ニコニコ動画に投げ銭をつけるなら(2)

ポイントを現金化できる意味がない

なんか、ふと「ポイントを現金にするために法的なハードル越えるの馬鹿らしくね?」と思ったので、考え直しました。
整理。

◇ポイントを現金化できるメリット
・何にも換えられるので、もらった人が嬉しい。

◆ポイントを現金化できるデメリット
・運営側からしたらストックがキャッシュとして逃げていく。
・法的に貨幣を発行することに限りなく近く、よほど上手い根回しをしておかないと今を何とか乗り越えても、大きくなったときには後付の法規制の強化などで旨みを得ようとする動きに対して糸口を与えることになる。
・現ナマになることで、外野の妬心が燃え上がる。
投げ銭した人も、用途が見えないためにやきもきする。「これでいいもん食えよ」にしても、食い物買えばいいのに何買ったんだろ……?みたいな。

……悪い点はすぐ思い浮かぶけど、メリット少なすぎる。
というより、現金が一番という常識に縛られすぎ。

何より国家権力が怖いし。

よって、現金化のために色々と道筋を整えるのは愚行だと愚考します。

まあ、もしこれが上手く行ったら、芸術なんて簡単に国境を超えていくと思うし、そうでなくても、発想だけなら簡単にパクられてしまうんで、広がってってしまうと思います。そもそも、こういうビジネスを一カ国に絞る理由もないし。そうなるとむしろ「現金が来い」と言える事態になるんではないのかな、と思います。

つまり、現状から考えるならば、現金通貨の優位性を確保するために、ポイントと現金通貨の兌換性は極力抑えられるものと考えられますが、現実にネット上からの物々交換の取引としてデファクト・スタンダードを獲得する何かが現れた場合、電子兌換紙幣であることをメリットとする通貨が現れてもおかしくないんではないか、と。
……うーん、バーチャル・インサニティ。

公式チャンネルとの関係

やっぱり疲れていて書くのを忘れていたことを思い出しました。ニコニコ動画を想定する場合、公式チャンネルを忘れてはダメですね。

公式チャンネルがニコニ広告的投げ銭を受け取ると、どう考えてもスマートな使い方は、市場の値引きキャンペーンです。むしろこの発想が先にあったのを忘れていました*1

それから、動画主からのリスペクト的投げ銭も素材となった動画に流れ込むと思いますので、MAD動画との関係性もいくらか和らぐんではないかなと思います。

素材が集まることとそれを緩やかに繋ぐことで、評価と対価をスムースに流すことが肝と思います。

それと、ここにアップロードされた素材群は半永久的に利用可能な状態にあることを想定します。何故なら、それらはそこにリンクが存在しているだけで、いつか投げ銭を受け取る可能性があるからです。現行の著作権なんかよりよっぽどスマートに永続性を獲得すると思います*2
著作権的に保護されていて、収益性があり、それでいて誰でも再利用可能で、誰でも元ネタのルーツを辿ることが容易い。

そういう便利なイメージです。

……もう忘れてること無いかな。多分、無いと思う。今のところ。

*1:ニコニ広告を見ていて、「この分安くすればいいのに」と思ってた

*2:これも忘れてた