質の高い書だが難解さはない 真の教育への視点を学べる―評価の声

2012年5月13日(日)更新:2
【グローバルな問題に挑むアメリカの平和研究機関 池田国際対話センターの研究書 ハーバード、スタンフォードなど世界300大学870講座の教材に】
 アメリカ・マサチューセッツ州ケンブリッジ市にある平和研究機関「池田国際対話センター」(リチャード・ヨシマチ代表)。同センターが編集・出版した研究書などが、全米をはじめ世界の諸大学で教材として採用され、反響を呼んでいる。このほど、その採用の累計が300大学・870講座を超えた。
 池田国際対話センターではこれまで、環境破壊や貧困、民族紛争などのグローバルな問題について、各分野の研究者と共に解決への方途を探究してきた。
 一連の成果を収めた研究書は、優れた内容が評価され、アメリカの名門ハーバード大学スタンフォード大学、エール大学などの平和・宗教・教育等の講座で教材として使用され、その数は年々増加を続けている。またカナダやドイツ、オランダ、インドネシアの大学でも教材に採用されるなど、世界的な広がりを見せている。
 研究書のうち、『憎しみの克服――伝統宗教の非暴力の挑戦』『貪りの克服――グローバル経済への宗教の視点』『地球的視野を育む教育』『教育の道徳的ビジョン――実践の哲学』には、同センター創立者池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長が序文を寄稿。『仏教者の平和事業』には論文を寄せている。
 特に多くの講座で使用されている『憎しみの克服』(2007年に改訂版を発刊)は世界の伝統宗教を代表する学識者が、宗教的な憎しみがどのようにして起こり、それをどう克服すべきかを探究したもの。『貪りの克服』(02年刊)は、公正な経済活動のあり方を宗教・倫理的な側面から探ったものである。
 『教育の道徳的ビジョン――実践の哲学』(07年刊)は、牧口初代会長やデューイ、タゴールなど、各国の教育者の理念と行動を紹介するもの。授業で使用した研究者からは、次のような高い評価が寄せられている。
 「非常に質の高い教育哲学の書でありながら、難解さがない。異なった教育思想・哲学が生まれた文化的・歴史的背景を学ぶことができる」(コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジのモニシャ・バジャジ博士)
 「現在の教育環境の中で、根本的な教育哲学について論じる教材は貴重。真の教育への大切な視点を学ばせてくれる」(バージニア州立大学のマイカ・フィリップセン博士)
 また、同センターから出版されたSGI会長と「平和研究の母」エリース・ボールディング博士の対談集の英語版『満開の花へ――平和の文化の実現を』も、アメリカの複数の大学で教材に採用され、学問探究の現場で活用されている。  (聖教新聞 2012-05-13)

・『思想の真価は実践の中に輝く』 
http://d.hatena.ne.jp/yoshie-blog/20130820/