先を読む、という能力
「6時間後に君は死ぬ」(16/144)
あの「グレイヴディッガー」の、
高野和明の、
予知能力モノ。
連作ミステリです。
最初の作品。
とある女性が6時間後に死ぬことが見えた。
予知能力者は、
その女性の運命を変えようと奔走する。
そして最後の作品。
予知能力者は自分が3時間後に死ぬことが見えた。
自分の運命は変えられるのか?
今まで、他人の運命を変えることが出来ないというトラウマ。
そのトラウマを、超える事ができるのか?
その2作品にはさまれて3作品。
どれも、運命と戦い、
そして、それを受け入れる普通の人々の素敵な生き様が、
活き活きと描かれています。
僕のお気に入りは「ドールハウスのダンサー」。
ショウビズに生きる人たちの切なさ。
ググっと、ジーンときました。
未来を知りたい気持ちと、
未来に何か期待したい思い。
その相反した人間の複雑な心。
そこを予知能力者を通して、実に繊細に描く。
さりげない元気と勇気をもらえる作品です。
寒い冬、心、暖かくなれるはず。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 高野和明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/05/14
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 24回
- この商品を含むブログ (31件) を見る
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)