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仮想化する僕たち

2011-03-22 Hack For Japan京都会場で生み出されたモノ #hack4jp このエントリーを含むブックマーク

3月21日(祝・月)に京都の「京都リサーチパーク」で開催されていたHackForJapanのオフライン会場に足を運んでみた。たまたま先週まで海外に行っており、関西空港経由で帰って来たところこのようなイベントが開催されるということでタイミングが良かった。

この「HackForJapan」はエンジニアを中心に被災者支援、復興支援を目的としたサービスの開発を目指す取り組みだ。3月11日東北関東大震災以降、ネット上には個人や企業による様々なアプローチのサービスが立ち上がったが、今回の試みは開発者やサービスのアイデアを出したい方々がオンラインで集まり、被災地の現状などを反映しつつ、より有用なサービスとその運用を目指すというものだ。

Hack For Japan

アイデアや進捗の管理は全てオンラインで行われており、更には実際のミーティングや開発もskypewaveなどのアプリケーションを用いて遠隔で進んでいるのが特徴だ。今回はオフライン会場として提供されていた京都会場に足を運んでみたのでそのレポートを簡単に行いたい。

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京都会場の他にも、岡山福岡などの会場が提供されていたようだが、京都会場は特に盛況であったようだ。先週のオースティンでもお会いしていた@fumiさんも会場入りしており、その行動力には脱帽した。Google関連技術のエキスパートの方々も東京から参加しており、GoogleAppEngineが人気を博していた。

開会にあたって、Googlechrome等の開発に関わる及川卓也(@takoratta)さんからライトニングトークが行われた。開発の手法に関連する話から始まって、「Launch&Iterate」というキーワードを提示されて、今回のHackForJapanの試みや作られるプロダクトが今回だけで終わるものではなくて、これからも運用をし続け、改善していかなければならないものだと話した。

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その後、会場から幾つかのアイデアを募集して、グルーピングを行い実際の開発作業がスタートしました。

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炊き出し情報

2日前くらいにリリースしようとしたら似たようサービスが出てグーグルのトップページから行けるようになったため、追加機能を付けて公開しようと思っている。ということで、今回の時間中にデータの出力機能などを追加した。

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炊きだしたん

今回は機能の拡充と問題点の洗い出しと調査を実施。炊き出し情報は有志の人たちがGoogleMap上に集めているそうで、その情報を元にしているとのことだった。処理の高速化などにトライしたという。

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デマだったー

ツイッターのつぶやきに関するメタ情報を付与するサービス。つぶやきのIDに紐づいてつぶやきの信頼度を付与できるという。今回はAPIを開発して、デマレートという値をチェックできるようになっていた。今後はグリモンなどを開発して簡単にデマ情報を投稿できるようにするという。

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5Goods

1日5善というモットーを掲げて、それを実現するためのマイクロボランティアサービスだという。企業やNPO、個人からのボランティア依頼を細分化させ、個人がワンクリックからできる社会貢献を目指している。日本人の100%がボランティア経験者といえるようになるような、そういう世界を目指したいということだった。

今回は開発時間がなかなか作れなかったというが、スカイプの音声チャットを使ってオンラインのメンバーもミーティングに参加したり、最後のプレゼンテーションの際にスタッフロールを流すなど面白い試みが際立った。

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地域ツイート

ハッシュタグから地域情報を切り分けて、地域毎につぶやきを閲覧できるサービスだという。既に公開されているサービスだったが、今回は軽量化を行ってスマートフォンなどからも快適に見れるようにしたという。あとは、アイデアソンとして追加機能の検討などを進めたそうだ。

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ワンクリック救助検

GPS情報を元に周辺の炊き出し情報や計画停電情報などが取得できるサービス。元々計画停電に関するデータベースを持っていたということで、今回はそこに追加して様々な情報が取得できるように改善していったということだった。複雑な検索機能を提供せず、クリック1つで自分の周りの情報が取得できるというのは、実際の被災地域では効果的なのではと感じました。

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はてな震災情報

今回の会場が京都ということで、京都を代表するネット企業はてなからもメンバーが参加、今回の短時間で新サービスがリリースされるかと期待が高まりました。はてなチームは、はてなブックマーク上の震災関連の情報などが一覧でき、ユーザ投稿で情報付加できるようなキュレーションぽいサービスをデモしていました。パッと見の分かりやすさに配慮したデザインを採用し、普段はてなにこないユーザにもチェックしてもらえるようなものを目指し、テレビや新聞にはない情報の提供ができるようになればいいということを仰っていました。

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ペットファインダー

こちらのチームは、アイデア出しから始まったアイデアソンチーム。実際に阪神大震災の経験者の方の話を聞きつつアイデアを詰めていったそうです。私もなるほどと思ったのは、被災地でのペット問題というのはあまり報道されないけれど、考える必要があるということで、今回のアイデアに繋がったそうです。ペットの特徴などを投稿して探し出したり、里親マッチングなどができるようになったら良いということでした。

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最後に総評として、会場に来ていたさくらインターネットの田中さん(@kunihirotanaka)やはてな近藤さん(@jkondo)からの言葉がありましたが、その中で印象的だったのは、今回のHackForJapanに関わっている皆さんの試みは既にボランティアになっていると思うという言葉でした。しかしながら、実際に作ったサービスが被災している人たちや困っている方々に届いて役に立って、初めて貢献になるのではないかということも付け加えられていた。確かにこの一週間、数多くのサービスが立ち上がってきているとは思いますが、これらが一過性のものではなくこれからも長く正しい状態で機能し続けるというのは簡単なことではないと思いました。まさに「Launch&Iterate」、今回の試みやサービスが今後末永く、デベロッパーや被災している多くの人たちをサポートし続けられるよう活動していければいいなと思いました。

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