YAMDAS現更新履歴

このページは YAMDAS Project の更新履歴ページです。

Twitter はてなアンテナに追加 Feedlyに登録 RSS1.0

 | 

2016-05-29

[] YAMDAS更新(ブラッド・ストーン『ジェフ・ベゾス 果てなき野望−アマゾンを創った無敵の奇才経営者』)  YAMDAS更新(ブラッド・ストーン『ジェフ・ベゾス 果てなき野望−アマゾンを創った無敵の奇才経営者』)を含むブックマーク

yomoyomoの読書記録ブラッド・ストーン『ジェフ・ベゾス 果てなき野望−アマゾンを創った無敵の奇才経営者』を追加。

ジェフ・ベゾス 果てなき野望

ジェフ・ベゾス 果てなき野望

いやはや、もちろん知った話も多かったけど、本当にひどいし、すごいよな。

今回の文章を書いていて、ミラノのホテルで読んだ『ザッポス伝説』の読書記録を結局書かなかったのを思い出したりした。買収に関するくだりを本書と比べて読むと面白いよ。

[] OSIオープンソース・ライセンスAPIを公開  OSIがオープンソース・ライセンスAPIを公開を含むブックマーク

Open Source Initiative(OSI)は、何がオープンソースのライセンスかの基準となるオープンソースの定義を定めメンテナンスしてきたところである。

その OSI がその次の段階として、OSI が認めるライセンスの機械可読の公開方法として api.opensource.org に API を公開したとな。実際のホスト先は GitHub ですな。

リリース文にはこの API の意義についていろいろ書いているのだが、ワタシにはピンとこないというか、何の役に立つんだろうとよく分からないというのが正直なところだが、どういう有益な利用法があるんだろうな。

ネタ元は LWN.net

ブレイディみかこさんの新刊『ヨーロッパ・コーリング――地べたからのポリティカル・レポート』が来月出るぞ! ブレイディみかこさんの新刊『ヨーロッパ・コーリング――地べたからのポリティカル・レポート』が来月出るぞ!を含むブックマーク

ブレイディみかこさんがYahoo! ニュース個人で描いた記事などを集め、補筆してまとめた本が岩波書店から出るとな。

ブレイディみかこさんの単行本は『ザ・レフト─UK左翼セレブ列伝』以来となり、およそ一年半ぶりになる。

そんなに経ったの? と思ってしまうが、そのブランクを感じさせない理由である Yahoo! ニュース個人の文章は絶対まとめられるべきと思っていたので、これはよいことである。

俯瞰よりもまず「地べたからの」視点が彼女の持ち味だが、欧州で反緊縮の左翼政党が若者に受けてるのに、日本ではその気配すらない理由を考える資料にもなるだろう。

彼女が住むイギリスの福祉切り捨てについては、こないだニューズウィークにも「財政赤字を本気で削減するとこうなる、弱者切り捨ての凄まじさ」という記事が出ていたね。

しかし、「片手に指が1本でもあれば就労可能」という認定基準はすごいな。

日本でもFintech本の刊行ラッシュとなっていた 日本でもFintech本の刊行ラッシュとなっていたを含むブックマーク

ちょっと調べものをしていて、FinTech 本の刊行ラッシュになっていることに気づく。

まず先月と今月で Fintech(フィンテック)を書名に冠した本が3冊出ている。

FinTech入門

FinTech入門

決定版 FinTech

決定版 FinTech

入門から決定版まで出ているが、来月だけでやはり3冊出る。

フィンテック 金融維新へ

フィンテック 金融維新へ

FinTechの法律 (日経FinTech選書)

FinTechの法律 (日経FinTech選書)

こちらも「革命」とか「金融維新へ」とか勇ましい書名がついているが、これらの中では小林啓倫さんの本が、書き手への信頼度という意味で一番期待できるかな。

[] 海よりもまだ深く  海よりもまだ深くを含むブックマーク

海よりもまだ深く [Blu-ray]

海よりもまだ深く [Blu-ray]

