Hatena::ブログ(Diary)

月のひつじ

2017-12-07

映画館に雨が降る♪ ~ミレニアム・ファルコン~


"映画館に雨が降る"、というフレーズはあがた森魚のアルバム『嗚呼無情』に登場する名句だけど、ボクが20代の頃は、映画館では、わけても封切館ではなくって2番館や3番館とランクが落ちるに連れて雨模様の確率が高くなり、あがたの唄う情景をアリアリ想像できたもんだ。

たび重ねた上映でフイルムが傷んで荒れてるワケだ。

でも今やデジタルの時代なんで、雨もなければコマ落ちもなく、フイルムを意識できない。

雨を好むわけもないけど、逆にそれを見られないのはチョイと残念に思う時もある。


先日、ニュースで、ローソン無人店を導入するというのを聞いて…、

「そこまでして売らなきゃいけないの?」

不快な苦みをおぼえた。

人件費をなくし、さらに客自身にスマートフォーンで決済させるこの2重のご都合主義と、店員のいない店で買い物する自分を想像すると、荒涼のすさみしか感じられない。

明るい未来を展望できないカタチがまた増えるぞと、悲しくなる。

日曜・祭日は商店休業があたりまえで当然にコンビニもないドイツの「閉店法」に学ぶべしとまでは思わないけど、居心地が悪いな〜近頃。

だいたい、元旦から店を開けたり、そこに福袋を買いに行くって〜のが…、いけません。とても貧乏な感じ。


さてと…。

1年近く放置したままのデアゴスティーニの「ミレニアム・ファルコン」。

すでに100週、2年が過ぎて先日に最終刊が届いてる。

全パーツ手元に揃ったワケもあって、造ってしまおう! の気分温度がチョイ上昇。

加えて今月には『最後のジェダイ』も公開されるから、どことなくタイミングもよろしい。


ウォーミングアップとして、古い模型を取りだして眺めいる。

1982年か83年、『帝国の逆襲』が公開された頃に米国MPCが発売したプラモデル

全長が47cmと当時では異例な大きさの模型なのが魅力だったけど、その頃は、今のような情報があるワケでない。


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側面外周ディティールの捉え方や塗装のためのガイドも大雑把。

というか、側面部にはほとんどモールドらしきがなかった。

おそらく実態は、MPC社でも情報を持ってはいなかったんだろう。

また同時に、「そこまでは必要ないでしょ」な気分もあったに違いない。

しかし、今みても、機体の上面界隈はアンガイと良くカタチを捉えてる。

時代の制約という点を差し引き、改造を加えて愉しんだという点を加えて考察しなおすと、いっそこのキットは滋味ある秀作だったと評していい。

下の写真。側面にベロのようなのがあるが、これは噴射孔を内部から"豆球"で光らせるためのギミック・スイッチ。こういう時代のテーストも今となってはポイントが高い。


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今は情報過多の時代。

模型にもそれは濃く伝播して、映画撮影に使ったプロップをより克明に際限すべくな方向に進んで、たとえばバンダイが最近発売した3万円越えの ミレニアム・ファルコンの塗装指示書など見てみると、その傾向がずいぶんに高い。

しかもその一切をデカールで提供という、すさまじさ。

そこまでするか…、なアプローチの濃度が粘く、造る自己満足の度合いを高めるべく、徹底して細かい…。

でも、そこに溺れちゃ〜いけない。

35〜6年前の模型を取りだして眺めいったのは、要は、自分がどのような"ミレニアム・ファルコン"をこたび造りたいのかの…、確認なのだった。


で、デアゴスティーニ

こたびは着陸脚と側面パーツの1部を工作する。


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この一体成形の側面パーツは、35年前のMPCのものと較べようもない精度とモールドだけども…、丸い窪みがペケ。

