中世イングランドの大河物語

『石の巨人』を読み終えて、絵本玉手箱に一緒に収める本は・・・

「いつかこの手で大聖堂を建てたい、という果てしない夢を抱き、放浪を続ける建築職人のトム。やがて彼は、キングズブリッジの修道院分院長のフィリップと出会う。かって隆盛を誇ったその大聖堂は、大掛かりな修復を必要としていた。折りしも、国王が逝去し、内乱の危機が!12世紀のイングランドを舞台に、幾多の人々が華麗に織りなす波乱万丈の壮大な物語。」(出版社の内容紹介より)

絵本玉手箱No.127 40年以上、町の広場に放置されていた巨石が・・・

絵本玉手箱を開いたら、アルゼンチンタンゴの新たな時代を築いたバンドネオンの名手ピアソラが演奏する♪ミケランジェロ'70♪とともに『石の巨人』が出てきましたよ。

石の巨人: ミケランジェロのダビデ像 (絵本地球ライブラリー)

石の巨人: ミケランジェロのダビデ像 (絵本地球ライブラリー)

周りを大きな都市国家で囲まれていたイタリアの小さな都市国家フィレンツェは、巨人と対峙する旧約聖書の英雄・羊飼いの少年ダビデを守り神とするために、5mi以上もある巨大なダビデ像を制作するために巨大な大理石を購入しました。
しかし、どの彫刻家に依頼しても、少し彫っただけで逃げ出してしまいます・・なんと、あのレオナルド・ダ・ヴィンチまでも!
巨大な大理石を購入してから40年以上が経ち、ダビデ像の制作を依頼されたのがフィレンツェ出身の若き彫刻家・ミケランジェロでした。
『石の巨人』は、フィレンツェの人々から疎んじられていた巨石が、ミケランジェロの手によって、ダビデ像となるまでの物語を色彩豊かな絵とともに描かれた絵本です。

ピアソラ:タンゴ・ディスティーノ

ピアソラ:タンゴ・ディスティーノ

編集者の思い

『ほんなんてだいきらい!』を読み終えて、絵本玉手箱に一緒に収める本は・・

「本」に恋して

「本」に恋して

「一冊の〈本のかたち〉ができるまでを編集者・松田哲夫が案内する。めくるめく本の迷宮!装丁から、製本、函、紙、印刷インキまで。ベテラン編集者が、現場で体感し究めた本作りの実感とは?緻密にしてダイナミックなイラスト。卓越したドキュメント。」(出版社の内容紹介より)

2012年秋 読了

絵本玉手箱No.126 読書の秋

絵本玉手箱を開いたら、どこか懐かしい曲調で、星野源さんが本好きの気持ちを歌っている♪読書♪とともに『ほんなんてだいきらい!』が出てきましたよ。

ほんなんてだいきらい!  (主婦の友はじめてブック―おはなしシリーズ)

ほんなんてだいきらい!  (主婦の友はじめてブック―おはなしシリーズ)

「本が大嫌いで、読書週間なんてなくなってほしいと思っている1年生の女の子。読書の時間がつまらなくて、いやでたまらないけれど、ふと気になった本を開いてみたら・・。」(出版社の内容紹介より)
ワーキングホリデー

ワーキングホリデー

   読書
目が覚めるとそこには
活字の星が夜に浮かぶ
起き上がると本は剥がれ
普通の朝が部屋を包む

どこまで読んだか
覚えていないや
歯磨きする時にも
片手に本を持ち続ける

寝癖その他めくるページ
むくれた顔が微笑むまで
小さな不安と喜び
今日もおはよう

扉開けて扉の中へ
僕は友達がいる
別の世に

さあ進め進め指が作る
夢は光を超える
はじまりはここから
目が覚めたらそこには
活字の海が夜に消えた

起き上がると本は落ちて
いつもの朝が外でしゃべるよ

ここまで読んだか
栞のノブをつかもう

扉開けて紙の中へ
僕には妻がいるの
別の世に

さあめくれめくれ指が作る
夢は光を超える
いつの日もここから

ウィスコンシン州の森でかくれんぼ?!

『もりのかくれんぼう』を読み終えて、絵本玉手箱に一緒に収める本は・・

ミンティたちの森のかくれ家 (Modern Classic Selection)

ミンティたちの森のかくれ家 (Modern Classic Selection)

  • 作者: キャロル・ライリーブリンク,中村悦子,Carol Ryrie Brink,谷口由美子
  • 出版社/メーカー: 文溪堂
  • 発売日: 2010/12/01
  • メディア: ハードカバー
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「1930年、世は正に大恐慌時代で町じゅう失業者があふれているアメリカ。ミンティとエッグスは、何をやっても、うまくいかないパパといっしょに町を出て、伯母のところに向かう。ところが、その途中、車が故障して立ち往生してしまう。そこで見つけた夏の別荘。ミンティたちは、森のなかにひっそりと建つその家で、ひと冬こっそりとかくれ住まわせてもらおうとするのだった・・。ニューベリー賞作家ブリンクがつづる、ウィスコンシンの豊かな自然を舞台のユーモアと詩情あふれる物語。:(出版社の内容紹介より)
この物語は、ワイルダーの『大草原の小さな家』と同時代に出版された児童書で、貧しいながらも、家族が力を合わせておおらかに生きていく姿を描いた作品です。
別荘に隠れているひと冬、いろんな事件が次から次へと起こり、家族がどのように乗り切るのかハラハラドキドキの飽きないストーリーです・・パパが得意のパンケーキ焼き、毎日、いろんな形で作るパンケーキも食べたくなります!
森が色づき始めた10月から新緑の5月まで、ウィスコンシンの季節の移り変わりが詩情豊かに描かれているので、大人も楽しく読める児童書です。
随所に織り込まれている中村さんの挿絵も楽しんで下さいね。

2011年 読了

anmoのつぶやき:表紙絵にひかれて買った児童書ですが、内容もよかったです!

