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yomunelの日記 Z

2018-04-22 (Sun)

季節の記憶

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昨夜は友人とひさびさの焼肉。ゆっくり起きてテレビをつけると、日曜美術館のテーマがヌードだった。島田雅彦と小野正嗣。ヌード絵画制作シーンを見ていたら、木村紅美の『夜の隅のアトリエ』を思い出した。

開け放した窓の外には初夏のような空が広がっていて、気持ちのよい風が通る。こういう日はなんとなく保坂和志を読みたい気分。寝ころんで文庫を読みながら、うとうと。ハッと気がついて続きを読んではまた、うとうと。こんな感じでダラダラダラダラずーっと保坂和志を読んでいたいなあ。この4冊のどれかを読んでいると特にそう思う。

もう10年近く前になるが、WEB本の雑誌の作家の読書道で枡野浩一が「保坂和志の書く登場人物って、明るいんです。保坂和志の知的な部分より、そういうところがまず好きという、僕はおそらく底辺の保坂ファンですね。作品は全部好き。」と語っていて、ああこの底辺の保坂ファンというのすっごくよくわかるわー自分もそうだから、と思った。

ダラダラ『プレーンソング』を読み終えた夕方、外はまだ明るく、朝干した洗濯物がパリッと乾いていた。昨日食べ過ぎたので、夜は簡単に親子丼。

2018-04-18 (Wed)

短篇

f:id:yomunel:20180419011524j:image春の本(ポン)まつり

朝から雨。肌寒い。春のコートを羽織る。かばんに入れている板チョコがパキッと気持ちよく割れる。暖かくなると割れのキレも悪くなってしまうが、今は、パキッと割れたり割れなかったりのちょうど境目の時期。

帰りには雨は上がり晴れ間がのぞいていた。空気も澄んでひんやりしている。疲れきっているけれど、明日が休みだと思うと元気が出てきて、スーパーや本屋、コンビニなど無駄にうろうろしてから帰る。

湯川豊『一度は読んでおきたい現代の名短篇』(小学館新書)を読んだら、出てくる短篇を読みたくなり、安岡章太郎「雨」、大江健三郎「『涙を流す人』の楡」、筒井康隆「屋根」、村田喜代子「真夜中の自転車」、村上春樹「蜂蜜パイ」など自分の本棚にあるやつをちょこちょこ出してきては、短篇楽しい!と思いながら読んでいる。石原慎太郎の『わが人生の時の時』(新潮文庫)なんかはまったく興味もなにもなかったのだが、ブックオフで買ってきてしまった。

ブチャクロとインフルエンスも面白かったー。

2018-04-10 (Tue)

パンと文庫本

まだ週が始まったばかりでしんどいなあと支度しながら新しい朝ドラを流し見。ヒロインが笛を3回吹いて幼なじみの男の子を呼ぶのを見て黒木香か?と思った。

午前中ちょっとしたトラブルでごたごたして昼休みは外の空気を吸いに出る。暑くも寒くもなく明るい陽が射して気持ちのよい天気。パン屋で最近はまっている明太フランス、ソーセージのパンなど買う。明太フランスは今日も焼き立てで、店員さんに、湯気が出るので袋の口は開いたままでと言いながら渡される。パンを食べて、文庫本を読んで、しばらくボーッとしてから戻る。この時間が大事。本はシモーヌ・ヴェイユ『工場日記』。何かで津村さんが取り上げるたびに読んでみようと思うのだがいつも最後まで読み通せずに終わる。動機が不純だが、シモーヌ・ヴェイユは丸メガネにざっくりしたコート姿のいかにもな感じのヴィジュアルに惹かれる。なんか五穀米とか食べていそうだし、柔軟剤のにおいがキツくていやとか言いそうなタイプ。

夜「サラメシ」を見ていたら神保町の丸香が。いつも大好きな時代小説を読みながら長い行列に並んでいるんだというスーツ姿の年配の男性が出てきた。時代小説とうどんていいなあ。というか、本を読みながらのんびり何かを待っている人がいいのかも。

2018-04-08 (Sun)

風強く寒い。相変わらず仕事がバタバタで本日も半日出勤。帰り、『孤独のグルメ』の影響でずっと食べたかったトンカツを食べて大満足。すごく元気出た。

スポーツニュースで大谷選手がホームランを打ったシーンが流れるのをぼーっと見ていたら、外野席の横にあるでかい岩みたいなものに目が吸いよせられた。いきなり岩!みたいな衝撃。なんなんだ今のビッグサンダーマウンテンみたいな岩は!と思わず「エンゼルスタジアム 岩」で検索してしまった。

ちょっと前に、きしもっさんの本棚フェアを楽しませてもらったが、今度は『庭』刊行記念の小山田浩子「ポケットの中の本棚」フェアが開催されていて喜んでいる。昨年の滝口悠生の本棚といい、興味のある作家が何を好きで、何を読んできたかを知るのはどうしてこんなに楽しいのだろう。友だちの友だちはみな友だちみたいな、本の輪。

「ポケットの中の本棚」を見ていると、いかにも小山田さんが好きそうだなと思うものや、へえ意外というものもあり、その中から気になった栗林佐知『はるかにてらせ』(未知谷)と椎名誠『超常小説ベストセレクション』(角川文庫)と、あと風呂で『中島らもの置き土産 明るい悩み相談室』(朝日文庫)を読んでいる。明るい悩み相談室は集英社文庫の3冊をチョイスされていたが、娘の中島さなえが編み、能町みね子の書きおろしイラストが入った最終形のこれを。久しぶりのらもさん。栗林佐知は最初の『ぴんはらり』は読んでいたけど2冊目が出たのを知らなかった。未知の本を知ったり、積読本を読むきっかけになったりほんとこういうフェアはありがたい。

「本の雑誌」の新刊めったくたガイドは先月で北村浩子さんが降りて(残念)次は誰が?と思っていたら、大塚真祐子さんの名前があった。これはまた楽しみだなあ。

2018-04-04 (Wed)

chill out

あたたかい、というのかうっすらと暑い日。新年度からのシステム改正の準備で慌ただしく、日曜出勤も続いた10連勤後の休み。その間に(気が進まない)送別会や花見など盛りだくさんで、抜け殻のようになっている。今日は一日だらだらしていたい。ベランダから見える桜はすでに葉桜。今年の桜はやけにスピーディーだった。

本を読んでいたらいつの間にか寝ていて、テレビを見ていたらいつの間にか寝ていた。この〜していたらいつの間にか寝ているパターンはほんと気持ちがいいものだ。さあ、これから寝ますよと電気を消して寝る態勢を整えてから寝るときは、寝付くまでに不穏な考えがチラリと頭の中を横切ったりすることがあるが、いつの間にか寝ているときはそんなものが入る余地がない。現実と睡眠が地続きの感じ。

小山田浩子『庭』、角幡唯介『極夜行』、佐藤雅彦『新しい分かり方』を読んだ。『新しい分かり方』のなかの「同じ情報、違う価値」に次の問題がでてきた。

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答えは「ももたろう」。鬼を退治するのは、人間にとって痛快なことだが、鬼のこどもにとっては、同族への殺戮を行っている様子は耐えがたい状況であり、涙なくしては読みすすめられない。同じ本を読んでも、相手が自分とは異なる解釈基準を持っている可能性が少なくないということだ。当然っちゃ当然のことなんだけど、改めて、ああそうなんだなと思った。本に限らず。