これは壺のようなカタチでなきゃ〜、いけね。

目立つ部分ゆえこのままでは気分がのらない。許せない。

そこでこの人差し指の先きっチョ程度の丸い部分をば切り取り、リューターとパテで成形し直す。

こういう面倒な作業は大嫌い。


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※ 修正して壺状に…。


着陸脚はMPC版では3箇所・計5脚という構成で、それは当時には正しくもあったけど、近年の『フォースの覚醒』あたりでは5箇所・計7脚という構成に変わってる。

ま〜、それはヨロシイし、デアゴスティーニの脚はその5箇所・7脚仕様じゃあるけれど、解説書では、

「写真をよく見て取り付けろ」

みたいなコトを書いてるくせに…、その解説書の写真そのものが取り付けの向きをマチガッてるんだから、始末が悪い。いい加減な仕事してるな〜〜。

加えてパーツとしての情報量が少ない。


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そこで35年前のMPCの脚部のカタチを踏襲し、パーツを自作追加する。

2脚が連動しているというカタチにプラ板と鋼線で加工。

ただの修正じゃなく、チョイと工作が創造的になるんで…、こういう面倒は、あんがい好き。


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ワイヤーチューブの類いを在り合わせの素材で組み入れ、これで後は塗装のみという所まで持ってって、次の工作へGO。


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※ 外装を作ると、内側の金属フレームは見えなくなる…、のが少し残念。

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※ 35年前のMPCデアゴスティーニ・パーツのサイズ比較…。最終的には1mを越えるサイズとなるゆえ当然、金属フレームなわけだが、この1つのパートだけで…、MPCの模型より俄然に重い。

むろん、重いのは歓迎。プラスチック・モデルというのは手に持った時の軽量がいつも哀しいからね。

ただ…、完成すると、今ボクが乗ってる自転車より重くなる。

(事故以来ほとんど乗ってないけど)

2017-04-10

コクピット部分の改造

デアゴスティーニミレニアム・ファルコン。

コクピット内装のパーツは、高額な模型とはとても思えぬ代物。

オマケに、ホントに1/43なの? 懐疑なところがあって、それで余計に大味に映る。

でもって同社の解説写真で判る通り、椅子は赤色…。

「ぇえ?」

意味不明。


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このキットを要約すると、良点と悪点がコクピット部分に集中してるってコトかしら。

前回も触れたけど、円錐先端の円幅が小さいゆえにコクピット全体にそれが影響し、内装も当然に窮屈になり、後述するが1部バーツがオーバースケールだから、カタチとしての整合性、部分においての納得感が薄い。

けどま〜、『スターウォーズ』そのものが整合辻褄あわせの連作なんだから、模型もまたそれでイイじゃ〜ん…、みたいに思うと改造欲が維持できる。

あくまでもデアゴスティーニ・バージョンと位置づけ、けっして"決定版"などとは思わぬコト。

という次第での改造記録。


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※ 元のカタチ


『帝国の逆襲』と『フォースの覚醒』を参考に機器パネルを作りなおす。

左右のパネルは模型パーツを改造したものの、フロント・コクピットはパーツは使わず、ここはゼロから新造する。

単調なセンター・パネルや床にアクセントもつける。


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右が元のまま…


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元のパネルと新造のパネル比較


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ほぼ改造終了


後部座席もキットのは使わず(使えず)、フルスクラッチで新造。

ぁああ、何と手間のかかるコトか… と思いつつ、工作そのものを愉しむ。

はじめて知ったけど、映画ではこの後部座席は英国空軍ハリアーの払い下げ品を流用したんだね、

「へ〜」

ちょっと感心しつつ、いささか複雑な形状に閉口。


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※ キットの椅子と新造の椅子を比較。新造では映画同様に椅子が回転出来るよう軸を造る。(ツマヨウジじゃ〜ん)


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ちなみにパイロット席のシートは70年代のポルシェ・カレラのもの。

これはキットのパーツを着色しただけで済ませるが、ホントはこの椅子がオーバースケールの元凶なり。1/43じゃなく、これはヘタすりゃ1/24と解釈できるくらい…、でかい。

しかし、模型というカタチの中では、このでかいのが逆に存在としてのコクピットを鮮明にしているトコロもある。

模型はそこが、おもしろい。

個々のパーツは音譜なのだ。そのハーモニーが活きるかどうかは…、造り手にまかされる。


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このキットはコクピット背面パネルが電飾で光る仕掛けになってはいるけど、ドアは閉じた状態。

