BAZOOKA 武田邦彦討論・仕切り直し(前半戦 2015年6月1日)

BSスカパーBAZOOKA武田討論・仕切り直し。
前回(4月27日)混乱した反省を踏まえて、主に次の2点を修正して参加しました。

  1. 議論の方法:自己流の話し方ではどうしても武田氏のペースになってしまう。ディベートの基本を学び、実践するように心がけました。武田氏が喋っているときは、口を挟むのではなくメモをとるようにします。自分が話すときはまず結論、次にその理由を話します。もちろんそれがすべて上手くできるわけではありませんが、前回よりは改善されたはずです。
  2. メンタルのコントロール:議論において冷静さを保つことはとても大切です。前回は必要以上にエキサイトしてしまいました。萎縮でもなく興奮でもなく、ちょうどいい状態にメンタルを保つように心がけました。

以下、各トピックごとの要点を私なりにまとめておきます。まずは6月1日オンエア分(生放送)について。

(1)喫煙者は減っているのに肺がんは増えている!?(12:00〜)

現象としては正しい。しかしそこから「喫煙と肺がんは無関係」と主張するのは間違い。

1.がんの発生率は年齢が上がるにしたがって急上昇する。
2.また日本は食生活の改善や医療の発達によって高齢化が進んでいる。

1と2より、日本では長生きして最終的にがんで亡くなる人が増えている。しかし若者が多い集団(昔の日本)と高齢者が多い集団(今の日本)をそのまま比較しても、肺がんとの因果関係は見えてこない。
集団の年齢構成を合わせると(年齢調整)、タバコの1人あたり消費本数と肺がん死亡率のグラフはリンクし、1990年代半ば以降、日本人男性の肺がん死亡率は減少傾向にあることがわかる。

(2)タバコを吸って肺がんになるのは1000人に1人だけ!?

日本人男性の12.6人に1人が肺がんで亡くなっている(37:07)。喫煙者だけに限定すれば、この率はもっと高く、1桁になる。
また、ある発表(H12年、世界禁煙デーシンポジウム)によれば、20歳から毎日喫煙し続けた人は6人に1人、毎日40本喫煙し続けた人は3.5人に1人が肺がんで亡くなる。(43:28)

(3)スモーカーズフェイスは本当か!?(50:54)

喫煙者と非喫煙者を比較した双子写真は存在する。
スモーカーズフェイスは1985年にイギリスの論文で提唱された用語。
ポーラ化粧品が30万人の女性を調査した結果、タバコを吸う女性は吸わない女性と比べて平均で5年分、メラニンの増え方が早い。