Hatena::ブログ(Diary)

月のひつじ

2015-07-06

奇譚 車と自転車

市内某ミュージアムの前館長が自転車を譲りたいと、そう申し出た。

この御仁、ハイパー・レベルの自転車マニア。

他県某所で開催の"自転車を大事に乗ろう"といったイベントに講師として招かれるようなウラワザありの人。

申し出あったのは、数年前よりボクが、

「いいな〜」

と思ってた彼の、ピンクも眩いBon Vivantのフレームに、ブレーキワイヤーに至るまで全パーツを好みな豪奢に取っ替えてるミニベロ

あちゃこちゃにカーボン・パーツ。安かろうはずもない。

それを○○万円で譲るというのだから、

「わお〜!」

なのだった。


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が、しかし… まさにその時、同じ週、車が故障しちゃったのである。

すでに20年越えで乗ってるMINI。

さすがにこの歳月ともなると、毎年どこかに不具合が生じる。

つい数ヶ月前にも、エンジンそのものが脱落しそうなボルト1本外れました… を経験して修復したばかり…。

こたびはラジエーターがおかしくなった。

冷却水を注入しても、ものの20分でほぼ空っぽになる。当然エンジンは止まる。

1部で漏れが出たかと思いきや、超懇意にしてる英国車専門ガレージクラフトで見てもらうに、

「こりゃ漏水じゃなく老衰。ラジエーター系全体がイッちゃってるな〜。ホースにいたるまで全部取っ替えなきゃイカン」

というワケで、けっこうな大手術。

見積もり総額は15万に近い。

たぶん現在の国産車でこれくらいの修理費かかるなら、もう中古でよいから新しい車を… というコトになる人が多かろうが、ボクは… ヒストリック・カーと別れる気はない。


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ただそうなると… バイシクルとカー、どちらを取るかという、悲しい選択を余儀なくされるワケなのだ。

お小遣いには上限があるんだ。月と火星は同時に買えないのだ。

ちなみに今もよく憶えてるけど、小学4年のボクの小遣いは月300円だった。当時は100円札というのがあって、この3枚は、子供のボクには巨額であり少額でもあって、なので80円の少年サンデーを買おうか買うまいか… 本屋(文房具が大半だった)の店先でいったりきたり… 動物園の檻の中の小熊みたいに、ものすご〜く逡巡したもんだ。

で、結局勇気をふるえず、次の日の放課後に本屋に行くともう少年サンデーはない。それで何か20円くらいの、甘い匂いのする半透明な消しゴムをフラフラ買って…、

「ボクは何をしてんだろう」

子供ながら哀しい自己分析をしつつ、消しゴムの匂いを嗅ぎつつ、背中が痒かったから家の柱に背をつけて、上下左右にふったりして痒みを緩和させたりしてた。

なんか… 感じがその時に似るこたびのバイシクルとカーの"騒動"…。


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けども、上記の写真がiPhoneに届いたまさにその夜、偶然バッタリあったYUKKI-が、

「それ、欲しい!」

たちまち写真の自転車に惚れたのだ。

ちょうど彼女はスポーティなバイシクルを探そうかという矢先なのだった。

実に渡りに舟というか、いいタイミングで彗星のように尾を光らせて登場したのだった。

この展開をTVドラマにしたら、またぞろ、

「そんなご都合主義って有るもんかい」

なブーイングが起きるだろうけど、でも、これが事実なんだから、まさに奇譚というワケなんだ。


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という次第で、MINIは車屋さんの工場へ運ばれ、変わりに代車が我がガレージに入った。

(ハッキリ申して近頃の軽4はデカイ。どこが軽かと訝しむ。ドアは4枚もあってハンドルは軽くてあれこれ至れりつくせりで、もう… まったくオモシロクない移動するがためのボックスだ。窓は自動で上がったり下がったりで、ハンドルくるくる廻して下げる必要もなくって、もはやまったくクダラナイ…。)


そして数日後、ピンクキャディラックなバイシクルは、YUKKI-に譲渡が、きまった。


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めでたさと、多少のガックリとが、左右からからんで来るような不思議な顛末。

けどま〜、某ミュージアムのスタッフ出入り口界隈で試乗するYUKKI-の溌剌としたカッコ良さは、彼女に譲渡がきまったコトを大いに祝福すべきなイイ感じなのであった。

やはりこのボディカラーは女性に、それも彼女YUKKI-にピッタシキンコンカンに合う。


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では、ボクの自転車はどうか?

