趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

先を読む、という能力

「6時間後に君は死ぬ」(16/144)
  
 
あの「グレイヴディッガー」の、
高野和明の、
予知能力モノ。
連作ミステリです。

最初の作品。 
とある女性が6時間後に死ぬことが見えた。
予知能力者は、
その女性の運命を変えようと奔走する。
 
そして最後の作品。
予知能力者は自分が3時間後に死ぬことが見えた。
自分の運命は変えられるのか?
今まで、他人の運命を変えることが出来ないというトラウマ。
そのトラウマを、超える事ができるのか?
 
その2作品にはさまれて3作品。
どれも、運命と戦い、
そして、それを受け入れる普通の人々の素敵な生き様が、
活き活きと描かれています。
 
僕のお気に入りは「ドールハウスのダンサー」。
ショウビズに生きる人たちの切なさ。
ググっと、ジーンときました。
 
未来を知りたい気持ちと、
未来に何か期待したい思い。
その相反した人間の複雑な心。
そこを予知能力者を通して、実に繊細に描く。 
 
さりげない元気と勇気をもらえる作品です。
寒い冬、心、暖かくなれるはず。
 
  
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

6時間後に君は死ぬ (講談社文庫)

6時間後に君は死ぬ (講談社文庫)

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