やっと寝られる

 昨夜、陰部にちょっとした変化があったので、気にしていた。夜中に2回ほど起きて、監視カメラを観た。3時に起きたときは、まだ何もなかった。だが、6時に見たら、タエ(福栄)の足下に黒光りしてヌラヌラ動く物が・・・慌てて着替え、車で出かける。
 駆けつけてみたら、それは柔らかい運古だった。暗くて見えなかったのだ。
 でも、一応タエは産気づいていた。時間がかかりそうだったので、朝牛舎作業を終え一旦飯を食いに帰った。コーヒーを飲みながら監視カメラを見ていたら、今度は本当に生まれた。再び、車で出動!タエをスタンチョンから放し、子牛を舐めさせた。
 12日遅れなのに、産まれた子牛はちょっと小さめの雄だった。名前は『多恵四郎』(茂勝栄)
 おおむね綺麗になったところで、毛布でくるんで家に連れ帰る。ストーブの前に毛布を敷いて、子牛をタオルで擦った。体はすぐに乾いたのだが、多恵五郎は人工初乳をなかなか飲んでくれなかった。指なら吸うそぶりを見せるのに、哺乳瓶の乳首をくわえさせると、口を動かさなくなってしまう。粘りに粘って、4時間かかってようやく飲んだ。一袋目の初乳はほとんど無くなっており、飲んだのかタオルにしみたのか判らなくなっていたので、二袋目も溶かして飲ませた。元気は良いのに、こんなに飲まない子牛も珍しい。
 多恵四郎が居るので、俺は動けなくなってしまった。元気が良く、部屋の中を歩き回るのだ。
 夕方になってようやく寝てくれたので、糞出しや夜牛舎をした。
 晩飯は、黒毛和牛バラ角切りを2〜3枚に切って、焼き肉にした。形は悪いが、上カルビの端材なので、すごく美味かった。今年も、沢山食べて元気になるぞ〜〜〜!
 多恵四郎は。三袋目の初乳も飲んでくれない。腹が減ったと鳴いてうろつくのに・・・。