いつものアシとして使ってるプジョーミニベロ

つい数日前のフライデーナイト、今年のジャズフェスのための会合を某所でやって、むろんお酒も大いにたしなむという集い。


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20数名でガッツリ盛り上がり、日付けが変わろうという刻限で店を出たら、

「あ〜、カギがぁ〜!」

自転車のキーを含む鍵束をポッケに入れたつもりが、それは代車の軽4の… 鍵束なのだった。

大失態。大失敗。

よって、自転車は放置。店に預けるしか手がない。

トホホな面持ち。

そのあと、OH君たちと若干名で2次会で夜を煮えさせ、やむなくもタクシーで帰還。

乗車料金3000円弱… ぁああ、口惜しや。


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翌朝というか仮眠後、まだ何となくお酒の感触が残る胃をかかえ、昨夜の店へ出向くべく、バスに乗っかる。

今度はホントの鍵束をポッケに。

解錠し、雨が落ちそうな雲空のもと、自転車回収して帰りましたとさ。


※ ピンクのバイシクルは1部のパーツをYUKKI-仕様に変更、サスペンション・システム付きのサドルポストなどに換えて、今週末に納車だ。

MINIも治って、大きな軽4は退場。

どこかで祝賀会をやろうと、ひそかに思わないでもない。


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2014-08-24

山椒魚もかなしんだ

先夜みた夢。

自転車で角を曲がりかけたらタイヤのチューブが外れたんだ。

チューブ、がですぞ。

それで自転車をひっくり返し、すなわちサドル部分を地面に着けて車輪側を宙にさせ、ゴムタイヤの中にそれを戻す作業を"平然と"おこなった。

近くの黒い壁の家の窓があいて親切そうなおばさんが顔を出し、空気入れの場所を教えてくれる。

治した自転車にそれで空気を入れてたらおばさんとその亭主が出て来て、手伝おうといい、亭主は我が自転車スポークに触れ、「ホィールのアライメントがとれてないね〜」とちょっと苦言する…。

ボクは自称は自転車乗りのつもりなので、恥をおぼえ、なぜか英語で「シェーム・シェーム・シェーム」とつぶやく。

で、夢から覚めて… タイヤはホィールにちゃんとくっついてるのに中のチューブだけが、どうやって外れ、どうやって治したんだかが… ワカンナイ。

なのでちょっと、辻褄あわなくても成立しちゃってるサイエンス・フィクション

SFだ。

夢のさなかには、この事にまったく気づいてなかったんで余計おかしかった。


で。その翌日。

夕刻より某ミュージアムがらみの会合。自転車でゴ〜。

予定時間より早く行動したので友人カップルの住まうマンションのエントランス前の庭園でちょっと休憩。汗が引くのをまったりもして、準備も万端。

チューブだけが外れるといったコトは起きたりしない。

なぜか写真を撮りたくなって… 自転車をパチリ。ル・コルビュジェとは云わないけどヨーロッパ・モダンな雰囲気を切り取れたかな… と思ったら郵便配達バイクが映ってら。


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いつもの店での飲食有りの会合。

今回はS大学とNS女子大の建築系先生方も合流で賑やかニギヤカ。チャカポコチャカポコ♪

幾つか教えを乞い、幾つか決めるべきを決め、次の講演日程から逆算して調べ物が増したナ〜、いったい何冊の本に新たにあたらなきゃイカンのか、と肩のこる重力増加を憶えつつも… いざや2次会。