是枝裕和の映画は、『そして父になる』を観ようと思いながら逃してしまい、この間テレビでやっていた『海街diary』を途中から観たくらいだったのだが、それがなかなか良かったので本作を観てみた。

本作は団地を舞台設定にしており、というか団地自体がある種の主役でもある映画である。

阿部寛演じるかつて文学賞をとったことはあるが、その後はものにならずに興信所勤めに身をやつす主人公のなんともいえないセコさも、そのガタイの良さと対照的な人間的な小ささがとても分かりやすくて、それに団地という設定に見事に噛み合った樹木希林演じるその母親もやはり強力である。この二人がやたらと会話で「アレ」を使うところとか、冷蔵庫の扉を開けるたびに小林聡美が見せるちょっとした所作などなんともおかしい。

「こんなはずじゃなかった」という台詞が本作では何度か使われるが、本作は決して観ていてため息をつきたくなるような悲惨さではなく、主人公のセコさと小ささのユーモア感覚が勝っており、登場人物の死などシリアスな事件はおきない。

個人的には樹木希林がうますぎて、逆にそのあたりのおさまりのよさに不満をもったが、別に貧乏にどん底に落ちるとか、家族を亡くすとかそういう悲惨を経なくても、現状を受容して日常に還っていくことはできるのを示す映画があってもよいだろう。

2016-05-25

[][][] WirelessWire Newsブログ第47回公開(他人事でないIoTのセキュリティ問題、そして追悼)  WirelessWire Newsブログ第47回公開(他人事でないIoTのセキュリティ問題、そして追悼)を含むブックマーク

WirelessWire Newsブログに「他人事でないIoTのセキュリティ問題、そして追悼」を公開。

Facebook で山口英氏に関する思い出をいくつか読み、本文にも書いたように、ワタシは氏と昔二日間連続で会ったことがあるだけなのだが(今回の文章にはその二日目のことを触れたが、一日目にどういう形で接したかは今でも書けない)、ちょうど身辺整理の時期と重なり、そのときのことを思い出したりした。

しかし、書く時間と気力と体力を捻出するのが大変で参った。本来なら今回の文章は一日前に公開されるべきで、そうならなかったのは、端的にワタシの筆力が落ちており、編集者の確認を要したからである。あと何回書けるだろう……。

Abusing the Internet of Things: Blackouts, Freakouts, and Stakeouts

Abusing the Internet of Things: Blackouts, Freakouts, and Stakeouts

The Car Hacker's Handbook: A Guide for the Penetration Tester

The Car Hacker's Handbook: A Guide for the Penetration Tester

メイカー雑誌『Make:』本国版が50号目を迎えていたのか メイカー雑誌『Make:』本国版が50号目を迎えていたのかを含むブックマーク

このエントリを読んで気づいたのだが、雑誌『Make:』の本国版が50号目を迎えていたのな。メイカームーブメントの一大拠点であり続けた Make も10年を超えたんやね。

このエントリもいろんな人がピリッとしたアドバイスをしているが、Mark Frauenfelder がもはや編集長でないことを知らない人もいるかもしれない。

Bunnie Huang が「サプライチェーンは人でできているということを忘れるな。アイデアをスケールアップするときは、人間サイドの物事を忘れてはならない」というアドバイスを寄せているが、これについては「サプライチェーンは人間がいっぱい」を読むといいだろう。

果たして日本版が復活する日は来るのだろうか。

Make 50 April/May 2016: Power Up

Make 50 April/May 2016: Power Up

[] Internet Archiveがヒップホップのミックステープを大量公開  Internet Archiveがヒップホップのミックステープを大量公開を含むブックマーク

Internet Archive というと既に音楽の巨大なアーカイブを公開していることで知られているが、この展開は予想しなかった。これはすごい。

時間にして数千時間、数にして17000をこえるヒップホップのミックステープのアーカイブ公開である。

元々は Torrent で流通している音源を引っ張って作ったアーカイブのようだが、著作権的にオッケーなものなんだろうか。とも思うが、こういうのを臆することなく公開するのはすごいな。詳しくは、この作業を行った Jason Scott のブログを参照くだされ。

