土の力

連日の猛暑でさぞかし野菜は弱っているのではと考えがち。が、この写真でもわかるとおり畑の左側で育つニンジン、シシトウ、ピーマン、ナス、トマトはとても元気です。数年前までは、この季節には頻繁に散水したものですが、いまはそれほど神経質にならなくても大丈夫。土が良くなったということです。

今月初めに植えたキュウリの苗も根が肥料に届いたのか、ぐんぐん成長を始めた。表土の温度が40度C近くに上昇しても、キュウリの根が活動する深さ10cm程度の土の中の温度はそれほど上昇していないはず。何気ないことですが、太陽の輻射熱を和らげ、地中の生き物たちを守る、断熱性、放熱性に優れた土の力はたいしたもんだと、あらためて感心しています。

一枚目の写真に写っている透明なビニールシートの表面を触るとかなり熱い。測ってみると表土の温度は48度C前後。ところがこの状態で1週間が過ぎたのに、深さ10cmほどのところは42〜44度C程度。これが土の力。
シートでカバーしてない場所の土の中の温度は37〜38度Cなので6,7度は高めということ。これでヨトウガの幼虫や卵は死滅するのか。探してもヨトウガが死滅する温度は何度か、といったデータは見つからないが、土の中の病害虫にとって40度C以上が10日も続けば効果があるという専門家の論文があるのでヨトウガにも効果があるかも知れない。土の力だけでなく、お天道様の力を上手に利用する農業が大切だということのようです。

なんだか馬鹿げたことをやっているような気がしていたが、きのうは気合いを入れて再び耕してビニールをかけました。もちろん夕方、涼しくなってからのことです…。


  • きょうの一枚  キアゲハ

ニラの葉の上で、蛹になりかけていたキアゲハの幼虫。自宅に持ち帰ったら翌日には蛹になり、それから4日目に羽化した。暑いせいか、蛹化から羽化の時間がとても短い。オオミズアオの羽化も意外と早いのかも知れない。

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