模型があればイイですな

アポロの時代のプレス発表とかの写真を見ると、必ずといってよいくらい模型が出てきますね。
飛行士と一緒にたとえばアポロのCMとかLMの模型が登場するわけです。
今はもっぱらCG動画によるイメージ映像がプレスの主流になってまして、NASAの場合、それはそれでとて良く出来ていて素晴らしいのですけど… なんだか多少の物足りなさを感じてもいます。
模型もあるみたいですが、それが主役じゃないんですね。
アポロの各ミッションの広報活動を眺めると、上記の通りに色々な模型が登場します。
小さなものもあれば、
「あらま〜」
と、驚くくらい大きなものもあります。
この写真の模型なんか、とっても大きいですね。
いいですな〜。
模型でもって宇宙飛行士自身がミッションを解説しているわけです。これはアポロ16号のミッションを飛行士のチャーリー・デュークさんが解説しているところ。
15号と16号と17号では深宇宙での宇宙飛行を行なっており、デュークさんが解説しているのはまさにそのEVAの様子ですね。
16号で実際に宇宙空間に出たのだはケン・マッティングリーさん。アポロ13号でのフライト直前に風疹が疑われて飛行から外されて… ま〜、結果としてはちょっとホッとしたようなコトになりましたトコロのマッティングリーさんなんですけど、今回は模型の話なんでご退場(o^_^o)いただき、話を元に戻しますが、当時は模型の部門がしっかりとNASAにはあったのですね。
むろん、今もあるんですけど、規模が小さくなってしまいました。映像としてのCG部門に負けちゃったんですな〜。
でも、上記の通り、CGもいいけどボクは模型が伝えてくれるインパクトも大きいと思っている次第なんですよ。
NASAの模型は広報活動に多用されていました。
広報という部門においてNASAはいい仕事をしてきたと思います。今もそうです。
今回のハッブルの修理も、本来ならなかったワケで、たまさか後継の望遠鏡の開発が遅れに遅れていたという事情もありますけど、NASAに届いた米国内の小学生からのお便りが修復を後押ししたといわれてますね。
小学生が彼(彼女かしら)の小遣いをNASAに送ってきて、
「これで治してください」
と、あったらしい…。
イイ話じゃないですか。
幼年の者に向けてもNASAハッブル宇宙望遠鏡のことを、その成果と現状を、チャ〜ンと伝え続けていたわけなのでしょう。
ゆえにの、子供からの現金到着です。
広報活動がもたらした、これは結果ですね。
その広報活動にもっともっと、70年台のアポロの頃のように模型を使えばいいのにな〜、と大人のボクちゃんは今おもっています。
こちらの写真はアポロ11号帰還後の1978年での、なんだか祝いのイベントみたいな感じの時のものですけど、ここでも模型がド〜ンとござんすな。
これもでっかくてイイ感じ。