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42%memo

2011-01-18

『インセプション』と『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』の類似点


1:夢を「作る」という発想そのものとそれが崩壊していくシーンがある。


2: オープニングの構成

「インセプション」→タイトルなし、映画終盤の年老いたサイトーが住んでいる城のシーンから始まり、現在の城のシーンへ飛ぶ。

「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」→タイトルなし、映画後半の廃墟となった友引高校から文化祭前日である現在の友引高校へ飛ぶ。

これはk.onoderaさんが指摘してます。

個人的にはツカミとしても弱いオープニングで、入れる必要のないものを入れた違和感がありました。


3: エッシャーネタ

「インセプション」では階段のトリック、「ビューティフルドリーマー」では夜の友引高校でのドタバタ。こちらも階段ネタがあり、階段途中で面堂とラムがすれ違うと上り階段が下り階段になる。


4: エンディング

「ビューティフルドリーマー」では木造モルタル3階建ての校舎が4階建てになっているシーンがありますが、ラストショットでは現実に戻ったにも関わらず今度は2階建てになっている。これは「インセプション」での回り続ける独楽に相当する。


5: タイトル

どちらもタイトルが最後に出る。

ノーランは以前からこれをやってますが、その理由は何なんでしょう?

2010-12-27 「インセプション」レビュー

「インセプション」レビュー

「ダークナイト」の完成度の高さにビビったクリストファー・ノーラン監督の新作「インセプション」、やっと観ました。

前作で才能爆発したノーランが10年間温めてた構想の映画化ということでかなり期待して観ましたが・・、ちょっと温め過ぎじゃないでしょうかねー。10年前というとメメントの頃ですから、当初はもっと小品の企画だったんじゃないかと思います。小ネタをジャブジャブの金で飾り立て、視点のぼやけた大味な映画に化けてしまったような気がします。

しかし巷は批評家もレビュアーも手放しの絶賛で驚くほどの高評価です。興業成績もかなりいいようで。

うーん・・。2時間半、目くらましのようにたたみ掛けただけのようにも見える。

以下辛口ですが私なりのレビューです。クリストファー・ノーランですからそれなりにレベルが高いのを前提としてます。

思わくば「ダークナイト」を越えてくれるかと期待をこめて見てました。


1. まずオープニング

いきなり雑な感じ、とりあえず始めたみたいな。つかみが既に弱い。いかにも金にものを言わせてバタバタッと作ったような、嫌な気配が漂ってる。続く夢の崩壊シーンもベタで大味なスペクタクル。そこに至る伏線や繊細なカットの積み重ねはなく、編集が「ダークナイト」のやり方から変わってない。さらに「キルビル」から借りてきたようなドギツイ日本建築・・。と、このへんですでに醒めてきます。


2. 演出の方法も疑問

「ダークナイト」はノーラン独特の息継ぎなし演出が濃厚な世界を生み出したわけですが、先に書いたようにこの映画でも同じことをやっています。

「ダークナイト」はバットマンという誰でも知ってるシチュエーションだからあのハイテンポな演出は相乗効果を生みます。観客は大まかな設定をすでに知った上で鑑賞に臨むので、初っぱなから説明をすっ飛ばして全力疾走されてもどっぷりその世界に浸れる。しかし「インセプション」は誰も知らないオリジナル設定で、しかもいくつもの複雑なルールを作っている(ちなみにこのルールも作り手の勝手なルールであってなんの必然性も感じない)。これを説明しながら同じようなノリで映画を進めれば、走りながら耳元でややこしい話を聞かされてるみたいなもので、正味苦痛です。当然他の映画的要素に時間を割く余裕は残っておらず、いっぱいいっぱいで話が進みます。内容にもシーンにも登場人物にも深みは期待できず、それをこの映画は「夢のルール説明が先」とでも言わんばかりに無視しつづけ、終わります。


3. 登場人物が薄っぺらく、キャラが立った人が一人もいない。

今思うと「ダークナイト」はバットマンとジョーカー(ヒース・レジャー)という強烈なキャラクターに支えられていたことがよくわかります。

「インセプション」では主人公であるディカプリオの背景が全く見えない、というか無い。ただ死んだ奥さんのことをうじうじ考えてるだけのなんだかわからない男。渡辺謙の背景も、その他の登場人物もB級映画並みに薄く、逆にこの徹底ぶりはワザとやっているとしか思えない、がワザとやる理由も全く見えない。

これもやはり演出と同じく、成功した「ダークナイト」と同じようにやればうまくいくだろう、という監督のエゴにしか見えません。万人が知っているバットマンなら許されたものをオリジナルの話でやったら当然ぼろが出ます。

役割を与えられて出てきた登場人物も途中からほったらかしです。エレン・ペイジは街をねじ曲げるほどの能力を持ってるのに、なんでピンチのときにその想像力を発揮しないんでしょうね?


