PLAPLA DIARY@空飛ぶ風見鶏

2005-05-18 死んだのではない。壊れただけだ。

[]『王狼たちの戦旗(下) 氷と炎の歌2』(ジョージ・R.R.マーティン 早川書房

王狼たちの戦旗 (下) (氷と炎の歌 2)

<粗筋>

 七王国全土で、血で血を洗う激しい戦が続いていた。民は飢え、貴族たちは兄弟で殺し合い、黒魔術師が暗躍する混沌の時代。

 運命に翻弄され散り散りになったスターク家の子供たちも、それぞれの戦いを続けていた。都で残虐な少年王に虐げられている長女サンサ、故郷を目指し仮の姿で旅する次女アリア、“北の王”となって出兵した兄ロブの留守を守るブランにも、予想だにしない敵が迫る。一家の再会を願う母ケイトリンの願いと裏腹に、運命はますます彼らを引き離していく。

<感想>

 ハードカバー上下二段、およそ500ページの物語も四冊目。これまでは、登場人物や世界の歴史の紹介という側面が強かったのですが、いよいよ物語が動き出します。……ようやく、と言って良いくらいに。

 戦況は混沌とし、昨日の勝者が今日は死者となる。個々の登場人物の魅力もさることながら、物語としての面白みが出てきて、さらに続きが待ち望まれます。

 登場人物がとても多くて、みんなカタカナなので、主要人物以外は時々誰が誰だったか混乱します。しかも脇役だと思っていたら、いきなり重要人物になったりして気が抜けません。

 第三部はアメリカでは発売されているけど、日本ではまだのよう。そして第四部はアメリカでもまだ出ていないとのこと。果たして、次が読めるのはいつのことやら。

 

懐かしアニメ板の、

 鉄人兵団スレの一レスに笑ったので、紹介。 

 ちょっと長いけど。

 

<引用開始>

 「狸に化かされないで」

 国立市 筑紫哲子(64)

 

 先日息子が観ていたアニメの内容に我が目を疑いました。

 そのアニメのタイトルは「のび太と鉄人兵団」というもの。

 タイトルの「鉄人兵団」の「鉄人」という文言が社会主義者の暗喩(鉄人→衣笠→赤ヘル→赤) である事は殆どの方がお気付きになったことかと思います。

 そしてそのアニメの概要は、青い狸の将校率いる正義の少年兵達が、「李・ルル」という社会主義国家である隣国の女性と思しき構成員を擁する社会主義兵団の謀略を、武力を用いて打ち砕き、平和を手にするというもの。

 この作品が今日の本国の平和と豊かさは戦前社会主義者を弾圧したことによって得られた物であるという、思想弾圧を賛美する物語であることに気付いた時には、私も将校と同じように顔面が青白くなってしまいました。

 また、驚くべき事に将校率いる少年兵達は、自分達の帝國を維持するという大義名分のもと、相手側の「儒道」と冠されたロボットを略奪し、氏名を強制的に改名し、そして彼らの思想をインプットさせ従軍させてしまうのです。

 この描写は、略奪、日本名への強制改名、儒道を奪い日帝賛美思想を押し付ける等、戦前に隣国に対して行った過去の忌まわしき所業を正当化するものに他なりません。

 そして社会主義帝国の崩壊を成功させた大勝利のシーンで流れる曲のタイトルが、「わたしが溥儀」であるという事を知った時には驚きと悲しみの余り脱肛してしまいました。

 満州国建国の為に隣国の兵団を殺め、数多の方々を苦しめた過去を反省しないばかりでなく、戦勝による体制の維持を感動的に描く描写法には怒りすら覚えます。

 また、このような曲を大杉栄先生の血縁者と思しき女性に歌わせるのも如何なものかと思います。

 非力な一市民である私が世の大勢に抗う事は出来ません。

 今はただ、この藤子・F(Fascist)某という作者が歪んだ考えを改め、S(Socialist)という素晴らしい名で青少年の為に新たな道を踏み出してくれる事を祈るばかりです。

<引用終わり>

 

「オッス、オラ極右」なんてのも、あったな。

 

※追記。

 もし勘違いされていると、あれなので。

 http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/ranime/1107581444/l50/ の473からの引用なのです。

 引用元にリンクを貼らなかったのが、いけませんでした。

 むー、他人様のふんどしを借りたネタではなく、自分の書いたもので話題になりたい。

久慈光樹久慈光樹 2005/05/19 20:41 「わたしが溥儀」で爆笑。「し」が抜けてるから!
というか鉄人→衣笠→赤ヘル→赤の思考展開は芸術性すら感じられますな。

yoshi-kazamiyoshi-kazami 2005/05/20 00:10 まず、鉄人から衣笠を想像する段階で歳がばれます。

仮面の男仮面の男 2005/05/20 02:12 王狼たちの戦旗、読了お疲れ様です。
第三部『A Storm of Swords』はまだ訳出されてませんが、SFマガジンのマーティン特集によれば、第一幕完結編ということで、物語は怒涛の如く動き、そして一連の戦いに一応の決着がつくとのことです。ちなみに第三部は原著では1200強ページの超大作。『王狼――』も1000ページあるのですが、それを悠に超える分量となっております。

第四部は米国で今年の7月に発売されます。題名は『A Feast for Crows』。5年ぶりの新作のようですが、日本では余り間を置かずにに訳出して欲しいものです。

yoshi-kazamiyoshi-kazami 2005/05/20 23:24 上下巻合わせて(途中で少し他の本も読んだとはいえ)一ヶ月近くかかってしまいましたよ。あの頃の時間と体力よもう一度、です。
お、第四部も間も無く出るのですか。アメリカでの発売から日本で出るまでに四年以上かかっているようなので、第三部もまだまだでしょうね……。気長に待ちましょう。
仮面の男さんには、これまで自分が読んでこなかったタイプの本を色々とご紹介いただいていて、感謝してます。

。w。。w。 2005/05/21 10:21 社会主義に結びつけるなら、素直に鉄人→スターリンでいいのでは?
なにもこんな衣笠→赤ヘルなんて遠回りしないでもw
まあ、ばかばかしさを出すためにわざとやってるのかもしれないけど。