それで、あえて工作難易度を高めることにする。せっかくだから…、開いた状態、コクピット背景の通路が見える模型に変える。

1/43という大きなサイズを活かし、この模型では1部内部構造も再現できる。

けども、通路パーツはあるものの、コクピットはそれとはリンクされない…。


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ないなら…、造る。

背部パネルにモールドされたドアを削りおとし、新規にゲートを造り、通路のつながりとなるチューブ構造を自作。

サイズと厚みと質感の3要素をミックスさせ、キットの通路部との接続、かつ電飾対応での取り組み。

か〜〜なり面倒。


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※ ドアを開け、その向こうに通路を造るの図


LEDが組み込まれたパーツも使えなくなる。

残念だけど、仕方ない。

あらたにLED仕入れ、基板めいたのを造り、ドアの開いた状態でのセッティングをおこなう。

ステッカー式のプリント・パーツも大味ゆえ使わず、全部描きなおす。


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※ 光ファイバーを組み込む


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※ 新規にLEDを組み込む


外周廻りの計器プリントも同様。それを背後から照らす仕掛けも自作。ここにもLEDを5灯ばかり組みつける。

コクピットのドアはあんがい狭い。したがってBB-8やR2-D2はこのドアを通れない。映画でもその辺りはチャンと描かれているので、そこは感心。


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LEDは極力安く、かつ小さなパーツを求め、九州のマイクロ電子サービス(株)にメールオーダー。

ここの製品はラインが極細のエナメル線オンリーなので、この手の狭い場所への埋め込み工作にむく。ただし、あまりに細いんでものすご〜く激烈に面倒…。

(「サンダーバード展」のために造ったトレーシー邸の内装照明は、実はここの製品を使ってる)

ハンダ付けし、オリジナルな基板をでっちあげて接合。

さらに光ファイバーを埋め込み。

常灯だけじゃ醍醐味が薄いから、点滅回路を1つ造って、そこから何本かの光ファイバーは点滅させることに…。


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※ 『帝国の逆襲』のスチール


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※ こちら『フォースの覚醒』より


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※ 改装し、このようなアンバイ…。ドアが開いて深い奥行きがチラリの図


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※ フロント部分。光ファイバーに加えLEDを1灯追加でセンターのモニターに明かり。


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※ 『フォースの覚醒』に映るハンドル。なんか妙なカタチなり。上の製作中模型のシート・カラーがちょいと違うがコレは意識的茶色を濃くしてみましたの図。ライトアップしていない時にコクピット内は暗くって単調なので…


作業は、

ビール、プシュ〜! 

イッパイ呑みながらヤルのが正道。

工作は自己満足の温度を上げるために在るようなもの。缶数に制限なし。

(おかしな事に日本酒は似合わない)


映画で使われた"ホンモノ"に似せることは必需ながら、けっして命題じゃ〜、ない。

そこの加減を愉しむには、デアゴスティーニミレニアム・ファルコンは良い素材、妄想の定着点の見極めを愉しめるという存在。

なんだ〜かんだ〜云っても、ビール呑みつつの作業は、た・の・し・い。

ビールが楽しいのか、模型が愉しいのかは、さておいて、耽り込む…、こういう時間は長いホド良い。


コクピット通路を新造したので、本体側の通路部もジョイントを考慮して改造。あわせて内装も新造し、ここにも光ファイバーを組み込む。

キットの内装パーツは使わない。


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※ 内部インテリアとしてのキットはこのカタチ


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※ 上のパートを変身させ、長さも変更の図


ここでは逆に意識してオモチャっぽい雰囲気をイチバンに考慮、幾つかパネルを設けて光ファイバーで点灯を試みる…。

内装の汚れも適度に。しかし『フォースの覚醒』のミレニアム・ファルコンはひどく汚してたね〜、カビが生えてんじゃないかしら? と、そこまでの汚し塗装を模型に施すと、ただもう薄汚いモノに成り下がるんで、加減がチョイ難しい。


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これでコクピット部分と本体側内部の双方が直かに結ばれ、模型としての完結した宇宙として一体感がかもせるはず。

