YAMDAS現更新履歴

このページは YAMDAS Project の更新履歴ページです。

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2016-12-26

[] YAMDAS更新(マルガリータのプールの中でサイトを畳むことに決めたんだ)  YAMDAS更新(マルガリータのプールの中でサイトを畳むことに決めたんだ)を含むブックマーク

コラムライブラリマルガリータのプールの中でサイトを畳むことに決めたんだを追加。

今となっては、とうとうこのタイトルの文章を書く日が来たということ自体が感慨深いとしかいいようがない。いかにもワタシに似合っていないタイトルだが、そうしようと決めていたのだから仕方がない。

文章の最後あたりに関係ない写真が一枚挿し込まれているが、これも死神が頑張りすぎた2016年における一種の追悼だったりする。

ウォルター・アイザックソン「インターネットは壊れている。初めからやり直すなら、私はこのようにそれを正す」 ウォルター・アイザックソン「インターネットは壊れている。初めからやり直すなら、私はこのようにそれを正す」を含むブックマーク

日本ではやはり書籍『スティーブ・ジョブズ』(asin:4062180731asin:406218074X)の作者として知られるウォルター・アイザックソンが、インターネットはもう壊れているので、初めからやり直すなら、こうやるねという文章を書いている。

  • コンテンツの作者がアグリゲータや検索エンジンと交渉して、コンテンツが使用されるたびに印税を得られるようにするシステムを構築する。ASCAP(米国作曲家作詞家出版者協会)が、その会員の作品のライブ演奏やラジオ放送において行っているような。
  • 楽曲、ブログ、記事、その他のデジタルコンテンツが売れる、手早く簡単なスモールペイメントに使えるシンプルなデジタルの財布や通貨を埋め込む。
  • 電子メールは認証された相手か送信元アドレスで暗号化
  • クリティカルなプロパティやセキュリティをシステムの可能な限り最も低い層にする。セキュリティをプログラマが書くすべての行に組み込むようプログラマ任せにするのではなく、ハードウェアやプログラミング言語のレベルで実現させる。
  • インターネットのパケットの概念を更新するチップやマシンを作る。希望する人は、パケットを暗号化し、どのように利用可能かルールを指定するメタデータでタグ付け可能にする。

うーん、最初の項目なんか、テッド・ネルソンのザナドゥを連想するし、そういうかっちりシステムが全然実現しないから WWW が広まったという歴史があるわけでねぇ……。

しかし、この記事についてフレッド・ウィルソンは、「このほとんどはブロックチェーン技術があればできるよ」と安請け合いしているのだけど、ホントですかい。

[] 電子フロンティア財団の2017年のウィッシュリスト  電子フロンティア財団の2017年のウィッシュリストを含むブックマーク

電子フロンティア財団が2017年にテクノロジー企業が実現してほしいと願うウィッシュリストというわけだが、項目をざっと訳してみよう。

  • Google が、電話番号を預けなくても、簡潔に二要素認証をユーザに可能にする。
  • Twitter が、ユーザが二要素認証を設定していたら SMS でパスワードをリセットできる機能をオフにする。
  • Twitter が、エンドツーエンドの暗号化ダイレクトメッセージを実現する。
  • Apple が、iMessage と Facetime で、何らかの形で out-of-band verification を実現する。
  • W3C のメンバーが、DRM の標準化において、アクセシビリティ、セキュリティ研究、イノベーションを保護しようという我々の呼びかけを支持する。
  • Google が、Chromebook を利用する学生から収集するデータのマイニングを止める。
  • Facebook が、ユーザが使用する名前の調停者のように振舞うのを止め、どんな名前であれアカウントに望む名前の使用を許可する。
  • WhatsApp が、親企業の Facebook とデータ共有のオプトアウトをユーザに許可する。現在、オプトアウトの期限は過ぎており、新規の WhatsApp アカウントには、データ共有のオプトアウトの選択肢がまったくない。

Apple の項目で出てくる out-of-band verification だが、最初オフライン認証のことかと思ったが、調べてみると以下のような定義が出てきた。

Out-of-band authentication is a type of two-factor authentication that requires a secondary verification method through a separate communication channel along with the typical ID and password.