ミックステープがヒップホップ隆盛の鍵の一つだったことは間違いないわけで、これは貴重な歴史的資料とも言える。

[] ヴェルナー・ヘルツォークが映画制作のオンライン講座で教鞭をとる  ヴェルナー・ヘルツォークが映画制作のオンライン講座で教鞭をとるを含むブックマーク

少し前に新作ドキュメンタリーを紹介したヴェルナー・ヘルツォークだが、なんと今年の夏に映画制作のオンライン講座で教鞭をとるとな! ヘルツォーク、元気やな。

5時間をこえるビデオレッスンがあり、お値段は90ドルとのこと。

これをやっている MasterClass って講師が豪華すぎるオンラインスクールとして話題になったところね。

セリーナ・ウィリアムズのテニス講座、ケビン・スペイシーの俳優講座、クリスティーナ・アギレラのシンガー講座……確かにこれは豪華だ。

D

<BD-BOX>ヴェルナー・ヘルツォーク作品集I [Blu-ray]

ヴェルナー・ヘルツォーク作品集I [Blu-ray]

<BD-BOX>ヴェルナー・ヘルツォーク作品集II [Blu-ray]

ヴェルナー・ヘルツォーク作品集II [Blu-ray]

[] 50回目のファースト・キス  50回目のファースト・キスを含むブックマーク

50回目のファースト・キス [Blu-ray]

50回目のファースト・キス [Blu-ray]

アダム・サンドラードリュー・バリモアの組み合わせというと、『ウェディング・シンガー』以来となる。

あの映画でも感じた、この2人の相性の良さを本作でも感じたが、失礼ながら書かせてもらうと、さすがにドリュー・バリモアはこういうロマンティック・コメディの主役をはるのが厳しく感じられた。あとダン・エイクロイドの脇役ぶりもよかったね。

劇中使われる音楽もアダム・サンドラーの好みである80年代の楽曲が多く使われていたが、ハワイを舞台をしながら、その多くがレゲエアレンジなところがちぐはぐさを感じた。が、ワタシ自身ハワイの音楽が基本的に好きでないので、だからダメということにはならないのだが。

2016-05-15

[] アイアムアヒーロー  アイアムアヒーローを含むブックマーク

原作は未読で、はじめ観るつもりはなかった映画なのだが、かなりよくやっているという感想をいくつも目にし、またゾンビ映画の邦画としては異例のヒットと聞いて興味をもった次第である。

ゾンビ映画で「よくやっている」ということはすなわち残虐描写ということになり、ホラー映画は好きだけど同時にビビリでもあるワタシとしては正直不安だった。案の定ビビリらしく正視できない描写もあったのだが、確かによくやっていたと思う。

本作は海外の映画祭でいくつも賞をとったと聞いているが、本作の主人公の名前とタイトルの兼ね合い、ゾンビを ZQN(ゾキュン)と呼ぶセンス、また作中何度も使われる「ニート」という言葉の侮蔑性などちゃんと伝わったのかしらとも思ったりした。

ゾンビ映画としてはとてもオーソドックスな作りになっている。やはり身近な人間がゾンビ化して主人公が状況を実感すべきだし、当然街はパニックになるし、モールみたいなところに逃げ込むべきだし、そしてゾンビと同じくらい生きてる人間だって怖いのである。

それなら何が本作を浮かび上がらせているのかというと、やはり主人公のとても日本人的な佇まいである。大泉洋って『探偵はBARにいる』を見てもなかなかいい身体してるのだが、こういうマッチョになりようがない情けなさを身にまとった役もうまいよね。

彼は銃を持つ特権的な存在でありながら、律儀に法律をまもろうとし、なかなか撃たない(撃てない)のだが、それが逆にアメリカでは作れないゾンビ映画としてのユニークさにつながっているし、クライマックスの大殺戮が活きるのだろう。

