー・ポップを助けたりしている。エゴイスティックになりがちなその全盛期に、献身的といってもよいくらいの働きをし、彼らが代表作を作る手助けをしている。

80年代にもイギー・ポップを救っていたようだ。

後にポップが薬物依存症になり、破産の危機にも瀕した。そのためボウイは、1983年にアルバム『レッツ・ダンス』でセルフ・カバーした。ポップが印税の半分を得て、財政的に安定してもらうためである。

チャイナ・ガール - Wikipedia
20th Century Boy: Ultimate Collection (Dig)

20th Century Boy: Ultimate Collection (Dig)

All The Young Dudes

All The Young Dudes

TRANSFORMER-UPGRADED VERS

TRANSFORMER-UPGRADED VERS

LUST FOR LIFE

LUST FOR LIFE

2016-01-11

[][] 追悼デヴィッド・ボウイのインタビュー発掘――十代の視点と過激で狂信的なあの情熱を失ってしまった時どうあるべきか  追悼デヴィッド・ボウイのインタビュー発掘――十代の視点と過激で狂信的なあの情熱を失ってしまった時どうあるべきかを含むブックマーク

先週末デヴィッド・ボウイの新譜が Amazon から届いたのだが、用事が立て込んで一度しか聴けず、早くじっくり聴きたいと思っていたところで彼の訃報が飛び込んできて、びっくりした。

最初何かの冗談だと思ったし、ボウイの公式アカウントから発表されたアナウンスがソースだと知っても、誰かにアカウントを乗っ取られたんじゃないかと俄かに信じることができなかった。

今でも、実はウソでした、とご本人登場となればと思うのだが、どうやら本当らしい。地球に落ちてきた男が、天に召されたわけだ。

ワタシにとって、デヴィッド・ボウイという人が、とても大きな存在だったのは言うまでもない。このブログにおいて、彼について取り上げた、リリース情報などを除いた代表的なエントリを挙げておく。ちょっと横道的な話が多いのはご愛嬌。

かつて「ワタシが愛する洋楽アルバム100選」を選んだとき、ワタシは『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars』、『Low』、『"Heroes"』の3枚を選んだ。

3枚というのは一つのグループ/ソロ名義の作品としては最多タイなのだが、個人的には『Station to Station』も入れたくて、しかし一人のアルバムに集中するのはよくないと泣く泣く外したのを覚えている。

ロウ

ロウ

ヒーローズ

ヒーローズ

ほとんどアルバムごとにスタイルを変え、華麗に変容を続けた彼の1970年代のアルバムが不滅なのは言うまでもない。

しかし、ワタシが彼の存在をリアルタイムに知った80年代中盤以降は、『Let's Dance』によるポピュラリティの高まりと反比例して、批判する声も強まった。当時、インタビューでボウイのことを引き合いに出されたモリッシーは、「それはかつての生きてるボウイのことかな? それとも今の死んでるボウイのことかな?」と皮肉を飛ばしたし、キュアのロバート・スミスのように「ボウイは『Low』を出した直後に交通事故で死ねばよかった」と吐き捨てる人もいた。

今ではそのあたりはうやむやになっていて、宇野維正氏が指摘するように、かつてレオス・カラックスが『汚れた血』『ポンヌフの恋人』で、一番カッコ悪い時代のボウイのイメージを反転させようとしたことを知らない人も多いだろう(『フランシス・ハ』でのあの曲の使用は、飽くまで『汚れた血』への目配りであり、ボウイに対してではない)。

1980年後半から、インタビューでのボウイの発言には自己批判が目立つようになる。1989年から2004年まで読者だった雑誌 rockin' on の記事を引っ張りだす「ロック問はず語り」だが、今回はそのボウイが1990年にキャリアを回顧する Sound+Vision ツアー開始を受けてのインタビュー(1990年6月号掲載)からの発言を引用したい。

インタビュアーから40代になってまだ活動を続けているなんて想像してなかったのでは? という問いに対し、若者の音楽としてのロックについてひとしきり喋った後、ボウイは以下のように語っている。

