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月のひつじ

2012-02-04

スティングレーからノーチラス…

この前からチビチビと観てる人形劇スティングレイ」。

30代の頃だかに、子供対象のしょ〜もないものと決めつけて、この作品の次に登場の「サンダーバード」に傾注しちゃったもんだから、今までロクにチャンと観ていなかったのが… 今とっても悔やまれる。

やはり、オモチロイ。

昨日の夜に観た「さあこいドラゴン大王」という一篇は、世界制覇をたくらむ海底人のドラゴン大王がスティングレーの基地をのっとろうという話なのだが、全世界を手にするという野望はデカイけども、奸計めぐらせ実行するのは、その大王と家来のたった2人なのだから、抱腹だ。

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2人でノコノコやって来て、大きな野望を口にして高笑いするのだけども、ものの10分ほどで海中に放り出されて、

「助けてくれ〜」

なのだから笑うしかない。

そもそも、襲撃されるスティングレーの基地も人は少ない。

世界を守る大仕事なのに、司令官とその娘と3〜4人の部下しか出て来ない。

この小さな"島宇宙的"なノリが、今の眼にはすこぶる鮮烈で、とてもイイのだな。

話は毎回壮大だけども、小さな小さな村の中で起きてる軽やかなエピソードみたいなほのぼのとした"閉じ方"がイイのだよ。

今は人類全体がグローバル化されて、アレもコレもせめぎ寄せ、多様で複雑、結果として猥雑な混沌になっちゃってるワケで、それゆえ、逆にこの"閉じ方"が爽快に映るんだ。

ひょっこりひょうたん島」とか「宇宙家族ロビンソン」とか「海底大作戦・原子力潜水艦シービュー号」などなどなドラマに通じるテーストだね、これは。鎖国めいた閉じた環境ゆえに、時おりの外界からのゲストで騒動が起きるという… いいアンバイなパターン。

それでドラゴン大王の振るまいに笑いつつ、さりとて、人形のカタチやら背景のデザインに感心しつつ、こんな人形劇で「海底二万里」があったらイイなぁと思いついた。

リアルなフィギュアではなく、「スティングレー」に準ずるカタチのものがいい。

そのくせ内容は原作に沿ったようなカタチ…。

そんな人形劇映画を観たいもんだ。

今風な味付け不要。あくまでも19世紀末のスチームな感じでなくちゃいけない。

それはボクの夢想だけども、現実には、デイズニーの「海底二万里」のリメークが作られると報じられて既に2年が経つ。

ウィル・スミスがネモ船長になるという噂があって、ボクはこれには断固ハンタイだけども、リメークは観たい。

実際の俳優がネモを演じるとなると… 誰がいいかしら?

ボクなら、ラシャン・セスに演じてもらいたいな。

かの「ガンジー」でネール首相になった人。

インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」で悪者側の宰相だった人。

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インド系というのがまずは一番ながらも、この人の品の良さはずば抜けていい。

穏やかながらも闘志を秘めている感が濃くあって、その辺りにはデイズニーの「海底二万里」でネモを演ったジェームス・メイスンに似通うところがある。

ネモという人物には優雅さで裏打ちされた品がなくちゃいけない。しかも複雑な感情をもつ。

その辺りをラシャン・セスならうまく表現してくれるような気がする。

この人が演じたネール首相を観ると、喜んだ顔、愁いた顔、怒気にじませた顔… 繊細、傲慢、毅然… それらを顕しつつも根底には実に感じの良い品格があるというコトに気づかされて、今もってこの人の事が例えばウィキペディアなどの検索媒体に登場しないのを、ボクは不思議に思っている。

名優だとボクは思って揺るがない。

ウィル・スミスは駄目でしょ…。

黒人だから駄目という差別的な眼で申しているのではなく、そも、彼である必然がないんだよね、映画に。

過去に「ワイルド・ワイルド・ウエスト」というスチーム・パンクな秀逸なのがあって、ボクはとても好みとしてるけれど、ただ1つ、ヒーローのJ・ウエスト役がウィル・スミスだったのがペケだった。

「アイ・ロボット」や「ID4」の彼はとてもいいのだけど、「ワイルド・ワイルド・ウエスト」のJ・ウエストという役柄はまったくそぐわない。

キャラクターとして、どこまでいってもウィル・スミスだったからダメなのだった…。

だから、ネモという強力独自な個性にウィル・スミスを重ねちゃ… ダメだとボクは密かに思ってるもんだから… リメークされる映画「海底二万里」が気になるワケ。

デイズニーの「海底二万里」ではラストでジェームス・メイソンのネモは死んじゃうしノーチラスは沈没するわで散々なのも… よろしくない。

そこは原作の通りに、巨大な渦にのまれたけどもどうなったか判らんというアンバイな結末でなきゃ、嬉しくない。

そうでなくば、かの続編「神秘島」に続かないワケだし。

なので、ラシャン・セスだ。

彼がネモ。

当然にノーチラス号は徹底してレトロな感じ。

鋼鉄と真鍮とリベット。蒸気。橙色(だいだいいろ)な照明。

そういった金属の外郭にくるまれた室内のロココ調な豪奢な絨毯、ソファがあって、大道具小道具のいっさいがキチリと統一された方向に向いてなくちゃいけない。

だから、出版された当初の挿画にみられるオリジナルな形がいい。これがムーヴィとして動くのが… いい。

ペーパーモデルで再現すると、こうなる。

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室内の絢爛と金属の鈍い光沢と重みが醸す重厚な雰囲気がなくちゃイケナイ。

その点で、1954年作のデイズニーの「海底二万里」は、とんでもなく凄い。

ノーチラスのデザイン、室内の在り方、すべてがとんでもなく凄く、仔細を眺めると原作に登場する絵画を、たとえば、バックホイセンの海洋画やバウルス・ポッターの絵画をちゃんと背景に置いた上で、あの優雅にして精緻な船内を巧みに構築していらっしゃる。

艦の室内配置もかなり原作に忠実でもある。

デザインを仕事するという行為の、その素晴らしい一例として挙げていい。

数多、ノーチラス号を素材とした映画はあるけれど、このデイズニー版に優るデザインは未だに登場していないから… 次のリメーク作品にてそれを越えて、新たな新鮮さを植えて欲しいと思ってはいるのだけど、ともあれ、ウィル・スミスが主役というコトで決まりなら、ボクの電圧はかなり… さがっちゃう、ぞ。

なので、いっそ… 人形劇がよろしいかと…。

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Paper Model Photo (C) TVC-15

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