1次会2次会ともに魚づくし。さっぱり有りむっちり有り。ワサビの風味で酒もすすむ。幸せ。

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が。

ハッピ〜ブラボ〜はそこまで。

皆なとお別れして自転車押して、ちょっとした階段をズダダッと下りたのがまずかった。

見るや、チェ〜ンが… はずれてら。

こんなもの… たいがいはその場で治るもんだ。

こたびもそうだと両手の指でギアにはめようとする… んだけど、

「あれっ?」

何がどうしたのかメチャに絡まって、"ほどけない"。

ここまで絡んでしまったチェーンというのは見たことなし。

すでにとっくに日付けも代わった真夜中。工具を持ち歩いてるワケもないし、手はチェーンの油でマックロクロスケで携帯電話なんぞにも触れやしない。

懇意なBARの軒先まで自転車を引きずって行き、せめて手を洗おうと思ったけども、あいにくもう店は閉まってる。

やや明るい場所に移動して再チャレンジするも、手におえない。

ああッ。

やむなし… ブレーキケーブルを外し、トボトボ押して帰る。

通常30分で走行出来る距離を1時間半歩き、怒濤のように汗を噴きこぼしつつ。

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金属とはいえ1本のワッカ。一見、修復容易に思えるけど… そうでない。絡んでしまったアヤトリ糸。偶然がもたらす結果は恐ろしい。

「まさか、こんなコトになろうとは」

と、近頃よく聞くセリフが口に出る。

翌日。

結局、あまりの絡みように… チェーンカッターを使用。ピンを抜いていったん切断で再装着。

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自転車をひっくり返しての作業に、

「あれは… 近似の正夢だったか?」

かなしんだ。

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けれどしかし。よくよく確認するにチェーンそのものがかなり傷んでるよう思える。眼でクッキリとブレがあるガタがあるとは見分けがつかないけど、このプジョーは購入以来ただの一度もチェーン交換していない…。チェーン全体がくたびれた感じがする。

作業中断。一考し、新品に換えることとする。

またも雨。

買いに出るのも億劫ゆえ… アマゾンシマノ製をポチ。

2013-08-20

水路の街

先日、2つの病院をハシゴして見舞いに出向いた。

自転車で。

懸命にペダルをこぐワケじゃない。いわばポタリング。ダラダラではないけど、歩くよりは早いという程度の速度で。

2人の、懇意な人が、たまたまなれど時期同じくして別々な病院に入院してるんで、一考し、車じゃなくって自転車で出向いたワケ。行き帰り併せてザッと20キロくらいかな。


この半日がかりの見舞いで実感させられたのは… 岡山市は水路の街で、至る所に水が流れてるというコトだった。

徒歩での短距離移動だと判らないし、車で移動するとこの消息はほぼ掴めない。

なので、見舞いは見舞いとしてではあったけど、道中が妙に面白くあった。

面白いといったって、あ〜た、この夏の暑さゆえ、汗でベベチャになるは、ノドは乾くはで、それはそれで苦労(病室直行じゃなくって、汗が多少ひくまでロビーで涼むみたいな)もあったけど、住まう地域のやや広域を俯瞰として自転車行でもって体感できたのは、幸だった。


常々に岡山は水の街なのだと聞いているし、実際にボクが住まう地帯には祗園用水という江戸期からの水路が張りめぐらされてもいるんだけど、用なくば出向かない鹿田町の岡大病院近辺とか、さらに遠方の日赤病院付近とかは、自転車での移動通行というコトにおいては皆目に未知な場所だったから、知らず感想として、乾燥ドライな感じがあったんだけど…、そうじゃなかった。

