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月のひつじ

2010-06-30

この1枚が好きなんだ

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アポロ関連の写真の中で、アンガイと好きなのがこの1枚だ。

アポロ15号発射時のもの。

お判りか? ビーチの人々の視線の向こうの光芒。

発射タワーから、およそ30キロ南側に離れたMcmillan郡のココアビーチ界隈からか、あるいはメリット島のビーチ界隈で撮影されたものと思われる。

右手にかすかに橋が見えるので、小規模な地方空港の一つのBurns Hammock近くのビーチかもしれない…

ケープカナベラル周辺は大掛かりな中洲と海とがせめぎ合っているような場所で、けっこう複雑なカタチなのだけど、ちょっと日本では考えられない大掛かりに平坦な地なので、その地上で撮影された写真から特定の場所を見いだすのはけっこう難しい。

だから、撮影地をココだと特定できないのだけど、海辺で遊ぶほぼ全員が、サターンロケットの光の方に向いているのが特徴だ。

30キロ余り離れていると音はいささか遅くに届くから、この写真に映っている方々の耳に入っている音と、眼が直視しているロケットの光芒は一致しない。

けれど、それはおそらく相当な音量として、この海辺に届いているはずだ。

ゆえに全員が音に浸透されて遊ぶのをやめ、一点を見詰めているんだ。

写真をよく眺めてみると、打ち上げがあるのを承知しているらしく、カメラなり望遠鏡を構えていらっしゃる方がある。

右手の太めのオバサンもどうやらカメラを持っているらしい気配だ。おそらくはカセットポンでとっても便利なカメラとして当時売リ出されて大ヒットのコダック・インスタント・カメラだろう。

白い犬の右手前の長身の男性のポーズは、これはマチガイない。8ミリカメラだ。

8ミリカメラと通常のカメラでは撮るさいのポーズが違うからスグ判る。

オバサンはコダックでガチャリと一枚。

長身の方はジ〜ジ〜ジ〜と動画を撮ってるワケだ。でも3分しか撮れないぞ。まだビデオカメラは一般市販されてないからね。動く映像を撮るにはカセットに3分収録出来る8ミリ・フイルムしかない。

写真の中の左右に鳥らしきものが飛んでるのも判る。音が届いて、それで驚いたんだろうと思う。あわてて飛び立ったというコトじゃないかと思う。

左側の奥手には青いシャツの人物が、これは望遠鏡かしら… サターンロケットの光を眺めていらっしゃる。

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39年も前の写真ながら、ボクはここに映った方々が羨ましい。だって、そうじゃないか。アポロのスタートをその眼で直かに見ているんだよ。

30キロ離れているとはいえ、こうしてロケットの光と音を感じてるワケだ。人が他の天体に向かっているその歴史の瞬間に立ち合っているんだから、羨ましいのだ。

15号の発射は1971年7月26日の月曜日。お昼の1時34分と記録にあるので、この写真はその数秒後というコトになる。

ボクはNASAのオフィシャルな写真も好きだけれど、こうやって近隣の方々が撮られた写真や8ミリ映像にとても興味がある。

多くは、ピンボケだったりブレてたりするのだろうけど、記録は記録。メチャに貴重なもんだと思う。

いかんせん、そういう写真が一同に集められて本になったとかいう話をきかないので、これは夢の夢でしかないけれど、さ。NASAの関係者ではなくって、一般ピープルの胸にあった、この時の"気持ち"を知りたいと思うんだ。

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15号は船長のディブ・スコットが月からの中継時に、羽毛とハンマーを同時に落下させてニュートンの法則を実証してくれたコトでつとに高名だが、その前の14号とは違い、科学的探査に重きが置かれたフライトだった。

いわゆる月面車がこのフライトで登場したし、月の軌道上で探査衛星を放出したり、アポロのサービスモジュールの一部壁面を分離させ、モジュール内部に搭載の各種計測機器でもって月を調査するといった諸々が行なわれたフライトだった。

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