What is out-of-band authentication? - Definition from WhatIs.com

全般的に、この間訳した「これからの四年間における私の優先事項」にも通じる内容ですな。

ネット否定論者ユーゲニー・モロゾフの最新刊『Freedom As a Service』が出るぞ! ……1年後だが ネット否定論者ユーゲニー・モロゾフの最新刊『Freedom As a Service』が出るぞ! ……1年後だがを含むブックマーク

前作『To Save Everything, Click Here』が出ることを告知したのが4年近く前になるが、ネット否定論者……と書くと単純化しすぎと怒られるだろうが、ユーゲニー・モロゾフの新刊が出るのを知る。

えーっと発売日は、2018年1月……って一年後かよ!

しかし、前作もそうだったけど、今回も『Freedom As a Service』というタイトルがうまいよねぇ。「新たなデジタル封建主義と都市の未来」という副題も、内容のシビアさを予感させてくれて期待が高まるぜ!(←性格が悪い)

果たして本作も邦訳は出ないのだろうか。やはり、こういうネガティブな本は出ないのだろうか。今では alt-right(オルタナ右翼)の専門家として名高い八田真行も mhatta's podcast で彼の本を誉めてた(?)がな。

2016年にワタシは面白いと思ったが、ほとんど注目を集めなかったエントリ一覧 2016年にワタシは面白いと思ったが、ほとんど注目を集めなかったエントリ一覧を含むブックマーク

長いことブログをやっていると、これは公開したら受けるというのもある程度は分かってくる。それとは別に、これは面白いとか価値があるだろうと書いたのにほとんどブックマークなどがつかず注目されないのに首を捻り、残念に思うことも多々ある。

折角なので、今年そのように感じたエントリをざっとあげさせてもらう。

それでは皆さんごきげんよう。さようなら。

2016-12-22

[][] YAMDAS更新(これからの四年間における私の優先事項)&ブルース・シュナイアーの新刊の邦訳  YAMDAS更新(これからの四年間における私の優先事項)&ブルース・シュナイアーの新刊の邦訳を含むブックマーク

Technical Knockoutこれからの四年間における私の優先事項を追加。Bruce Schneier の文章の日本語訳です。

無理やり時間を作り、ばたばたしながら訳した。

ちょうど「EFFが緊急の公開書簡をテクノロジー企業に送付、新政権でインターネットの監視と検閲が強化されることを危惧」という記事があがっているが、こうした電子フロンティア財団の動きも、ブルース・シュナイアーの危機意識と呼応するものなのは間違いない。

実はこの文章を訳すまで知らなかったのだが、ワタシも「ビッグデータ時代の犯罪とセキュリティを考えるのに有益な四冊」などで取り上げたブルース・シュナイアーの新刊の邦訳が今月出ていたのね。

最後の最後に意図せぬ偶然である。

2016年もっとも優れた書き手だった渡辺由佳里さんの総括『トランプが始めた21世紀の南北戦争』が年明け出る 2016年もっとも優れた書き手だった渡辺由佳里さんの総括『トランプが始めた21世紀の南北戦争』が年明け出るを含むブックマーク

Newsweek や cakes での渡辺由佳里さんの連載はとてもためになったが、彼女が熱心に取材した2016年のアメリカ大統領選挙戦の総括になりそうな本が年明けに出る。

この本は、ドナルド・トランプの大統領選勝利を受けて慌てて企画されたものではないそうで、そうした意味でもしっかりしたものが読めるだろう。

[] ジョン・クリーズの自伝の邦訳『モンティ・パイソンができるまで』が出てたのね  ジョン・クリーズの自伝の邦訳『モンティ・パイソンができるまで』が出てたのねを含むブックマーク

