温かい眼差し

『おやすみなさい　おつきさま』を読み終えて、絵本玉手箱に一緒に収める本は、

月の砂漠をさばさばと (新潮文庫)

装丁:おーなり由子
「9歳のさきちゃんと作家のお母さんは二人暮らし。毎日を、とてもだいじに、楽しく積み重ねています。お母さんはふと思います。いつか大きくなった時、今日のことを思い出すかな・・・。どんな時でもあなたの味方、といってくれる眼差しに見守られてすごす幸福。かって自分が通った道をすこやかに歩いてくる娘と、共に生きる喜び、切なさ。優しく美しいイラストで贈る、少女とお母さんの12の物語」
　　　　　　　　　　　　（新潮社の本の内容紹介より）
誰でも子供のころに経験するような、日常の些細な出来事を描き、さきちゃんとお母さんとの会話を軸にお話しが綴られていく短編集です。
でも大人にとっては些細な出来事でも、子どもには初めての経験で大きな出来事かもしれません。

感受性豊かなさきちゃんは、いつもお母さんに質問します。
お母さんは、さきちゃんの些細な質問にしっかり耳を傾け、子どもの目線でちゃんと優しく答えてあげます。
さきちゃんは、眠る前にお母さんからお話しを聞くのが好き。
お母さんのお話しを心の宝箱にしまって、素敵に成長していくんでしょうね。

北村さんの優しい心温まる物語に、おーなり由子さんのほのぼのとした挿絵がついた素敵な一冊です！