ただそこでも「あと96発ある」とか言われて、原作を知らないこっちとしては「へ?」と思ったり、母乳からも感染するかもしれんなら、あれだけ血を浴びる長澤まさみとか絶対危ないだろとか(その点『28日後...』は設定がちゃんとしてましたね)、有村架純に最後に一働きさせる見せ場を作るべきだろとかいくつか気になるところ、不満はあるのだが、日本映画史上に残るゾンビ映画なのは間違いない。

デジタル・ジャーナリズムを巡る新刊や邦訳全文公開情報など デジタル・ジャーナリズムを巡る新刊や邦訳全文公開情報などを含むブックマーク

今月、ジェフ・ジャーヴィスの新刊の邦訳が出るのを知る。

迂闊なことに原書を紹介してなかったな。原書のタイトルは Geeks Bearing Gifts で、これは Greeks bearing gifts という言い回しのもじりですな。

タイトルに「ギーク」があるのだから、この間マガジン航に掲載された「パナマ文書事件が明らかにした「第五階級」とは」にあるような「新聞界、言論界、ジャーナリストなどの「第四階級(Fourth Estate)」と、ハッカー、ブロガー、文筆活動家などの「第五階級(Fifth Estate)」との融合」の話も少しは含まれると見られる。

これは太っ腹である。ダン・ギルモアの原書については「ダン・ギルモアのリターンマッチに期待する」で2010年に取り上げてるが、原書が刊行されたのも2010年の末だった。そして、2011年夏に邦訳が刊行されている。

原書はジャーナリズムスクールとサイトライセンス契約を結び教科書として使われているそうだが、邦訳も全文ネット公開されることでそうした利用がなされるとよいですな。

「バーチャルリアリティの父」ジャロン・ラニアーが満を持して執筆するバーチャルリアリティ本が一年以上先(笑)に出る 「バーチャルリアリティの父」ジャロン・ラニアーが満を持して執筆するバーチャルリアリティ本が一年以上先(笑)に出るを含むブックマーク

ちょっと調べものをしていて、面白そうな新刊情報を知る。「バーチャルリアリティの父」として知られるジャロン・ラニアーの新刊である。

ジャロン・ラニアーというと上に書いたように「バーチャルリアリティの父」と言われるわけだが、近年は『人間はガジェットではない』(asin:4153200166)とか、ワタシも WirelessWire 連載1回目の「インターネットによる中流階級の破壊をマイクロペイメントが救うか」で取り上げた(が、邦訳は出なかった)『Who Owns the Future?』(asin:1451654979)といった、インターネット批判本(とまとめると怒られそうだが)の方向の本ばかりだった。

しかし、新刊のタイトルを見ると、これは何度目かのブームを迎えているバーチャルリアリティを正面から扱った本だろう。

遂にご本尊登場である……のだが、この本、刊行予定は2017年9月なんだよな。一年以上先じゃないか……フレッド・ウィルソンが予測するように今年「初期段階ではガッカリな結果」になり、これが出る頃に微妙な感じになってないといいのだが。

女性客たちがバーの男性店員に集団セクハラ……だと? 女性客たちがバーの男性店員に集団セクハラ……だと?を含むブックマーク

なんなんだこれは。集団セクハラっていったい何をやってんだと思いきや――

スコットランドのキルトは、本来その下に何も身につけないのが正式。酔っ払った女性客たちは「本当にスコットランド人か確認」するために、グラスなどで店員の手がふさがっている時に、キルトをふざけてまくろうとするのだという。

ホーム - Onlineジャーニー

おいおい、小学生かよ(笑)。男性客が同じことを女性店員に行ったら店から追い出されても文句言えない。果たして、これをやった女性の酔客にはどういうペナルティが課せられているのだろうか。

スコットランド・キルト・コレクション (制服・衣装ブックス)

スコットランド・キルト・コレクション (制服・衣装ブックス)