しかしこうして工作すると…、この船って通路がやたら長いコトに否応もなく気づかされ、「変テコだぁ〜」な感想が浮く。密輸系の貨物船という設定を思えば、ずいぶんに無駄な空間で、早いハナシ、密輸品を運ぶというより通路を運んでるような感。

ま〜、そこの不具合がミレニアム・ファルコンの醍醐味かしらね。


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以上、コクピット側からチラリとだけ内部構造が見える! というコトのためだけに…、愉しくエネルギーを注ぐ。

99人のヒトには、

「ぁ、そっ」

なコトだけど、99人の方のためでない自分1人の満足が、要め。


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とはいえ…、本体側との接続はまだ先。

いまだ全パーツが手元に揃っていないから、ね。

LEDの配線など本体側のどこかで結線という次第を考えるから、こたびの作業はとりあえずココまで。連続の流れ作業というワケにいかないのがチョット歯がゆい。作業欲の電圧がさがるんだよね、中断は。

でもまた一方、中断があるから、ワインを寝かせるみたいな滋味の増加…、視界が広がって新たな工夫を導入も出来るから、一長一短。

だからこの記事の続きはまたしばし後に…、というコトになるでしょう、な。

チョメチョメ

2017-04-05

修復作業と改造工作


岡山シティミュージアムでの、坪田譲治の『びわのみ文庫』模型の展示期間が大幅に伸び、次の企画展が入る7月2日まで延長展示がきまった。

この模型に…、人気があるというワケじゃ〜ない。

グギッ。

しかし好評ではあるようだ。

子供が触って模型の部分が破壊されるという"事故"も、おきた。

ダヴィンチの作品だったら騒動どころじゃない大問題。

拙い模型と偉大な先人を同列に置くのは何だけど、ミュージアムで展示品が破損というのは、ダンコ、あってはイケナイこと。


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私設とはいえ図書館模型。その解放された空気感をダイレクトに味わってもらお〜と、あえてショーケースに入れずの展示が災いしたのだけど、ま〜、生じたコトはしかたない。

万全な保全を考え展示していたものの…、子供のふるまいは大人の考えを時にはるかに越えて奔放突飛。

強いていえば、子供が他の展示物でなくそれに触れようとしたのは…、何か示唆されるトコロがないわけでもない。要は、子供が興味を抱いたワケで。

ちなみに、この模型をのせているテーブルは、坪田が同文庫で愛用していたもの。これも展示物の1つ。というより…、これにこそ価値あり。

下写真は同文庫入口のホンモノ。アクリル系素材は当時(昭和30年代)かなり珍しかったのじゃないかしら…、近寄ってみるとタダの浮き彫りでないことがよく判る、よ。


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※ これもミュージアムで展示中です。


開館中の某日の夕刻、修復作業

ともあれ、カタチとしての提示が坪田を知る1つの手がかりという次第が、期間延長というワケなんだろう。

嬉しく思う。

ボクの見知らないヒトの一瞥の中にチラリと同模型が映えりゃ〜、それでいい。

今、坪田譲治を読むヒトはほとんどいないだろうし…、ボクとてごく僅かを読んだに過ぎない。

だから余計、そのチラリの中に、

「坪田譲治って作家ッ、そんなトコもあったのね」

彼の私設児童図書館『びわのみ文庫』をフイルターにしての知見を少しでよいから沁ませて興味の色を濃くして欲しい…。

そう願う。


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※ 修理完了でまた坪田のテーブルに取りあえず復帰させるの図。

背景に映る本や諸々はすべて坪田の「びわのみ文庫」にあったホンモノ。

見学してね。(^_-)

ちなみ次いでに云うけど、展示の中に、坪田宛の川端康成の書状がある。何かの御礼状なんだけど、今のメール時代でない手紙の真髄を見るようで…、ボクは感嘆しましたがや。


………………………


さてと。

改造改装にこそ妙味のデアゴスティーニミレニアム・ファルコン。

4ヶ月ぶりにパーツに触れ、ちょっと作業を進めたので…、進捗記録をかねて1筆する。

今回はコクピット周辺を造る。

ペーパーモデルに特化した仕事をながく続けていたから、他素材は懐かしく、かつ面倒。

改造を前提にすると余計にメンドイワ〜がひろがる。

それが4ヶ月放ったらかしの理由じゃないけど、コレに関しちゃ純然なホビー。なかなか時間がとれなかったというダケ。

お楽しみモードで造る模型は久々なもんで、メンドイ輪ァの直径を拡げつつ、改造妄想の愉悦もまた拡大。

西田哲学的な…、この二律背反な情感の悶えと萌えこそが…、模型。


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久しくリューターを使っていなかったから電源部がダメになっていたようで、やむなくその部分を買い換え。