訳者あとがきが公開されているのを読み、2年前にここでも取り上げたジョン・クリーズの自伝の邦訳が出ているのを知る。

紙版のほう、帯で現在のジョン・クリーズ先生の顔を完全に隠しているのはどうなんだ(笑)。

この訳者あとがきを読めば、自伝とはいえこの本が結構偏った内容であるのが分かる。が、これはワタシは買わないわけにはいかないよな。

もしかすると、モンティ・パイソン関連本を買うのもこれが最後になるかもしれんのでね……。

「死に急ぐ」に対する「生き急ぐ」、「死に様」に対する「生き様」という造語 「死に急ぐ」に対する「生き急ぐ」、「死に様」に対する「生き様」という造語を含むブックマーク

この文章を読んで、本題とは別のところではっとしたところがある。

【生き急ぐ】一見聴き慣れた言葉のように聞こえるが、実はこの曲から生まれた松本による“新しい言葉”だったという。

「“死に急ぐ”という日本語はあるが“生き急ぐ”というのは、あまり聞いたことがないから僕の造語のような気がしますね。」

スローなブギにしてくれ〜気弱で強がりなハードボイルドの世界観を見事に仕立て上げた南佳孝と松本隆の手腕〜|TAP the NEWS|TAP the POP

「生き急ぐ」という言葉は、松本隆の造語らしい。

それで思い出した話がある。昔、遠藤周作がエッセイで、「最近「生き様」という言葉がメディアで使われるが、そんな日本語はない。「死に様」という言葉はあるが、「生き様」なんて言葉は辞書にはない」みたいな苦言を呈していたことである。

それを読んで、えーっ、と驚き国語辞典を調べてみたが、(今はどうか知らないが、その当時は)確かに辞書にはなかった。

しかし、それで遠藤周作に感心したかというとまったく逆で、そういう言葉への想像力が足らないところが彼のダメなところだと思った。大好きな作家の悪口は書きたくないが。

「死に様」という言葉があるなら、(その言葉のポジティブ/ネガティブな意味合いはどうであれ)「生き様」という言葉があってもよかろう。松本隆のように「生き急ぐ」という言葉を造るのが作家の仕事ではないのか。その造語が大衆の無意識のトレンドに合致していれば、「生き急ぐ」という言葉がそうであるように、人口に膾炙するはずだ。

果たして、最初に「生き様」という言葉を使ったのは誰だろう。

[] レナードの朝  レナードの朝を含むブックマーク

オリバー・サックスの原作は未読だが、映画的な脚色がなされていることは容易に想像できる。それでもワタシはこの映画が好きだ。でしゃばらないランディ・ニューマンの音楽も良い。

ロバート・デ・ニーロの患者役がうまいのはともかく、セイヤー医師を演じるロビン・ウィリアムズが、オリバー・サックスをうまく模している。もちろん四半世紀以上前のハリウッド映画なので、彼のセクシャリティーは穏便に改変されているが。

映画監督としてのペニー・マーシャルってもっと評価されてよいと思うのだ。彼女がしかるべき評価と処遇を受けていたら、彼女も(同じく『ハッピーデイズ』出身の)俳優から大監督となったロン・ハワードのような存在になれたかもしれない……というのはさすがに言いすぎかもしれんが。

2016-12-19

[] YAMDAS更新(YAMDAS対談 最終回(後編)「夏は終わった」)  YAMDAS更新(YAMDAS対談 最終回(後編)「夏は終わった」)を含むブックマーク

