青年・地域の“希望の星”と光れ きょう「壮年部の日」

2013年8月24日(土)更新:6
【社説 青年・地域の“希望の星”と光れ きょう「壮年部の日」】
 中高年の“地域デビュー”が盛んだ。趣味の同好会から町会、青少年支援、環境保護活動と多彩で、伝統文化継承の意識も高い。40〜60代の男女を対象にした調査では、半数以上が「自分の行動を地域の利益につなげたい」と答え、7割が「地域の伝統を守りたい」と関心の高さを示す(2012年9月、博報堂調べ)。
 現代の中高年層の、とりわけ男性は仕事一筋で、日本経済が右肩上がりだった時代には、家庭や地域を顧みない“企業戦士”と化していた。そんな彼らが今、身近なコミュニティーを尊重し、地域とのつながりの中に「生きがい」を見いだそうとしているのである。
〈“なくてはならない存在”〉
 こうした時代の波に先駆けて、地域活動に勇んで取り組んできたのが、創価の“黄金柱”壮年部である。町会や自治会などで長年、尽力し、“なくてはならない存在”となっている同志も多い。
 東京・港区で食肉販売業を営む副支部長は、地元商店会で副会長を務める。区の環境美化推進員など幾つもの役割を兼務し、35年にわたって貢献。店が経営危機の時には、強盛な信心と家族の支えで乗り越えてきた。
 この商店会の夏祭りを彩ってきたのは、富士鼓笛隊のパレード。今年で26年目となる“伝統行事”の一つだ。2009年には商店会の総意で、池田名誉会長に感謝状が贈られた。“創価の金看板”を背負った一人の壮年の奮闘から、信頼が大きく広がっている。
 きょう24日は「壮年部の日」。名誉会長の入信記念日でもある。19歳の名誉会長が戸田城聖第2代会長の弟子として生き抜くことを誓った“師弟の日”だ。この日を「部の日」とする意義は、あまりにも深い。いかなる人生の艱難辛苦も“師と同じ心”で勝ちゆけ、との期待が込められてもいよう。

〈心通う連帯の輪を広げよう〉
 名誉会長は、「詩人シラーの言葉『一人立てる時に強きものは、真正の勇者なり』――これはまた、壮年部の気概でもある。そして、その自分の周りに、心通う連帯の『輪』を、一人また一人と、着実に広げゆくことだ」と綴っている。
 仕事をはじめ人間関係や病気、介護、子どもの問題など、壮年世代の悩みは尽きない。だからこそ、“真正の勇者”の気概で百戦錬磨の底力を発揮し、雄々しく立ち向かっていきたい。その姿は、地域の人々や後継の青年たちに勇気を与える“希望の星”と輝くに違いない。
   (聖教新聞 2013-08-24、以下同)


【きょうの発心 師と共に生きる意義深き人生】
御文
 浅きを去って深きに就くは丈夫の心なり(報恩抄、310ページ・編906ページ)
通解
 浅きを去って深きに就(つ)くのが仏の心である。
●浅い爾前権教(にぜんごんきょう)を捨て、深い法華経につくことが、仏の心であり成仏の直道である、との釈です。
●1971年(昭和46年)の夏季講習会に参加した折、池田先生に初めてお会いしました。先生は「大切な一生を無駄にしてはいけない」と指導を。そして「今日、集ったメンバーは2年後に再会しよう」と提案してくださったのです。私は“この2年間で、必ず師匠の期待に応えられる弟子になろう”と決意。祈り、活動し切った結果、就職を勝ち取り、初めての弘教も実らせて、師と再会することができました。先生に勝利の報告ができたことに、涙があふれました。この時、“生涯、師と共に”と誓ったことが原点です。