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まるはなのみのみ

2018-08-29

巻貝の笠型化

| 16:09

Yamamori L. & Kato M. (2018) Morphological and ecological adaptation of limpet-shaped top shells (Gastropoda: Trochidae: Fossarininae) to wave-swept rock reef habitats. PLoS ONE 13(8): e0197719. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0197719

カッコいい論文。プレスリリース

ナミテントウの色彩変異

| 16:22

M. Gautier et al. (2018) The Genomic Basis of Color Pattern Polymorphism in the Harlequin Ladybird. Current Biology 28, 1–7. https://doi.org/10.1016/j.cub.2018.08.023

2018-08-25

半翅目の系統

| 08:35

Li H, Leavengood Jr JM, Chapman EG, Burkhardt D, Song F, Jiang P, Liu J, Zhou X, Cai W. 2017 Mitochondrial phylogenomics of Hemiptera reveals adaptive innovations driving the diversification of true bugs. Proc. R. Soc. B 284: 20171223.

http://dx.doi.org/10.1098/rspb.2017.1223

ケシゲンゴロウの幼虫の鼻の役割

| 09:00

M. HAYASHI and S. OHBA (2018) Mouth morphology of the diving beetle Hyphydrus japonicus (Dytiscidae: Hydroporinae) is specialized for predation on seed shrimps. Biological Journal of the Linnean Society, 2018, XX, 1–6.

ケシゲンゴロウ亜科の幼虫は“鼻”(と言っても上唇などが前に突出)が延びてとても変わった形をしている。以前からその機能や構造については、いろんな研究が出ていたが、詳細はよく判っていなかった。本論文では、その“鼻”と特徴的な大腮を使ってケシゲンゴロウの幼虫が器用にカイミジンコを捕食していることを発見・報告している。

数年前に発見自体については聞いていたが、何を捕食しているのかは教えてくれなかった。きっと泥の中に“鼻”を突っ込んでユスリカの幼虫なんかを探索するのだろうなどと考えていたが(“鼻”には面白そうなsensory organがあるという報告がある)、想像もできない捕食方法と相手だったので驚いた。それ以上に、簡単な観察記録をここまでの論文に仕上げたところもすごい。

著者による解説

コケから虫癭

| 09:30

T. OHGUE, Y. IMADA, A. ARMANDO W. SATO, JRL. SALAZAR & M. KATO (2018) The first insect-induced galls in bryophytes. Bryophyte Diversity and Evolution, 40(1): 1-5.

ペルーでハモグリバエの1種がゼニゴケの仲間の葉に潜り込み虫癭を作ることを発見したという報告。コケに昆虫が作ったゴールが発見されるのは初めてだという。そもそも、コケのゴール自体珍しく、線虫や菌、シアノバクテリアによるものが報告されているだけだったそうだ。

ウスバカゲロウ上科の幼虫

| 09:39

D. Badano, M.S. Engel, A. Basso, B. Wang & P. Cerretti (2018) Diverse Cretaceous larvae reveal the evolutionary and behavioural history of antlions and lacewings. Nature Communications, (2018) 9: 3257. DOI: 10.1038/s41467-018-05484-y

図が綺麗で見ているだけで楽しい。論文内で化石の幼虫を記載しているが、ZooBankのLSIDもしっかり付けられておりその点も良い。

韓国の Microrhagus

| 09:45

Seung, J. & Lee, S. (2018) Taxonomic review of genus Microrhagus Dejean, 1833 from Korea, with description of a new species (Coleoptera, Eucnemidae, Melasinae, Dirhagini). ZooKeys, 781: 81–95. https://doi.org/10.3897/zookeys.781.21106

日本からは7種記録がある Microrhagus属のコメツキダマシを韓国から4種記録。うち1種は新種だが、あと3種は日本との共通種だった。

韓国のDirrhagofarsus属

| 09:51

Seung, J., Muona, J. & Lee, S. (2018) Taxonomic review of the genus Dirrhagofarsus in Korea (Coleoptera, Eucnemidae). ZooKeys 781: 97–108. https://doi.org/10.3897/zookeys.781.22335

韓国のDirrhagofarsus属コメツキダマシを再検討し3種を認めた。3種とも日本との共通種であるが、うち1種はDirrhagus modestus f. unicolor Hisamatsu, 1960として記載されていたものを独立種として認めている。

2018-08-15

バイオリンムシ

| 17:19

MAREK ĎURÍČEK & MIROSLAV KLÍCHA (2018) Mormolyce matejmiciaki sp. nov. (Coleoptera: Carabidae: Lebiinae) from Borneo. Zootaxa 4365 (2): 241–250.

ボルネオから1新種Mormolyce matejmiciaki sp. nov.を記載。これでバイオリンムシは6種2亜種となった。うちには3種1亜種しかなかった(同定して貰った)。

 

検索表(正体不明のM. castelnaudii Thomsonを除く)

1. 触角は短く後脚基節に届く程度。触角第3節はそんなに長細くない....2

‐ 触角は長く後脚基節を超える。触角第3節は長細い....6

2. 前胸背板は長細く、前の方で狭く中央で幅広....3

‐ 前胸背板は明らかに幅広く、後方2/3で最大幅....5

3. 前胸背板は狭く、側縁に4つの歯がある。.... M. hagenbachii(マレー半島・スマトラ島)

‐ 前胸背板はやや広く、側縁の前3つの歯はグループになっている....4

4. 前胸背板の側縁の歯は4つ....M. tridens(ボルネオ島)

‐ 前胸背板の側縁の歯は5つ....M. matejmiciaki(ボルネオ島)

5. 前胸背板の側縁の歯は5つ.... M. castelnaudi(マレー半島・スマトラ島)

‐ 前胸背板の側縁の歯は4つ.... M. quadraticollis(ボルネオ島)

6. 前胸背板の側縁は歯を有する....7

‐ 前胸背板の側縁はほとんどスムーズで歯を有しない.... M. phyllodes engeli(ボルネオ島)

7. 前胸背板の側縁の歯は目立つ.... M. phyllodes phyllodes(マレー半島・スマトラ島・ジャワ島)

‐ 前胸背板の側縁の歯はあまり目立たない.... M. phyllodes borneensis(ボルネオ島)

f:id:yoshitomushi:20180815174742j:imageMormolyce castelnaudi

f:id:yoshitomushi:20180815174739j:imageMormolyce hagenbachii

f:id:yoshitomushi:20180815174736j:imageMormolyce phyllodes engeli

f:id:yoshitomushi:20180815174733j:imageMormolyce phyllodes phyllodes

2018-08-07

岡山県のアブラムシ

| 06:46

瀬島翔馬(2018)岡山県のアブラムシ科(半翅目,アブラムシ上科).倉敷市自然史博物館研究報告,(33):7-20.

現地調査で57種を記録し、文献調査と合わせ142種をリストアップしている。

自分と安達君がはじめたアブラムシ調査のやり方をトレースしてくれていて、とっても嬉しい。現地調査なんて6月と11月に合わせて6日間しかやっていないのに、自分が採ったことない種をいくつか採集しているし、これだけの成果を挙げている。アブラムシ相調査のお手軽で簡単に成果が出せるこのやり方は、もっと広まっていろんなところで実施されれば良いのに、と強く思う。

2018-08-02

ocean‐shore ground beetles

| 12:52

David R. Maddison Munetoshi Maruyama (2018) Phylogenetic relationships and convergent evolution of ocean‐shore ground beetles (Coleoptera: Carabidae: Trechinae: Bembidion and relatives). Systematic Entomology, early view