2016-05-08

[] ズートピア  ズートピアを含むブックマーク

元々観に行くつもりはまったくなかった映画なのだが、ツイッターで小野マトペさん(@ono_matope)がかつてないほど異様な勢いで推していて、それなら観てみようかと思い、ゴールデンウィーク前に映画館に足を運び、2D の吹き替え版を鑑賞。

いやぁ、これはすごいよね。『シュガー・ラッシュ』にしろ、『ベイマックス』にしろ、ジョン・ラセターが製作総指揮を務めるようになった後のディズニー映画はどれも大体良かったけど、本作は特にすごかったな。

こうやって感想を書くまで他の人の評はできるだけ遠ざけて読まないようにしているのだが、本作に関してはおそらくは他の人が誰でも思うような感想しか書けない感じ。

動物が完全に擬人化され(逆に霊長類は一切登場しない)共存する大都会「ズートピア」において、正義感に燃えるウサギの新米警官ジュディ・ホップスが奮闘する話なのだが、言うまでもなくこのズートピアはアメリカの(諸問題の)反映なのだけど、『ゴッドファーザー』のような古典や『ブレイキング・バッド』といったアメリカンカルチャーのパロディネタを織り交ぜつつ、人間が動物に持つステロタイプのイメージを活かしながらも、「多様性は善です」「差別をなくして共存しよう」といったお説教のお題目レベルに留まるところなく、意図せず先入観に支配されていることの難しさ、ちょっとしたことで差別される側が悪意なくする側にまわってしまう構造までちゃんと観客に突きつける、しかも何より映画として一級の娯楽作品、しかもディズニーなんだからアニメーションも世界最高レベルである。

キツネよけのスプレー、ニンジンのペンといった小道具の使い方も気が利いていたね。

なんというか完璧超人に対しているような、ちょっとこれはどうしようもないというか、「やっぱこれを生み出し、許容するアメリカはすごいな」みたいな、むやみに主語を大きくしたマヌケな感想を持ってしまったよ。

肉食動物と草食動物が共存するのはいいとしてお前ら普段何食ってんだという点、映画内で登場するカップル(夫婦)は同じ種同士なのに、同時に異種間にも恋愛が成り立つことも匂わせているあたりどうなんだという点など気になるところはあったし(いずれについてもちゃんと製作側は設定を用意しているのは知っているが、それに納得がいくかは別問題)、そのあたりを突くとこの作品の欺瞞、は言いすぎにしても問題点も見えてくるように思うが、そのあたりは他の人に任せたい。

[][] 『Mastering Bitcoin』日本語訳がネット上に全文公開されていた  『Mastering Bitcoin』日本語訳がネット上に全文公開されていたを含むブックマーク

こないだ「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2016年版)」で、ビットコイン/ブロックチェーン本の邦訳が未だ出ていないと書いた。のだが、その後 id:ryozo18 さんに、『Mastering Bitcoin』は既に九カ国語に翻訳されており、その中に日本語訳(リンク先 PDF ファイル)もあることを教えていただいた。

間違った情報を書いてしまい申し訳ありませんでした。それにしても翻訳が全文ネット公開できるのは、原文が CC BY-SA ライセンスだったからやね。

日本語訳は今井崇也氏が翻訳リーダーを務めて完成されたみたい。

Mastering Bitcoin

Mastering Bitcoin

[] ビジネス層向けブロックチェーン本のトレンドは続く  ビジネス層向けブロックチェーン本のトレンドは続くを含むブックマーク

テック系でないビジネス層の読者に向けたブロックチェーン解説本というと、ドン・タプスコットの新刊『ブロックチェーン革命』がもうすぐ出るが(あれ? なんでワシはこれを「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2016年版)」で紹介しなかったんだろう……)、ほぼ刊行日を同じくして William Mougayar もそういう本を出すのを知った。

