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出縄良人の日々精進ブログ

2010-10-25

有終の株主総会

21:38

ついに株主総会のその日が来ました。

会場の東京証券会館では社員がいそいそと準備をしています。

役員控室には、山科さんをはじめとする新任役員候補の皆さんがお待ちです。

現役員と新役員が一堂に会したのは初めてのことです。

10時5分前。総会の会場に入室。

すでに株主の皆さんが集まっています。


いつもの総会では、議決権数のご報告から開始ですが、今日の総会は最初に、私からご挨拶です。

30年ぶりに証券免許を取得した証券会社として1997年に生まれたディー・ブレイン証券。未公開株の投資勧誘制度を活用して中小企業にエクイティファインナンスを広げることが目的です。

当時はVIMEX(ヴァイメックス)と呼んでいた現在のグリーンシート

設立時の記者会見で私が語ったのは、この仕組みを使って年間50社の企業の資金調達を支援するとの目標でした。

しかし、その目標には遠く及ばず、初年度にVIMEXに登録した企業は5社のみ。

2年目はゼロという状況に。

しかし、その後、新興市場ブームで上場前に投資ができるVIMEXが注目され、企業数が増え始めます。

ネットバブル崩壊を乗り越えて、最盛期には年間27社がグリーンシート株式を公開しました。

当社も上場主幹事業務に進出し、札証アンビシャスと福証Q-Boardの主幹事で過半数を制する躍進を果たしたのです。

しかし、その後のIPOの激減は当社の経営を直撃し、業績も悪化。

今回、山科さんのお力を借りて、経営を再構築していただくべく、私はけじめとして辞任することを決意した旨、心をこめてお話しました。


そして株主総会

議案は定款変更、取締役選任、監査役選任の3つ。

定款変更の内容は社名の変更です。

ディー・ブレイン証券からみどり証券へ。

「みどり」グリーンシートを守り育てることを方針とすることの証。

これに山科さんの新たな事業戦略を加えて、当社を再生するのです。

取締役は私と小峰さんが退任し、新たに3名を選任。

監査役は全員辞任して、新たに3名を選任。

私からの議案説明に続き、質疑応答です。

流石に今日は、待ってましたとばかりに手が挙がります。

97年から株主というお一人は、期待していたのに残念・・・と。

今後について新社長の弁も聞きたいということでしたが、まだ代表に選任されていないことから、この場では難しいところです。

別の株主からは、今振り返ってみて反省すべき点は何かのご質問。

反省すべき点は言い尽くせないほどあります。

もっと多くの証券会社を巻き込める手だてはなかったか。

VCがグリーンシートを使って投資やEXITに使っていただけるように工夫ができなかったか。

そして最大の反省点は、グリーンシートを「市場」に近付けてしまったこと。

当初はVIMEXというディー・ブレイン証券の私設取引の場であったものを、金融庁日本証券業協会と交渉をして、どんどん制度を整備して市場に近付け、その結果、コスト負担の重い仕組みになってしまったのです。