やはり、水路があるのだ。

この2つの大きな病院間を車で移動の場合、ほぼ1本の道筋しか考えられないけど、自転車はそうでない。いわば2点を結ぶ直線でもっての移動が可能。

彷徨うように入ってったその道すがら、そこかしこに水路がある。

狭い、家の垣根と垣根の端境をぬう小さな水路。

あるいはちょっと太めな水路。

やや立派な水路。

アチャラにコチャラにと水が流れる"道"がある。

けっして観光化されるようなもんじゃないけど、随所に水が流れてる。

このディスカバリーにちょっと驚いた。

その全ていっさいは、市内を二分するカタチで流れてる旭川がもたらしたもんだ。

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自転車だから"観る"ことの出来る光景。

"自転車時間"とボクはこれを呼ぼう。それがもたらした体験としてのディスカバリー・ナウ。

そう書くと何だかボクはオシャレな人にみえる…。


トム・ウェイツのデビューアルバムたる『Closing Time』は、この残暑たっぷりな夏の午後の自転車に、ふさわしい。

曲の速度が我が足が踏むペダルの速度に実にうまく合うんだ。

といって… ボクは自転車にのってイヤホンで聴いてるワケじゃない。

走行中にフツフツと湧いて来たのが、『Closing Time』の調べだったという次第だ。

概して、日常でも彼の曲を聴いたりはしないんだけど、なぜかその日、汗をかきつつペダルをユラリとこいでるさなかに耳の底から湧いて来たのが、『Closing Time』の最初の曲『オール55』というワケだった。

そっか… これは"バイシクル・サウンド"だな、と1人エツにいった。

彼が唄ってるのは高速道路上の自動車の車内情景だけどさ、ボクは自転車にすり替えた。


D


それで数日経った今日、さっき、CDからiTunesにいれ、道中撮ったただ1枚の写真を眺めつつ、聴いている。

そのしわがれた声とややホンキートンクなスローテンポのピアノは、やはり、自転車の速度であったし、自分の眼に映えた水路のある光景によく似合ってた。

たぶん… いや、きっと… これが12月とか2月の寒さに凍える時期での自転車走行ならば違うアーチストの声やら曲になっているであろうとも了解する。

だからトム・ウェイツが万能なワケじゃない。

たまたまそ〜なった、一期一会な、これはボクの個人的な情感だ。

ご両者の早い退院と健康を願いつつ、そこにミュージックがからんで来ちゃったというハナシ。


今更に気づかされたコトもある。

トム・ウェイツはこのスローな曲に、自身が知らず米国の広さを編み込んでる。

何100キロも続くマッスグなハイウェイを時速110キロくらいで駆けてるさなかに頭に巡ってる想念を彼は唄にしているワケだけども、その速度感は、日本のカーブが多いハイウェイでの110キロとはやはり違うんだ、な…。

ドライブするトムが見ている平坦マッスグな路上での車窓風景は、変わり映えしない、鈍(のろ)いもんなんだ…。

だから、トムをして、実際は110キロなのに、このスロー極まりないテンポなのだ。

一方、狭い日本の道路事情に馴染んでるボクの耳に届くのは、なのでハイウェイ上の唄じゃない。

ハイウェイの概念が違うんだ。

なワケゆえ、トムの速度感を自転車のそれと交換することで初めて、我が国の風土に見合うミュージックになるんだ、な。

そういう風に思うと、ボクは知らず、おかしなハナシじゃあるけれど、汗をかきつつペダルをこいで、そこに生じた化学としての"置換作用"でもってトム・ウェイツを我が岡山に"土着"させたと… いえないか。

実は大陸的規模が根底にあるトムの曲をば、4畳半的狭さの中に再構築したというコトにならないか。


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以上を書きつつ… こうやって"旅"を追想する場合… ビールは似合わんですな〜。

なんかス〜〜ッと流れてしまいそうじゃないか。

なので、こういう場合はチョイ重い、錨になりそうなのがイイね。

バランタインのファイネスト。

これをチビリ、キャップに注いでグイ、あおる。

途端、胃の中に熱い錨が降ろされる。

東京某所の、かつて開高健が一時期に足繁く通ったBARのことを思い出しもする。

そこへ出向いたことはないし、アマゾン川やモンゴル奥地の川へ出かけたコトもないけども、見舞いの道中の小路なせせらぎに大河を空想して被せると、このスコッチは炯々と羽ばたくポエトリー(苦笑)をボクにあたえてくれ、開高健的大旅行をしたような… 気分もまたわいてくる。

BARで彼がファイネストを呑んでたとは思わないけど、

「この一滴で体内に澄明な川が流れるのさ」

てな真似っぽいフレーズを編むコトくらいは出来る。

なんとも、安上がりな人間だね、ボクは。(^_^;

