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yomunelの日記 Z

2017-08-16 (Wed)

発見

まだお盆休みのところが多いのか、電車が空いている。雨で肌寒い。外で飲むコーヒーも思わずホットを注文する。高校野球、マザー・グースの歌にそって連続殺人事件が起きる学園物ミステリーの舞台になりそうな名前の聖心ウルスラ学園を応援していたが、惜しくも負けてしまった。見ていると野球帽をまっすぐきちんとかぶれや、と言いたくなる選手がいる。幼稚園児の帽子のように顎にひっかけて留めるゴムを付けたらどうか。

ここ最近(4日〜16日)読んだ本のセットリスト

  1. 皆川博子『倒立する塔の殺人』(PHP文芸文庫)
  2. 山崎ナオコーラ『母ではなくて、親になる』(河出書房新社)
  3. 滝口悠生『茄子の輝き』(新潮社)
  4. 若林正恭『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』(KADOKAWA)
  5. 春日武彦『鬱屈精神科医、お祓いを試みる』(太田出版)
  6. キャサリン・マンスフィールド『不機嫌な女たち』(白水社)途中まで

サマー・リーディングだの長い長い小説が読みたいだの言っていたわりには、いつもと変わらぬ行き当たりばったり的チョイス。理想のタイプと実際に付き合う人ってぜんっぜん違うよねー、と同じパターンだ。なかでも『茄子の輝き』がよかった。すごい輝いていた。餃子も輝いていた。滝口悠生の本を遡って読みたくなった。いきなりデビュー作で惹かれ、以後新作が出るたびに順番に読んでいける幸福感もいいけれど、こんなふうに途中で(個人的に)発見して遡る楽しさはまた格別だなと思う。まだこんなに残ってるよって。この感じはちょっと久しぶりで、うれしい。

2017-08-10 (Thu)

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 なりません。


  • 2か月ぐらい前に電化製品を買い替えたのだが、その時に価格.comなどで調べまくったせいか、未だに広告欄にその製品が表示され、しかもどんどん安くなっていって、見たくなくてもそこだけ発光しているようにパーッと真っ先に視野に入ってくるのがとてもつらい。はぁ、3万円以上下がってる…見るたびにテンションも下がる。
  • 盆休み前で仕事がバタバタ。長い一日を終え、とりあえず明日は休みなので気分もゆるむ。疲れたときは本屋にかぎる。世間は夏休みということなのか、本屋や読書特集の雑誌が多い。POPEYE‏、CREA、クロワッサン。「CREA」の特集は100人の、人生を豊かにする1冊、1曲、1杯で、本の特集ばかり読んでいるとかえってそれぞれの「1杯」に興味がわく。あと楽しみにしていた「文藝春秋」の芥川賞の選評を読む。「ほとんどケンカ状態」がどんなのだったのか。誰と誰がケンカしたのか。野次馬根性。「本の雑誌」は背表紙特集。待ってたよこんな特集。
  • 風呂あがりに扇風機の前でよく冷えた炭酸水を飲みながら、これが私の至福の1杯かなと思う。今年の夏は、すでに25メートルプール1杯分のウィルキンソンの炭酸水を飲んだ。ハイボールのウイスキー抜きだ。

2017-08-04 (Fri)

猿の手

先月後半から、伯母の葬儀、仕事の棚卸しなどが重なり慌ただしかった。やっと落ち着いたところ。母は、頼りにしていた姉を突然亡くしてしょんぼりしている。ここのところ雨や曇り続きで、梅雨明けあたりからの猛暑が和らいでいるのがありがたい。それでも外は蒸し暑いのか、エアコンのきいた仕事場に外部からやってくる人は必ず「あー、涼しい、生き返ったわー」と言うので、気づけばまわりが生き返った人だらけになっていてこわい。「猿の手」みたい。

都築響一『捨てられないTシャツ』(筑摩書房)正方形の本ていいね、三浦しをん『ぐるぐる♡博物館』(実業之日本社)を楽しく読み、沼田まほかる『彼女がその名を知らない鳥たち』(幻冬舎文庫) をぐわー、ぐおーと呻きながら一気読み。