それだからもう一回、もがき苦しんでみようっていう気持ちにもなれるんだ。しかも、僕達が携わっているこのロックンロールという音楽にとって、もがき苦しむってことは非常に大切なことだからね。ブライアン・イーノが何と言おうと、もがくとか苦悩などといった、イーノが軽蔑する感情的な側面は非常に大切なことなんだ。全てのものごとは解析できることであるから、結局、問題となるのは恣意的な選択なんだとイーノは言うだろうし、そういう見方も僕は嫌いじゃないけど、でも、切れ味を保つためには折をみて自分の魂を痛めつける必要もあるんだ。十代の時に抱えるような悩みを失ってしまった時、十代の視点と過激で狂信的なあの情熱を失ってしまった時、あのアドレナリンが働いてくれない時、そうした時には自分からそういうものを作り上げなきゃならないんだ。

要は、僕達に新しい領域を設定できるだけの能力があるかどうかということなんだよ。で、それさえもが絶望的になって、自分の活動が上っ面だけのものになってしまったなら、その時こそは残りの少ない威厳を尊重して退場するしかないだろうね。でも、僕にはまだ冒険してみるだけの余地はあると思う。遅かれ早かれ、僕達の中の誰かがとっかかりを掴むことになるはずだと思うんだ。で、それが僕であるようにと、僕は神にもすがりつきたい気持なんだ。

これを語ったのは1990年、ボウイが42歳のときである。今のワタシと同じである。

当時、ボウイの活動は明らかに低調だったし、その懐疑的な評価には、知性的な彼自身が気づき、傷ついていたに違いない。そのとき彼は、もはや自分が十代の狂気や情熱を持っていないことを素直に認め、なおかつ自分を痛めつけてでもチャレンジをやめるつもりはないし、自分にまた価値のある新しい仕事ができる可能性にすがろうとしていたのだ。

恥ずかしい話だが、上の発言を久しぶりに読み直し、訃報に際しても泣かなかったワタシの目から涙がこぼれた。なんのことはない、彼のようなポップスターでも、我々40男が感じるような悩みを抱えていたのだ。

その42歳のときにはじめ、結局あまり評価されなかったティン・マシーン、失敗に終わった Sound+Vision ツアー、ツアー開始時の「このツアーをもって過去の曲は演奏しない」という威勢の良い宣言をあっさり覆すなど泥にまみれる苦闘を経て、確かにボウイはその後、70年代のような圧倒的とは言えないものの評価を取り戻した。その後、2004年以降は沈黙期間が続いたが、2013年に10年ぶりのアルバムで再度の復活を遂げた。

そして、その彼が発表した新譜が『Blackstar』である。今となっては、この新譜が「白鳥の歌」になることをボウイ自身意識していたことを知るわけだが、彼の病状を知らない我々からすると、何より進取の姿勢を感じるアルバムであった。

小野島大氏が書くように、自分の昔なじみのミュージシャンを使った回顧的な作品を作ったって誰も文句言わないのに(そういう点では、ベルリン時代を振り返る曲があったり、"Five Years" のリズムパターンが聴ける前作のほうがそれに近かった)、ほとんど縁のなかった若手を起用した実験作をぶっこんできたところにデヴィッド・ボウイの矜持を感じる。

今回起用したのが新世代のジャズ系の人たちというところに新しいもの好きのポップミュージシャンであるこの人のミーハーさを感じて微笑ましいが、しかし、作品としては単純にジャズになってるわけがなく、飽くまでボウイの作品である。彼は、その人生の最期を完璧なまでにコントロールし、我々に遺すべきものを遺し逝った。こんな有終の美を飾ったミュージシャンなど後にも先にもいないのではないか。

ワタシ的には、メロウさを増す6曲目以降が好きなんだけど、まだちゃんと分かってないじゃないかという気持ちにさせる奥行きのある作品なので、まだまだ聞き返すことになるだろう。

ワタシのような凡人が自分をボウイに重ねるのはおこがましいにもほどがあるが、それでもワタシももがき苦しんでみようという気持ちになるのだ。

Blackstar

Blackstar

★(ブラックスター)

★(ブラックスター)

2016-01-05

[] WirelessWire Newsブログ第42回公開(バズワードとその内実──2015年の振り返りと2016年の展望(後編))  WirelessWire Newsブログ第42回公開(バズワードとその内実──2015年の振り返りと2016年の展望(後編))を含むブックマーク