この本は Kickstarter プロジェクトとして資金集めをしたようだが、こういう非技術者向けのブロックチェーン本の需要があるんやね。

果たしてこういう本の邦訳は出るのだろうか。

DRMの悪夢:KoboをアップグレードするとSonyリーダから受け継いだ電子書籍がライブラリから消えてしまう DRMの悪夢:KoboをアップグレードするとSonyリーダから受け継いだ電子書籍がライブラリから消えてしまうを含むブックマーク

タイトルに書いた通りなのだけど、まさに DRM の悪夢としかいいようがない。

ワタシがマガジン航に「電子書籍にDRMは本当に有効か?」を書いたのが6年前だが(もうそんななるのか!)、この時点から分かりきったこととしたり顔で書いてしまえばそれまでなのだが、こういうのがあるから DRM は怖いんだよ。

このままではeブックリーダー市場は Kindle 一強になっちゃうわけで、健全な市場を保つ上でも競争相手がいてくれないと困るのだけどね。Kindle Oasis はちょっとどうよという声も多いわけで、そうした意味で巻き返すチャンスがあるはずなのに、こういうことがニュースになるのは惜しいね。

ネタ元は Boing Boing

加藤一二三の回顧録に結構驚く話がさらっと書かれていた 加藤一二三の回顧録に結構驚く話がさらっと書かれていたを含むブックマーク

加藤一二三九段の「加藤一二三のひふみん伝説60年」連載ってずっと続いてたのね。

それはともかく、ワタシのようなロートル将棋ファンもまったく知らなかった話がさらっと書かれていて驚いた。

1959年12月、故大山康晴15世名人と産経新聞社主催の早指し王位戦で対戦して勝利した。大山名人と私の住まいは同じ沿線の同じ方面に位置していたので、大熱戦を繰り広げた直後というタイミングなのにと、不思議に思われる読者もおられるかも知れないが、私たちは1台のタクシーに同乗して帰路に就いた。

47NEWS(よんななニュース):47都道府県52参加新聞社と共同通信のニュース・情報・速報を束ねた総合サイト

このまったく気のあわなそうな二人がタクシーに同乗して帰宅というのが失礼ながら可笑しかった。ワタシだったら絶対イヤだが(笑)、ひふみんはそのあたりは割とさっぱり割り切りそうな気もする。例えば、米長邦雄だったらそうはいかなかったろう。

余談になるが、「黒い雨」や「山椒魚」で有名な大作家・井伏鱒二氏のごく近隣に住んでいた大山名人は、ノーベル賞発表の時期が訪れ、井伏氏が文学賞の候補者として話題になると、待機する新聞記者たちのために自宅を開放していたと聞く。

47NEWS(よんななニュース):47都道府県52参加新聞社と共同通信のニュース・情報・速報を束ねた総合サイト

この話もまったく知らなかった。でも、井伏鱒二ってそんなに有力なノーベル文学賞の候補やったかね?

そうそう、将棋と言えば、NHKスペシャル「天使か悪魔か羽生善治 人工知能を探る」が楽しみである。

2016-05-02

邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2016年版) 邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2016年版)を含むブックマーク

この企画も今年で6回目になり、私的ゴールデンウィークの恒例行事である。タイトル通り、邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくるのだが、ワタシの調べが知らず、既に邦訳が出ていたら教えてください(邦訳が出るよ、という情報も歓迎です)。

Nathaniel Popper『Digital Gold: Bitcoin and the Inside Story of the Misfits and Millionaires Trying to Reinvent Money』

この本は絶対邦訳が出るだろうと踏んでいたのだが、今に至るまで出ていませんなぁ。作業が進行中ならいいのだが。

クレイ・シャーキー(Clay Shirky)『Little Rice: Smartphones, Xiaomi, and the Chinese Dream』

だいぶ前になるが、クレイ・シャーキーが中国の深圳について詳しくコメントしていて、なんで彼はそんなこと知ってんだろうと思ったら、中国で教鞭をとっていたのね。この本はその時の体験を活かした本なのだが、残念ことに Xiaomi についての本はいくつも出ているので、これの邦訳は期待できんかもしれんね。