それでいて流動性が低いことが評価につながらず、中途半端な市場になってしまった点は否めません。

グリーンシートは「市場」ではなく、未上場企業証券会社を通じてコミュニティ投資とVC投資を受けやすくなるインフラとして整備すべきだったのかもしれません。

過去は取り戻せませんが、未来は作れます。

グリーンシートは未来に向けて、この反省を踏まえて改善をすることができるはずなのです。

それは当事者としてはみどり証券がやりますが、私もまた客観的な立場で、意見を積極的に述べていきたいと思っています。

質疑応答の終了後に、3議案をまとめて審議。

拍手の中、全議案を承認。

新任役員もそれぞれご挨拶し、私の最後の株主総会が終了しました。


監査法人を退職して起業したのは32歳。1993年のこと。

その時に設立したのが、現ディー・ブレイン・コンサルティングの螢妊ーブレインです。

それから17年。

いつもディー・ブレインという社名と一緒でした。

私のこれまでの人生の3分の1以上を伴に歩んだディー・ブレイン。

ディー・ブレインはみどり証券として新たなチャレンジです。

そして私も、また新たな挑戦に向け準備開始です。

2010-10-05

励ましと労りのメール

16:38

29日のディー・ブレイン証券社長の退任発表後、昨日までに200通を超えるメールをいただきました。

ほとんどが暖かい励ましのメールです。

本当にありがたく、目頭が熱くなります。

何とか、今後、皆さんの気持ちに応えたいと思います。



金融商品取引契約に関する注意事項

http://www.d-brain.co.jp/company/regulation.pdf

2010-10-01

最後の講演

00:00

札幌証券取引所アンビシャスクラブで講演。

毎月定例で開いているランチセミナーです。

ディー・ブレイン証券社長としての最後の講演になりました。

アンビシャスクラブは、札証の新興市場アンビシャス」の上場に関心を持つ会社を中心とする勉強会

札証アンビシャスは、上場している10社のうちディー・ブレイン証券が6社の引受主幹事を務め、私も力を入れてきた市場です。

まずは、アンビシャスクラブの会長のキャリアバンク佐藤社長からご挨拶。

続いて、参加者の自己紹介。

今日は20名ほどの参加。

大テーブルは満席です。

 

私の講演は、ディー・ブレイン証券の生い立ちからお話を始めました。

社長を退任することになって、いざ創業の頃のことを思い出しつつお話しすると、万感の思いが胸に込み上げます。

気を取り直して今日のメインテーマへ。

最近の私の講演テーマの中心である「国際株式公開と海外進出」です。

アンビシャス株式上場し、CABで英文開示して国際株式公開。

英文開示で客観性の高い企業内容をしっかりと発信し、国際公開企業の信用力を通じて、海外の有力パートナーを見つけるわけです。

参加者からは、とても高い評価。。

積極的に海外特にアジア中国に進出したいという企業が現れてくることを願っています。

 

セミナーの前には、札証の定専務を訪問。

退任のご挨拶。

新社長の石川さんをご紹介。

石川さんは70歳になりますが、10歳は若く見えます。

週末は自宅の近くで畑仕事とのことで、これが若さと元気の秘訣のようです。

日本の新興市場の課題についてもディスカション。

グリーンシート制度と同等の「銘柄指定制度」を構築することもご提案。

札証につくれば、プレ・アンビシャスとも言える制度になります。

アンビシャスクラブを核とすれば、その意義は大きいでしょう。



金融商品取引契約に関する注意事項

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2010-09-30

挨拶回り開始

16:38

今日から社長交代の挨拶まわりを開始。

新社長となる石川さんとご一緒に、まずは関東財務局にご挨拶です。

担当者はどんどん代わるので、当社のことを詳しくご存じというわけではありません。

そこで、私から事業コンセプトや会社の生い立ちを紹介。

そしてIPOの現況と問題点、当社の状況をお話しました。

良くご理解いただき、共感が得られたように思います。

これで少しでも石川さんの仕事が楽になればと思います。


午後は日本証券業協会を訪問です。

前会長と増井副会長にご挨拶。

グリーンシート新興市場の在り方などをディスカション。

何とか前向きに良い制度にしていきたいという真摯な気持ちが伝わってきました。

新興市場に専門投資家がほとんど参加しない現状について、私からVCの活用を提案。

生保・年金投資信託の多くは、時価総額の大きな銘柄しか投資できないのに対して、数億円の時価総額でも投資ができる専門投資家がVCです。

上場企業投資をして上場して売却するモデルから脱却し、VCが新興市場における長期専門投資家として活躍すれば、新興市場投資家の厚みを増し、活性化と健全化につながるはずです。

VCは投資事業有限責任組合ビークルとして投資を行うのが一般です。必要なのは組合契約を変更だけ。IPO激減で厳しい環境にあるVC業界の活力向上にもつながるかもしれません。



金融商品取引契約に関する注意事項

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2010-09-29 ディー・ブレイン証券の社長辞任を発表

本日の取締役会でディー・ブレイン証券の新社長人事を決定。

私は社長を辞任し、現・取締役業務管理部長の石川さんが社長に就任します。

来月25日に開催する臨時株主総会終結をもって社長交代です。

私はディー・ブレイン証券取締役も辞任するほか、子会社のディー・ブレイン・コンサルティング代表取締役取締役も辞任します。


夢は20万社にエクイティファイナンスを広げること 

思えば、多くの方の期待を背負ってディー・ブレイン証券設立したのは13年前、1997年7月のことでした。中小企業エクイティファイナンスインフラを広げたいとの一心で、グリーンシートと地方新興市場を活用する株式公開に全力を傾けて参りました。夢は全国の中小企業の10%にあたる20万社に株式発行による資金調達を広げること。中小企業借入金依存体質から脱却して純資産比率を高め成長するための体力をつけることで日本経済を力強く再生させたいと思ったのです。