WirelessWire Newsブログに「バズワードとその内実──2015年の振り返りと2016年の展望(後編)」 を公開。

昨日の前編に続く後編である。ただ、本文中にも書いたが、今年の予測はプレイヤーが一年前と変わっておらず、読んでてそんなに面白くないんだよな。

「ウェアラブル、シェアエコノミー…2016年に「持ち込み禁止」な6つのキーワード」という記事が Wired で公開されているが、実はウィルソンの予測に少し近かったりする。

今年は果たして何本 WirelessWire に書けるかねぇ。

[] ドストエフスキー『罪と罰』が刊行されて150年&米川正夫氏の訳業のパブリックドメイン ドストエフスキー『罪と罰』が刊行されて150年&米川正夫氏の訳業のパブリックドメイン化を含むブックマーク

Facebook で知ったのだが、今年の1月で、ドストエフスキーの代表作『罪と罰』がロシアで刊行されて150年になるそうな。

言われてみればそうはそうだなのだけど、150年以上前に書かれた作品が今なお世界中で読まれているてすごいよな。

『罪と罰』はワタシも大好きな小説で昔これについてメモを書いたことがある……って15年前か。

さて、今年は谷崎潤一郎江戸川乱歩といった大物が死後50年経過により作品がパブリックドメインとなったことが話題になっているが、丹治吉順氏も指摘するように米川正夫の訳業がパブリックドメインになることも実は大きい。

青空文庫のページを見てみると、ドストエフスキーの五大長編の米川正夫による訳が作業中になっている。

罪と罰 上 (角川文庫)

罪と罰 上 (角川文庫)

罪と罰 下 (角川文庫)

罪と罰 下 (角川文庫)

イスラム国とアメリカ政府のオンライン動画プロパガンダ戦争、についての論文 イスラム国とアメリカ政府のオンライン動画プロパガンダ戦争、についての論文を含むブックマーク

ここでも何度も取り上げているオンライン論文誌 First Monday の2015年12月号は、「Wikipedia:情報取得と知識学習の違い」とか、「MOOC とクラウドソーシング:大量の講座と大量のリソース」とか、「ブロックチェーンと Bitcoin:暗号通貨への規制当局の反応」とか目をひく論文がいくつもあるのだが、これが一番興味をひいた。

イスラム国(ISIS、ISIL)が YouTube など動画サービスを利用してその主張を広めるプロパガンダを行い、メンバー獲得に活用しているという話はワタシも聞いているが、これに対して米政府も対抗しており、オンライン動画プロパガンダ戦争というべき状況なんやね。で、それを論文にしたとは目のつけどころがいいねぇ。

米国防省が ThinkAgain TurnAway(考え直して背を向けよう)なんて YouTube チャンネルを開設してるとは。

この論文では、米国政府がイスラム国を動画でどういう言葉を多く使って表現しているかといったことも分析している。

イスラーム国の衝撃 (文春新書)

イスラーム国の衝撃 (文春新書)

[] ぐるりのこと。  ぐるりのこと。を含むブックマーク

ぐるりのこと。 [DVD]

ぐるりのこと。 [DVD]

橋口亮輔の新作が出るということで観に行こうと思ったが、彼のことは同郷ということもあり気になってたのだが、作品は『二十才の微熱』ぐらいしか知らず、その前に前作である本作を観ておいたほうが……と思ってる間に新作の公開が終わってしまったという駄目パターンである。

長回しを多用して木村多江とリリー・フランキー演じる夫婦の月日を追う本作だが、リリー・フランキーが本人みたいな役で映画に多用されるようになる契機となった映画だろうか。

その夫婦の間にできた第一子が死んでしまい、妻が鬱に陥っていくのだが、その回復までの10年の物語である。個人的には、おそらく多くの人と異なり、木村多江の熱演にあまり心動かされることはなかった。このあたりワタシが冷血漢と呼ばれる所以だが、自分自身そういう傾向があるのに、そういうのを見ても、めんどくさいなと思ってしまうのだ。