Little Rice: Smartphones, Xiaomi, and the Chinese Dream

Little Rice: Smartphones, Xiaomi, and the Chinese Dream

ブルース・スターリング『The Epic Struggle of the Internet of Things』

これはページ数も少ない電子書籍なので、同じようにどこか Kindle 本として邦訳を出さないかとも思うが、IoT 推しの媒体にこの本を紹介するような波長のおかしな人間(ワシやワシ)でもいない限り、内容的に難しいだろうな(笑)。

ポール・ホフマン(Paul Hoffman)、ジーナ・コラータ(Gina Kolata)『The New York Times Book of Mathematics: More Than 100 Years of Writing by the Numbers』

翻訳会社のトライアル題材になっているのだから邦訳が出るのは確実だが、本文執筆時点では出ていないようだ。著者はいずれも名の知れたサイエンスライターだし、これはいかにも面白そうな本である。

Violet Blue『The Smart Girl's Guide to Privacy: Practical Tips for Staying Safe Online』

何より著者はセックスコラムの書き手として有名なわけで、こういう本を出すとは思わなかった。これは推測だが、渡辺由佳里さんが書くようなティーンエイジャーの女性の実態への危機意識があったのかもしれないね。

Simon Monk『The Maker's Guide to the Zombie Apocalypse: Defend Your Base With Simple Circuits, Arduino, and Raspberry Pi』

これなどオライリージャパンから Make 本シリーズの一冊としてどうか、メイカーとゾンビ好きボンクラの親和性は高いのでは、とも思ったが、さすがにそれは無理か(笑)。

Jim Whitehurst『The Open Organization: Igniting Passion and Performance』

Red Hat の CEO の本だが、著者はもともとは航空業界にいた人なんだね。そこからソフトウェア業界に転身したわけだが、この本には元々は畑違いの業界から来て、ソフトウェア、しかもオープンソースを主力とする会社の経営をやる上で得られた知見が書かれた本なのだろう。

Daniel Goldberg『The State of Play: Creators and Critics on Video Game Culture』

GamerGate 騒動についてはワタシも何度か触れているが、取りこぼしている文脈もいっぱいあるし、正直分かってないところも多々ある。それについてだけの本ではないが、これは貴重な証言集だと思うのだが、邦訳は難しいだろうねぇ。

Kevin Roose『Young Money: Inside the Hidden World of Wall Street's Post-Crash Recruits』

こういう本は日本人には逆にリアリティーが湧かないものなのだろうか。

ハワード・スーンズ(Howard Sounes)『Notes from the Velvet Underground: The Life of Lou Reed

ルー・リードが「人種差別主義者で女性差別主義者のワイフビーターの怪物」だったことを暴露した伝記本が出たと話題になったが、しかし、日本では昨年夏に『ワイルド・サイドの歩き方 ルー・リード伝』が出ており、そんな何冊も伝記本が売れる人ではないだろうから、邦訳は出らんだろうね。

Notes from the Velvet Underground: The Life of Lou Reed

Notes from the Velvet Underground: The Life of Lou Reed

ケヴィン・ケリー(Kevin Kelly)『The Inevitable: Understanding the 12 Technological Forces That Will Shape Our Future』

あ、まだ原書自体本国では刊行されていないのか。この本の第1章は、『WIRED』Vol.20に掲載されたので、興味がある人は先にそちらに当たるのがよかろう。

テリー・ギリアム『Gilliamesque: A Pre-Posthumous Memoir』

この回顧録は絶対邦訳が出ると思うのだが、出版社はギリアムの新作『ドン・キホーテを殺した男』の公開に合わせて出そうなんてことは決して考えないでいただきたい。それだといつまで経っても出せなくなるので(笑)。

Gilliamesque: My Me, Me, Me Memoir

Gilliamesque: My Me, Me, Me Memoir

Gilliamesque: A Pre-posthumous Memoir

Gilliamesque: A Pre-posthumous Memoir

Susan P. Crawford、スティーブン・ゴールドスミス(Stephen Goldsmith)『The Responsive City: Engaging Communities Through Data-Smart Governance』

