理由は聞かないでいただきたいが、これからたまに渋谷陽一の著書からの引用をお届けしたい。今回は渋谷陽一『ロック微分法』(ロッキング・オン)の「陽一の空手いきあたりばったり」と題された章から引用する。渋谷陽一は、1982年から1983年にかけて、雑誌…
www.nytimes.com一部の AI 企業が「オープンソース」の看板をユルユルに使っていることに対する批判を取り上げた記事だが、まさにワタシが WirelessWire News 連載やこのブログで以前に取り上げた問題ですね。 オープンソース AI の支持者たちは、その方が社…
www.staticguide.orgMarkdown Guide の著者として知られるテクニカルライターの Matt Cone が、HTML と CSS、そして何より Hugo の静的サイトジェネレータを使って静的なウェブサイトを作成するガイドを書いている。要は、このサイトの記述に従えば、スクラ…
カズオ・イシグロの Facebook で彼の新刊 The Summer We Crossed Europe in the Rain を知る。小説ではなく、ジャズシンガーのステイシー・ケントに提供した歌詞を集めたものとな。The Summer We Crossed Europe in the Rain: Lyrics for Stacey Kent作者:Is…
www.theguardian.com第77回カンヌ国際映画祭でワールドプレミアが行われた、1億2000万ドルの私財をなげうち、構想40年を経て完成したフランシス・フォード・コッポラ監督の新作『Megalopolis』はかなりの怪作、というか端的にいえば失敗作らしいが、Guardian…
自分の観測範囲で評判になっているのを知って映画館に足を運ぶ場合もあるが、この監督の新作と知れば当たり前のように行くと決めている人もそれなりにいる。『ドライブ・マイ・カー』により、濱口竜介もワタシの中でそういう位置づけの監督になったのだが、…
柳下毅一郎さんに啓示を受けて(おおげさ)観ることした映画である。ジョン・レノンの70年代において、オノ・ヨーコと別居していた期間は、この映画のタイトルにもあるように「失われた週末」と呼ばれ、酒浸りの非常に荒んだ生活を送っており、音楽的な成果…
books.macska.org実は「TESCREALふたたび:AGIが約束するユートピアはSF脳のディストピアなのか?」を書いていたときに、プリンストン大学のルハ・ベンジャミン教授の「ケンドリック・ラマーやヤシーン・ベイのヒット曲みたいにこの論文をずっと待ってた!」…
wired.jpひと月前の話で恐縮だが、この記事を読んで、「アンディ・グリーンバーグの『Tracers in the Dark』、やはり邦訳は出ないのかねぇ」とつぶやいたところ、まさかの著者から「興味のある日本の出版社をご存じだったら紹介いただけるとありがたいんだが…
What Does ‘Wi-Fi’ Stand For? この話は前にも何かで読んだことがあったと思うが、「Wi-Fi」は何の略か? という話が Mental Floss に出ていた。Wi-Fi は無線 LAN の登録商標の名前なんだから、Wi-Fi の Wi は wireless の略にきまっている。で、「Wi-Fi」と…
WirelessWire Newsで「TESCREALふたたび:AGIが約束するユートピアはSF脳のディストピアなのか?」を公開。個人的な事情で恐縮だが、今回は書いている間に寝不足の問題を抱えており、それは残念ながらこの文章にも影響を及ぼしている。文章の精度もあるし、…
yamdas.hatenablog.com今年のはじめに書いたエントリだが、ここで新刊を紹介した、『ポストトゥルース』(asin:4409031104)の邦訳があるリー・マッキンタイアの本の新たな邦訳が先月、今月と立て続けに2冊出るのを知る。といっても、今回邦訳が出たのは、上…
copyshrugemoji.comOne Click Shrug Emoji Copy というサイトだが、肩をすくめる絵文字「¯\_(ツ)_/¯」をコピペしたいときに使える……というか、それ以外に使いようがない。この「¯\_(ツ)_/¯」だが、「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(20…
www.theguardian.com今ではモンティ・パイソンよりも旅行番組のプレゼンターとして知られる(という枕詞を書くのも何回かの)マイケル・ペイリンだが、北朝鮮、イラクに続いて、Channel 5 の旅行番組でナイジェリアに赴いたとのこと。しかしなぁ、モンティ・…
www.dazeddigital.com先月末、米国を代表する小説家であるポール・オースターが亡くなった。その追悼として、ポール・オースターとルー・リードが1995年に行った対談記事が公開されていたので読んでみた。正確にはポール・オースターはニュージャージーの生…
