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2010-04-01

『若き数学者のアメリカ』は、数学の本ではなかった

今年のエイプリルフールは、恋人から別れを告げられてスタートしました。もちろん、ウソなわけですけど。っていうか、恋人がいないんですけど。っていうのもウソで・・・。

と、子供みたいな遊びはさておき、エイプリルフールで一番驚いたのは、YouTubeのテキストモードでしょうか。エイプリルフールうんぬんではなく、単純に技術として面白いと思いましたねぇ。別に平日に公開しても注目を浴びたでしょうけども、普通のサービスとして出したら、力の注ぎ方を間違えてると言われかねないですね・・・。Yahoo!もこだわってましたね。御得意のSilverligntを使った3D版Yahoo!。みなさん、底力ありますねぇw

若き数学者のアメリカ (新潮文庫)

若き数学者のアメリカ (新潮文庫)

さて、先週の東京出張のために買ったノンフィクション作品、「若き数学者アメリカ」を先程読み終えました。まず、これを買う動機は、以前車中のラジオで「博士の愛した数式」の作者で知られる小川洋子先生がこの本を勉強のために読んだというのを聞き、さらに以前何かのブログ記事でもこの本の名前を見ていたので、読んでみたいと思ったためです。調べてみると、30年近く前の作品ということで書店においてあるのか不安になったのですが、ちゃんと置いてありました。もしかしたら超有名作品なんですかね、これ。

この本は、作者で数学者藤原正彦先生が若い時代のアメリカ生活について綴ったものです。僕は読む前は数学者らしさを存分に見せてくれるものと思っていたのですが、読んでみると一人の日本人のアメリカ生活について書かれていて、数学者らしいのは職場は大学であることぐらいでした。

数学者の本であることを期待して買った僕としては、まず一つ大きな期待を裏切られてるわけですが、それでも読み終えて非常に面白いと思いました。特に、この本の最後の章でも書かれ、本全体で言及しているわけですけれど、アメリカ人の悲しみ・寂しさの部分については共感出来る部分がありました。

僕は大学院進学で県外に行くつもりでいるわけですが、今現在、父は単身赴任で母と2人暮らしです。で、もし僕が家を出るとなると母が1人になってしまうわけで、父としては仕事を辞めて戻ってくるわけにもいかないので、母が父のところに引っ越すことになる予定です。そうなると、今住んでる場所には誰もいなくなるので、家を壊そうかという話になっている現在です。もちろん、それが合理的なわけですけれど、僕が一番嫌だと思っているのは、生まれ育った実家が無くなってしまうことです。戻る場所がなくなってしまうというのは、とても辛いことです。親が住んでる場所に行くことが帰省ではなく、自分が住んでいた場所に戻ることが帰省の本当の喜びな気がします。

今、こんなことを書いたのは、この本においても規模は違えど同じような意味での悲しさや寂しさがとても多く表現されているからです。まだ海外に行ったことのない僕ですが、アメリカの大学に行ってみたいと思っている自分としては、アメリカが非常に近く感じられるような作品でした。

そういえば、研究室の先輩がカナダに留学しています。カナダの学校の雰囲気や、日本と同じだった・違ったところなどを聞けたら面白いだろうなと思います。

なんか、小学生の読書感想文みたいになってませんかね、これw

2009-12-04

「twitter革命」を読んで&twitter関連サービスの紹介

Twitter革命 (ソフトバンク新書 118)

Twitter革命 (ソフトバンク新書 118)

twitterのデータを研究に使うことが現実味を帯びてきたので、「twitterとは何ぞや?」ということを知るために、この本を読みました。twitterアカウントは持っていますし、このブログの左側にも僕のtweetが表示されるウィジェットがあるわけですが、今現在、follow5人、follower3人と使いこなせているかと言われるとかなり怪しいですw 本を読んでみて、後半の方、かなり筆者の経験談が多かったですが、全体を通してなかなか有意義な情報が得られました。中でも、ページの左下に書いてある補足的な情報がなかなか面白い。twitterサービスの紹介やtwitterトリビアなど、マニアックな情報だが、それだけにそこを読むとtwitterについて深く知ったような気になる。

twitter関連サービスの紹介

twitterの本を紹介したついでに、僕の知っている&「twitter革命」で紹介されたtwitter関連サービスについて、紹介したいと思います。

Twitter名前検索

tweet全文検索できるtwitter公式のサイト。ユーザーの所在地なども検索対象に入れることができる。

404 Not Found

twitterユーザーのつながりを可視化してみることができるサービス。ユーザー間のtweetが何回あったとか、どのトピック(#)についてtweetしたかとかが一目で分かる。

Error 404 (Page not found)!!1

ハッシュタグを探せるサービス。特定のイベントや物事について書きたいときには、ここで探すべきかも。個人的には、どうやって新着ハッシュタグを見つけているのかが気になる。

no title

ユーザーのtweet数などをグラフにするサービス。どうやって使いこなすんでしょうかw

no title

twitterのロゴ風のフォント画像が作れるサービス。

no title

twitter革命より。ビジネスユース向けのツールだそうで、「1つのtwitterIDに対して、複数の社員がフォローしたり、会話を追跡でき、企業が顧客サービスにtwitterを活用する際に便利」だそうです。