コネクターが特殊形状なので流用がきかない。余計な出費…。

仕方ない。この工具なくしては前進出来ない部分もある。

たとえばコクピット通路下部の傷跡モールド。

『帝國の逆襲』で小惑星帯での逃走劇中に傷がついたという設定で、撮影用モデルにはこの傷跡があるけど、映画の中じゃ直接には出てこない。しかし、このデアゴスティーニ模型はそこをしっかりモールドしている。

けども、いかにもマシンで造型しましたの凹みモールド。おまけに黒く塗ってんの…。


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これはダメ。

色を落とし、ポリパテで埋め戻し、リューターで再構築。

ぶつけて凹んじゃった的なカタチに変え、下地塗料をスプレー。

汚し塗装はまだヤラナイ。


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肝心のコクピット部分。

数ヶ月前にパーツを眺めたさい、「あれ?」と思い、「ま〜イイカぁ」と無視のつもりだったけど、数ヶ月時間が経つと、「ガマン出来んなァ」なレベル上昇をみる。

1も2もなく、キットの顔たる部分。

映画でおぼえ知り記憶に刷られたカタチと、この模型とでは、印象がひどく違う。

ずいぶんに間延びした馬面。

同スケールの撮影用プロップ写真と見比べると、馬顔の正体が明確になる。

円錐部が長すぎ、そのためにフタ部分の円幅が狭い。これが元凶だ。

また、窓枠が長すぎ細すぎ…。ディティールも違う。


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※ キットの形状。顔がなが〜い…


曲線部分だから面倒だけど… 馬の顔を本来のオトコマエにするには、修正するしか手がない。

全長を縮め、円錐角を広くするのは至難ゆえ、それはガマンし、眼にあまるダメ部分を切除、プラ版とポリパテで整形手術。

『帝國の逆襲』で使用されたマット画を参考に、肉厚でオモチャっぽいピラーも変更。フロント風防部も同様に若干加工。

いささかゴマカシぎみの作業。とある角度から見るとオッケ〜だけど、正面から見ると変わってないじゃ〜ん、…なんだけど、ま〜、しかたない。


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※ 改造中


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映画の背景として使われたマット画(部分)


しかし… この手の作業のための素材を久しく扱ったことがなかったけど、こたび、プラ板1枚買うのに苦労した。

近隣に模型を扱う店は何軒かあっても、ガンダム系なそれに品が特化して、タミヤの工作素材の品揃いがとっても悪いのは… 悲しい。

下地塗料とした同社のスプレー(インシグニア・ホワイト)を置いてる店は1軒もない。

やむなくもアマゾンで通販というていたらく。

地方都市での模型環境はキビシイね〜。


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コクピットそばの外周。『帝國の逆襲』のみに登場の赤いランプ。

上の写真、亡きキャリー・フィッシャーの背景の実寸プロップでも2燈の明かりが見える。

デアゴスティーニ模型は同映画で使われた撮影用模型を同サイズで再現という次第なのだから、この赤ランプは無視できない。

何のためのライトなのかは不明なれど、そ〜なってるんであえて準じる。

ドリルで穴開け、極小のLEDを探して購入。仕込む。

買ったのは鉛筆の先っちょ以下のサイズ。

あまりに小さく難儀したけど、かつて模型工作の電飾といえばムギ球しかなかった頃を思うとウンデンの差。


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※ 米粒以下のサイズなれど、かなりの光量をだすLED


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※ このように…、光るワケだ


外装の小パーツはまだ取り付けず、概ねでの塗り分け塗装を施す。



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※ 映画用プロップ


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※ 改造中の模型


これでとりあえずコクピット部外装の作業を終え、次ぎに内装にと向かう。

以下、続く。

2016-11-03

メガネがあわなくなりました


しごく当然ながら、眼が良くなるとそれまでのメガネがあわなくなる。

といって直ぐに新調できない。

手術した眼が安定するには40日前後かかるという。

事実、今週も、毎朝9時に眼科受診してそのたびに視力検査されているのだけど、一昨日は1.2、昨日は1.1か1.0… 絶妙に揺れている。

さらに云えば、遠方を眺めるには問題ないけど、近場にピントがこない。従来の老眼メガネも換えなきゃシカタない。アジャ〜、さらにお金がかかるのね… とヒッソリ哀しくなるけども。