1,500名を超える株主の皆様に支えられ、これまでに当社は累計で150社を超えるグリーンシート企業の株式公開を主幹事としてリードして参りました。グリーンシートから証券取引所上場した会社は、経営統合によるものも含めて14社を数え、当社自身も上場引受主幹事業務に参入。夢は実現できるかに見えました。


新たな経営体制で厳しい冬を乗り越える

しかし、2006年に188社あった新規上場会社数は2009年には19社に激減。当社の業績も急速に悪化しました。IPOマーケットはまさに真冬とも言うべき環境です。この冬を乗り越え、やがて春が来たときに再び芽を出し花を咲かせるためには、既存顧客に対するサービスレベルを維持しつつ、コストは最低限のレベルまで引き下げ、体力を温存するしかありません。長く厳しい冬にはなりましたが、春が来ない冬はありません。

その一方、資本力を増強し、新たな収益源を見出す努力も必要です。そのために、お力を貸していただくことになったのが、元バンダイ社長の山科さんです。山科さんが代表を務める山科ファンドに当社の第三者割当増資を引き受けていただき、山科ファンドが当社の筆頭株主となりました。これを機に、私自身はけじめとして当社代表を辞任し、新たな経営体制の下でディー・ブレイン証券の再起を図っていただくべきと決断しました。

新社長に就任する石川さんは当社で長年、役員及び管理部門の責任者を務めていて、ディー・ブレイン証券のあらゆる業務に精通しています。山科さんを含めて山科ファンドからご推薦いただいている取締役を加えて、新経営陣は万全の体制で、新生ディー・ブレイン証券を成長に導いていただけるものと信じています。


新社名は「みどり証券」 

また、ディー・ブレイン証券は社名も一新し、みどり証券と改めます。

私としても、取締役の立場はなくなるものの、引き続き株主として側面からサポートし、みどり証券の成長のために労を惜しまない覚悟です。

私の在任期間中、多くの皆さんから叱咤激励をいただき、本当にありがたく思っています。

是非、生まれ変わるみどり証券に、ご指導を賜りたく、心よりお願い申し上げます。



 

金融商品取引契約に関する注意事項

http://www.d-brain.co.jp/company/regulation.pdf

千賀の風になって千賀の風になって 2010/09/29 23:13 いや〜ちょっとしたショッキング・ブルースでしたなぁ・・。先駆的役割を果たし、花と嵐の中、夢は枯野を駆け巡り、、長い間ほんとうにお疲れ様でした〜万感込め。 而して、貴殿への「天命」は、これから!!「 男児立志出郷関 学若無成不復還 埋骨何期墳墓地 人間到処有青山 」

yoshi_denawayoshi_denawa 2010/09/30 08:04 暖かい励ましの言葉を頂戴し、感謝申し上げます。皆様のこれまでのご恩に応えるべく新たな挑戦もしてまいりたく思っております。今後ともよろしくお願い申し上げます。

yasunoyasuno 2010/10/01 10:07 ご苦労様でした。

masamasa 2011/07/09 22:06 出縄様、まだ町田にいらっしゃったときにパソコンを納入したことがあります。その頃はまだ「ディー・ブレイン」というお名前でやっていらっしゃいましたが、その頃から中小企業の支援に力を入れていらっしゃいましたね。
その後新聞などの記事を拝見したりする度に、関心を持って拝見しておりました。
私はITの仕事も継続しながら海外の投資家と日本の企業をつなぐ仕事もすることになり、ますますお手本にさせていただく今日この頃です。
この度は大変お疲れさまでした。どうか少しお休みになって英気を養い再登場されることをお待ちしております。

yoshi_denawayoshi_denawa 2011/07/23 12:34 暖かいメッセージをありがとうございます。日本の新たな成長の道は、海外の成長市場への貢献にあると思っています。そのために微力ながら私ができることの一つは、世界に対する日本の「見える化」です。そのチャレンジをSAMURAISHIP.COMで始めつつあるところです。今後とも、よろしくお願い申し上げます。