これを日本で紹介している人がいないっぽかったのでワタシが取り上げたが、特に邦訳の話は聞かない。うーむ、これは出るべき本だと思うんだけどな。

Gregoire Chamayou『A Theory of the Drone』

フランスの哲学者が書いたドローン本がわざわざ英語に翻訳されたというのが面白いと興味を持った本なのだが、どんな本なんやろね。邦訳も出ればいいのに。

A Theory of the Drone

A Theory of the Drone

A Theory of the Drone

A Theory of the Drone

マイケル・シュレーグ『The Innovator's Hypothesis: How Cheap Experiments Are Worth More than Good Ideas』

まぁ、紹介するときにも書いた通り、邦訳は期待できんでしょうな。

Siraj Raval『Decentralized Applications: Harnessing Bitcoin's Blockchain Technology』

これも原書の刊行がまだだけど、上のエントリで紹介した本の邦訳は未だどれも出ておりませんな……。

Decentralized Applications: Harnessing Bitcoin's Blockchain Technology

Decentralized Applications: Harnessing Bitcoin's Blockchain Technology

Susanne Chishti、Janos Barberis『The FINTECH Book: The Financial Technology Handbook for Investors, Entrepreneurs and Visionaries』

このエントリを書いた後、FinTech という言葉を題名に冠した本がもっと前からあることを教えてもらったが、執筆陣を見ても、これが現在の FinTech ブームにおける決定版な本になるのは間違いないのではないだろうか。

ローレンス・レッシグ『Republic, Lost: Version 2.0』

今年の大統領選挙について考える上でもこの本の邦訳は価値があると思うのだが、とは言え売り上げが見込めないと難しいんやろね。

Republic, Lost: Version 2.0

Republic, Lost: Version 2.0

アーロン・スワーツ『The Boy Who Could Change the World: The Writings of Aaron Swartz』

文章では彼の伝記本も紹介したが、邦訳が出るとすればそちらよりも本人の文章を集めた本なのだと思う。が、それでも難しいだろうねぇ。

The Boy Who Could Change the World: The Writings of Aaron Swartz

The Boy Who Could Change the World: The Writings of Aaron Swartz

ニコラス・カー『Utopia Is Creepy: And Other Provocations』

その後、カー先生の紹介を読むと、この新刊は彼のブログのベスト選や雑誌などの媒体に書いた文章のベスト選などをまとめた本みたい。それで前作からのスパンが短い理由、短編小説集みたいなタイトルの意味が分かった。で、やはり邦題は『ユートピア・バカ』なんでしょうか……。

Utopia Is Creepy: And Other Provocations

Utopia Is Creepy: And Other Provocations

ランドール・マンロー(Randall Munroe)『Thing Explainer: Complicated Stuff in Simple Words』

これはすごく面白そうな本で、そういえばビル・ゲイツが選ぶ「2015年に読んだ記憶に残る6冊の本」にも入っていたね。前作に続いて本作も邦訳が期待できるんじゃないかな。

Thing Explainer: Complicated Stuff in Simple Words

Thing Explainer: Complicated Stuff in Simple Words

Daniel Lyons『Disrupted: My Misadventure in the Start-Up Bubble』

これについては HubSpot 側の反論も聞かないといかんだろうね。あとこの本をそのまま持ってきても、ブラック企業が何かと話題な日本に持ってきても、話がピンとこないかもしれない。

Disrupted: My Misadventure in the Start-Up Bubble

Disrupted: My Misadventure in the Start-Up Bubble

以上20冊を超える洋書を紹介させてもらったが、この企画をやるのも今年までだろう。

それでは皆さん、楽しいゴールデンウィークを!

 | 
2003 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2004 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2014 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2015 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2016 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2017 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2018 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |

[YAMDAS Projectトップページ]


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
YAMDAS現更新履歴のテキストは、クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。

Copyright (c) 2003-2018 yomoyomo (E-mail: ymgrtq at yamdas dot org)