you-のまたやっちゃいました

2017-05-13 [日記]一休み

色々忙しい5月。仕事が増える。

[]遠まわりする雛

古典部シリーズ4作目にして、短編集。時系列で言えば、これまでの長編の間を繋ぐ作品。

率直な感想としては、このシリーズはあくまでも青春小説であって、ミステリーは構成要素の一つにすぎないというところだろうか。

そもそも、通常、ある作家の作品を読むときは出版順に読むようにしている。しかし米澤さんの場合は、手近なところからということで小市民シリーズを読み、『さよなら妖精』や『犬はどこだ』を読み、近年のものを読んでから古典部シリーズを読んでいる。だからなのか、過度に推理小説的なものを期待してしまうが、古典部シリーズは第一歩目が違うんだと思う。もちろん、作者はミステリーを推理小説をと思って書かれているんだろうけど、それが全面に出ている作品ではない。エンターテイメント小説でミステリー的要素を持つ作品といえばいいのだろうか。

読み物として面白かったので、些細な事はどうでもいい。

遠まわりする雛 (角川文庫)

遠まわりする雛 (角川文庫)

2017-04-16 [日記]春

初夏を思わせる日差しの中、禁止していた水遊びを解禁した途端、娘はずっと水遊びをしていた。着替えもないのに…。

[]クドリャフカの順番

古典部シリーズ3作目。

前2作は、トリックやロジックに対する評価はともかくとして、一登場人物が名探偵と認識される過程が描かれていたり、素人探偵が無理なく殺人事件に関わる方法が示されていたりと、個人的には非常に有意義な内容だった。

さて今作はというと、シリーズ3作目な分、登場人物たちのキャラクター面では非常に、安定感がある。いわゆる「お馴染みの」ってやつだ。その反面、登場人物の描写に紙数が割かれ、肝心のミステリー的要素が薄くなっているという印象を受けた。もっともそれは第1作から散々煽っていた文化祭がメインテーマだからというのも関係しているだろう。

もっとも、このシリーズは基本、エンターテイメント小説で謎や解決副菜なんだろう。だから、これでいいのだ。

クドリャフカの順番 (角川文庫)

クドリャフカの順番 (角川文庫)

2017-04-07 [日記]41

今日は私の41回目の誕生日です。

余計なことは書きません。

それだけです。

2017-04-05 [日記]4月

新年度。今年はちょっと仕事環境が変わった。でも仕事内容は変わらない。

[]真実の真実の10メートル手前

さよなら妖精』の太刀洗万智が主人公のシリーズ2作目。前作、『王とサーカス』は非常に面白かった。今作は短編集。

主人公が記者なので、古典部シリーズや小市民シリーズのように対象が日常の謎ではないのだが、本格推理小説と言われる作品群のように、誰が被害者を殺したのかという殺人事件そのものを解決するわけでもない。その分というわけでもないが、物語の中心は謎解きではなく、どちらかと言うと太刀洗と彼女を取り巻く人物達に力点が置かれて書かれているという印象を受けた。

30年程前に新本格ムーブメントと言うものがあった。その時、「人間が書けていない」という批判があった。なんとなくだが、読後にこのことを思い出した。べつに、この作品が人間を描けていると思ったわけではない。30年前の評論家たちに、この作品を読んでみろと言いたいわけでもない。

ひとつ言えることは、伏線が張り巡らされていて、トリックやロジックがしっかりしてる。加えて物語としても読み応え十分で、登場人物たちもしっかりと描写できている。そんな作品はめったにないわけで、どれかに力を入れるとそれ以外は、弱くなってしまうと言うのは極めて当たり前のことなんじゃないのだろうか。

そんな気がする。

個人的には、「綱渡りの成功例」が好きです。

真実の10メートル手前

真実の10メートル手前

2017-03-23 [日記]年度末

年度も押し迫ってまいりました。

街に学生の姿がありません。娘の幼稚園も春休みになりました。

羨ましい。

[]愚者のエンドロール

古典部シリーズ2作目。

素人探偵役をいかに事件にかかわらせるか、と言うのはなかなか大きな問題である。特に殺人事件となると、なかなか難しい。普通に生きていて、殺人事件に巻き込まれ、そしてその犯人を探すなんてことは、経験できない。金田一少年の事件遭遇率はおそらく、奇跡的な確立じゃないだろうか。

しかしながらミステリーである以上、殺人事件は扱いたい。もちろん日常の謎を否定するつもりはない。

解決策としては、主人公を警察関係者か職業探偵あたりにするというのが考えられる。しかしながら、本作は若者向けのレーベルだ。ライトノベル系の募集要項には、主人公は中高生が望ましいなんて書いてあるところもある。

前置きが長くなったが、ごく普通の一般人をいかにして特殊な事件にかかわらせるか、という問題の解答として、この作品の設定は非常に素晴らしい。

前作『氷菓』は名探偵誕生のプロセスを書いていた。今作はその名探偵をいかにして事件にかかわらせるかを書いている。さて、次作は何を書いているのだろうか。非常に楽しみである。