4. ネタ自体も娯楽映画としては難がある。

夢物や無意識の世界への侵入、というのは特に目新しいアイデアではないですよね。よく比較に出る「マトリックス」や押井守の「ビューティフルドリーマー」、「ザ・セル」とか、ほかにもトワイライトゾーン的なアメリカドラマではゴロゴロしてる。

夢の中でのアクションというのも夢の中なんだから基本なんでも有りなわけで、緊張感を感じさせるのは厳しいです。設定自体がサスペンスを弱めることになってます。一応いろいろな障壁は作ってありますが、それは文字通り「作った」障壁で、それをまた説明しなきゃいけないから説明ぜリフの多いこと。この障壁(夢のルール)も突っ込みどころ満載ですが、どうせ人為的な必然性のないルール、突っ込む価値もない。

本来こういう話の場合、夢の中の行動よりも、ターゲットに接近し、夢に侵入する前後の行動にハラハラドキドキがあるはずですが、その辺は軽くスルー。全編ひたすら死なない夢の中でのアクションに終始してます。

どうせ夢の中なんだから派手に奇想天外なビジュアルを見せて欲しいとも思ったけど、その辺も2つ3つ程度。シュールな世界をいくらでもやれるはずなんだけどねえ。

ラストの渡辺謙を救いにいくところ、ここだけは唯一好きなとこです。現実の世界に戻ろうと説得して、説得できたかどうか分からないまま突然目が覚めるカットに変わる。うまいですねー。

ここからは観客も置き去りにしてしまい、それまで現実として描いてたシーンも分からなくなり、混乱したまま回り続けるコマのラストカットまで続きます。


「インセプション」には「ダークナイト」の脚本に参加していた弟のジョナサン・ノーランが参加していません。ジョナサン・ノーランは「メメント」等の脚本もしています。結局、この辺が「クリストファー・ノーラン」の大事なバランス要素になってるんだと思います。

もうコーエン兄弟のようにノーランブラザースでやればいいのにね。


タイトルが最後まで出てこないのは流行なんでしょうか。ビューティフルドリーマーのオマージュだったりして。

2010-11-15 iTunes Storeの映画配信、その予告編について

iTunes Storeの映画配信、その予告編について

日本でもついにiTunes Storeで映画配信が開始されました。

それで初めてiTunesの映画欄を眺めてみたわけですが、それぞれの作品のページには予告編というボタンがあり、それを押すといわゆる宣伝用に作られた予告編ではなく本編から抜粋された2〜3分の映像がそのまま流れてきます。


音楽欄のプレビューと同じような発想ですが、いままで他の映画関係サイトでは配給元から提供された予告映像しか流してこなかったわけで、これは画期的なことだと思っていたら、いろいろ見ると新作等には宣伝用の予告編が流れるものもありました。

どういう方針なんだろうと思い他の国のiTunes Storeも見てみたらアメリカは相当数宣伝用予告になってました。でもそれ以外の国は本編の抜粋が多いようです。

ということで考えられるのはこの本編抜粋プレビューは配給元が宣伝用予告を提供するまでの暫定措置なのかなということです。


しかし自分はこの本編の抜粋予告に非常に好感を持ちます、これが続けばいいのにと思います。こういう予告映像(プレビュー)はその映画の雰囲気がじかに分かります。映画の質、力の入った映画かどうかも数分でも結構伝わってきます。

宣伝用に作った予告編は面白いし見るのが好きというのも確かにあります。あれは短時間で一瞬だけわくわくする感覚を与えてくれるからですね。でもその感覚は本編の映画とは実際何の関係もありません。客引きのために作られた高揚感です。さらに予告編が映画のイメージをめちゃくちゃにしているということもままあります。

宣伝用の予告編とは別にこういう方針、本編のプレビューを数分見れるというシステムが一般化すれば映画の質も変化するのではと思います。観客も賢くなり、宣伝費だけをつぎ込んだような映画は減り、良質な映画をたくさんの人が見るという環境に少しはなるのではないかと。

そうすると映画というメディアにも、映画作りそのものにも変化を与えていくのではないかと思うんですけどね。

2009-12-14 Neill Blomkamp「Alive In Joburg」と「District 9」

2008-08-04

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驚異的な前評判の「ダークナイト」を見てきました

ここ数年で考えてみてもこれほど前評判の高い娯楽大作は久しぶりな気がします、バットマンシリーズの最新作である「ダークナイト」。早速先行上映で見に行ってきました。

バットマンって何作目だよ?と思うほどの長寿シリーズでありながら、今更のこの大評判はかなり気になります。

ヒースレジャーの遺作ということで滑り出しは約束されたようなものでしょうが、その後も評判は高まる一方、タイタニックを抜くか?!という話にまでなってますね。

IMDbの歴代トップ250では8/3現在未だ第一位をキープ、0.1ポイント差で「ゴットファーザー」を抜いています。

いったい何がどう化けたのか?

ヒースレジャーの成せる技か?ジョナサンノーランのシナリオが火を噴いたか?


ということで観てみましたが、確かにこれは久しぶりの完成度高い大作です。バットマンの皮を被った傑作。いい作品を生み出す兄弟監督は本当に多いですがこれもノーラン兄弟のチームワークなんでしょうかねえ。そういう高いレベルでのバランスのよさを感じます。

ただ何かに化けたとかいう映画ではなく、やはり予定調和内での高い完成度の映画。

とりあえず必見です。

2008-07-26 『第30回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)』特集

yoshikawa-422008-07-26

現在渋谷東急で開催されている『第30回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)』をGyaOが特集しています。過去の受賞作3作品『はっこう』『IMMEASURABLE MYSTIC BOOK』『MIDNIGHT PIGSKIN WOLF』が公開されてます。

「第30回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」動画を無料放送<パソコンテレビ GyaO[ギャオ]>

2008-07-07 a wall-painted animation「MUTO」

ギズモード・ジャパンで紹介されてた「MUTO」。

ウォールペイントアニメーションというありそうでなさげな面白い試みです。延々と壁伝いに続いていく壁を壁とも思わぬ力作。

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