Bitly | URL Shortener, Custom Branded URLs, API & Link Management

URL短縮サービス。twitterは140字以内でtweetするルールがあるため、これは非常に便利。

Bitly | URL Shortener, Custom Branded URLs, API & Link Management

上のbit.lyをさらに短くしたバージョン。「http://」がもはや足を引っ張ってるw

などなど、他にもいろいろあることは間違いない(twitterAPIを利用したものから、twitterパロディー的なものまで)。「twitter革命」にその他多くのサービスの紹介、トリビアなどのっていますので、そちらを参照してみてください。

2009-04-26

統計数字を疑う

統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか? (光文社新書)

統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか? (光文社新書)

小飼弾さんの著書「弾言」で紹介されている本。例によって図書館で借りてきて、返却期限直前で急いで読みました。

タイトル通り、国で公開する統計指標をそのまま受け入れるのではなく、そこに表せていない数字の存在も考慮し、統計数字を見るべきであるということを言っている。

経営情報学部という特性上、統計学は結構勉強する(身になっているかはともかく)。そういう授業で実際の統計データをSPSSで処理するという実習があったりするのだが、素直な僕たち大学生は国が公表する統計データをそのまま使い、その結果をそのまま考察し、そのまま結論づける。もちろん、SPSSの実習であるのだから分析できればいいのかもしれないが、それが実際に則した正しいデータになっているのかどうかを検証したりはしない。というか、できない。

なので、本書で載っている内容は、統計のデータがずれていることは知っていたけど、何でずれているのか、どこがずれているのかわからなかった僕に答えを教えてくれたと言えると思う。

あと、個人的には第1章の「平均」の話はよかった。集合知プログラミングという本を少し勉強したのだが、それに載っているピアソン相関の式が理解しがたかった。それは、僕が普段使っている「平均」(算術平均)とその本で言っている「平均」(幾何平均)が違ったからである。そういう経験があり、それぞれの使い分けがいまいちわからなかったので、本書の説明はためになったと思う。

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方

2009-04-08

数に強くなる

数に強くなる (岩波新書)

数に強くなる (岩波新書)

読むのにかかったのは3時間程度。深く考え込まず、数式のところで目がとまるといったこともなく、非常に読みやすい本だった。数学チックな話ではなく、数に意味を持たせて考えることを推奨する本。

特に納得だなと思ったのは、数を一人当たりに換算すると実感がつかみやすくなるということ。確かに世の中、大局的な数字が多い。

一人当たりと言って思いつくのは国内総生産。日本の国内総生産は世界第2位であり、今でも世界を引っ張る経済大国的な感じはする。ただ、実感としてはそんなに潤っているとは思わないというのが大勢のようで。それもそのはず、一人当たりの国内総生産は世界第22位にまで落ちる。驚くべきなのか、むしろ実感に合っているような気もする。

あとは、ドンブリ勘定、ざっくりの重要性。確かに世の中そんなに厳密な数は必要ないのかもしれない。特に、情報系や技術系の人間は小さな数字にうるさい。情報系なら数秒の処理時間の短縮に精を出したり、技術系なら数ミリの誤差を気にしながら設計をする。それはそれでよいとして、ビジネスや社会においてはそれほどの厳密性よりも、大きく即座に数で判断できる能力が必要だなと思った。

本書の中でも書いてあったのだが、この著者は「失敗学のすすめ」を書いた人のようだ。読もうとしていた本だったのだが、理系の人が書いているとは知らなかった。10万冊以上の大ベストセラーということなので、きっといい本なのだろう。

2009-04-07

博士の愛した数式

博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式 (新潮文庫)

気分転換にと、本棚に長く読まずに置いてあったこの本を読んでみた。とても久しぶりの小説で、時間が経つのを忘れて読めた。

素数とか友愛数とか話の序盤から出てくるのだけど、終盤に突然出てきたあのオイラーの等式が気になる。

e^{i¥pi}+1=0

これは、オイラーの公式

e^{ix}=cosx+isinx

のxに¥piを代入し、両辺に1をプラスして求めることができる。

さて、このオイラーの等式は、家政婦と未亡人との揉め事をピタリとやめさせたわけだが、僕にはその理由がさっぱりわからなかった。その後にも話の中では答えは出てこなかったと思う(少なくとも僕にはわからなかった)。とまあ、無知な僕が考えても仕方ないので―

しかし、この何とも言えない喪失感は何だろうか。読んでる最中は早くエンディングを迎えたくて仕方がないのに、読み終わった瞬間から胸に詰まる、感動とはまた違うような苦しさがくる。これが良いと言えばそれまでだが、毎度来るこの気持ちはなかなか耐えがたい。