絵本玉手箱No.125 色づく季節へ

絵本玉手箱を開いたら、村治佳織さんが奏でるギターの調べが秋を感じさせてくれるコスト作曲♪秋の木の葉♪とともに『もりのかくれんぼう』が出てきましたよ。

もりのかくれんぼう (日本の絵本)

もりのかくれんぼう (日本の絵本)

幼いケイコちゃんが、おにいちゃんと家に帰るとき、おにいちゃんが「よーい、どん」と言って走り出しました・・足の速いおにいちゃんは、もう見えなくなりました。
そこで、ケイコちゃんは、近道をしようと思って生け垣をくぐりました。
ケイコちゃんが生け垣をくぐると、そこにはまだ見たことのない美しい金色の森がありました。
ケイコちゃんが、わくわくしながら森を歩いていると、「かくれんぼう」少年に出会いました。
『もりのかくれんぼう』は、美しい秋色の森を舞台に、ケイコちゃん、「かくれんぼう」少年、そして森の動物たちが、楽しくかkれんぼをして遊ぶお話です・・お話とともに、動物たちが隠し絵になっているので、読者もケイコちゃんと一緒になって、かくれんぼを楽しめますよ。
表紙だけ見てもわかるように、林さんの温かく優しいタッチの絵が、秋にぴったりの絵本です・・林さんの絵って、飽きないですよね^。^!
隠し絵としては、安野光雅さんの『もりのえほん』より、簡単に動物たちを探せますよ。
ESTELLA(エステーラ)~Kaori Muraji SELF BEST

ESTELLA(エステーラ)~Kaori Muraji SELF BEST

わが人生最高の10冊(「週刊現代10/12号」より)

加藤正人(脚本家)
 「脚本の神様」が明かす黒澤映画の舞台裏
加藤正人さんのベスト10冊
1位 『複眼の映像 私と黒澤明

私と黒澤明 複眼の映像 (文春文庫)

私と黒澤明 複眼の映像 (文春文庫)

黒澤明監督との共作『羅生門』でデビューした大脚本家が描く自伝。『生きる』や『七人の侍』の創作秘話など満載
2位 『伊丹万作エッセイ集』
伊丹万作エッセイ集 (ちくま学芸文庫)

伊丹万作エッセイ集 (ちくま学芸文庫)

国士無双』『無法松の一生』などで知られる著者による戦前・戦中に書かれた映画評、社会評論など。理知的な文章が光る
3位 『洪水はわが魂に及び』(上・下)
洪水はわが魂に及び (上) (新潮文庫)

洪水はわが魂に及び (上) (新潮文庫)

「無垢な優しさと極端な暴力という両極を描きながら、世界観を広げている。大江氏ならではの世界はいつ読んでも心地いい」
既読
4位 『岬』
岬 (文春文庫 な 4-1)

岬 (文春文庫 な 4-1)

紀州を舞台に濃密な血縁に縛られた若者の物語。「パワフルで生々しい文体に惹かれます」
既読
5位 『邂逅の森』
邂逅の森 (文春文庫)

邂逅の森 (文春文庫)

狩猟を生業とする家に生まれた男の生涯を描く。「背景となる日本風土の奥深さに感動した」
6位 『神々の山峯(いただき)』(上・下)
神々の山嶺 上 (集英社文庫)

神々の山嶺 上 (集英社文庫)

実在するクライマーをモデルにした山岳小説。「最高の映画原作になると興奮して読みました」
7位 『酒国 特捜検事丁鈎児の冒険』
酒国―特捜検事丁鈎児の冒険

酒国―特捜検事丁鈎児の冒険

「混沌とした現代中国社会を映し出すような、すさましい幻想小説。重層で複雑な構成を持つ」
8位 『神戸・続神戸・俳優伝』
神戸・続神戸・俳愚伝 (講談社文芸文庫)

神戸・続神戸・俳愚伝 (講談社文芸文庫)

戦時中、特高警察に弾圧された新興俳句の代表作家の自伝。「『神戸』はいい映画になると思う」
9位 『方言詩集まるめろ』
方言詩集まるめろ

方言詩集まるめろ

津軽弁の詩集。初版に付いていた著者本人が朗読するソノシートは今も持っています」
10位 『全集 黒澤明』(全7冊)「座右の書として生涯で何度も読んだシナリオ集です。黒澤映画の真髄は脚本にあると思う」
最近読んだ1冊:『夢を売る男』
夢を売る男

夢を売る男

百田尚樹さんの最新作。一作ごとに違うスタイルに挑戦する姿勢に敬服するが、今回も見事に新ジャンルを書き下ろした。出版にまつわる痛快なブラックコメディーです。作中『元テレビ屋の百田何某』というくだりにはにやりとさせられました」
既読