YAMDAS対談最終回(後編)「夏は終わった」を追加。

遂に対談最終回完結である。前編は5月1日収録だが、後編は8月15日に収録されたものなのでご注意いただきたい。それでももう三ヶ月以上前の話なんだな。

対談については、「ベンジャミンって実在するの?」とよく聞かれた。今回もベンジャミンが最後にそれを逆手にとったギャグを喋っているが、もちろん実在するのである。

しかし、これって随分失礼な質問だし、何度も彼の写真を掲載してるやないかと思うのだが、なんでそれを疑うのかワタシ的にはよく分からない。

今回の対談において、彼から「俺は君の人生の中で、君の対面に一番多く座って飲んだ男なんじゃないか」と言われてはっとしたのだが、確かに彼がそうだろう。これには少し考え込んでしまった。一番が彼として、二番は誰だろうと考えると、おそらくは長崎で14年間通ったいきつけのバーのマスターになるだろう(座ってはないが対面で一番飲む機会があったということ)。その人は今年亡くなってしまった。ベンジャミンには長生きしてもらわないと困る。

あとそういえばベンジャミンというハンドルの由来なのだが、ワタシも比較的最近知って、ひどく驚いたものである。その話を最終回にしなかったのは失敗だった。

最後に「また会いましょう」への言及があるが、賛美歌405番のほうが適切ではないかと対談収録後思ったが、それはさすがに言いすぎだろう。

[] 2016年におけるオープンソースのドキュメンテーションのトレンド  2016年におけるオープンソースのドキュメンテーションのトレンドを含むブックマーク

2016年におけるオープンソースのドキュメンテーションのトレンドの話だが、思えばワタシが JFオープンソースのドキュメンテーションに携わっていたのって15年くらい前(!)になるわけで、知ったような顔をしていても全然最新の話にはついていけてないよな。

GNOME のドキュメンテーションのチームリーダーも務めたこともある Shaun McCance が挙げる5つのトレンドは以下の通り。

  1. 最初に Gnome のドキュメンテーションに関わったときは、ソースとともに CVS で管理されていた DocBook を書いていたが、今では Git レポジトリに格納された Mallard を書いている
  2. ドキュメントフォーマットは XML 系などたくさん選択肢があったが、現在は Markdown、AsciiDoc、reStructuredText といった軽量マークアップ言語が人気
  3. 5年前は、ドキュメンテーションサイトを Wiki やブログプラットフォーム上に設けていたものだが、最近は MiddlemanJekyll といった静的ウェブサイト作成ツールを使うのがトレンド
  4. 継続的インテグレーションこそが、上記のトレンドを結びつける鍵
  5. Read the Docs といったドキュメントのホスティングサービスが人気なトレンドは続くで

なるほどねぇ。

[] ロビー・ロバートソンがザ・バンドの『ラスト・ワルツ』40周年にあわせて自伝(と新譜)を発表  ロビー・ロバートソンがザ・バンドの『ラスト・ワルツ』40周年にあわせて自伝(と新譜)を発表を含むブックマーク

ここでも何度も紹介しているニューヨーク公共図書館の YouTube チャンネルに、ロビー・ロバートソンとスティーヴ・ヴァン・ザントという珍しい組み合わせの講演映像が公開されている。

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近年は映画音楽の仕事が主で、もう表舞台には出ない印象のあるロビー・ロバートソンがなんでと思ったら、ザ・バンドの『ラスト・ワルツ』から40周年となる今年、回顧録を出しているのね。

Testimony

Testimony

Testimony

Testimony

現在の彼とは似ても似つかない人が写っているが(笑)、それはともかく評判はよいみたいだ。同名の新譜も出てるんやね。

TESTIMONY

TESTIMONY

かつてザ・バンドで一緒だったリヴォン・ヘルムの『ザ・バンド 軌跡』(asin:4276234352)刊行後、ロビー・ロバートソンも小ざかしい策士と見られることが多々あるが、『ラスト・ワルツ』40周年に本と CD を出してくるあたりがいかにも小ざかしい、というのは穿った見方に違いない。

それはそれとして、『ラスト・ワルツ』は本当に素晴らしい映画なのである。マーティン・スコセッシはその後いくつもミュージシャンのドキュメンタリーやライブ映画を撮っているが、ワタシは『ラスト・ワルツ』が未だ一番好きだ。