この映画における夫の対応がベストなのかは分からない。が、何をどうすればというのは分からない。リリー・フランキーの曖昧さが確実に救いになっている。

あと倍賞美津子さんが良かったですね。

2016-01-04

[] WirelessWire Newsブログ第41回公開(バズワードとその内実──2015年の振り返りと2016年の展望(前編))  WirelessWire Newsブログ第41回公開(バズワードとその内実──2015年の振り返りと2016年の展望(前編))を含むブックマーク

WirelessWire Newsブログに「バズワードとその内実──2015年の振り返りと2016年の展望(前編)」 を公開。

シャオミ 爆買いを生む戦略

シャオミ 爆買いを生む戦略

Little Rice: Smartphones, Xiaomi, and the Chinese Dream

Little Rice: Smartphones, Xiaomi, and the Chinese Dream

2016年一発目の更新である。一年前に書いた「テック界隈の諸行無常──2014年の振り返りと2015年の予測」をご記憶の方ならばこの文章がくることが読めたと思うが、そんな人いないか。

それはともかく、書いていくうちにいわゆるバズワードが浮かびあがってきたので、文章タイトルにそれを反映させてもらった。

「2015年は、フィンテック(FinTech)という言葉もバズワード化した印象があります」と書いたが、日経FinTechが今年の3月に創刊というのにはさすがに驚いた(「日経IoT」はまだか?)。

明日後編が公開される予定である。

[] 2015年にウィキペディアでもっとも編集されたページは何か  2015年にウィキペディアでもっとも編集されたページは何かを含むブックマーク

2015年にウィキペディアでもっとも編集されたページ20選というわけだが、果たしてどんなページが入っているか興味あるところである。

1位は「2015年の故人」というわけで、やはり「2015年の○○」なページがいくつも入っていて、言われてみればそうなのか。

2015年ならではの事件では、シャルリー・エブド襲撃事件パリ同時多発テロ事件が入っていてなるほどと思わせるが、10位以内でも2位とか10位とか正直謎である。

映画で唯一『ジュラシック・ワールド』が入っているが、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は意外にも入っていない。

なお、この『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ページの編集については Wikimedia ブログで別の記事になっているのでそちらを参照くだされ。

[] アンネ・フランク財団の主張は認められず『アンネの日記』はパブリックドメイン入り(ついでに書くとアドルフ・ヒトラー我が闘争』も)  アンネ・フランク財団の主張は認められず『アンネの日記』はパブリックドメイン入り(ついでに書くとアドルフ・ヒトラー『我が闘争』も)を含むブックマーク

アンネ・フランク財団が、アンネ・フランクの父親オットーが『アンネの日記』の「共著者」として著作権保持を主張しているという話は以前取り上げたが、そんな主張は認められなかったようで、『アンネの日記』はテキストファイルが無料ダウンロード可能になっているとのこと。

当たり前といえば当たり前なのだけど、財団の主張によってはもうひと悶着ありそうなのが心配である。

そしてとても皮肉なことなのだが、そのアンネ・フランクを死に追いやったナチスの総統アドルフ・ヒトラーの『我が闘争』もドイツでパブリックドメイン入りしている。

増補新訂版 アンネの日記 (文春文庫)

増補新訂版 アンネの日記 (文春文庫)

[] アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜  アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜を含むブックマーク

リチャード・カーティスが監督するのは、興行的にコケた『パイレーツ・ロック』以来となるが、本作で彼は映画監督からの引退を表明している。

前にも書いたことがあるが、ワタシは彼が書くラブストーリーが素直に好きなので、意地でも彼の映画は誉めることにしているのだが、本作は……これはダメだろ。

主人公の一族の男にはタイムトラベルの能力があるという安易な設定自体に文句をつけるつもりはない。その能力を恋愛に使おうとする主人公にはアホかと思うが、いいだろう、リチャード・カーティスの映画なんだから。

しかし、途中からその能力の使い方がとても安易になるのである。理屈のつけ方がついているかまで確かめてないが、一回試してみて、これはダメだからやはりノーカンみたいなことを複数回やってたと思う。それはイカンだろ。他にも死期が近いはずなのに、全然そう見えないビル・ナイとか、あれもこれも安易過ぎる。

ヒロインのレイチェル・マクアダムスが素敵だったので、最後まで観れたけどさ。

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