詩 心に希望の翼広げ 未来へ 新時代へ

2014年2月2日(日)更新:3
【池田名誉会長 桂冠詩人の世界 対話で開いたマレーシア広布50周年 心に希望の翼広げ 未来へ 新時代へ】
●常夏の空に鳴り響く建設の槌音が、未来への前進のリズムを奏でていた。
 多くの文化や民族が行き交い共存する“文明の十字路”マレーシア。新たな世紀の開幕を控えた2000年11月、池田名誉会長は12年ぶりに同国を訪れた。移動の車中から、完成間近の「マレーシア総合文化センター」の雄姿が見えた。
 右奥にそびえるのは当時、世界一の高さを誇った「ペトロナス・ツインタワー」。左では首都の象徴「クアラルンプール・タワー」が、希望の新宝城を見守る。発展する都市のエネルギーに創価の青年の活力を重ね、シャッターを切った名誉会長。同センターを見つめ、随筆に綴った。
 「この『文化の城』から、綺羅(きら)、星のごとく、21世紀の文化の英雄、社会貢献の勇者たちが躍り出る光景を思うと、私の胸は熱くなる」
 本年は、マレーシア広布50周年。妙法の種子は、師弟一体の祈りと友の幸福を願う対話によって、一人また一人と広がり、今、各地で万朶(ばんだ)と花開いている。


 ああ 不思議なる縁(えにし)か 大いなる発展を遂げんとする この美しき自然の天地に 深き使命の友らは出でたり
 人々の幸せを願い 愛する国の 社会の安穏のために 自らの誓いのままに 懸命に走り抜いてきたあなたたち
 新しき文化の宝城に 喜々として集い いま また第二章の 旅立ちを告げるあなたたち
 その晴れの門出を 私は万感の思いで 祝福し 称えたい 「健気なる友の未来に 幸あれ 栄光あれ 凱歌あれ」と
 おお 新世紀の山々は 曙に染まり さわやかな朝風に 花々は揺れ 下り落ちる白銀の滝は 出発の轟音を木(こ)の間(ま)に響かせる
 さあ 我が愛するあなたたちよ 幸いの果実をいっぱいにたずさえ 朗らかに希望の歌を口ずさみ 誇らかな歩みを開始しよう
 美しき平和を愛する鳥が 大空を翔けるように 心に希望の翼を広げ 未来へ 新世紀へと飛びゆけ
 色鮮やかな蝶の優雅に舞うごとく 福徳の人生の花畑を 自在に舞い飛びながら このマレーシアに 崩れざる平和の楽園をつくろう
 ああ 青き海原に 歓びの潮騒は轟き マレーシアの 新しき船出の序曲を奏でる 未来に若々しく光る国 マレーシアよ したたる緑と文化の楽園の すばらしきマレーシアよ 永劫(とわ)に また永劫に 栄えあれ!
 (「愛するマレーシアの友に贈る 若々しく未来に光る国」より)
   (聖教新聞 2014-02-02)