THE LAST WALTZ

THE LAST WALTZ

[] COP CAR コップ・カー  COP CAR コップ・カーを含むブックマーク

COP CAR/コップ・カー [Blu-ray]

COP CAR/コップ・カー [Blu-ray]

一部ですごく勧める声を聞いたので期待値をあげて観たのだが、うーん、悪くはないけど、それほどよいかねぇ。やはり、映画のことでは××××はあまり信用できんよな。

家出しているクソガキ二人が森の中でパトカーを見つけ、キーまで見つけたものだから大喜びでパトカーを走らせるクソガキだが、その持ち主である保安官がだまってはおらず、しかもこいつがとんだ悪徳警官だったため、クソガキは怖い目にあるのである……というストーリーが、横道に逸れることなしにストレートに展開する。

ケヴィン・ベーコンがその悪徳保安官役で、彼はこれまでも定期的に悪役をやっているから、そういう意味での驚きはないのだが、冷酷に悪に手を染める彼のちょっとした悪戦苦闘が本作のアクセントになっている。

正直映画全体としてはだからどうしたという感じもするが、それは少年たちが感じる怯えの描き方が足らないためである。本作を語るのに『スタンド・バイ・ミー』の名前を引き合いに出すのはかいかぶりだよ。とはいえ、ラストのクールさはよかったね。

2016-12-15

[] YAMDAS更新(YAMDAS対談 最終回(前編)「ヤツが戻ってきた……」)  YAMDAS更新(YAMDAS対談 最終回(前編)「ヤツが戻ってきた……」)を含むブックマーク

YAMDAS対談最終回(前編)「ヤツが戻ってきた……」を追加。

……くだらない。今回は破壊的なほどくだらない。しかし、この対談の内容をめぐっては、ベンジャミンとかなり深刻に対立したこともあったのだから分からないものである。

対談のはじめにも触れられているが、この対談が収録されたのは5月1日、つまり半年以上前だったりする。

しかし、対談もとうとう最終回ということで、対談について聞かれることについて少し書いておきたい。

本当にベンジャミンと対談をしているのかということをたまに聞かれるが、居酒屋でだべり、それをちゃんと IC レコーダで録音しているのである。そして、それをワタシが文字起こしするのだが、なにせ周りが騒音だらけの中での酔っ払いの与太話なので、これが死ぬほど苦労するのである。

なお、文字起こしには、近年は oTranscribe を利用している。

そしてそれにベンジャミンが手を入れるわけだが、例えば今回でいえば、いかにもセンスの古いかけあいなど彼が手を入れたところである。もっともワタシのセンスも同じくらい古いので、それは問題ではないのである。

今回の対談をおよそ半年振りに読み直すと、予定よりは何ヶ月も遅れてしまったが、なんとかやりたいことを力づくでやり遂げたとはいえるだろうか。

[] アーヴィンド・ナラヤナンらの『仮想通貨の教科書』が出ていた  アーヴィンド・ナラヤナンらの『仮想通貨の教科書』が出ていたを含むブックマーク

ワタシがかつて「ビッグデータの不都合な真実」で仕事を取り上げたアーヴィンド・ナラヤナン(Arvind Narayanan)が書いた本が、『仮想通貨の教科書』として邦訳されているのを日経 BP 社の橋爪さんに教えてもらった。

言われてみると彼がこうした本を書くのは必然であり、というのも彼はプリンストン大学の Coursera で(という表現はヘンか?)Bitcoin and Cryptocurrency Technologies という講座を持っているからだ。

というか、この講座名が今回の本の原題にもなっていて、要はこの講座の教科書みたいなものなんですね。

柏野雄太さんも本書については、以下のように誉めている。

『Mastering Bitcoin』と並ぶ本なら相当なものだろう。

ニコラス・カーの新刊の邦訳『ウェブに夢見るバカ』が出るぞ(『ユートピア・バカ』じゃなかった) ニコラス・カーの新刊の邦訳『ウェブに夢見るバカ』が出るぞ(『ユートピア・バカ』じゃなかった)を含むブックマーク