2012-02-24

ハンガーノック久々

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雨があがって、昨日あたりから急に日中が温かくなった岡山市。

厚い上着がなくともダイジョブな感じです。

そこで今日、おかやま国際音楽祭の会議が1時からあるので、その前に、自転車で旭川沿いのコースを駆けましたぞな。

これは河川敷にある全長数キロの自転車OKな遊歩道。

当然に車もモーターサイクルも乗り入れ禁止。

旭川という川は市内を二分する川なれど、何万もの人間が住まうソバにある"自然環境"の規模という点で、実は全国上位に位置する良き川なのです。

むろんに、ヒゲボ〜ボ〜な生えるままのナチュラルというワケではなく、いい意味で人間の手で加工された、手懐(てなず)けられた"自然"ではあるのだけども、これが有るのと無いのとでは、大違い。

県庁から後楽園の側面に連なり、そのまま後楽園から上手の祇園付近へと通じる遊歩道は、たぶんに最高にゴージャスな道だと… ボクは思っているワケです。中央にラインが入っているのもオシャレ。

温かくなって、自転車で駆けても寒くない。

それどころか、速度をあげてペダルを廻せば、汗が出ちゃうよ〜な好天。

という次第なので、会議の前にひとっ走り。

といっても、レーサーじゃないんで、あくまでポタリングに毛が生えた程度の走りですけど、気分よし。

景観よし。

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で、会議をクリアし、まだ4時前だし… もう1度、気持ちが良いので川沿いを駆け、さらに帰路は、人がいないタンボのあぜ道をわざわざ駆けて、

「今日は自転車びより〜〜♪」

と、愉しんだのだけども、よくよく思えば、お昼ゴハン食べてない…。

さらに思えば、昨夕もちょっとしたミーティングをOJF事務所で行ったのち、懇意のバーに出向いてしまったんでゴハンらしきものを食べないままに呑みモード…。

いわば、エネルギーとなるモノが体内にない状態。

「爽快〜!」

てな感じで破顔しつつ、周辺の眺望を楽しんだり、風を気持ちよく感じてる内にト〜ツゼン、ガックリと、身体がだるくなりましたがな。

「あっ」

と、思ってももう遅い。

ハンガーノックですな。

ツール・ド・フランスとかな自転車レースを観ておられる方には判ると思うけども、勢いよく駆けてた選手がふいにペースダウンしてヨタヨタになっちゃうアレです。

体内の糖分が欠乏してしまって、パワーが出せないワケ。

そうでなくとも、体内糖分の調整がまったく出来ない病気にかかってるボク…。

なので医師のオ〜氏(とくに名を秘す)経由で日常的に写真のようなモノを処方させられ携行している身の上。

なのに、こういった時に限って… それを持っていないの。

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甘い飲み物満載な自販機もない場所。

目眩こそないけど、突然にヘロヘロヘトヘト。

ペダルをこぐどころか、サドルに座ってるのもシンドイという悲惨。

血色良きドラキュラ侯爵めが日差しを浴びた途端に、

「ぎゃ〜」

と、枯れちゃうみたいな突然の変異です。

ハンガーノックは痛くはないんでドラキュラめのように叫ばないけども、元気活力はゼロ。

というワケでお元気なら20分ほどで帰れる道を50分くらい、ノタノタしつつ戻って、冷蔵庫をあけて大急ぎで甘いリンゴジュース一気飲み。

へたれ込んで肩で息をしつつ、次いで、ヤクルト2本。

これでやっと、どうにか糖分摂取。

1時間としない内には、もう元気になって、

「ハッハッハ」

と、笑いましたけどもさ。

ともあれ、冬から春に、ゆったりと気候が変化しているのを感じた今日でありましたとさ。

2007-11-01

おしゃれな一台

愛車のMINIがまた壊れた。

今回は、ハンドルバーに取り付いたウインカーレバーとワイパーレバーが連動で壊れるという、オモチロいけどコマッタちゃんな事態に遭遇して、この顛末と、なぜMINIにいまだに乗ってるかをウダウダと記してやろうと目論んだのだが、敬愛するオ〜君のブログに、これは偶然だけど、彼の車の自損事故の顛末が掲載されているコトに気づいてしまったのだった・・。

