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yomunelの日記 Z

2014-03-08 (Sat)

夜ふけと梅の花

岡崎武志さんのブログを読んでいたら、生田の庄野潤三邸を訪問し、千壽子夫人、長女・夏子さん、長男・龍也さん、その妻あつ子さんに迎えられ、手料理とお酒でわいわいやる様子が記されていた。岡崎さん選による庄野潤三親子小説集の企画が夏葉社で進行中とのこと。うわ、生こんちゃんだ!生金時のお夏さん!(生ではないけど)とひとりテンションが上がる。夫婦の晩年シリーズが一冊にまとまるたびに、大切に読み継いできたので、フーちゃんや恵子ちゃんと一緒に年を重ねてきたようなものだ。自分の親戚よりもずっと親戚感がある。

4月から転勤(近距離)になり、その移動先に挨拶かたがた下見に行った。新しく上司になる人の歴史や自慢だらけの自分語りに付き合わされる。私もこんなブログで散々自分語りをしているので文句は言えない。向こうにしてみたら私は、妙に愛想はいいが、なんだか得体の知れない女だ、というところだろうか。

午後に開放される。よい天気。風が冷たいけど、歩くにはこれぐらいがいい。小腹が空いたので、たい焼きを買い、公園でハフハフ食べながら、井伏鱒二『山椒魚』(新潮文庫)を読む。急に「夜ふけと梅の花」を読みたくなりカバンに突っ込んできたのだ。梅の花の咲く通りで「私」は、顔を血だらけにした男から声をかけられ……。ロマンチックなタイトルのわりに、こんな話だったのか。すっかり忘れていたよ。

夜はハンバーグ、にんじんしりしり、ほうれん草の胡麻和え、春キャベツと油揚げの味噌汁。女はひとりでごはん食べられるようにならんと。昼間、慣れないところで気を遣いまくったので、食後にどっと疲れが出た。

okatakeokatake 2014/03/09 17:03 yomunelさん、どうもどうも。そうなんですよ。ぼくにとっては『夕べの雲』の晴子と安雄が、そのまま大きくなって目の前にいるわけで、しかも小説のイメージそのままで(あたりまえか)、なんとも不思議な、ぜいたくな感じでした。

yomunelyomunel 2014/03/09 19:52 岡崎さん、ありがとうございます。
岡崎さんが、やっぱり上京してよかったと思うところで、胸がいっぱいになってしまいました。親子小説集を楽しみにしております。

T野T野 2014/03/11 05:50 荒井由美の「わたしのフランソワーズ」という歌に「さみしいときはいつもかえるのよ」というのがありましたが、わたしにとっては庄野潤三文学こそ帰っていく場所であります。岡崎さんの本たのしみですね。夏葉社から出るというのもすばらしい。

yomunelyomunel 2014/03/12 01:26 T野さん、ありがとうございます。
帰っていく場所というの、すごくよくわかります。日々の生活の大切さというものを教えてくれます。何かあると、すぐ開きたくなります。

MartyMarty 2014/03/15 18:12 庄野潤三と言えば、4月の講談社文芸文庫「ザボンの花」が発売されます。
同じ頃、村上春樹の最新短編集「女のいない男たち」も出ますね。
http://www.bunshun.co.jp/info/140315/
消費税が上がってすぐですが、新刊が楽しみですね。

yomunelyomunel 2014/03/17 01:17 Martyさん、いつもわざわざどうも。
新刊の情報は、普通にしていても自然と入ってきますので、これからは、どうぞお気遣いなく。

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