ニコラス・カー先生の新刊については「ユートピアのキモさと人工知能がもたらす不気味の谷」で取り上げているが、書き下ろしでなく発表済の文章の選集なため、邦訳は出るかなと思ったが、ちゃんと出ますね。

『ネット・バカ』、『オートメーション・バカ』と続き、邦訳が出るなら『ユートピア・バカ』になるだろうと予想していたが、外れてしまった。とはいえ、書名にちゃんと「バカ」が入っており、青土社のおかげで遂に「バカ三部作」が誕生してしまったわけである。アホか。

ともかく、冷や水をぶっかけることにおいては並ぶ人のいないカー先生には、次作には邦訳が『AIバカ』になるような本を期待したいところである。

有名な「摩天楼の頂上でランチ」写真の謎について 有名な「摩天楼の頂上でランチ」写真の謎についてを含むブックマーク

TIME が 100 Photographs と題された、世界に最も影響を与えた100枚の写真を集めたサイトを作っているのをようやく知ったのだが、その中にも当然選ばれている「Lunch Atop a Skyscraper」、日本では「摩天楼の頂上でランチ」という名前で知られる写真の背景を歴史家が解説する動画が公開されている。

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これが(関連する興味深く活き活きとした写真や動画が)面白い。この写真は、確かに一度見るだけで忘れられないインパクトがあるが、この写真に写っているのが誰なのか、そもそもこの写真を誰が撮ったのか実ははっきりとは特定されていないのか!

ネタ元は kottke.org

100 Photographs: The Most Influential Images of All Time

100 Photographs: The Most Influential Images of All Time

[] カムバック!  カムバック!を含むブックマーク

カムバック! 【DVD】

カムバック! 【DVD】

ニック・フロストが原案、製作総指揮も兼ねる主演作である。親友サイモン・ペグもカメオ出演しているよ。元からニック・フロストのファンなら楽しめる映画だろう。そうでない人には……そこまで言わせんなよ。

ストーリーは今どき珍しいくらいストレートな、主人公が美女のヒロインを射止めるために努力するもので、サルサがその橋渡しになり、戦いの舞台にもなるんですね。

こういう修行の要素を含む映画は、師匠役が実は重要な要素で、本作においてそれにあたる主人公のダンスのコーチ役を、最近では『ジョン・ウィック』にも出ていたイアン・マクシェーンが貫禄をもって演じている。

2016-12-12

[] YAMDAS更新(柏木亮二『フィンテック』、ブレイディみかこ『THIS IS JAPAN――英国保育士が見た日本』)  YAMDAS更新(柏木亮二『フィンテック』、ブレイディみかこ『THIS IS JAPAN――英国保育士が見た日本』)を含むブックマーク

yomoyomoの読書記録柏木亮二『フィンテック』ブレイディみかこ『THIS IS JAPAN――英国保育士が見た日本』を追加。

フィンテック (日経文庫)

フィンテック (日経文庫)

フィンテック

フィンテック

この二冊はとっくに読み終えていたのだが、読書記録を書く時間は取れないだろうと半ば諦めていた。しかし、やはりそれではいけないと、かなり雑ではあるが(何度も書くように、ワタシが書くのは批評ではなく、ただの読書記録なのだが)書かせてもらった。

[] 【訂正】rcp、rsh、rlogin、rwhoのrは(replaceでなく)やはりremoteの略号らしい  【訂正】rcp、rsh、rlogin、rwhoのrは(replaceでなく)やはりremoteの略号らしいを含むブックマーク

こないだ牧野武文さんのハッカー列伝連載を引き、「rloginのrはremoteの略号ではない」を書いたのだが、すかさず異論が寄せられた。

それはかすかに聞き覚えがあるけど、ただBSDからSysVに持ってきたときにrshは名前がバッティング(rsh - restricted shellと)するのでremshに改名されてるから、remoteだという認識が一般的だったのでは?

