某幼稚舎の入試問題(解答編)
昨日のエントリー某幼稚舎の入試問題(問題編)の解答です。
【解答例】
- 自分の帽子を当てた少年:C
- 理由:もしC君自身の帽子の色が白なら、B君・C君の帽子はともに白となり、D君はD君自身の帽子が黒だとわかって、そう答えるはず。しかし、D君は沈黙している。ゆえに、C君は自分の帽子の色が黒だとわかる。
【解説】
昨日のヒントを読めば、基本的な考え方はわかりますよね。
そのうえで、A〜Dの4人の誰に注目すればいいか考えてみます。
- A君からは、目の前の壁しか見えません。
- B君からも、目の前の壁しか見えません。
これはいかにも判断材料が不足しています。
では、残りの2人はどうでしょう。
- C君からは、B君(白い帽子)が見えます。
- D君からは、B君(白い帽子)とC君(黒い帽子)が見えます。
まずは、判断材料が多そうなD君の立場で考えてみましょう。
<D君の視点>
- 見えているのは、B君(白帽子)とC君(黒帽子)
- 部屋にいるのは黒帽子と白帽子が各2人(という条件)
う〜ん。これだけではD君は「黒い帽子」「白い帽子」両方の可能性が残されています。残念ながら自分の帽子の色はわかりません。
もしも見えている帽子が黒と白1人ずつではなく、「黒が2人」とか「白が2人」だったら、自分の帽子の色がわかるのに…。
- もし見えている帽子が「黒2人」なら、D君の帽子は白。
- もし見えている帽子が「白2人」なら、D君の帽子は黒。
さて、ここまで考えたところで、C君の立場に移ってみましょう。
C君から見えているのはB君(白帽子)だけです。これだけでは、自分の帽子の色がわかりません。でも…C君はあることに気づきました。
- B君と自分(C)の帽子は同じ色ではない.
なぜなら、もしB君と自分の帽子が同じ色なら、D君はD君自身の帽子の色がわかって宣言するはずだからです。
そう推理して、C君は自分の帽子の色がB君とはちがう色、つまり黒だとわかりました。
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いかがでしたでしょうか。似た問題を解いたことがないと、大人でも苦戦するかもしれません。これが小学校入試の問題だなんて。5分以内で見事解けた人は、有名小学校に入学できるかも…(笑)
「自分が何を知っているか」だけでなく、「他の人が何を知っているか」まで考えをめぐらせることは、現実社会でも案外大切かもしれませんね。もし質問などあれば、気軽にコメントしてください。