という次第で、いま、本をガッツリ読めない。

無理強いると、眼の周辺がオーバーヒートして、たちまちクタビレル。

細かい作業もまだやってはいけない。

いけないけども、この2週ばかり作業なしで過ごしたんで… どうも落ち着かない。

ワーカホリックというようなワケもないけど、なんか手を動かしていないと気持ちが悪い。

なので、1日1パーツくらいはトライしてもイイか… とそう勝手に決めてピンバイスやハサミを手にする。疲労感が蔓延するんで長時間は無理ながら、チビリチビリに。


デアゴスティーニの「ミレニアム・ファルコン」の、上部砲塔席を改造する。

根(こん)をつめれば1日か2日の作業を、コンつめず、亀の速度でユルリと進める。

デアゴスティーニのその部分は、かなり出来が悪い。

1/43スケールに見合う情報量がない。壁面モールドをステッカー方式で再現というのは、ま〜妥当ながら、精度がヒドイ。

世界最大の出版社たるデアゴスティーニの"プリント"とはとても思えない。


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ヒドイというより… 醜いねっ。


そこで改造。まず、そのモールド描きを1からやり直す。

何枚か劇中のスチールを用意し、新構築してみる。


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模型はとにかく現物に寸分たがわず似せなきゃ駄目の原理主義者ではないんで、不明点は想像でおぎなう。

要はいかに対象を、このバヤイ、「ミレニアム・ファルコン」を、"自分のもの"にするかというコトに尽きる。その深度と水平線をどのあたりに定着させるかという、いわば「決着」のポイントの見極めが模型造りの核心だ。


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再構成した壁面パーツの1部。全部で7つ造った。上の写真と下の最終版の違いがわかるかしら? 幾つか、試してガッテンするまで造り直してる…。


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眼のクタビレが緩和した頃合いに、ランプ類再現のために光ファイバーを用意する。

ちょっとヤリ過ぎかとも思ったけど、興がノッたんで… 24カ所、ピンバイスで穴開けし、ファイバーを通す。結束させ暫定的にLED1灯と結ぶ。

ついで、あえてオーバーに凸凹モールドをくわえる。


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砲手座席の背もたれ部分など自作。砲手プラットフォームそのものも多少加工色づけ。

造りつつ、この部分はジョージ・パルの『タイムマシン』の座席に似てるな〜と思ったり。


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組み上げて、ライトの光具合を確認。これでこのセクションは完了。

ちなみに、このセクションの最大径は5センチ。

メチャ、小さい…。


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眼のリハビリ〜には、やや硬派過ぎた感もあるけど、ま〜イイ。2週ぶりに工作の愉悦を味わった。

いずれこのように、船内内装がチラリと見えるという部分となる。


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この、チラリという所が模型においては実は要めなのだニャ。

チラリでしかないのにシッカリ作り込んであるという所、ね。

そういうのにある種の疼きを感じるのがオトコの特性だ。

いかに厳しく罰せられようといまだスカートの中を盗撮するバカたれが後を絶たないのは… そういう特性がゆえかも… だな。困ったもんだ。

オトコは部分のディティールへの偏愛的視線において宇宙全域を見たりも出来る… といえなくもナイけど、スカート内に興味シンシンじゃカッコ悪いね。

もっと視野を広げなさい… と忠告したいな。

2016-08-14

手元の灯り


お盆。

なぜか毎年、

「オジ−・オズボーン」

の名が浮く。

いうまでもないバンド「ブラック・サバス」の人。ヘヴィメタルなロックの帝王に君臨した人。

盆とま〜るで関係はないけど、語呂合わせ… ヘヴィメタルは好みとしないけども、かつて1度そう念頭に浮くと、おバカな1つおぼえで… 盆提灯を飾るたび、その名が出て来る。