はてなブックマーク - kazuauのブックマーク / 2016年12月9日

FreeBSD のコア開発者の方が、おそらく出典と思われる文章の作者に確認をとってのことなので、これで間違いないだろう。rcp、rsh、rlogin、rwho の r は(replaceでなく)やはり remote の略号とのことでご理解いただきたい。

謹んで訂正させてもらう。

[] 戦場のピアニスト  戦場のピアニストを含むブックマーク

戦場のピアニスト [DVD]

戦場のピアニスト [DVD]

ポーランドの国民的音楽家ウワディスワフ・シュピルマンが体験した戦争体験の映画化である。

いきなりシュピルマンが演奏するラジオ局が被害にあうつかみはオッケーなオープニングの描写のウィットに ロマン・ポランスキーらしさを感じるが、(つまり少女強姦事件を起こした後の)80年代と90年代煮え切らない印象があったポランスキーにとって、自らも体験したホロコーストの映画化という、後のない負けられない戦いとしての作品だった。

ナチスによるワルシャワ侵攻の徹底的な破壊は、ナチスの非道さとともに文句なしに描かれており、次にはなんとしてでも生き延びようとする主人公の粘り強さに触れるべきなのだろうが、個人的にはポランスキーらしい暗いユーモア感覚が独特のアクセントになっているように思った。

2016-12-09

[] デヴィッド・ボウイがジョン・レノンと会った最後の夜  デヴィッド・ボウイがジョン・レノンと会った最後の夜を含むブックマーク

この記事を読んだとき、なんでこの話を書かない! と思ったことがある。

確かにジョン・レノンがデビッド・ボウイと最後に会ったのは香港なのだが、このときのことをデヴィッド・ボウイも語っているのだ。

何しろレコード・コレクターズ1990年4月号のボウイ特集におけるブートレッグ紹介で読んだ記述で、それ自体は今手元にないから記憶で書くしかないのだが、最後に二人が会った夜、市場を散策していて、あるお店でビートルジャケットを見つけ、ふざけてジョンに着てもらったのだが、そのジャケットのサイズが小さくて、すごくおかしかったのを覚えている……と1983年の12月8日におけるシリアス・ムーンライト・ツアーの香港公演で語った後、ボウイが歌ったのが "Imagine" だった。

その音源は当時ブートシングルとして売られていたのだが……とここまで書いていて、ふと思ったのだが、もしかして、その音源 YouTube にあったりしないかなと検索したら、映像つきであった!

D

通常、こういう違法アップロードとおぼしき映像はリンクしないのだが、今回は大目に見ていただきたい。今更だが、YouTube なんでもあるな!

そのボウイが死んで、もう少しで一年になるのな……。

Lennon Legend: The Very Best Of John Lennon

Lennon Legend: The Very Best Of John Lennon

アニール・ダッシュがFog Creek SoftwareのCEOになり、ジョエル・スポルスキーはStack Overflowに専念する アニール・ダッシュがFog Creek SoftwareのCEOになり、ジョエル・スポルスキーはStack Overflowに専念するを含むブックマーク

ジョエル・スポルスキーの Joel on Software が WordPress に移行して久しぶりに更新があったと思ったら、ジョエルが創業した Fog Creek Software の CEO にアニール・ダッシュを迎えるという告知がなされていた。

このエントリでも紹介されているように、アニール・ダッシュは著名な起業家でありブロガーだが、ワタシも彼の文章をいくつか翻訳している(こういうとき紹介できるからありがたい)。

このエントリを読んで初めて知ったのだが、Fog Creek Software の創業者たちは既にそれぞれスピンオフしてるんだね、つまり、ジョエルは(予想通り)今回の決定を受け、Stack Overflow の CEO に専念するし(少し前に衰退してるという声を紹介したが、もう300人もの従業員を抱えてるんだな)、もう一人の共同創業者の Michael Pryor は、既に Fog Creek Software が開発した Trello を分社化してたんだね。