夏になるとサマー・リーディングという言葉に踊らされて、長い長い小説を読みたくなるのだけれど、現実的に私の夏休みはお盆の3日間だけ(しかも今年は13日が日曜日、なんてこと!)なので、特別読めるわけでもないのだが、新潮文庫の新刊コーナーでドナ・タート『黙約』(上)(下)を目にして、これなんかサマー・リーディングぽいなと手に取ってパラパラすると、前に扶桑社ミステリーで読んだ『シークレット・ヒストリー』だった。タイトルを変えて、村上春樹の解説を付けるだけで売り上げがずいぶんアップするのだろうな。ジョン・アーヴィング『神秘大通り』(上)(下)(新潮社)もサマー・リーディングにうってつけのヴォリューム、などと、この夏に読めるかどうかもわからない本たちをだらだら見てまわるのは久しぶりで、なんだか無性に楽しかった。

今年も長嶋有のムシバムが始まった。待ってました。前にこのムシバムで「八月に読むのに最適の本ですよ」と紹介されていた皆川博子『倒立する塔の殺人』をずっと積読していたので、いよいよ次に読む予定。これが今年の夏の一冊になるのかもしれない。

2017-07-19 (Wed)

バイヤー・コンディオス

今回の芥川賞、直木賞は、動く今村夏子と佐藤正午が見られるかもしれない(その前に佐藤正午は佐世保から出てきてるのか?)とわくわくしていたのだが、残念ながらどちらも見ることはかなわなかった。佐藤正午は電話インタビュー(声が聞けた!)。「僕」と言っていた。授賞式にはもちろん出席するとのこと。

津田淳子さんと塚田哲也さんによる「本文用紙と書体で予想する芥川賞&直木賞」もこの時期恒例のお楽しみとなっている。予想よりも、各作品の本文用紙や書体が明記されているのがとても興味深い。本文用紙:オペラクリームマックス、OKハルクリーム、OKアドニスラフWとか、よくわからないがやたらかっこいいし、『あとは野となれ大和撫子』の「OKアドニスラフW」は北海道にある王子製紙・苫小牧工場でつくられていて森林浴みたいないい匂いがするよなんて書いてあると、ついくんくんせずにはいられない。本文書体はほとんどの作品がリュウミン。リュウミン、小動物みたいでかわいい。

明日は講談社ノンフィクション賞エッセイ賞の発表日でこちらも楽しみ。検索画面に「講談社エッセイ」と入力すると「講談社エッセイ賞」の次に「講談社エッセイ大賞」、その次に「講談社エッセイスト賞」と表示されて、余計なものをとにかく付け足さなくては気が済まないマンの存在を感じる。

先日となりに座っていた2人組が二階幹事長の話をしていたのだが、片方が二階堂、二階堂としきりに言うと、もうひとりが「堂」はいらない、ただの二階だといちいちたしなめるもまったく改善せず可笑しかった。また、岸本佐知子に、サントリー在籍時代「それは別件で」は「それはベッケンバウアーで」という習わしになっていたし、「やばい」はつねに「バイヤー・コンディオス」だった、というエッセイもある。余計なものを付け足さなくては気が済まないマンはわりと好き。

2017-07-12 (Wed)

パルム ガーナ ゴールドライン

昼休み、同僚のNさんが、中学生の娘にPARMの箱アイス買ってきてって頼まれたんだけど見た目がそっくりなので勘違いしてガーナのやつを買って帰ったら娘が怒り狂って昨日から口をきいてくれないの、としょんぼりしている。あー、娘さんの気持ちよくわかりますよ、私もそれでしょっちゅう喧嘩してました。こちらとしては、銘柄まで指定しているのになんでわざわざ違うのを見つけてくるかなそっちのほうが大変じゃない?とカチンとくるんですよ。でも今思えば、そんなに文句があるのなら自分で買いに行けよと言いたいですね、お母さんすまなかった、という結論に。

仕事がわりと早く終わったので、帰りに図書館へ。雑誌などにゆっくり目を通し、能町みね子『ほじくりストリートビュー』(交通新聞社)久住昌之『ニッポン線路つたい歩き』(カンゼン)泉麻人『東京いい道、しぶい道』(中公新書ラクレ)なんかこういう系大好物!歩きたくなる、マーク・ストランド『ほとんど見えない』(港の人)前に村上春樹が紹介していたKeeping Things Whole(物事を崩さぬために)という詩が好きなので他の詩もちょっと読んでみたいと思って、ライナー・シュタッハ『この人、カフカ?』(白水社)を借りる。まだかすかに明るい暮れ方の街に風が吹き、鼻歌も出る。