拝読致しまするに、どうも内容があまりに似通うのである。ボクが書こうとしてるコトと。

その記述の中にある彼の車に対する感じ方やら考え方が一致していて、たぶんに文体は違えど、よ〜〜〜く似た内容になっちまうのであった。

さて、そうなると・・ なにやら二番煎じめいて、両者のブログを読んでおられる方は、きっと・・ 

「あ、マネてやんの」

てなコトになっちまうのでハタイロが悪いのだった。

そこで、車の話はやめ、自転車の話を今回はする。

シャネルが自転車を作った。

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シャネルといえば、No.5の香水であまりに高名な、あのおフランスのシャネルだ。

そこから自転車が出た。

08年春夏コレクションの一つとしてだ。

お値段はといえば、1万3595ドルだそうだから・・ 日本円で155万円くらいだ。

ほ、ほ〜〜。

や、安いじゃ〜〜ん。

変速機は8段だ。

CHANELのロゴが入ったキルティング・レザーがエレガントなアクセントになっていて、道行く人は必ずや振り返るであろう、モードにしてシックなバイシクルだ・・ わい。

Tシャツに短パン。半ケツ出したジーンズにセーターの重ね着・・ な〜〜んて感じでは、これにはダンコ乗れないバイシクルだ・・ わい。

後5分しかない・・ 全速でペダルを廻すのや〜〜・・ てなシチュエーションもダンコお似合いにならんバイシクルだ。

高雅に、ゆったり、クラシカルなエレガンスを崩すコトなく、品格と品位を保って乗らねばならないバイシクルだ。

いや、あのね、おちょくっとるんでナイよ。

スローライフでイイじゃんって・・ いってるワケでもない。

ただひとえに、これはカッコいいなぁ、と申しております。

むろん、ボクは乗れない。

これに乗れてマッチする人物を、ボクの周辺にまさぐってみても、該当者はない。

シャネルが出すのであるから、これは女性が乗るを想定しているのだと思い、範囲を女性に絞ってみるのだけど、やはり・・ スマンけどいない。

100万オーバーの自転車は、たとえばベンツも出してるし、フェラーリにも、これはロードレーサータイプだけどあるし、それらにマッチする人はかなりいる。

超フント〜して購入したなら、ボクだって、似合っちゃう。

んだども、シャネルの自転車はにわねっすよ・・。おら、こっぱずかしい〜っす〜。いぐねイグね〜、とはナンボも云えんす〜。

なんでかって、この自転車はあきらかに人を選別してますわな。

人というか、暗にですけど・・ 一種の"身分"をば選んでるようなトコロがありますね。

そこがイイのですよ。

生きているというコトは時間を消費していると同義ですけど、一日24時間を優雅に、のびやかに、ほのぼのと、ゆったりと、つつがなく、過ごしてる方にのみ、この自転車はとっても似合うって思えますね。

そんな感じの時間を消費出来てる人って・・ そうはいないでしょ。

有閑でもスノッブでもなく、経済性においても精神性においてもゆとりある人。

そういった方がこれに乗ると、カッコいいですね。

羨望します。

憧れちゃいます。

ただ一方でね、たとえば、日本の過疎の村(いくらでもある)に、これを持ち込んで、お百姓のおばさんにプレゼントしたらどうか・・ しら。

メチャ、似合いますぜ。

そう、思いませんか?

この場合、"身分"的なものではなくって、シャネルのエレガンスさと日本の農村風景とがうまくからまって、いい滋味が出るように・・ 思えるワケですわ。

そう、思えませんか?