それなら Fog Creek Software には何が残るのかというと、日本語化されていないから日本での知名度は低いが、根強い人気を持つプロジェクト管理ソフトウェア FogBugz と、直前に発表したフルスタックのウェブアプリをアカウントも何も登録なしに作れる HyperDev 改め Gomix が主力プロダクトということになる。

ジョエルも自賛してるけど、このように大当たりでなくてもヒットをいくつも飛ばして創業した会社がサバイブしてるのは偉いよね。

Joel on Software

Joel on Software

[] rloginのrはremoteの略号ではない(訂正あり)  rloginのrはremoteの略号ではない(訂正あり)を含むブックマーク

ワタシもここで何度も取り上げている牧野武文さんのハッカー列伝連載の中で知った話だが、ワタシくらいのおっさんなら誰でも知っているべきことなのだろうが、恥ずかしながらワタシは知らなかった。もしくは若いときに絶対聞いているはずだが、すっぱり忘れてしまったのか。

DARPAはこの4.1BSDを大いに評価した。そして、UNIXプロジェクトに支出する予算を5倍に増やすことに決定した。ここで、遠隔地のデータにネットワーク経由でアクセスできるコマンド群(rcp、rsh、rlogin、rwhoなど)が開発された。このコマンド群は現在でも使われている。ちなみに、rはremoteの略号ではなく、replaceの略だ。リモート用コマンドをとりあえず開発して、後々ちゃんとしたものに”置き換える”予定だった。しかし、そのとりあえず用のコマンドで機能はじゅうぶんなものだっため、現在でも使われている。

ライセンス問題から生まれたFreeBSD - THE ZERO/ONE

へぇ、てっきり remote の r だと思い込んでいたよ。

Unix考古学 Truth of the Legend

Unix考古学 Truth of the Legend

[2016年12月12日追記]訂正エントリを書いた。

[] スティーヴン・ジョンソンのTED講演「音楽がもたらしたコンピューターの発明」が面白い  スティーヴン・ジョンソンのTED講演「音楽がもたらしたコンピューターの発明」が面白いを含むブックマーク

スティーヴン・ジョンソンの TED 講演「音楽がもたらしたコンピューターの発明」が面白い。

必要は発明の母って言われるけど、必ずしもそうじゃないんだぜ。プログラム可能な機械であるコンピュータの起源となると、大抵軍事目的だったことが言われるが、実は音楽というそれ自体は必要不可欠ではない遊びから生まれたんだよ、という講演である。

TED 講演というと聴衆の前でのプレゼンがすべてだと思ったが、こういうスタジオ収録のやつも最近出てきたみたいね。これの場合、7分ちょっとと見やすい長さなので空き時間にでもどうぞ。

この講演の内容は、先月刊行された彼の新刊も内容を踏まえているに違いない。ということは、これの邦訳も早く出てほしいところである。

Wonderland: How Play Made the Modern World

Wonderland: How Play Made the Modern World

Wonderland: How Play Made the Modern World

Wonderland: How Play Made the Modern World

前川ヤスタカさん5年ぶりの新刊『勉強できる子 卑屈化社会』が出る 前川ヤスタカさん5年ぶりの新刊『勉強できる子 卑屈化社会』が出るを含むブックマーク

前川ヤスタカさんといえば、ワタシ的には Sledge Hammer Web の人なのだが……といっても分からない人が多いのかしら。ワタシと同年代だが、ウェブで文章を書く人間として、ワタシのヒーローの一人である。

ともかく『八重歯ガール』(asin:4022508620)以来およそ5年ぶりとなる前川さんの著書が出るぞ。

勉強できる子 卑屈化社会

勉強できる子 卑屈化社会

これはいいな! 田舎の秀才だったワタシも思い当たるところ大アリだぜ。

巻末に前川さんと能町みね子さんとの対談を収録しているとのことで、そのあたりも楽しみだ。

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