さて、私的ゴールデンウィーク恒例企画である「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする」の季節である(過去回は「洋書紹介特集」カテゴリから辿れます)。以前から書いているが、このブログは一度の更新で5つのエントリを公開するのを通例とし…
澁川祐子さんから新刊『味なニッポン戦後史』(集英社インターナショナル)をご恵贈いただいた。味なニッポン戦後史 (インターナショナル新書)作者:澁川 祐子集英社インターナショナルAmazon澁川さんからは前著(後に『オムライスの秘密 メロンパンの謎』(a…
yamdas.hatenablog.com2年以上前のエントリになるが、そこで紹介したマックス・チャフキンによるピーター・ティールの伝記『The Contrarian』の邦訳『無能より邪悪であれ ピーター・ティール シリコンバレーをつくった男』が今月出ていたのを知る。無能より…
yamdas.hatenablog.com昨年秋に紹介したマイケル・ルイスの新刊だが、一年足らずで邦訳が出る。さすがベストセラー作家!1兆円を盗んだ男 仮想通貨帝国FTXの崩壊作者:マイケル・ルイス日経BP 日本経済新聞出版Amazon暗号資産取引所 FTX の創業者であるサム・…
いやぁ、画の美しさが印象的だった。子供時代の主人公二人がデートで遊ぶ二人が顔を出すオブジェ、それとあの恐竜みたいなヤツとか、そして女の子家族が北米に移住してからもカットの美しさをところどころに感じた。そうそう、坂の町と呼ばれる長崎で生まれ…
本作の主演のアンドリュー・スコットは、『SHERLOCK』でのモリアーティ役で認知した人だが、映画では『パレードへようこそ』が印象的だったな。実は彼が主演する Netflix の『リプリー』を観始めたところだったりする(こちらも実にピッタリな役をやっている…
WirelessWire Newsで「BlueskyやThreadsに受け継がれたネット原住民の叡智」を公開。毎度毎度同じことを書いて恐縮だが、今回もまた3回分の内容を1回にぶちこんでしまった……冗談抜きで健康に支障をきたしているので、次回こそは短くします。書き終わる頃には…
www.oreilly.comFastCompany の「AIによってコーダーは王様でなくなる。皆の者、QA エンジニアを称えよ」という記事にマイク・ルキダスがコメントしている。彼は FastCompany の記事は読む価値あるし、(タイトルは釣りっぽいが)その議論は概ね正しい、と認…
nautil.usこれは面白いインタビュー記事だ!冒頭で、今どきのテック大富豪はたいていティーンエージャーの頃に SF を読んで影響を受けているとして、ビル・ゲイツ、セルゲイ・ブリン、ジェフ・ベゾス、そしてイーロン・マスクの名前を挙げているのだが、この…
www.aisnakeoil.comワタシも「インチキAIに騙されないために」で取り上げた、アーヴィンド・ナラヤナンとサヤッシュ・カプールによるニュースレター AI Snake Oil の書籍版の刊行が告知されている。AI Snake Oil: What Artificial Intelligence Can Do, What…
tower.jp主に1970年代に活躍した音楽評論家レスター・バングスの伝記本『レスター・バングス 伝説のロック評論家、その言葉と生涯』が出るとのことだが、いやぁ、驚いたねぇ。英米の音楽評論家が出した本の邦訳が出ることは確かにある。しかし、音楽評論家の…
prtimes.jp情報は昨年既に公になっていたが、ガブリエル・ガルシア=マルケスの『百年の孤独』が、彼の死去から10年になる今年、遂に新潮文庫より文庫化される。百年の孤独作者:ガブリエル・ガルシア=マルケス新潮社Amazonいつからか「文庫化したら世界が滅…
www.technologyreview.com日本語版にはまだ翻訳があがってないので取り上げておく。[追記]:日本語版に「誰もがオープンと言い出した ——AI業界で攻防、オープンソースの定義を巡り」が公開されている。「テック業界はオープンソース AI のなんたるかで合意で…
www.natesilver.net柏野雄太さんの投稿で知ったのだが、ネイト・シルバーの『シグナル&ノイズ』以来、実に10年以上ぶりになる新刊 On the Edge が8月に刊行される。On the Edge: The Art of Risking Everything作者:Silver, NatePenguin PressAmazonOn the …
nme-jp.com今週、エルヴィス・コステロの来日公演が行われる。残念ながら、田舎暮らしのワタシは行けないのだが、先月より、彼についての日本語情報と言えばここというべき COSTELLOG において、来日カウントダウン企画として1日1枚ずつ行われる彼のアルバム…