2007-10-10

左側を走ってね

この所、徹夜が多い。

といっても、24時間フル稼動という次第ではなく、昼間や夕刻の早い時間に仮眠はとっているので正式には徹夜というワケではないのだけど・・ 夜間から午前中にかけて、極めて懸命に仕事をしておりますという図式。大小はあれど複数のプロジェクトの、その一部の仕事をこなすために、奮闘しておりますのですワイ。だいたいが夜行性の習癖があって、それがここ数週、ややひどくなってるというアリサマだ。

数日前だか、その徹夜のさなか、身体中が硬張ったので、ちょっと休憩と思い、自転車に乗ってフラリと外に出たよ。

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朝の7時半くらい。

平日だから当然に通勤と通学の時間だ。

ゆえに人っけの少なめな住宅街の中をゆったりと彷徨うみたいな感じで自転車散歩をしたのであるが、細い三差路でいきなり女子高校生の自転車が飛び出てきおった。

細いといっても道路は道路であるから、当然に自転車は左側を通行し、ましてや、見通しのきかない三差路ゆえに自転車とてもソ〜ロソロというのが我が常識なのだけれど、この女子高校生はそうでなく、右側から、それもけっこうな速度でもって三差路にバ〜ッと出てきおった。

運悪く、そこにボクの自転車が通りかかったワケだ。

避けようもない。

出合い頭の衝突。

このコがチャンと左側走行しておれば、衝突など有りえないのだが、なんせ右側から出し抜けでニュッと、だ。

視界はブロック塀でさえぎられてる。

こっちはほぼ停止に近い状態ではあったけど、南無三・・。

『ガチャン〜!』

ボクは全身を突っ張らせ、かろうじて転倒はまぬがれたけど、高校生はもんどり打ってその場にひっくり返った。

彼女の自転車のカゴの中のカバンが1メートルばかし飛んだ。

「おい、ダイジョウブか。気をつけないとダメだよ」

カバンを拾ってやりながらそう申すと、そのコは、

「えっ? あたしがですか〜?」

起き上がりながら顔を上気させている。

一瞬、あたしがですか〜の意味が判らず、まじまじとそのコの顔を覗いてやった。

意外とかわいい。

転倒して、ブラウスの前ボタンが外れ、紫色に花の刺繍があしらわれたブラジャーが見える。近頃の高校生のブラは紫かよ〜〜・・ と興味が即効でそっちに向いちまったのは恥とせねばイカン。

イカンが・・ あたしですか〜の意味するトコロもイカンでのはないかと視線を変更しつつ、

自転車はね、左側を通らなきゃイカンよ。見通しの悪いのだからスピードも気をつけなくちゃ」

と、クレームをいれ、

「で、ダイジョウブかい?」

もう一度尋ねる。

起き上がり、自転車を起こした彼女は、ふてくされたような笑みを浮かせ、

「ダイジョウブです」

すぐにその場から去ってった。

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「・・・」

う〜ん。やはり、高校で自転車走行の勉強を教えねばイカンな〜〜・・ 小学校に入学したさい校庭でちょっと教わる程度じゃイカンな〜、と思ってしまうのだったが、足と手と肩が痛い。

こちらの自転車のハンドルは曲がってる・・。

見ると、右足のスネの界隈が僅かだけど出血だ。

フレームに取り付けてる輪っか状になったワイヤーロックに足が押しつけられたと見える。

左足の外側の腿は、これは先方の自転車がダイレクトにぶつかったのだろう・・ 打撲だ。

転ばぬよう咄嗟に懸命に踏ん張ったゆえ、それらの傷は相手の衝撃をもろに吸収した痕跡というワケなのだが、数日が経って、いま、その打撲痕は硬くなり、黄ばんだ色になってズッキンズッキンと痛んでる。

いくら気をつけて走行していても、突っ込んでこられてはタマラナイのだ・・。

なワケでだな・・ 思わぬ散歩になって帰還したものの、やはり電圧が下がるよな〜。

仕事する気が失せるというか、即座にまた集中に戻るって〜〜のが出来んわな〜。

結局、朝の8時過ぎにビールの栓をカパ〜ッと開け・・ 友人に取り溜めしてもらった「鬼平犯科帳」のDVDを眺める。

あんがい・・ 好きなのさ。

仕事する気力が出てくるまで・・ のつもりで鬼平を見る。

でもね・・ 見始めると、オモチロイじゃんか・・

「もう一本、ビール開けるか・・」

って〜なコトになっちまいやがんの。

これって二次災害と云わんか、の・・。