サンダーバード博 in 北九州 本日終了


北九州イノベーションギャラリー。2ヶ月に渡っての『サンダーバード展』は本日、9月15日でおしまい。
ご来場くださった皆さん、ありがとうございました。


"サンダーバード"というのは、メカの総称。
そのメカを駆使しているのが、"国際救助隊"なワケですね。
ご承知の通り、南海の孤島に住まってるジェフ・トレーシーが家族で運営しているボランティア組織が、"国際救助隊"です。
面白いですね〜。
膨大な経費を費やしてのボランティアとしての"国際救助隊"。

たまさかこの期間中、広島での惨事もあって… 今、毎日、数百人のボランティアさん達が復興のために尽力されてますけど、TVのニュースで眺めると、実に理路整然、ちゃんと仕切り役の人もいるのは驚きです。
阪神淡路大地震の頃から、ボランティアさんをまとめる担当の人も生じて来たワケだけど、自然発生的にそうなってるのか、行政が指導役として関わっているのか、そこは判らないけど…、ともあれ大勢の人が加わって、感慨深いですな。

そんなニュースを見つつ、『サンダーバード』を思い出します。
(上の写真は、小松崎茂画伯がイマイ模型に提供したパッケージアートの原画とそれをプリントした同社のプラモの数々の展示コーナー)
東京、大阪、福岡と大都市な3会場で催された企画展は、まだ続きますが… サンダーバード1号とか3号とか2号などなどカッチョいいメカの、その背景、その目的としたトコロに思いを馳せるのが、今は本当に必要なような気がします。
TV人形劇『サンダーバード』が放映されて早や50年……。
50年前よりも今の方がデンジャラスな事が多いのかどうかは判らないけど、人が人のために手を差し伸べることの大事さを、つくづく感じる今日この頃であります。


ちなみにですな… 多くの方はたぶんご覧になったコトはないでしょうけど、『サンダーバード』はTVシリーズとは別に劇場版が2本あります。
サンダーバード 劇場版』
サンダーバード6号 劇場版』
この2本が映画館で公開されたのですよ。
で…、2作目となる『サンダーバード6号 劇場版』では、救助メカをアレコレと考案するブレインズ博士が描写されるんだけど… その提案がトレーシー一家にことごとく断られるというシーンがあります。
せっかく救助のための新たなメカを考え出したのに、それを、
「いや〜、それはどうかな〜、不要だろ〜」
と却下され続けて、とうそうヤケをおこすブレインズ博士がとても抱腹大笑いなんですけど、ま〜、それが最終的に、TVシリーズには登場しなかった"サンダーバード6号"の開発につながって、劇場タイトルの意味する所がヒトキワ際立つという仕掛け。
傑作なのであります。

ま〜、ともあれホントは、サンダーバードなんぞが活躍することのない災害なき平安が1番に良いのでしょうがね…。
そう都合よくいかないのがご時世。
広島で、服を泥まみれにし、土砂をせっせと袋に詰めては運び出してる若い人達(よく見ると中学生くらいな子供もいる)は、カッコいいメカこそ持ってないけど、光明輝く"サンダーバード"、"トレーシー一家の一員"でしょう、ダンコに。