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月のひつじ

2010-11-26

LA2019 BOTTLE

最近の最高のお気に入りを紹介したい。

この瓶だ。

馴染みな、"ジョニ黒"のラベル。

f:id:yoshibey0219:20101126173126j:image:leftボクを知る人はご承知の通り、ボクはお酒が好きだ。今年はじめに体調を崩してからはさほどでもなくなったけど、ほぼ10年オーバー… 夜な夜なBARに出向いちゃ、一滴の輝きの中に身を沈めてたもんだ。

夜な夜な、それも朝までという事が頻繁であったから… 一滴は三滴四滴五滴ともはや滴(しずく)を超えて、気がつくと空になったワインボトルが数本、ボーリングのピンのように眼前に並び立っていて、お支払い時にはいつもビビッてたもんだった。

で。この"ジョニ黒"。

こんなボトルは実は現存しない。市販されてない。どこのBARにもない。

これは映画「ブレードランナー」に登場する、いわば背景としての小道具だ。

ハリソン・フォード演じるデッカードの部屋にあり、警察署長の部屋にありといった案配で、頻度高らか、あんがいとこの"ジョニ黒"は登場シーンが多い。

ゆえに、マニアな方々がこのボトルの"原典"を探し廻るというコトになったのだけど… ない。判明しない。

我が友『ブレランのに〜ぜき』君も懸命に探したようである。

この探索は映画公開後からずっと続いて来たわけだから、その執念は深く濃い。

我が友の原動力はこの一途な執念にあって、そこに点った灯はけっして大きくないけど、消えることがない。

そこいらの男性諸氏ならば、とっくの昔に諦めてしまうところであっても、彼はコツコツ、その心の中の小さな灯火でもって洞窟内の深い部分に降りていくのだった。

けっして引き返そうとせず、闇の中を、行ける所まで降りて行こうとするのだった。

そういう人なのだ、『ブレランのに〜ぜき』君は。

そうやって何年も何年もかけて地底へ地底へと向かった彼がたどり着いたのが、仏陀ブッダ)が体感したような境地であった。アルキメデスの叫び「ユリイカ」であった。

"ジョニ黒"'ボトルを手にするには、もはやこの手段しかないと納得し、覚悟したのが、己のが手で"製造"するということであった。

2019年の架空の物語に登場した架空の"ジョニ黒"のボトルをである。

それは「既製品」としての意匠をまとっていなきゃならない。ただ一本の手作りというカタチでは納得出来ない背景を、この"ジョニ黒"は持っている。

そこで我がに〜ぜき君は、

「これをペットボトルで再現しよう」

と、地底深くの滝にうたれつつ決めた。

サイズを割り出し、何枚も何枚も元となる絵をおこし、ボール紙でカタチを模してアチコチから眺め、それをまた修正するといった試行錯誤の末、とうとう最終となる図面を産みだして… 業者に製造をゆだねた。

製造には金型が必要だ。

だから半端じゃない。

かかる経費も尋常しゃない。

されど、心に点じた灯はこの膨大な経費の壁を前にしても消えることはなかった。

本人いわく、これを『酔狂』と云う。

なるほど… 地底の滝の名は"養老乃瀧"ではなかったか…。

ともあれ、映画の中の一本を忠実克明に再現したボトルが、こうして生まれた。

本数は300本。

たった… と思われるかもしれないが、見方を変えれば膨大な、300本ものボトルなのだ。

見事。あっぱれ。さすが。

と、彼をボクは褒める。

「こんな洒落たボトルは他にない!」

と、感嘆しつつ感謝する。なんでも出来るヴァーチャルなマシンがあれば、御礼にと、彼をスピナーの横手に乗せて2019年のLAの上空を遊覧させてやろうとさえ、思う。

もっとも… そうなったらそうなったで彼はきっとボクより2019年のLAを熟知しているであろうから、

「あ、ヤ〜モトさん。ちょっと左に旋回してくれませんか。あの角のところにゾラの店があるんすよ」

てな案配になって、結局はボクが遊覧させられるコトとなるんだろうけれど。

当然に、この300本は無料ではない。

欲しい方は彼に連絡をされたし。(こちらを参照

安くはない。

ただし、これはほぼ原価なのである。ペットボトルという何万何億も量産される物体を、わずか300本製造するのだから、当然に単価はひどく跳ね上がるのだ。少量なロットというのは、このように高額なものになるのだ。それを、彼はほぼ原価で提供してくれる。

むしろ、この高額なところに価値が大きく増量されるわけでもあり、所有することは、に〜ぜき君の酔狂を共にすることでもある。

「気分はブレードランナーじゃい」

てな、お手軽ではない重厚な豪奢を味わえる。

たかがペットボトル。されど、部類なき水晶の輝きを持つ希有な逸品。そこいらの酒瓶はすべてこのボトルの前に色が霞む。

なるほど確かにペットボトルではあるけれど、高額を注いで手に入れた途端に、これはもうペットボトルなんかじゃない。

永遠性ある煌めく宝としての『LA2019 BOTTLE』だ。

すでに入手された方もいるようだ。お酒を飲まない方は、このボトルにウーロン茶を入れたりしているらしい…。当方としては… たとえお酒は飲めずとも、これには是非ウイスキーを入れて欲しいと願うのだけども、ともあれ、卓上にあることで嬉しさが込み上がって来るボトルだ。

出来たら無造作に置かれるのがよろしい。

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※ 次回の2月の幕張ワンダーフェスティバルでは、このボトルとニュースペーパー(これに関しての詳細はまた記す)をセット販売のカタチでTVC-15のブースにも置こうと思っている。

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