人間は科学的存在ではないのだ。だからま〜、過ちも繰り返すワケなのだけど。


さてと。

真夜中、これから、

「気合い入れて作業するジョ」

自分宣言してデスクに向かって数分経つ内、手元を照らす蛍光灯が切れちゃった、ヨ。


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こういうの、イチバン困りますわな。

右目の調子が悪いんで、手元の灯りがなきゃ〜、細々な作業は無理ムリ無理なアンリーズナブル。

フイな空虚に、あぜ〜ん。


そうでなくとも近頃は作業速度が遅いのナンノ。

40分で出来る作業を、近頃ときには… 3日費やすというコトもある。いや、ホントに。

早いハナシ、オック〜が前面に出て、学生時代の試験前夜にマンガを読みたくなる心理に似た停滞が、この頃しょっちゅう起きる。

集中力の"集"の字が溶けてるんだか、消えかけているんだか、とにかく、作業に向かう気はあっても、いざとなると、シガレットふかしてはボ〜ッとしていたりが、長い。過去数年ま〜るで見向きもしなかった本を棚から取り出して字ヅラを追ってみたりする。


なので、まるで茶柱が立つみたいに作業モードに気分がノッてくのは珍しいのだ。

"集"の字が硬化して顔もキリリ引き締まるアンバイ

その瞬間を待ってたように蛍光灯が切れる。

何だ…、マーフィの法則か?

舌打ちして眉間にシワ寄せる。

けども同時に、「しめた!」との姑息なニンマリも即座に湧いたり。

やはり、科学的存在ではない。


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これは『スターウォーズ/フォースの覚醒』のスチール。

おなじみミレニアム・ファルコンの船倉の一画。

広いよう見えるが、狭い空間。

そこに結構な数の照明装置が配置されてる。

これひとえに、このシーンを”見栄えある絵”として定着させるがゆえの工夫なのじゃあるし、事実この効果はよく活きているワケだけど、実際の船倉空間としてこれだけの照明を置くと、過剰な電力消費というコトになろうな。


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いずれも同じ船倉。照明装置が各々の絵を引き立てているのが判ろう。

現実に貨物船としてのミレニアム・ファルコンがあるなら、客船じゃ〜ないんで居住空間とても、そうそう照明装置は要らない。天井に数灯あればコト足りる。なのでこの場合、楽しく発想するとオシャレなBARのそれのよう。


たまさか、気合い入れようとしたのが、デアゴスティーニのそのミレニアム・ファルコン模型の改造作例作業なのだったからお笑いだけど、手元の作業ライトが切れたおかげで… 映画の照明の秘密にチョット近寄れた感もなくはない。

これら数多のライト光がミレニアム・ファルコンをチャ〜ミングに見せてるんだね。


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デアゴスティーニのそれは、ケナー社のオモチャ以外では初の船内の1部を再現可能、かつ映画撮影用模型と同寸というでっかいコトこの上ない、なかなかのモノじゃ〜あるのだけど、この上記した船倉内の一画は… モールドのないただのボックスだ。

これはこれで過剰の正反対、徹底の不足。

クフの大ピラミッドのあのガラ〜ンとした空間同様あまりに不足なのだから、手を加えざるを得ないでないの。

サイズに見合う情報量をそこに置きたいじゃないの。

ましてや、第1作の『新たな希望』、『帝國の逆襲』、こたびの『フォースの覚醒』でもっても、多くの大事なシーンがこの船倉に集約しているワケで、なおさらだ。


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という次第で大改装中。床下から再設計。


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けども今夜は蛍光灯が切れちゃった… んで作業中止。作業に入った途端休止。

エンジンはかかっても無灯火じゃ夜間走行はダメじゃないの、と… トラブルを微笑んで受け入れ、さてまたシガレットを一服。

蕪村はこういう心理を句にしたんだろか?

燈(ひ)ともせと いひつつ出るや 秋のくれ


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 ※ ケニー・ベーカーに哀悼の意を